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「ゆめしま海道」へ (おまけの2日目)

  予讃線 伊予桜井駅にて

 今日の予定はタイトルの「ゆめしま」とは全く関係なしで、愛媛県と香川県の未修の道路元標を巡って帰途に就く予定なのですが、案の定降ったり止んだりの雨模様に、香川の分は諦めて「シクロの家」の隣の食堂「二葉」(本来は駅弁屋さん)で朝定食を頂いて、のんびりYさんにコーヒーを淹れて貰って8時過ぎにスタート。

 伊予桜井駅までの数キロ、雨雲レーダーを見て、雨雲の間隙を縫って走り出したつもりが、やっぱり降られてしまった。

 愛媛県越智郡の桜井町道路元標があるのは今治市立桜井小学校、敷地内と云っても道路から見える位置に保存?されています。この場所2016年3月に通りすぎているのですよ、2009年まで愛媛県は道路元標が全く現存しない県の一つだったのですが、現在は此処を含めて5基の現存が確認されています。この様に学校敷地内に逃げ込まれてしまう?例は多いのですが、そうなると一般人の目に触れにくくなってしまいます。道路元標が設置された時代の地方自治体としての町村は少なくとも小学校の一学級が構成できる人口規模(交通手段をも考慮)であったとする考えがあり、郵便局や駐在所も同様ではと類推できます、つまり村長さんと校長先生と局長さんと駐在さんの世界、そして昭和や平成の大合併を経た後も、旧町村名を冠した小学校、郵便局、駐在所が多く残っています。また昭和27年施行の新道路法で法的根拠がなくなり行き場を失なった道路元標が旧町村名を同じくしていた事で、それらの敷地に移された例が多いのです。大正道路元標が測距の基準であった事には違いないのですが、マイルストーンであった明治里程標とは異なり、シンボルになり得たと云うのが持論です。

 現在は無人駅となった伊予桜井駅、大正から昭和へと国鉄予讃本線が西へ向かって延伸する中で、1923年(大正12年)12月21日から翌1924年(大正13年)2月11日までの僅かの間、予讃線の終点でした。

 降ったり止んだりのお天気、10キロにも届かない僅かな距離を走っただけで伊予桜井駅から帰途に就くしかなく、のんびりと輪行支度を始め1115発の高松行きに。2両編成と思いきや、後ろの車両は回送車両、前の1両は立っている人がいてほぼ満員、おまけにトイレなし車両を延々何時間も走らせると云うアコモ化に逆行するJR四国の普通列車、特急列車の方が本数が多いので結果的に抜かされる毎に長い停車時間となっている訳ですが、お腹の弛い人に四国は「18きっぷ」輪行旅はお勧めできません。幸い新居浜辺りから座る事ができウトウトしていて暑さに眼を醒ますと、青い空に青い海!ここは何処?箕浦駅! 当初下車予定の観音寺の手前やないですか、今からでも下車して岡田村道路元標を回って桜井まで帰れるかどうかと今後の天気を調べます、鶴橋から近鉄経由ですが帰る事ができますし、お天気は16時過ぎまで大丈夫そうなので、観音寺駅下車決定。

 輪行支度を解いて13時半には再び走り出します、この辺りデモンタブルの機動力、ロードバイクでも輪行は楽ですが、ホイールを掴む事なくできますから雨天走行の後でも手を汚しません。コースは丸亀琴平観音寺自転車道いわゆる土器川自転車道をなぞるのですが、観音寺側からだと財田川沿いに遡上しR377で丸亀側に越えて土器川左岸を下る約36キロ、せっかくですので自転車道の起点(終点)を目指しましたが、何の案内もありません。とにかく地図を見ながら自転車道らしき処を走って行きます。

 金比羅五街道の一つである伊予土佐街道、現在のR377で三豊市と仲多度郡の境界伊予見峠(162m)を越えますが、自転車道として整備されてはいませんし、ただ車の多い国道をだらだらと登らされます。

 土器川近くまで下った処で、自転車道のルートから離れて岡田村道路元標へ、1119基目今回のミッションを果たす事ができました。

 飯野山(讃岐富士を見上げながら土器川べりの自転車道へ戻ります、こちら側は財田川沿いに比べると利用者はある様です。丸亀駅まで走る予定でしたが、もう少し頑張って坂出駅まで走れば乗換を1回パスできます、幸い雨雲に追い付かれる事もなく坂出駅へ。

