琵琶湖へ (1日目 前半)

旧R307 小野峠(Photo : niwa-chanさん)

  20日から23日にかけてフリーなので急遽キャンプツーリングに出掛ける事に、南海フェリーで徳島に渡って「四国の右上」を走ろうか、鳥羽まで走って伊勢湾フェリーで伊良湖に渡り渥美半島を走って適当な処から輪行で帰ってくるとか考えてみたのですが、先日からasuka号の足回りの整備をしたばかりだし、20日から飛び出すには色々と準備不足なので「手抜き自走びわいち」を企んでみました。うちの近所からでも「よろづ」のmillionさんとか「自走びわいち」を達成している人はいるのですが、さすが1日で300キロ以上を走るお歳でもありませんので、1泊2日のキャンプツ-リングで、それも貴生川駅(甲賀市)から米原駅まで近江鉄道のサイクルトレインで手抜きをするプランを考えてみました。
 1泊2日で料理をするつもりもありませんので、火器類はお湯を沸かすだけの装備、ただ気温差が大きい時期ですので柔軟性のある衣類の選択と準備が肝要ですね。今回はフロント2サイドにサドルバッグはキャラダイスのネルソンロングフラップを。ネイチャーハイクのソロテントが余裕で入ってしまいます。
 フラップを伸ばせば三脚も巻き込む事も出来そうですが、出し入れが面倒なので別途ベルトで括り付け、余裕部分に雨具類と工具袋を詰めています。
 貴生川駅までのルートは加茂から県道5号木津信楽線とR307に沿って走る定番ルート、2016年6月にも「黄和田キャンプ」に参加するために4サイドで走っています。今回は貴生川駅から米原まで直通のスジである貴生川発1028に乗るつもりで桜井の自宅を4時丁度に出発、奈良から加茂へ越える辺りで夜が明けます。
 6時28分には地元ローディにはお馴染みの和束のローソンへ、土曜ですがさすがに早いかして一人見かけただけ。なおここのイートインコーナーのテーブルには100VとUSB給電コンセントがついています。
 8時過ぎには京都府と滋賀県境の無名の峠(356m)と越えます。
 0828には信楽駅前に到着、貴生川までは下り基調の15キロ、時間の余裕もあるので一息入れます。
 出来る限りR307を走りたくないので川沿い、線路沿いの道を走り牧東の交差点にでると、なんとniwa-chanさんが小野峠を登ってKHSでお出迎えに来てくれていました。さすが地元民だけに新旧どの道を走ってもここへ出ざる得ない事が判っています。牧東から旧道への分岐までのR307はだらだら登りで車が多く一番嫌な区間です。庚申山広徳寺への分岐が旧道への入り口です。参道から先は一応通行止で木っ端が散乱して湧水が流れていますが自転車なら充分走行は可能です。この辺りは40数年前に当時の国鉄信楽線のSLを撮りに通った思い出深い土地です。
 かつては国鉄バス近城線(奈良~水口)も走った道です。

 



 小野峠を下ります。(写真はniwa-chanさん)
 niwa-chanさんの先導で0952には貴生川駅に到着、ここまで約75キロ。JR草津線との接続駅でもあるので、JR側からでも乗車できますが、自転車を持ち込むには東側に回ってのエレベーターを利用した方が良いでしょう、近くにコンビニもあります。KHSとasuka号との再会、延陽伯号が来て不遇を囲っていたうちのKHSはniwa-chanさんの処で余生を送るどころか大活躍しています。
 エレベータですが普通の自転車なら問題ないのですが、サイドバッグが付いていると乗り込むには工夫が必要です、もしかすると4サイドではバッグを外さないと載らないかも。米原までの普通運賃は1,130円ですのでフリーきっぷの「1デイスマイルチケット(年末年始を除く金土日祝発売)」880円を利用した方がお得になります。このサイクルトレインに乗るのは確か3度目、貴生川駅は琵琶湖岸からも離れていますし、車や信号の多くさしたる見所のない米原方面へのルートをワープできるので重宝しています。
 近江鉄道のサイクルトレインですが土日祝日は終日、平日は概ね9時から16時の間利用可能で別途料金は要りません。但し支線の八日市線と多賀線への乗車と彦根駅での乗降ができません。八日市線の近江八幡駅へ行ければ利用価値は高いと思うのですがね、なおロードバイクや小径車なら良いのですが、階段しかない駅もあるのでキャンピング支度など担げないと乗降できない駅もありますので注意が必要です。
 あと貴生川から米原までの所要時間は約1時間半、日中の運行本数は1時間1本程度ですから、時間を良く見ておかないと50キロ弱を走った方が早いと云う御仁もいるかと。ただ今回の私の様にツーリングの中盤だとかお昼時だと、丁度良いブレイクタイムになります。
 今回固定用のベルト類を持って来なかったのは失敗、1時間半近く走行中はasuka号を支えておく必要がありました。

