私を構成する9枚と9本

facebookで「私を構成する9枚」と「私を構成する9本」と云うハッシュタグがあったので作ってみました、もちらん9枚とはCD(LP)、9本とは映画の事ですね。

20160206k.jpg 実は昔、うちのHPに「棺桶に入れて貰いたい13枚」と云うコンテンツがあったのですが… 
①グスタフ・マーラー 交響曲「大地の歌」/ブルーノ・ワルター~ニューヨークPO (1960)
 最近ではシュリーニ~ウィーンPOのライブとスタジオの2種類の録音が気に入っているのですが、ここはリファレンスのワルター盤を、ウィーン時代の3枚の録音に拘る人もおられる様ですが。
②チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」//ディミトリー・ミトロプーロス~ニューヨークPO (1957)
 ニューヨーク・フィルの暗黒時代なんて悪口を云う人もいますし、当たり外れも多いのですが。 貴重なステレオ録音、確か私が自分のお金で買った5枚目位のLPでした。 3楽章のスケルッオのエキサイトぶりは凄まじい!
③モーツアルト レクイエム KV626/ビクトル・デ・サバタ~イタリア放送管弦楽団・合唱団 (1939)
 サバタと云えばイタリアオペラの指揮者として知られているらしいのですが、私はそちらには造詣がないので。 旅行嫌い録音嫌いとかで録音が少ないのですが、ブラ4とか「英雄」の録音が残っています。 モツレクは歌唱陣にタッシナーリ、スティアニーニ、タリアヴィーニ、ターヨと云った面々を配した、ちょっとキワもの。 1939年とは思えない録音です。
④松任谷由実「紅雀」
 なぜユーミンなんだと云われそうですが… 「14番目の月」から「流線型’80」にかけての時代の作品が好きですね、なかでもこの「紅雀」、アコーステックなサウンドは他とは一線を画すものがあります。 同時期にLP化されていない「消灯飛行」と云うシングル・チューンがありますが、荒井由実から松任谷由実へと変わって行く移ろいに感じるものがあります。 「~13枚」の時には尾崎亜美の「Hot Baby」も選に入ってました。
⑤John Coltrane/「ole」 (1961)
 私のJAZZ開眼の1枚です、この後インパルスに移籍しますが、発展形の「アフリカ・ブラス」や「至上の愛」以降はあまり好きやないんですよね、神懸っていると云うか。
⑥Eric Dolphy/「Last Date」 (1964)
 外せないですねこいつは、「When music is over, it’s gone in the air. You can never capture it again.」この言葉を残してドルフィーは飛び立って行きます、プレスティッジのヨーロッパ3部作は頂けませんが、こいつはミッシャ・メンゲルベルグ以下の現地リズム陣が傑出してます、ドルフィーが夭折しなかったら…
⑦「Curtis Fuller with Red Garland」 (1957)
 JAZZに詳しい人には何だこれはと云われそうですが、良いんですよね。 数々の名盤を差し置いて、それもリーダーのフラーがお休みしている「Moonlight Becomes You」1曲のためにこの1枚を選びました。
大野えり/「Good Question」
 彼女は1955年生まれで同志社軽音出身、実力ナンバー1の女性ジャズ・ボーカリスト、最近はしっかりJAZZしてますが80年代のソウルフルな作品を敢えて選びました。
⑨笠井紀美子/「What New」(1973)
 若きケメコの傑作アルバム、菊池雅洋、鈴木良雄、村上寛のバックも最高です。 この後コマーシャルなサウンドに流されてしまったのが残念です。
 
 後、曲と云う点ではブラームスの4番とシベリウスのバイオリン協奏曲を入れたかったのですがネェ。
 
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 続いて「私を構成する9本」
①「ベニスに死す」 ルキノ・ヴィスコンティ(1971) マーラーの音楽が一般的でなかった時代、この作品でファンになった人も少なくないはず。
②「渚にて」 スタンリー・クレイマー(1959) 戦争も核爆発のシーンもまったく出てこない反核映画、G.ペック、E.ガードナー、珍しくシリアスな演技が光るF.アステア、モノクロ作品の美しさ、隠れた名画です。
③「博士の異常な愛情~」 スタンリー・キューブリック(1964) 説明は不要ですね。
④「あした」 大林宣彦(1995) 新尾道三部作の一つ。
⑤「首」 森谷司郎(1968) 小林桂樹主演のサスペンス作品、モノクロ作品、DVD等もなくなかなか視聴は困難。
⑥「泥の河」 小栗康平(1981) 宮本輝原作、私の世代では学校で見た人多いかも、モノクロ作品。 「萌えの朱雀」と二択になったけど、こちらを。
⑦「砂の女」 勅使河原宏(1964) もちろん安部公房の名作、「他人の顔」と二択になってしまった、音楽はともに武満徹。
⑧「大停電の夜に」 源孝志(2005) 大停電の夜に6組?の男女の織り成すストーリー、田畑智子が最高に愛しい、音楽は菊地成孔、ライティングと挿入されるBill Evansの「My Foolish Heart」が美しい。
⑨「足ながおじさん」 ジーン・ネグレスコ(1955) 大好きなこの時代のミュージカル作品から1本、「パリのアメリカ人」「キー・ミー・ケイト」との三択になったけど、F.アステア~L.キャロンのダンスシーンは替え難い。
 
あと邦画を代表する娯楽作品として「八つ墓村」か「犬神家の一族」、「砂の器」と云った処を掲げたかったなぁ。 岸恵子~萩原健一の「約束」、監督 斉藤耕一、音楽 宮川泰と桃井かおり~萩原健一の「青春の蹉跌」とかも捨て難い。
 
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