 坂出駅では「CYCLE PIT」なる案内がありました、改札口のあるコンコースを挟んで反対側(高松側)でサイクルラックがあるだけで、おまけに空調の排気ダクトの真ん前、これは配慮されていると云う感じではありませんね。

 坂出駅1754発に乗車、もう1時間早ければ「18きっぷ」だけで桜井まで帰る事ができたのですが、スタートが遅かったので仕方ありませんね。

 岡山駅で姫路行普通まで45分待ち、山陽本線、伯備線、津山線、吉備線と旧国鉄時代の車両がまだまだ活躍しています、復活した国鉄色「やくも」ですが2024年春には381系引退と云う事で鉄ちゃんの姿が…
 22時前には大阪へと戻ってきましたが、JR、阪急、近鉄でダイヤが乱れていた影響が、ともあれ日付が変わる直前に桜井に辿りつく事が、さすがもう輪行支度を解く事はせず転がしたり担いだりしながら帰ってきました。本日の走行55.8キロ。

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「ゆめしま海道」へ (1日目 後半)

岩城島を後に

 小漕港を後に岩城島を反時計回りに走ります、上島町では防波堤アートなるものが行われているのですが、生名島では気付かずに通りすぎてしまい、岩城島では見つけたもの10mあるかないかのものでちょっと物足りなくて残念。

 岩城港から今治港への芸予汽船は7往復/日運航されているのですが、自転車を載せられない便があって、次に利用できるのは1620発、充分過ぎる時間があって「自撮り」の準備もあるのですが、良さげなポイントも見つけられずに14時前には岩城港に着いてしまい、こんな事なら午前中に弓削島を一周しておけば良かったなと考えつつ岩城島を一周して岩城橋まで戻ってきました。

 GoogelMapによると何やら「ゆめしま海道開通記念モニュメント」なるものがあるとの事ですので、岩城橋の下をくぐって海岸線に。

 新しく開通した岩城橋をバッグにモニュメントがありますが、上の2枚の写真の反対側から見ると草むらの中でなんとも殺風景な事になっています。ここには島を巡る県道とは別に岩城港への道が続いていますが何の案内もありません、「しまなみ」や「とびしま」の向こうをはって「ゆめしま海道」と謳っているのですから、この僅かな区間だけでも海岸に沿って自転車道と四阿くらい整備してもバチは当たらないと思いますけどね。将来的にも生口島と橋で繋がり「しまなみ」側からのアクセスが良くなったとしても、今のままでは橋と橋の間の通過されるだけの島になってしまいますよ。

 再び岩城港へ戻ってきました。岩城港務所(岩城観光センター)内には乗船券売り場に待合室、土産物売場、軽食喫茶があり、出発まで過ごす事にし「レモンポーク丼」を頂きます、青いレモンの島がキャッチフレーズに、今治の「焼豚玉子飯」をアレンジしたのでしょうか、しかしキャベツの食感がいけません。

 さて1620発今治行きがやって来ました、ベンチにカメラを置いて安直に「自撮り」を。この芸予汽船は因島土生港から生名島、弓削島、佐島、岩城島、伯方島木浦港、大島友浦港に立ち寄りながら今治港までを1時間10~20分程で結んでいます。運賃は今回の乗船した岩城港~今治港間で1.360円、自転車は区間にかかわらず一律580円ですが、現在上島町への航路へは小さな用紙に必要事項を記入して乗船券と一緒に渡すと自転車の料金が免除されます。自転車は後部デッキに載せられますが、潮を被ったりする事もありますし結構荒っぽいです、フェリーの車両甲板の様にロープで固定してくれるのかと思いきや、たまたまでしょうが倒れない様にペール缶で押さえつけられてました、なお航行中はデッキへは行けません。その割りに乗り場にはクリート付きのシューズで乗船するななんて厳しい事も書いてあります。
 港をでると凄い加速で「ゆめしま海道」を後に、2度目の「ゆめしま」辛口の内容になってしまいましたが、因島が対岸近くだけに造船所のクレーンばかりが目立って、ひなびた感では「とびしま」に及びませんし、御手洗地区の様な見処にも欠けます。今のままではリピーターが来ないでしょうね…
 と云いながら次の機会には因島東岸を走って今回取りこぼした弓削島外回りを走り、佐島の「汐見の家」にでも泊まるのも良いかなと、来春まで「かみじま応援割」をやっているそうですし。緑色は過去に赤色は今回走行コース。

