「自撮りのすゝめ」⑧

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 奈良県高市郡明日香村稲渕にて
 そして「絵づくり」のお話、なんだかんだと云っても写真の基本は「絵づくり」だと私は思っています、もちろん自転車の様に動く被写体に対してはシャッターチャンスを含んでの話ですが。 しかし「絵づくり」だけは簡単に良いとか悪いとか云えるものでもありません。 上手いなぁと思う人の写真は何を撮っても上手いですし、その人なりの個性がちゃんと備わっています。 上手い人は写真だけでなく色々なものを長年見てきて、その人なりの審美眼をちゃんと身に付けているんだろうなと私は思います。 時々「絵づくり」に聞いた風なセオリーを持ち出してくる人がいますが、正直云ってクソ食らえですね。
 
20160730b.jpg 基本的に私は長玉大好き人間です。 なかなか広角は実際のフィールドで使いこなすのは難しいですし、望遠の持つ圧縮感と云うか、主題と背景を対比させるのに適当なツールだと思っています。 1枚目は数少ない広角での作例ですが、反対側から望遠で撮ったのがこちら、反対側と云っても同じ銀杏の木をアレンジしていても、対比の仕方の違い表現の仕方の違いに、これだけの差が出てきます。 状況に応じた機材の選択、フレーミング、露出云々、でも結局はそれを見つける事ができるかが大切なのです。 基本的に「自撮り」ではロケハンを大切にしています、良さそうな場所を見つけたらこの場所はどの様な時間帯や季節が良いかなと想像を巡らせます、再訪しても思い通りでない事の方が多いですし、一期一会のチャンスと云うのが実際多かった様な気もします。 ただその繰り返しが良いポイントを見つける訓練になっているのかも知れませんが。
 
20160730c.jpg こちらも広角での作例ですが、写真なんて所詮は風景の一部を切り取っている訳ですから、まわりはどうなっていようがテーマに沿った風景を、切り取る事を前提にいかに見つけるかと云う事になってきます。 露出だとかシャッター速度だとか、色温度や、ボケ味だと云うのは次の話、どうもそんな事にまず拘る写真マニアが多い様ですが。 決してカメラは勝手に写真は撮ってくれません、確かに良いカメラは優れたフォロワーだとは思いますが。
 と云う訳で興醒めかも知れませんがメイキング集です。 おそらく何だこんな場所なんかと思われる事が多いかと思いますが、写真とは所詮そう云うものですし、仮に貴方がその場所を知っていたとすると、気付かなかった訳なのです。
 
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奈良県五條市 賀名生梅林にて
 
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「しまなみ海道」にて
 
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山口県萩市「菊屋横丁」にて
 
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丹後半島小天橋にて
 
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奈良市春日山遊歩道にて
 
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十津川街道にて
 
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古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。