 

行き当たりばったり

 奈良市都祁南之庄 三陵墓古墳群史跡公園にて

 ここ最近、フリーの日とお天気の巡り合わせが良い様で、今日は久しぶりにロングの挑戦してみようとFacebookの方にも「このところ休みと天気の巡り合わせが良いなぁ、誰か火曜日ロング行きませんか、海の見える処まで復路輪行で。」と告知はしてみたのですが、誰も釣れず。一応昨年は行けなかったお伊勢さん経由で「東の海へ」を考えていたのですが…
 ところが昨夜は何の準備もせずに寝てしまい、情けない事に誰とも約束がないと朝の寒さ(奈良市の最低気温4.6℃)になかなか起きられず、すっかり出遅れてしまいました。とにかく7時過ぎには出発したのですが、平日とあって通勤時間帯の車の多いR165西峠を登る気になれず、土曜日と同じコースを初瀬ダムから都祁への道へ入る事に。
 先々週でしたか「にっぽん縦断こころ旅」で紹介されていた桜井市小夫(おぶ)地区、桜井ってどんな田舎やねんと思われたでしょうね、小夫地区は元の上之郷村になります。

 都祁から県道781~782号を継ぎ、三陵墓古墳で小休止の後、多田、小原、笠間、毛原と素晴らしい山里風景の中を走ります。

 

 名張川河畔まで下り県道80号奈良名張線へ、奈良三重県境の橋を渡りますが、それぞれの県道標識が同じ方向を向いているのは珍しいかと。

 

 県道80号はこの辺りでは名張川に沿っているのに、下流に向かって無駄に登らされます。最高のお天気ですが、気温がどんどん上がってきて、朝との気温差が18℃だったとか。

 行き当たりばったりで走って伊賀上野でも行こうかと思っていたのですが、広瀬まで下った処で、県道785号山添桔梗ヶ丘線の奈良県側のヘキサが未収だったので、名張方面へ向かう事に。

 桔梗ヶ丘まで下って県道57号上野名張線へ、蔵持バス停の傍に石碑や古い橋の親柱が保存されている一角が、なかなか参考になります。

 

 初瀬街道(阿保越伊勢街道)を辿りながらレトロな名張の街中を抜けます、村外れの橋と桜の木に石碑、風情がありますね。

 

 初瀬街道、名張市赤目町丈六にて。

 

 初瀬街道はほほ近鉄大阪線と並行しています、宇陀川を渡ります。

 

 道の駅「宇陀路室生」で一息入れて、三本松宿から海老坂峠を越えて大野、室生ダムへ。
 室生ダム湖畔は土曜日にも走っていたのですが、時間が違うと印象も変わっています。
 「平成榛原子供の森公園」ダムの湛水期と満開の桜でこんな風景に。

 

 榛原町の町から宇陀川沿いの「猟路の桜」を走ります。先週二度も来ていたのですが、一応インターバル撮影のできるDMC-TZ85とゴリラポッドを持ってきていたので、ブログとTwitterのヘッダー画像用にレイアウトを意識した「自撮り」撮影にトライ。結局は行き当たりばったりで走っていたのですが、夕方までうろうろと本日の走行98.6キロ、今月の累計572.6キロ。

桜三昧 宇陀の桜巡り


宇陀市大宇陀平尾 宇陀川河畔の桜並木と大和富士(額井岳)