2016年1月に走った大島東岸の険しい道や亀老山を見上げ来島海峡を渡るともう今治港です。港から市街を抜けて今治駅前のゲストハウス「シクロの家」へ。


 「シクロの家」に泊まるのは2016年3月以来、ムラマサ君とは2017年7月の「しまなみキャンプライド」で会っているのですが、その折は今治入りしなかったので。もちろんシャワーがあるのですが、5分程歩けば昔ながらの銭湯「宝来温泉」がありますのでそちらへ。お昼が遅かったのでコンビニでおかずやつまみを買ってきて3人で愉しいプチ宴会。

 他のお客さんもいるのですがミックスドミトリーは私1人の貸しきりでした。本日の走行62.3キロ、気になるのは明日のお天気、愛媛県越智郡の桜井町道路元標と、予讃線で観音寺まで輪行し丸亀琴平観音寺自転車道を走って香川県綾歌郡の岡田村道路元標を経て丸亀駅から帰途に就くだけなのですが…

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「ゆめしま海道」へ (1日目 前半)


弓削島 法王ヶ原

 今日の予定は因島に残る中庄村道路元標へ立ち寄る以外は、尾道から今治まで適当に「しまなみ海道」を走ればと行き当たりばったり、三原に着くまで何にも考えていませんでした、まぁ何度も走っている「しまなみ」ですからね。
 当初単純にR2を尾道へ戻るつもりでいたのですが、よくよく考えると目の前の三原港から因島へは航路があります。因島重井港まで自転車込みで1,290円は決して安いとは思えませんが、0620発の1便に乗れば因島西岸の重井港まで20分ほど、しかし自転車込みで20分で1,290円は高い、なんと因島土生港まで乗れば1,800円にもなります、またせとうちサイクルーズPASSの割引対象航路にもなっていない様です。

 とにかく一度は乗っておくのもと良いかと… 途中佐木島の鷺港に寄港しますが、あっという間に重井港へ。
 向島を飛ばした処で大して見処がある訳でもありませんし、時間に余裕ができたので今年3月に開通した岩城橋を含めて「ゆめしま海道」4島を走り小漕港から生口島の州江港へ渡る事を考えてみました。

 「しまなみ海道」のブルーラインの引かれた広島県道366号西浦三庄田熊線を少し尾道側へ戻り県道367号中庄重井線へ入り内陸部を走るR317へ。御調郡の中庄村道路元標はこざっぱりとした住宅地の中に残っています、通算1117基目。広島県下の道路元標は現在までに7基が確認されているのですが、今まで2007年、2009年、2015年と足を運んでいます、そうは一気に見つからないだけに大変です。
 R317を因島南岸に出ても朝の通勤時間帯で混んでいるだけですので県道120号中庄土生線の大山トンネルを抜けます、下った処の三差路を右に折れると自転車神社として有名な大山神社、そこを左折して少し登ると弓削島へ渡る家老渡(かろうと)フェリーのりばへ行く事が、結局因島は重井港から家老渡港まで内陸部を横断してしまいました。


 出港直前の家老渡港0820発に滑り込み、自転車込みで180円也、せとうちサイクルーズPASSを持っていれば160円で乗船できます、僅か数分の船の旅ですが「ゆましま海道」の佐島と生名(いきな)島の間に架かる生名橋を望む事ができます。
 弓削島の上弓削港に到着、ここはもう愛媛県です、休憩所とかがあるので小休止。弓削島の東岸を回る事も考えてみたのですが、少々険しそうなのでパス。

 2017年7月の「しまなみキャンプライド」の際にキャンプした法王ヶ原へ立ち寄ります。当時は無料のキャンプ場でしたが、現在は一部が決して安くはない有料のキャンプ場となっている以外はキャンプ禁止だとか。
 弓削大橋を渡り佐島へ。いま「ゆめしま海道」と呼ばれているのは愛媛県越智郡上島町の弓削島、佐島、生名島、岩城島の4島を弓削大橋、生名橋と今年3月に開通した岩城橋によって結ばれたルートですが、本土側とは架橋によっては繋がっていない離島です。

