グスタフ マーラー 交響曲「大地の歌」

後期ロマン派の作曲家グスタフ マーラー、今でこそクラシックファンなら知らない人はいないのだが、私が聞き始めた1970年代にはどちらかと云うと異端の作曲家で、生演奏はもちろんレコードでも演奏家を選択する余地はなかった、音楽辞典での解説すら不十分なものだった。
 テノールとコントラルトの独唱を伴った6楽章の交響曲「大地の歌」は、漢詩を元にしたドイツ語の詩集「支那の笛」を引用した19世紀末のエキゾチックな作品。 うちにはLP,CDと、ワルターの3類の録音とクレンペラー盤、バーンスタインのロンドン盤とあるのだが、最近ジュリーニの指揮と\1,200と云う安さに買ったこのCDがエラく気に入ってしまった。

C.M.ジュリーニ 指揮 ベルリンPO
B.ファスベンダー(alto), F.アライサ(tenor) 1984.ベルリン
 それまで聞いていた録音が古いだけに、比較的新しい録音を耳にして、改めてちゃんとしたオーディオセットで真面目に聞いてみた、日頃はパソコンやCDラジカセで横着に聞いているもので。 少し面食らっていてこの演奏が万人に名演奏だとおすすめできる自身こそないのだが、とにかくジュリーニらしい重量感のある演奏と曲の美しさを再認識させて貰った。


E.インバル 指揮 フランクフルトRSO
J.V.ネス(alto), P.シュライヤー(tenor) 1988.フランクフルト
 再認識と云う事でもう1枚買ってきた、これも安い\1.050也、よい時代になったもんだ。 インパルのマーラーは1980年代に日本のスタッフによりフランクフルトで録音され話題になったもので第5交響曲だけ持っていたのだが、で第1楽章とかエラく牧歌的だなと思いながら、こんなものだったのかと...ジャケットは秀逸。


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