猪名川キャンプツーリング(前日)

 今月下旬に仕事のローテーションの関係でまとまった日にちが休める事に、しかしよりによって梅雨時はないだろうと思うのですが、懸案のヨサク(知る人ぞ知る四国を横断する酷道439号線)やら暫く行っていない能登半島とかを画策してみたものの、連続したお天気は望むべくもなく「18きっぷ」のシーズンでもないので、復路輪行の費用もバカにならない事もあって今一つ気乗りがしない中、D女史が兵庫県の猪名川町と篠山市に跨る大野(おおや)山(756.3m)にある大野アルプスランドキャンプ場へ行こうと云う話を持ってきました。周辺は道路元標とかで何度かは走っているものの、あまり土地勘のない地域。キャンプ場までは最短距離で88キロ、但しこれは大阪市内を突っ切ってでの話、車と信号ばかりでとてもキャンピングでのんびりと走って行ける様なルートでもありません、そこで思いついたのは上街道と木津川沿いの自転車道で御幸(ごこう)橋まで北上し、西国街道もちろん現在のR171ではなく旧街道を辿って行く事ができれば、遠回りですがストレスのないルートを走って行く事ができそうです。西国街道に関する情報を色々と調べて出来上がったのが距離で約120キロのルート、キャンピングで100キロ以上は過去にも走っているのでさして問題はないのですが、大野山へ登る最後の3キロ余りは標高差320m、平均斜度10%超、100キロを走ってきた後だけに流石にこれは。
 現在asuka号には28Tのスプロケットがついていて昨年四国ツーリングでも倉羅峠を越えてはいるのですが100キロ走った先の激坂の事を思うと、そこで昔使っていた34Tが目に留まり、リアディレラーのキャパシティには問題はないので早速交換してみる事に。
 念のために明日香村まで試運転に出掛けて取りあえず問題はなかったのですが、キャンピング用に交換していたパセラ32Cがバースト、直したもののビートが微妙に変形してしまっている様でもとよりクリアランスのないマッドガードと少しの事で干渉してしまい、もとよりグランボアのパピヨンとの緩い組み合わせが不安で、急遽新品を手配し本日到着、商品代金だけだとアサヒの方が安かったのですが。しかし雨中走行が判っていて新品のアメクロサイドのタイヤを下ろすのも、ビンディングとかワイヤー内蔵とか特にクラシックに拘っていないasuka号ですからアメクロでなくても良いのかも。
 ところでお天気の方はと云えば3日目の日曜日に崩れそうな按配、最悪1泊2日で帰ってくるか、3日目に荷物を宅急便にして輪行で帰ってこれる準備もしておく事にします。


 西国街道の旧道は全く走った事がないので、ルートラボで作ったデータをGARMINとスマホのGoogleMapで見られる様に設定しておきます。ナビゲーションまでの必要はなく、予定ルートと現在地が把握できれば充分です、と云うよりナビまでは余計なお世話、紙の地図がディスプレーでの情報になっても、現在地とコースを把握しながら走るのが鉄則です、ナビ頼りで走ったりすると後から何処をどう走ったのかも把握できません、最近どうも読図力のない人が多い様でナビ依存の弊害かと。スマホはあまり出番のなかったスマホホルダーを使用、着脱が簡単なので未踏の御幸橋以降の西国街道で使用しましたが、形がいびつなので取り外すとなおしておくスペースが。
 今回はルート上に補給できるポイントは幾らでもありますので、食料や飲料は猪名川町へ入ってから調達する事にしますが、キャンプ場の標高が700m以上あるのでテント、寝袋、衣類は5月、10月の「月うさぎキャンプ」並みの装備になってしまい、その上雨支度もしっかりしておかなくてはならないので、それなりの荷物の量になってしまいました。今回は記念写真用にゴリラポッドこそ持って行きますが、G1(ミラーレス)は持って行かない事に、まぁこの行程では「自撮り」をしている余裕もありませんし、スマホカメラとTZ60(コンデジ)で充分です。
 休憩を含めて所要時間12時間とし、明るくなった頃に木津八幡嵐山自転車道に入るべく未明3時に桜井を出発する事としました。

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