一昨々日リタイヤの憂き目を見たツーリング「あらぎ島はDNF(*_*)」、帰りの輪行の車中で手配しておいたタイヤが届いたので早速交換、このパナのクローザー、昨年7月から使い始めましたが、安いもののそれまで使っていた同社のツアラーに比べて決して耐パンク性能は良いと云えない様で、今年3月にも「WAKAYAMA800 2度目の南紀へ」の折にダメージが酷くて交換したばかり、私の様に平気で悪路に踏み込む人間にはお勧めではないかと。ただ後輪はまだ1,000キロ程しか走っていないので、今回はもう一回りのつもりでローテーションしてクローザーを使う事にしました。
とにかく一昨々日と同じコースを走るつもりで4時にはスタート、吉野口駅前から重阪(へいさか)峠を越えるいつものルートで五條市街へ、オークワで補給の後は「WAKAYAMA800モバイルスタンプラリー」のポイントになっているJR隅田駅に立ち寄ります、既に履修済なのですがリピート賞と云うのがあって72時間以上の間隔を置いてポイントを取得できます。仮設橋になっている恋野橋を渡り紀の川南岸の県道へ。一昨々日は南海高野線学文路駅から輪行しているのですが、新車になったケーブルカーにも乗った訳ですから輪行する言い訳材料がありませんし、高野山のポイントは履修済ですから「あらぎ島」へ行くならわざわざ高野山まで登る必要も無い訳で、ならば久しぶりに西高野街道の市峠を越えようと、それに「丹生都比売(にゅうつひめ)神社」のある天野経由もできなくもない訳です。学文路も九度山を通過して大門口大橋南詰からR480に入る事に、ところが平日の7時台とあって車の多い事と云ったら…
市峠は標高414m、天野を経由するならさらに100m程登らなくてはなりませんが、車に迫られながら走るなら、のどかな天野を経由してポイントを獲得した方が、それにトンネルができている様で少し切り下げられているはずです。車の来ない長閑な坂を登って標高475m程で天野トンネル(515m)に到着、2001年には開通していた様で、トンネルを抜けると天空の隠れ里「天野」です。
貴志川の支流真国川の上流、標高400m台の盆地が拡がります。
2月にも来たばかりなのですがまずはポイントになっている「丹生都比売神社」へ、冬季は凍結や積雪で危険からなのでしょうが太鼓橋は渡れなかったのですが。
「丹生都比売神社」鳥居脇に設置されているサイクルラックは神社建築の千木(ちぎ)を模したものなのですが、ホリゾンタルフレームには苦しいです、シートピラーの出ている長さが短いと掛けられません。
真国川沿いに下り梨子ノ木峠の下の志賀高野トンネル(1,070m)を抜け貴志川の沿って少し下ると紀美野町、「たまゆらの里」(ポイントのサイクルラックとプレートが判り難くなっているので注意、ニモさんの「自転車で小さな旅」参照)を経て地蔵峠(814m)へ向かいますが、こちらも花園美里トンネル(2,018m)が2005年から供用されていて標高500m前後で有田川上流の旧花園村へ越える事ができます。しかしこの20年に紀伊半島にどれだけのトンネルができたのやら、延長1.000m以上だけでも十指に余りますね。なお旧道の地蔵峠は旧清水町方面へのショートカット路があるので健在の様です。
旧花園村には今シーズンからポイントに追加された「はなぞの温泉 花園の里」があるのですが、昔村役場のあった梁瀬を見下ろす標高差50m以上の高台にありますので、国道から頑張って登らなくてはなりません。
旧花園村(現かつらぎ町)から有田川沿いに渓流風景や田園風景が繰り返されるR480を下ります、この区間は平成5年に県道有田高野線が昇格したものなのですが、同じくR370に昇格した県道海南高野線と錯綜していて判り難いです。
旧清水町に入ったのが11時過ぎ、「道の駅 しみず」に立ち寄り、木陰のベンチを借りて九度山で調達しておいたコンビニ弁当でお昼にする事にします。ここの道の駅は木曜日が定休日なので無人なのですが、トイレや自販機は利用する事はできます。
「あらぎ島」へは丁度12時に到着、既に棚田の何面かが田植えを終えています、この季節に来るのは始めてですが、水を張ったばかり田植え前に来たかったですね。案内板には四季の「あらぎ島」が紹介(写真右)されていますが、自転車で雪景色の季節は難しいですね。
