ロートル・プログラマのジレンマ

いささかお恥ずかしい様な話なのだが、今頃になってVisualBasic.NET 2003を入手した。 上位製品のバージョンアップ版を購入できる製品も持っているのだが、余裕もないし\17,000余りのStandardEdtionにした、近々にもVisualStudio2005も発売されるだろうしマイクロソフトの発表から価格体系も多少なりとも下がる方向だろうし...
 まあそんな事よりも.NET 2002発売以来3年も手を出せなかったのは、正直云って頭も体も付いて行けないと云うのが本音と云うか現実なのである。 オブジェクト指向や、クラスプログラミングや、マルチスレッドやら、DLLの泥沼から抜け出せると結構なお題目は多少也とも理解し興味は持っても、私のような市井のロートル・プログラマにとっては時間も労力も割かずとも、ゴリゴリと従来手法でやっても余生は過ごせなくもない(甘い?)。 VB6のサポートが打ち切られ様とも、さしてサポートの恩恵を受けた記憶もないし、現実に多くのVBプログラムが今後も動き、そうは簡単にMSの思惑通りに移行が進むとも思えない。 それに言語そのものよりも手持ちのサードパーティ製の多くのOCXを買い換えるとなると数十万の出費が必要だし、今以て.NET対応版がリリースされていないOCXも幾つかある。 完全に移行できならばともかく、当分はお守りを続けなければならないシステムに複数の開発環境を維持しなければならないのである。
 ところで次の案件でほぼ新たなOCXを2本買わなくてはならない、高い敷居を越えてもこの際.NET対応版にするべきなのかも、と云う事もあってVB.NET 2003を買ってみたのだが、インストールして新しいインターフェースを目にし、ここ2,3年の.NETマガジンのバックナンバーの頁を繰りながら、暫くはこのジレンマに悩まされる事になりそうである。


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