 
 佐島には南端までの道にブルーラインが引かれていて終点が「Uターンブルーライン」として知られる様になったのですが。
 佐島の周回コースから別れて片道3キロほど、幾つかアップダウンがありますが、思っていたより楽に着きましたが、思っていたよりしょうもなかったと云うのが正直な処です、「長磯の浜」と云う静かなビーチがあります。
 佐島西岸から見た生名橋。

 今年3月に開通した岩城橋、歩道がない上に桁上も5%の勾配が、GPSの値で56mまで登らされてます。岩城島は周囲30キロ程の島で北岸の小漕港から生口島の州江港へ、南岸の岩城港から今治港までの航路があります。
 岩城橋を渡り北岸の小漕港へ向かいます、1時間に2~3本の便が出ているのですが、1230発が出た後、この間だけ1時間待ちの1330発、お昼休みなんですねぇ。所要5分対岸の生名島が目の前、州江港に渡れば「しまなみ海道」のルート上で今治まで約40キロ、1時間待って今日はやや向かい風、それに左膝の調子がいまいちと意気消沈。初めての岩城島にせっかく来た事ですし、岩城港まで走って1620発の今治港行きで横着するのも良いかな… (後半につづく)

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「延陽伯」号「しまなみ」を往く(3日目)

20151017a.jpg
 来島海峡大橋
 
20151017b.jpg 今日は今治港0825のフェリーで岡村島へ渡り「とびしま海道」を走って、JR呉線沿線から輪行で帰途に就きます。 「とびしま」沿線にはいわゆる大手コンビニの類はありませんので、一応今治市内で準備して今治港へ向かいます、1時間程ですが船の旅は良いもんです、一昨日入手しておいた「せとうちサイクルーズPASS」で100円の割引になります。
 岡村港をでるなり前回と同じポイントで「自撮り」をしていたのですが、どうも後輪が振れて仕方がありません、大崎下島に渡った処で確認すると、後輪のスポークが何本か手で回せる程にユルユルです、やはり「延陽伯」号で一気に100キロ近くは厳しかったかな、とにかくニップル回しは持ってきているので、平羅橋の見える公園で座り込んでフレ取りです、こんな時にダブルレッグのセンタースタンドが着いていると便利です。
 
20151017c.jpg 大崎下島、古い街並みが保存され観光化されている御手洗地区の手前、北側にある大長地区、ここが元の豊町の中心部なのですが、私は作為的に保存された御手洗より、昭和の香り漂うでも生き生きとしたこちらの雰囲気が好きですね。
 
20151017d.jpg 一応は御手洗地区も回ります、テレビでも紹介され全国的に有名な時計屋さんとか、もちろん中村春吉碑へも、諸説ありますがこちらこそ「サイクリストの聖地」に相応しいかと。
 
20151017e.jpg 今日は走る距離は知れているので、大崎下島南岸や上蒲刈島の大浦海岸とかでたっぷり「自撮り」を。
 前回は豊島と上蒲刈島は北岸を走ったので今回は南岸を行きます。 日影が全くないので真夏は辛いかも知れませんが。
 
20151017f.jpg 蒲刈大橋の手前の道の駅に着く頃には結構な時間になってしまいました。 前回はここで時間が余ってしまったので下蒲刈島を大回りしたのですが、今回は素直にブルーラインに従って安芸灘大橋へ。 呉線の最寄駅から輪行の予定なのですが、最寄の安芸川尻駅は跨線橋を渡る必要があるので、反対側の仁方駅に向かったのですが、なんと仁方駅は今は無人駅。 実は帰りの「鉄道の日記念JR西日本一日乗り放題切符」をまだ買っていなかったのです、当然企画切符ですから乗車後に車内で買うなんて事はできませんので、遅くとも尾道駅で買っておくべきだったのです、駄目もとで今治駅で聞いてみましたが、やはりJR四国では駄目でした(旅行代理店って手はあるのかな)。 仁方駅はかつての国鉄連絡線の仁堀航路の駅ですから、安芸川尻駅が有人駅だから仁方駅も有人だろうと云うのは考えが甘かった様です。 戻るか進むかナビで検索すると次の広駅まで約3キロ、広駅は間違いなく有人駅です。 乗車する予定の列車とは反対方向に走っている訳ですから、徐々に時間は厳しくなってきます。
 