 今日は先々週に「片鉄ロマン街道」へ行こうと云う予定が流れたNちゃんと、宇陀市岩端の「いわっし村桜まつり」に行く事に。枚方から三山木駅まで自走して、室生口大野駅まで輪行するNちゃんを私と橿原のつっちー氏が迎撃する事になりました。R165を西峠を越えて室生口大野まで真っ直ぐ行くのも面白くないのと到着時刻が前後しそうなので、7時過ぎに桜井をスタートして、初瀬ダムから旧都祁村経由、県道781~127~28号で大野へ下る事にします。雲一つない朝空が爽やかですか、ちょっと寒いかな。
 到着時刻が0959とはっきりしたので、うろうろしている間もなく向渕から大野へ爽快ダウンヒル、5分前に到着するとすでにつっちー氏が到着済み、昨日のショコラさんに続いて今日もTOEIランドナーのお供です。
 今日のお昼は「いわっし村」こと岩端の「月うさぎ」でのランチですので、時間的には榛原駅が丁度良いのかも知れませんが、大野寺の垂れ桜や室生ダム湖畔も経由したいのと、室生口大野駅と次の三本松駅は小さな駅で輪行での乗り降りがしやすいのと、室生口大野駅ではこの時期は、駅構内の桜がお出迎えしてくれます。

 大野寺の枝垂桜を外からタダ見しながら、右岸側(向かって左)から室生ダムへ登り、暫く湖畔を走って赤人橋で対岸(左岸)へ渡り「濡れ地蔵」へ向かいます。

 残念ながら湛水期とあって「濡れ地蔵」は完全に水没していますが、手前の公園の桜が満開です。
 榛原の町で宇陀川河畔に戻り右岸の桜並木を行きます、「猟路の桜」と云う桜の名所なのですが見物の人もちらほら、時間帯にもよるでしょうが自転車で走り抜ける事ができました。サイクリングロードに沿って桜並木は五津辺りで少し途切れますが平尾まで続いています。
 「月うさぎ」でのランチの予約が14時、余裕がありますので野依の馴染みのお店「おごぽご」でコーヒータイムに。なお五津(左岸)や「おごぽご」の対岸にも四阿があり良い休憩ポイントになります。
 宇陀川、野依より南は大宇陀の町中へ入って行きますので、松山街道の古い町並みを訪れるならともかく、今日は花見がメインですので県道127号で芳野(ほうの)川側へ越えます。芳野川河畔も宇陀川同様に桜並木と道が整備されています、元郵便局だった建物を改装した「伊那佐郵人」が対岸に見えます。
 芳野川に沿って菟田野の町中を抜け、岩端への谷あいへと入って行きます。他に比べて少し遅かった岩端の桜も満開、谷に鯉のぼりが泳いでいます。
 「月うさぎ」では1300からのライヴが始まっていて、自転車仲間のvivvaさんや、TABOOさん、いまやんさんが既に到着、そこに山王Sさんが乱入してきました。

 ライヴの途中で申し訳ないのですが、Nちゃんのリクエストで宇陀で一番有名な「又兵衛桜」へ向かうために15時過ぎには「月うさぎ」を後にします。
 案の定、又兵衛桜は見物客だらけなのですが、さすがに迫力があります。
 再び宇陀川河畔を走り、篠楽で榛原駅へ向かうNちゃんとお別れし、県道198号で女寄へ、なんとR166女寄峠の桜井側は渋滞、今日はこの春一番のお花見日和、それに明日は雨の予報、花見客、行楽客がどっと出てきたのでしょうね。本日の走行93.4キロ

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桜三昧 吉野山

吉野山上千本からの展望

 今日はショコラさんのお誘いで急遽吉野山へ花見に行く事に、輪行で0855吉野着との事ですので、急ぎ明日香村から芋ヶ峠を越えます。0920スタートしますとの連絡、芋ヶ峠を1005に通過、1時間半程先行されているので果たして追いつけるのか心配なのですが。
 蔵王堂で大名行列に足止めされているとの連絡が、吉野駅から県道37号を登っていると思っていたので蔵王堂とは位置関係が何か変ですが、栢森からノンストップで1030に吉野駅前を通過。