「道の駅 あらぎの里」に立ち寄って一息入れながら後半のコースを検討します。このまま有田川に沿って下れば旧金屋町から有田市に出て紀勢本線の適当な駅から輪行で帰途に就けるのですが、まだ「18きっぷ」のシーズンでもありませんし、再び貴志川側に越えて紀ノ川べりに出るのがお安く帰れるコースになります。県道19号美里龍神線で由緒ある龍神街道の遠井辻峠(669m)を越えるのも良いですが、せっかくなら生石高原のポイントを回っておきたい処。少し判りにくいですがR480から県道19号への分岐(写真左)、少し登ると橋を渡って三叉路に突き当たります(写真右)、右はそのまま遠井辻峠向かいますが、左は県道180号野上清水線となり札立峠(602m)を越えます、昔は三田生石口停車場線と云われたのですが野上電鉄登山口駅があった時代の話になりますね。堂鳴海山(869.6m)と飯盛山(803m)の南斜面に点在する集落を結んでいるのですが、部分的にかなりの私好みの狭隘路があります。生石高原へは更に登らなくてはなりませんのが、遠井辻峠より札立峠の方が標高が低い事を理由にここは左へ進む事にします。
県道180号は山腹を走るので緩やかなアップダウンを繰り返しながら標高を上げて行きますが、交通量は皆無と云って過言ではありません、少なくとも通して走る車はないでしょう。
最後は二川ダム湖畔の楠本橋から強引に谷あいを登って来る立派な町道を見下ろしながら、合流する手前まではご覧の様な道が。 何年ぶりでしょうか札立峠に到着、南側から登るのは初めてです。なお峠にはトイレと自販機があります。
ここから稜線沿いに西へ県道184号生石公園線が分岐していますが、ポイントの「山の家 おいし」までは標高差200m、ここまで来たのですから推してでも行かない訳には。平日故に交通量も少ないので急坂部分は蛇行しながらえっちらおっちら登って云ると、上から軽の営業車が「cancanさ~ん」と声が、偶然にも云えなんとニモさんが、30ポイント賞のホテルの話とか暫し歓談を。
「山の家 おいし」へは県道から更に登る必要がありますが、標高800m超のポイントに到着です。 ここ生石高原にすすきの名所で展望の素晴らしいキャンプ場もあるのですが、ここまでキャンピングで登って来るのはねぇ…
さて今日の目的は一応達成、札立峠へ戻り北側へ下るのが一番楽なのですが、せっかくですのでそのまま県道184号を生石ヶ峰(870m)南麓を巡るように下り、R424のピーク(397m 黒沢峠とか黒沢越と呼ぶ人もいる様ですが)の少し南側へ登り返すコースを取る事にします。
R424で再び海南市側へ越えます、今日の登りらしい登りはここで終わりです。
貴志川べりまで下り、せっかくですのでタマ駅長(現在はニタマ)んちへ立ち寄ります。WAKAYAMA800は山岳ポイント2ヶ所を別にしてこれで13ヶ所となりました。
貴志川沿いの自転車道から紀の川沿いへと入ります。このまま走って帰ると200キロ超、ただ暗くなってからの自転車道は危ないのと、週末のキャンプのGOサインが出そうなので適当な処で今日のツーリングへ終える事にします。
JR和歌山線の時刻を見ると笠田駅1924発桜井線直通の奈良行きがあるので朝通った大門口橋南詰まで走り紀の川を渡ります。次の大谷駅から妙寺駅まで行けば運賃が140円安くて駅で輪行袋を担いで階段を登らなくて済む事と云う事まで気が回らなかったのは… 本日の走行175.3キロ、久しぶりのセンチュリーランとなりましたが。
「センチュリーラン」タグアーカイブ
十津川~南紀ツーリング(1日目)
昨年夏の「南の海へ」では1日で潮岬まで走る事が目標だったのですが、今回は「WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリー」のポイントを巡る事が目的ですので一応の目的地は新宮と云う事で、今夜は何処で泊まる事になるか決まっていませんので、昨夏の様にテント一式を串本に送る事はせず、フロントバッグに押し込んで行きます。
今日は和歌山へ、高野山から蘭島
東西南北の海へ(まとめ)
鉄人児玉さんの向こうは張って今年挑戦した、海の無い奈良県から東西南北の海を目指すライド、まとめです。