20151017g.jpg とにかく広駅1651発の糸崎駅に無事乗車する事ができました。 この電車広駅始発なんで3番ホームからの発車で結局は輪行袋担いで跨線橋を渡る事に、こんな事なら最初から素直に安芸川尻駅へ向かうんだったと。 そんな訳で安芸灘大橋から電車に乗り込むまでの間の写真は1枚も無いのです。

 

 広1651~1819糸崎1821~1949岡山1955~2121姫路2137~2238大阪2243~2259鶴橋2308~2339桜井、岡山駅ホームは結構混むのですが休日が幸いした様で、姫路駅ではホームの立ち蕎麦を食らう余裕も、鶴橋からは近鉄利用で、桜井駅からはおっちら担いで帰って無事にその日のうちに帰宅できました。 本日の走行58.6キロ。
 

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「延陽伯」号「しまなみ」を往く(2日目)

20151016a.jpg いつもの様に暗いうちから起き出しているのですが、ホテルの窓から明けて行く尾道水道の模様を眺めるのもなかなか面白いもので、向島に渡る3つの渡船が一望です、左から尾道渡船、福本渡船、駅前渡船、朝の通勤時間帯を控えて忙しく行き来しています。 6時に出発するつもりがつい遅くなってしまいましたが、それでも価値ある眺めでした。
 遠回りにはなるのですが、今日は一番東側の尾道渡船で渡る事にしますので、昨日登ってきた道とは反対側の東側に下ろうとして、ちゃんとナビで確認すれば良いものを、横着したら案の定途中から階段にぶつかってしまい、担いで降りる事に。
 
20151016b.jpg それでも7時前には向島に上陸(写真左に見えるのがさっきまで見下ろしていた「ビュウホテルセイザン」)です。 尾道渡船で渡ってもちゃんと「しまなみ海道」を示すブルーラインは引かれていますので、呼子浜の待合セットを覗きがてら一度は… コンビニで補給を済ませてようやくスタートし向島の西側へ、写真右は昨日一周した岩子(いわし)島へ渡る向島大橋です。
 
20151016c.jpg 今回因島は約9~15キロ遠回りにはなりますが東海岸を巡る事にします。 早速因島大橋を南側から一望できるポイントで「自撮り」を。
 
20151016d.jpg 鏡浦までの間にこの様な因島大橋を望む事のできるポイントが何ヶ所かあります。
 
 
 
 
 
 
20151016e.jpg 椋浦港を過ぎて三庄(みつのしょう)までの間、北側から行くとピークの手前に展望の良い休憩ポイントがあります(トイレもあり)。 車も少ないしすっかり因島東海岸に魅せられてしまいました、故緑川洋一先生の世界ですね。 天気の良い午前中ならこちらがお奨めです、コース的に時間は倍以上は掛かるでしょうが。 ちなみこの東海岸のルートは「水軍スカイライン」と呼ばれている様で、スカイラインと云う事はそれなりの標高差はあると云う事でして…
 
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 写真左で見下ろす三庄の前後で「しまなみ」本来のルートである生口橋へのショートカットルートがあるのですが、遠回りついでにこのまま海岸沿いに進む事にします、地蔵鼻と云う岬を巡るルートの道路状況が判らないので通りすがりのおじいさんに聞いてみると、綺麗に舗装された一本道との事。 湾を挟んだ反対側の山腹に今さっき越えてきた道がみえます(写真右)。 後で知ったのですが「椋浦峠」と云う名前がついています、先月の丹後半島の七竜峠に続いて盟友「峠おやじ」の足跡のない峠GET。
 
20151016g.jpg 地蔵鼻(写真左)を回り、岬から先は軽自動車でないと通行困難と書かれた結構厳しい道が続きます、小さな海水浴場とトンネルを抜けて暫く行くと因島最大の街である土生(はぶ)へ、日立造船の企業城下町の様です。
 
20151016h.jpg 自転車神社こと大山神社へ、神社も自転車ブーム?を無視できない時代なんですね、サイクルスタンドの数からするとそれなりの参拝者がいる様です。 その手のお守りも売っている様なのですが、平日とあってか禰宜さんも巫女さんも姿が見えませんので、お参りだけ済ませて退散させて頂きました。
 