 如意林寺の駐車場の手前辺り、満開との事ですが中千本は処によってちらほらと散り始めています。
 中千本から上千本の方角を見上げる辺り。
 1105 なんと上千本口でショコラさんを捕捉、何でも一駅手前の吉野神宮駅からスタートして県道167号から15号を登ってきたそうです、そら花見客だらけで前に進みませんよね。

 上千本口から先は水分神社前しか自販機はありませんので補給して上千本へ向かいますが、殆ど押しになります。
 上千本から蔵王堂を見下ろします、九十九折れの一番上辺りが一番のビューポイント、西側の林道経由で楽に金峯神社まで行けますが、激坂を押してでもここは外せませんよね。
 12時過ぎに金峯神社仁王門に到着、今年の年賀状やCanCan謹製カレンダーの1月の撮影場所ですね。ここが奥千本の入り口に当たるのですが、まだまだ蕾膨らむの段階、上千本口からのバスに並んでまで乗ってこられた方も、係員に車を駐車させて貰えない車の方もご苦労様です、ここで標高は700mになります。
 金峯神社への参道の途中から稜線に取り付くと高見山が見えるポイントが、ショコラさんに教えて貰いましたが、北側には一昨日見上げた宇陀の大和富士も見えますね。
 金峯神社の休憩所で持参の弁当でお昼にします。この後は林道経由で上千本口まで戻り、勝手神社まで下りですが人ごみの中を押し歩く事になります、馴染みの「静亭」で温かいものでも頂きたい処ですが、この時期の吉野山はどこも満員。さて県道257号才谷吉野山線に入ると1台の車にも人にも出遭う事もなく県道48号へ下る事ができました、なお途中から吉野脳天さんへ下る林道は通行止になっています。
 下市から千石橋を渡り車坂峠を越え、まだ早いので大阪へ自走で帰ると云うショコラさんとお別れして帰途に、本日の走行距離72.1キロ、GPSデータでは獲得標高1,392mとなってました。
 予報では明後日からの雨が花散らしの雨になりそうですが、上千本は来週は大丈夫かと。3年前の4月12日は満開だった奥千本はこれからですよね。

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桜三昧 芳野川河畔

 宇陀市榛原栗谷 芳野(ほうの)川右岸にて

 昨日帰途、芳野川河畔で気になったポイント、明日水曜は雨との予報、夕方から予定があるので丸1日は無理ですが「自撮り」の準備をして向かう事に。ただasuka号が整備中なもんでErbaロードで、ヒップバッグにミラーレスに三脚やら長玉(-200mm換算400mm)押し込んで、重い事。

 さて今日も時間がないので最短コースで行きたい処なんですが、交通量の多いR165西峠やR166女寄峠は登りたくないので、大峠ルートで宮奥ダムへ抜ける事にしましたが。
 桜井から多武峯までが結構しんどいのですよね、その先八井内トンネル(475m)から大峠トンネル(1,806m)まで日陰がないので真夏は辛いのですが。さて宮奥ダムまで下った処で一息入れます。
 せっかくですので才ヶ辻三兄弟と呼ばれる枝垂桜へ立ち寄りましたが、少し遅かった様な。右端の立派なおうちは簡易郵便局なのです。
 芳野川支流母里(もり)川河畔の桜並木。
 お昼前に目的地の芳野川河畔に到着「芳野川さくら広場」として四阿やトイレが整備されているのですが、地元の人以外にはあまり知られていません、元の郵便局を改装したカフェ「伊那佐郵人」の対岸に当たります。丁度お昼の時間なので地元の人がお昼がてらに花見に来ていましたが、車が入ってきにくいので静かなものです。持参のコンビニ弁当を食べながら、のんびり「自撮り」にトライ。
 まだ少し時間があるのでs県道217号高塚野依線で宇陀川側へ越えます。大和富士をバッグに宇陀川河畔の桜並木。
 宇陀川に架かる橋の前後で再び「自撮り」にトライ。

