大和川遡上ルート

 奈良盆地の南東端に位置するわか街桜井から、自転車で大阪方面に走る場合、初瀬街道を八木、高田と西にとり、竹之内峠かいわゆる屯鶴峯と呼ぶ穴虫峠か田尻峠のいずれかを越えるのが定番コースです。 あと王寺からR25亀の瀬を抜けるのルートもありますが、王寺までの県道<14>桜井田原本王寺線は奈良盆地をほぼ斜めに突っきってくれているので距離も18キロ程と最短なのですが、いかんせん交通量も少なくなく信号が多くて、決して走りやすいとは云えないのです。 また初瀬街道を西に、八木から八木飛鳥葛城自転車道を北上するルートも考えられますが、距離は約23キロとなります。 ところで桜井から王寺へは大和川が流れていて、古来水運にも利用されてきた位なので、自転車道ではないもののこの河畔のルートを利用しない手はありません、ところがこの大和川、両岸へ多くの支流が流れ込んできていて、行く手をさえぎられたりして、なかなか通して走るのが難しいのです。 飛鳥川や曽我川沿いの様に自転車道でもありませんので、案内標識などはありません。 ただ信号が数える程しかなく、比較的見通しの良いルートなので所要時間が一番短いのでは、ちなみに新出合橋から桜井駅まで私が普通に走って1時間10分程でした。 そこで来月の「月うさぎキャンプ」、大阪方面から自走で来られる方の参考にと、王寺町側から辿ってみました。 国道25号が大阪と奈良の境、亀の瀬と呼ばれる峡谷?を抜け王寺町へ、大和川が北側へ大きく蛇行し葛下(かつげ)川が分岐する出合橋からスタートする事に。 このまま25号を次の達磨橋まで行っても良いのですが、新出合橋を北に渡り葛下川右岸の遊歩道を走る事にします。 葛下川右岸の遊歩道、この近辺は遊歩道が整備されている様にみえるのですが、結構中途半端な処が多いので気を付けないと行き止まりとになっていて注意。 実際この遊歩道の一段下にも遊歩道があって国道25号の達磨橋の下をくぐってくれているのですが、西側からは下るスロープがなくて自転車が入れません。 王寺町役場を左に見て、達磨橋北詰で25号を跨ぎ、最初の三叉路を左にとり葛下川と別れ住宅街の中へと。   JR和歌山線の踏み切りを渡り、レトロな石積みの近鉄田原本線のガードをくぐります。 近鉄のガードをくぐりY字路を左へ関西本線の踏み切りを渡り、T字路に突き当たります、そこを右へ。 ちなみにこのT字路を左に行くと500m程で王寺駅北口に出ます。 少々ややこしいですが、車と信号の多い王寺駅の跨線橋を越える事を思えば、自転車に快適な抜け道です。 右折すればすぐに大和川の土手が見えてきますので、そちらへ上がります。 対岸へ竜田川が流れ込んでくるのが見えます。 この先で関西本線の踏み切りを渡り、大和川に架かる沈下橋(潜水橋)を見ながら御幸橋まで大和川左岸を行きます。   御幸橋南詰、高架は西名阪道。 ここを真っ直ぐ行ってしまうと曽我川沿いの飛鳥葛城自転車道(明日香大和郡山自転車道線)に入ってしまいますので、ここでは御幸橋を北に渡ります。   御幸橋を北へ渡り右折し、今度は大和川右岸を遡ります。 なお北詰の三叉路を左にとると富雄川沿いの自転車道へ入り富雄方面へ行きます。   ここで大和川右岸に入るのは左岸から曽我川、飛鳥川、寺川と合流してきていて、左岸の道路が繋がっていないためで、御幸橋から約1.8キロ、2つ目の馬場尻橋で再び左岸に戻ります。   近鉄橿原線の踏み切りを渡ります。   次は京奈和道の下を。   馬場尻橋を渡ってから約3.5キロ、中街道の天神橋南詰に出ますが、ここから先国道24号の帰仁橋までの500mが未舗装、無理に行っても信号がないので交通量の多い24号線を渡るのは、深夜か早朝でもない限り困難なので、ここは一旦大和川から離れ中街道を右折し南へ。 中街道を400m程南下すると<36>天理王寺線の信号を越えて、次の辻を左折して国道24号線の庵冶町の信号を渡ります。   庵冶町交差点、このルート上で唯一のコンビニがあります。   <36>天理王寺線が大和川を渡る大中橋、渡らずに手前を右折し再び大和川左岸へ戻ります。 ここまでくると交通量は少なくなり、あまり綺麗でもないのですが大和川の川面と巻向、三輪から多武峰の山々を望みながら走る快適なコースです。 大中橋から約5キロ、次のみずほ橋まで300m程の未舗装路がありますが、一旦土手を下りて次の辻を左折すると再び大和川に出ます。 ただ反対方向の場合はちょっと判りにくいかと思いますが。 なおこの先<152>大三輪十市線に架かる橋から三輪大橋までの間は右岸の方が路面状態が良いです。 三輪大橋南詰、大橋と云う程の橋でもありませんが、国道169号線を跨ぎます。 いつも滅茶苦茶長く待たされる押しボタン信号です。   出口橋南詰で上街道に、右折すると桜井駅方面へ向いますが、国道165号西峠方面はこのバイパスの下を走って行けば自然と165号に合流します。 なおJR桜井線に突き当たりますが、自転車は地下道があります。 JR桜井線の踏み切りを渡り三叉路を右へ、近鉄のガードをくぐり桜井駅の南側へでます。   閑散とした商店街のアーケードに入り真っ直ぐ行くと、伊勢本街道でもある初瀬街道に突き当たります。 初瀬街道は桜井駅南側では商店街のアーケードになっています。 写真は東向きですので真っ直ぐ行けば国道165号線と国道166号女寄峠へ抜ける忍坂道が分かれる宇陀ヶ辻に至ります。 またここを南にとると多武峰への参道に繋がります。 ちなみに写真右下に桜井町道路元標が写っています。 さて、ここから東吉野村の「月うさぎ」へどのルートを選ぶかは…

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「大和川遡上ルート」への2件のフィードバック

  1. まいど、桜井へ行くなら距離で1キロ程短いです、真っ直ぐ西峠へ向うならさらにショートカットできます。
    大和川への合流点をかわすのがミソなんですが、そこを間違えると大変、いずれのコースもR24を跨ぐのがネックですね。
    それからR165西峠は、一旦長谷寺参道に入って宝国堂の裏を登るとちょっと楽ですよ。

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