笠間峠~深野~室生ダムサイク①

20150624y.jpg最近、吉野方面が続いていましたので久しぶりに大和高原から笠間峠と日本の里100選の「深野」へ行ってみる事にしました。 基本的に昨年10月に行った時のコースなんですが。
 
20150624b.jpgほぼR165旧道を東へ、長谷寺参道から初瀬ダムへ。 平日とあって通勤の車が煩わしいのでダムの天端道路を渡って対岸を走ります。


 
 
20150624c.jpg小夫(おぶ)の集落から笛吹大明神へ、小休止。 真夏は有難い水場があります。 ほんの10数年前までこちら側が<38>桜井都祁線だったんです、交互通行の為の信号がありましたねぇ。
 
20150624d.jpg山辺高校の手前で<781>都祁名張線に入り、三陵墓古墳群史跡公園へ。 写真の様なモニュメント、四阿、トイレ、駐車スペースが整備されていますが、訪れる人は殆ど見かけません。 東寄りの入り口から県道を少し東に行った処に自販機がありますので、缶コーヒーを買ってきて持参の菓子パンで大休止(^_^) 県道<781>都祁名張線は名前の通り、今向かっている笠間峠を越えて名張市へ続いているのですが、赤目から東大寺二月堂のお水取りの松明を奉納する古くからの街道として知られ「都祁山の道」とも呼ばれています。 染田から上笠間にかけて改良が進んでいますが、地元の車以外は休日に周辺のゴルフ場へ向かう車がある位で、概ね1.5車線のサイクリング向きののどかな道が続いています。
 
20150624f.jpg南白石の信号でR369と交差し暫く行くと宇陀市へ、と云っても元の室生村域ですが、女人高野で知られる室生寺界隈とは違い名所旧跡もなく、あまり他所から訪れる人もいません。 上笠間まで下り県道は三叉路を右へ、左方向は<782>上笠間八幡名張線となって山添村方面へ行きます(写真左)。 上笠間の集落を過ぎると自販機や商店の類は三本松へ下るまでなく、廃校になった小学校の向かいの自販機が最後になります。 集落を離れる頃に<242>上笠間三本松停車場線が右へと別れ、笠間峠への登りが始まります。
 
20150624e.jpg今だ踏み込んだ事はないのですが、「薬持ち地蔵」別名「かっけ地蔵」のお堂のある辻で旧笠間峠への道が分岐しています(写真左)。 さらに四差路へ出ると、県道は直進して名張へと下ります、車にはかなりの険路です。 今日は旧笠間峠に立ち寄って深野へ向かいますのでここは右へ。
 
20150624g.jpg笠間峠の集落を左に入ると立派な笠間峠の石碑が、どうみても民家の庭と云う処に建っています。 このルートは奈良から伊勢への最短ルートとなる訳で伊勢街道の一つとも云えます、名張側からは標高差300mの峠道、賑わった往時を偲ばせる峠の集落です。
 
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笠間峠は下らずに稜線に沿って西側へ下り深野へ。 この季節はササユリで有名なのですが、ちょっと盛りを外してしまった様です。 写真上は「ささゆり庵」と云う宿泊施設です。 日本の里100選に選ばれているのですが、道路は拡幅され棚田は整理されているので、鄙びた風景を期待すると失望するかも知れませんが、南向きの明るい山腹に開けた集落の眺めは素晴らしいです。 もちろん「自撮り」の準備はしてきているのですが、バックの曽爾室生の山々が霞んでいるのと田んぼがすっかり猪垣に囲まれているの見て、撮影意欲を無くしてしまいました。 昨年の秋に来た時の写真はこんな感じでした。
 
20150624i.jpg昨年秋は深野から下るシングルトラックに踏み込んでしまったのですが、今回は素直に地蔵峠経由の道で三本松に下ります。 ここには近鉄大阪駅の三本松駅に、道の駅「宇陀路室生」やローソンがあり、お昼の食料を補給します。 三本松は阿保越伊勢街道の宿場町ですが、現在のR165の北側に峠越えの旧街道が残っていて、三本松村道路元標も健在です。 海老坂峠からは室生口大野駅を見下ろす事ができます(写真右下)。
 
20150624j.jpg海老坂峠からさらに登って行く道があって、上出地区に私設の展望台があります、ここをお借りしてお昼にする事にします。 標高は400mに満たないのですが、通り過ぎる風が心地良いです、コンビニ弁当でもロケーションが良ければ格別です、前回はちょっとした失敗があってゆっくりできなかったのですが、コーヒーセット持ってきたら良かったかな。 展望台は公のものではありませんので、ご近所の方を見かけたら「お借りしてます」と挨拶くらいは、もちろんゴミは持ち帰りましょう。
 この道は地形図にこそ載っているのですが、ルートラボはもちろんグールマップも断続的にしか載っていません、一応車も通れる道なのですが。 ただ間違えそうな分岐が多い上に民家の軒先みたいな処を縫って行くのでこのルートを辿るのはなかなか難しいです。
 
20150624k.jpg道はさらに登って向渕(むこうじ)集落へ越えますが、北側から新しい道路の工事が始まっています、何年掛かる事か知れませが、大野まで伸びるとの事ですから風景は一変してしまうかも判りません。 ここで県道<28>吉野室生寺針線に突き当たります。 右折すると外の橋でR369へ入りますので針インターから柳生方面へ、県道を跨いで真っ直ぐ行くと額井岳の山腹を榛原方面へ行く事ができ、昨年秋は真っ直ぐ行きましたが、今日は県道を左へ下り室生ダムへ向かう事にします。
 
20150624l.jpgR165を少し走らなければなりませんが、近鉄大阪線を跨ぐ橋を渡って室生ダムに到着、ちょうど14時、今日も午後からの天気の急変が予想されますので、適当な時間にここまで戻ってきておいて正解でしょう、今のところレーダーにも雨雲は観測されていませんし。 四阿にはコルナゴに乗った先客が1名、木津から曽爾を回って来られたそうです、それだけではどこをどう走ってこられたのか良く判らない話ですが(^_^)
 と云う訳で室生ダム湖畔を走り榛原へ抜けて帰りました、と終われれば良かったのですが… (つづく)
 
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