桜三昧 飛鳥~津風呂湖~宇陀

 お花見サイクの話がまとまらず、お天気も良いのでErbaロードを駆って1人で出掛ける事に、「WAKAYAMA800 2度目の南紀へ」でダメージのあったタイヤを交換し、バーテープとシフトワイヤーも交換、とりあえず芋ヶ峠を越えて津風呂湖畔へ向かう事にしますが、お昼の弁当を仕入れてまずは明日香村は石舞台へ。
 石舞台界隈の桜は今が盛りです。稲渕から栢森とのんびりと写真を撮りながら芋ヶ峠へ、身軽なロードですがまだまだ本調子じゃない様でして…


 平尾吊橋を渡って木の子広場で早めのお昼にします。北岸の入野まで続く道は先年整備された道ですが、車が入れるのは両端と離合できる幅員がないので、釣り客の車と山仕事の軽トラしか入って来ません、但しカーブの連続に落石が多いので注意です。なお入野までダムと県道経由より距離は倍程にもなります。
 津風呂湖北岸を行きます。
 入野の桜並木ですが、桜の木の高齢化?かして勢いと云うかボリュームがなくなりましたね。
 坂を登ってR370に取り付き川上村へ向かおうかと思っていたのですが、ヘッドライトを忘れてきたので入野トンネルを避けて北へ、と云っても短いトンネルが2つばかりあるのですがね。
 三茶屋の交差点を右折して県道28号吉野室生寺針線へ、この県道日の森峠の部分が車道未開通ですが、町道経由で宇陀市へ抜ける事ができます、交通量が少なく快適なルートです、写真は小名にて。
 宇陀市へ入ったものの、何のプランもなかったので行き当たりばったり、桜の咲いている方角に向かって適当に、大熊で県道219号に入り佐倉峠へ抜けて、R166を松井橋へ下り県道31号へ。写真は下芳野の旧道沿いの枝垂桜。
 芳野まで入ってきたので、せっかくですので昨年岩端に移転した「月うさぎ」へ顔を出す事に。まだ平日営業はしていなくて、番頭さんも出掛けていたのですが、コーヒーを頂く事に。
 東吉野の時の様にキャンプをするスペースがありませんが、立派な古民家カフェになりました。
 今週末に第1回の「いわっし村」さくら祭が行われ「月うさぎ」でもライブがあります。岩端の桜は咲きだしたばかり、週末が身頃かと。



 芳野川に沿って帰途に就きますが、伊那佐文化センターの前から右岸の桜並木に入ります、桜の頃にこちら側を走るの初めてですが、なかなか見事なものです。本日の走行81.8キロ。

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桃源郷へ

 風邪のせいで棒にふった半月、ようやく体調も回復してきたので、昨年タイミングを逃した下市町西山のいわゆる桃源郷へ向かう事に、毎年の様に出掛けているK氏の情報では今週を逃す訳には。昨年からスランプ続きの「自撮り」、重い三脚を積み満を持して出発。
 さてキャラダイスの大型サドルバッグ、ネルソンのロングフラップモデルに取り付けられる様にした三脚ですが、脱着が楽でこれはなかなか重宝しているのですが…
 昨年同様、下市から県道20号下市宗桧(むねひ)線で樺の木峠を目指しますが、峠手前の光円寺の枝垂桜が盛りです、せっかくですので「自撮り」に挑戦しようと三脚を準備したのですが、しょっちゅう車がやってきます、その上地元では知られた枝垂桜だけに、車を停めて写真を撮ったりする人が、お陰で「自撮り」をする間合いがありません、その上外部タイマーが上手く動作しません、間違って調子の悪い方のタイマーを持って出てきた様です、仕方がないので内蔵タイマーでピンポンダッシュするか、コンデジのタイムプラス機能を使うしかなく、先が思いやられます。
 とにかく撮るには撮ったのですが、道が広いせいか何やら雰囲気のない写真になってしまいました。そんなこんなで40分余りを浪費してしまいました。


