「笑う蛙」

今では映画館へ映画を見に行く事などは殆どない、仕事場とか住まいが都会でもあれば、根は好きなので結構通うと思うのだが、大阪へ用事で出かけて行っても、電車の混まないうちにとそそくさと帰ってくる。 たまに映画館の前を通ることがあったとしても、くだらない洋画ばかりで、自身好きそうなのは滅多に出合う事もなければ、日常のメディアから情報も入ってこないし、億劫で積極的に求めもしない。 テレビでやっているのを配役とタイトルで目星をつけて見る位の事である。

 「笑う蛙」、長塚京三、國村隼、これだけで見る価値は充分であった、大塚寧々はともかくとして雪村いづみにミッキー・カーチスと配役の妙も... 舞台作品風の展開と味付け、コメディタッチに話が進むのだが、やや大げさな演技にも日常的なマジさに笑えない面白さ。 機会があれば一見の価値はある、映画館で見たかったなと思いつつ、しかし「夫は妻を、永遠に抱きたいと思った。 妻は夫に、一度だけ抱かれたいと思った。 」なんて宣伝コピーには誘われなかっただろうな、興味を示す大多数の観客を騙しつつ日本映画は頑張っている。 原作とはかなり違う、いや全く違う仕上がりだそうで、しかしいつになく原作を読みたいと云う気持ちは全く起こらなかった、良い意味で映画は映画であると。


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