20151016i.jpg 生口橋まで来た処で丁度12時になってしまいました。 因島東海岸ですっかり時間を取られてしまいましたが、走った甲斐はあったので今日はこれで良しとしましょう、時間の読める処まで先を急ぐ事にします。
 
20151016j.jpg 多々羅大橋を越えて愛媛県へ、道の駅「多々羅しまなみ公園」のなにやら「サイクリストの聖地」へ、前にも来てますが、まぁ表敬方面と云う事で。 
 
20151016k.jpg 大三島橋、大島大橋と「延陽伯」号にはかなりオーバーペースで1515に来島海峡大橋の見える処までやってきました。 前回は亀老山へ登ったので遅くなったのですが、ここで来島海峡大橋をバックに「自撮り」を、それなりに交通量がありますので、間隙を縫って3テイクばかり、時間的に今治へ急ぐサイクリストも多いです。
 
20151016l.jpg 来島海峡大橋をくぐって少し西海岸へ、こちら側からだと大橋の6つの橋脚が綺麗に見えるのですよね。 次回は大三島、伯方島、大島の何れかを大回りしながら走ろうと考えながら海峡大橋を渡ります。
 
20151016n.jpg 来島海峡大橋を渡りサイクリングターミナル「サンライズ糸山」に立ち寄ります、ここで「サイクリング・パラダイス愛顔のえひめ旅行券」の引換券を旅行券に交換して貰います。 ネットで申し込み、コンビニで決済して受け取った引換券を実際に使用できる旅行券に指定場所で交換して貰う必要があるのです、利用する宿泊先で交換できれば良いのですが、ちょっと不便ですね。 「サンライズ糸山」のロビーからは来島海峡大橋が目の前に。 閉鎖されるサイクリングターミナルも少なくない中で、ここはロケーションが良いので一般客にも恵まれている様です。
 
20151016o.jpg 前回は海岸沿いの道を選んで今治市街まで走ったのですが、痛んだコンクリート舗装とかが多く路面が非常に悪かったので今回は素直にブルーラインに従って今治市街へ。 ほぼ予定通りの17時過ぎににゲストハウス「シクロの家」に到着、出迎えてくれたムラマサ君とは2013年の「5th 月うさぎキャンプ」以来です。 静岡で生まれ育った彼とは天神橋五丁目さんのブログやTwitter以来の繋がりなのですが、縁あって今は「シクロの家」他を運営する「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」に勤めています。
 
20151016r.jpg ムラマサ君に手作りの「散策MAP」を貰いレクチャーを受けて、入浴と食事に出掛けますが、お目当てのレトロな銭湯は定休日で「シクロの家」で割引入浴券を買って駅裏のスーパー銭湯へ。 食事は今治自慢の焼き鳥屋を目指したのですが満員で、B級グルメの「焼豚玉子飯」をやっている中華料理屋へ、これはB級中のB級ですな、しかし高カロリーなものが売りの街です。 地方都市を訪れると必ず探索するJAZZ屋は2軒ありまして、今夜は「ベニアナ」へ、★★★☆☆かな、でもビール1杯550円ぽっきりは嬉しい。
 
20151016p.jpg ところで「シクロの家」はドミトリー中心のゲストハウスで、JR今治駅北口すぐの処にあります。 3月に今治に来た折は満室で利用できなかったのですが、幸い今回は休前日の宿泊でしたが前々日に予約が取れました。 ゲストハウスも色々なのですが、ここは「しまなみ」~「とびしま」他に関する情報や資料も豊富で、リーズナブルでとても清潔感のある空間です、もちろん自転車の保管スペースもあります。
 ちなみに「愛顔のえひめ旅行券」は5,000円で宿泊券8,000円分とサイクリング券2,000円分の計10,000円分が頂けた訳なのですが、サイクリング券の使い道が良く判らなかったのですが、「シクロの家」などでのグッズ類の購入にも使えるのですね。
 
20151016s.jpg 写真の「しまなみ島走MAP」は「NPO法人シクロツーリズムしまなみ」が発行していて、サイクリストの視線に立った非常に内容の充実した地図です「とびしま」編もあります。この内容手間ひまかかっています、有償とは云えどこやらの「ならクル」とやらとの違い、お役所仕事とNPO法人では腹の括り方が違うのでしょうね。既に走っている方もこれからの方にもお奨めです。
 

 
 本日の走行98.1キロ、ちょっと足りなかったですね。
 
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