 普通なら昨年同様に十日市から丹生川沿いの県道138号赤滝五條線に入るのですが、昨年「自撮り」向きのポイントが見つけられなかったので手前の尼ヶ生から山に取り付き町界を越えて西山に向かう事にしたのですが、とんでもない激坂の連続を推す羽目に。ただ植林された針葉樹の合間に点在する農家の回りには桜、梅などに混じってサンシュユを見る事ができます。しかし標高400mを超えるこの斜面に暮らされているのには驚きです。
 サンシュユこそありませんが良さげなポイントでトライ。
 山腹を縫ってゆく道の途中でピンクとサンシュユの黄色が織り成す彩りが良いポイントがあったのですが、金属製の猪垣と電柱が目障りでパスしたのですが、結局今日一日この様なロケーションに出遭う事はありませんでした、後になってここで撮っておくべきだったと後悔先に立たず、ましてこの画像を見ると灰色の猪垣や電柱は殆ど目立たないのでは、ただ再びここまで登る気持ちは。
 下市町に入ったと思われる辺りからはやや緩やかな下りとなり、昨年反対側から登ってきた辺りまでやってきました。眼下には素晴らしい風景が拡がるのですが、別にネイチャーな写真を撮りに来た訳でもないので程々に。
 丹生川沿いの谷あいには箱庭の様な風景が、ただ下西山では目ぼしいポイントを見つけられずに県道まで下り上西山へ。
 上西山では貝原の枝垂桜を見下ろす反対側の山腹へ、写真では平坦にも見えるのですが、実は激下り、お陰で真っ直ぐ下る事ができずコース取りが不自然になってしまったのが気に入りません(写真左)。
 何やら消化不良のまま遠目にも満開の貝原の枝垂桜へ向かう気にもなれず、丹生小学校跡で一息入れて、黒滝から地蔵トンネル経由で帰途に就く事に、本日の走行90.8キロ。ここ2~3週間はまともに走っていなかったのと、結構風のきつい一日だったので、最後の裏芋には些か参りましたが、樺の木峠を越えてからの道筋に沿って里山を彩る桜や木蓮や色とりどりの花木が、国中の川筋の桜並木に些か食傷気味な身には新鮮だったかと。

20年の軌跡

  残り僅かの平成の時代、その30年間に走った軌跡だったら面白かったのですが、GPSのログが残っているのが2006年以降、走行記録が残っているのが1998年以降、と云う訳で1999年4月以降20年間の足跡をプロットしてみました、実のところ1980年代から1990年代にかけては働き盛り、バブル景気から崩壊の時代、あまり自転車乗ってなかったのですがね。GPSのログのないルートは記録や記憶、写真画像の残っているポイントを繋いでいるので、細かい処で差異はあるとは思うのですが、また細かい区間や近隣は錯綜するので端折っています。なお緑線は1999年4月~2009年3月、青線は2009年4月~2019年3月です。
 随分ご無沙汰の処もあります、近い処では行者還林道とかR425の十津川村以東は20年以上ご無沙汰しています。再訪したい処もあればまだ見ぬ土地も、行ってみたい処は数え切れない程ありますが、残りの人生で後どれ位行けるのでしょうかね、そう考えると日本は広いです。

 

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好事魔多し、幻の「四国の左下」に

 リタイア後はのんびり自転車三昧、とはなかなか行かないもので、晴れて前期高齢者、年金受給者となっても、食い扶持は賄えてもなかなか遊ぶお金にまで余裕がないのが現実、月に10日程のアルバイトに精をだしているのですが、そうなるとなかなか連続した休みが取れないのが現実。以前なら急遽呼び出しのかかる可能性があるものの、6日程度の休みを取る事ができたのですが、今は4日程度が限界、なかなか遠出はできなくなってしまいました、それでも現役バリバリの人達には羨ましい話なのでしょうが。
 ところで今月は新人さんの研修が順調に進めば、26日から31日と6連休が取れる話になったのです、31日は別件で「片鉄ロマン街道」へ走りに行く約束があったので、淡路島か四国辺りを少し走ってから直接乗り込もうかと企んでいたのですが、そちらが中止になってしまいなんと丸々6日の休みが使える事に、となれば何処まで走る事がてきるか、「18きっぷ」での移動を絡めて、ああだこうだとプランを練るのもツーリングの大きな愉しみの1つです。
 まず思いついたのが四国のヨサク、知る人ぞ知る国道439号はラ系サイクルツーリスト憧れの道です、徳島から四国を横断して高知県は中村(現四万十市)に至る延長348.9キロ、日本3大酷道の1つなのですが、ただ距離はともかくとしても、自転車ではなかなか時間の読めない険しい道が続く上に泊まれる処や補給できる処が限られています。そうなると最悪どこでも野営のできるキャンプツーリングがベストなのですが、3月下旬とは云え標高のある見ノ越(1,410m)と京柱峠(1,123m)を挟んでいるだけにそれなりの準備が必要です、
 2016年10月に川崎のS氏が6泊7日で、それも紀伊半島を横断する同じく3大酷道の1つR425に続けて走っているのですが、とても私には真似のできない話です。2018年4月には鈴鹿のA氏が挑戦していますが、徳島から1泊2日で見ノ越と京柱峠をこなしながらも豊永でリタイヤしています。
 なお私自身はR438との併用区間ですが2016年3月の「四国(中央構造線)ツーリング」の折に少しだけ走っています。」(参考までにS氏は有田市~和歌山港‥徳島港~道の駅神山66.2km、~川井峠~見ノ越52.6km、~京柱峠~道の駅土佐さめうら96.6km、~郷の峰トンネル~大峠トンネル~しもなの郷73.3km、~矢筈峠~道の駅四万十大正93.4km、~杓子峠~中村41.5km)
 季節的に標高の高い前半を端折って豊永駅から西半分を走る事も考えたりもしてみたのですが、実は高知県には未収の道路元標が4ヶ所残っていて、そこで四万十川流域とアクセスの大変な「四国の左下」の2ヶ所の道路元標を海沿いになぞってみようと云う事にしたのです。

 結局落ち着いたプランはヨサクを走る事はなく、窪川(四万十町)をスタートし四万十川に沿って中村(四万十市)を経て、足摺岬を含む「四国の左下」を巡り、宿毛から宇和島まで北上する約300キロを4日程度で走るプラン。徳島から室戸岬を巡り高知まで走った昨年の「四国の右下」と対を成すプランに、四万十川沿いの江川崎から中村までは2009年9月に走っていますが、他は概ね未踏の土地です。前後1日ずつは「18きっぷ」での移動となり丁度6日の日程。窪川のクロネコヤマトまでサイドバッグ分の荷物を送り、中3泊をキャンプとして前後1泊ずつを宿利用、帰りは宇和島から荷物を送ると云う昨年の「能登半島ツーリング」と同じパターンになりました。しかし2.370円(11,850円/5回)で1日普通列車乗り放題とは云え、普通列車より優等列車の本数の方が多い様な地方幹線では、殆ど嫌がらせの様に接続の悪い普通列車を乗り継いで行くのは、好きでないとなかなかできない苦行です。さて走るコースも煮詰まった処で色々と荷物の準備やら情報収集とかをしていたのですが…
 12~13日の「南紀ツーリング」から帰ってきてからひいた風邪が一向に良くなりません、いつもなら市販薬を飲んで2,3日大人しくしていれば治ってしまうですが、今回はどうにも良くなる様子が見えてきません、ましてキャンプを含むツーリングに無理を推して出発する訳にも行かず、1日短縮してのタイムリミットだった27日に今回の「四国の左下キャンプツーリング」は中止する事にした次第、滅多とないせっかくの6連休がよりによってこんな結果になるとは。
 今回は野営できる最小限の装備にして、原則自炊はせず少なくともお湯を沸かす以上の事はしないスタイルで軽量化して、フロント2サイドにサドルバッグ、そのサドルバッグは最近UG兄さんから譲って貰ったキャラダイスのネルソンロングフラップモデルを、この3点で50リッター程の容量になります。これにフロントバッグも加わる訳ですが、これはカメラや細々としたものに占領されるので、容量的にあまり当てになりません。最近スランプが続いている「自撮り」にも頑張ろうとデカい方の三脚もしっかり括り付けて行く事にしていたのですが。

 

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