5月15日「東の海へ」、高見越で伊勢志摩へは毎年何度か走ってはいるのですが、今年は紀伊半島最東端となる鳥羽市国崎町の鎧崎灯台を目指しました。走行183.7キロ。
6月13日「西の海へ」、距離的には一番近い西の海ですが、紀の川沿いに西進し淡輪のローディ御用達のカフェ「ゆる風」経由で和歌山市加太の田倉崎を目指しました。走行133.7キロ。
7月29日「北の海へ」、帰途はJRでの輪行となるので「北の海」と「南の海」は青春18きっぷの発売を待ってのスタートです。嵐山まで自転車道を走り、六丁峠~越畑~日吉ダム~綾部と走り、天橋立を目指したのですが、普甲峠を敬遠して由良川沿いに由良海岸に出て終えました。走行185.8キロ。
8月19日「北の海へ Part.2」、京都市街を抜けなければならないので長年敬遠したいた途中越鯖街道ですが、Nちゃんの案内で小浜まで走る事に。走行156.6キロ。
8月27日「南の海へ」、ホームベースの紀伊半島ですので新宮までは何度も走っているのですが、一日で本州最南端の潮岬まで走った事がなかったのです。ここまでErbaロードで走ってきたのですが、悩んだ結果asuka700Cツーリングで出掛ける事に。久しぶりの200キロ超えとなりました。
ファストラン的な走りはあまり趣味ではないのですが、まぁそれなりに愉しめたので良しとしましょう。実は「北の海は」は近畿最北端の経ヶ岬を視野に入れてみたのですが、最寄駅や宿まで戻る事を考えると私の脚力では難しいですね。西の端は兵庫県を別にすれば、田倉崎よりも経度では僅かに日の岬になる様で、来年への課題ができてしまいました。
「南の海へ」205.3キロ ①
東西南北の海を目指すツーリング、asuka号にするか、東西北と走ったErbaロードにするか二転三転、悩んだ挙句に結局はasuka号で行く事にしたのですが、フロントサイドはやめて、テントにマットと最小限のキャンプ道具だけをリュックに詰めて、串本のクロネコヤマトに営業所留めで送っておきました。帰りの時間を気にしながら走り、トンボ帰りの輪行をしなくても良いとは云え、200キロ余りを走り営業所の営業時間内に串本に辿り着く必要がります。なおキャリアはフロントだけにして、キャラダイスのサドルバッグ用にバッグサポーターだけ装着します。輪行袋と着替えの一部をサドルバッグに押し込みますので、身に着けるのはウェストポーチのみです。ロードの人が大きなバッグを背負って走っているのを時々見掛けますが、肩への負担や背中からの放熱を妨げるので、私はツーリングではやりません、ヒップバッグの類が精一杯ですね。ただ今回はヤマト運輸の営業所から潮岬までリュックを背負って数キロ往復するのですが。あと「自撮り」用の三脚をサドルバッグのフラップ部分に挟み込んでいます。
さて、五條辺りで明るくなりだす様にと、0324桜井を出発します。真っ暗とは云え明日香村から吉野口駅前、重阪(へいざか)峠と走り馴れた道を走ります。予定通り東の空が白み始めた頃には五條市街へ入りR168へ。五條病院前のコンビニで補給を、このファミマは吉野川左岸側唯一のコンビニ、この先R168には新宮までいわゆるコンビニの類いは皆無、十津川温泉に商店、旧本宮町だった田辺市域にヤマザキストアが2軒ありますが24時間営業ではありません。もとより紀伊半島内陸部は何もないと思って貰った方が良いです。
暫くは素直にR168は走らずに五新線バス専用道跡に沿った道を行きます。専用道跡、よいこは走ってはいけません。せめて生子(おぶす)トンネルだけでも通れる様にして貰いたいものです。
宗川野で再びR168と別れ立川渡経由の旧道を、ここには西吉野大滝と呼ばれる立派な滝が、真横を通るので迫力満点、たっぷり冷気とマイナスイオンを浴びながら小休止。
昨年、R168側の崩落で急遽仮設橋が架けられた区間も復旧がすんでいました。旧道は西野トンネル口で現R168に合流し、0743今日のピークとなる新天辻隧道(646m)に到着。まだ早い時間だとは思うのですが、休日とあってバイクが多いのには閉口します。な訳で騒がしそうな道の駅はパスして阪本へ下ります。
旧大塔村には狭い区間も残っていますが、R168の高規格化がどんどん進んでいます。いつもなら旧道を縫って走るのですが、通れるか通れないかの案内が曖昧ですし、今日は先を急ぎますので、谷瀬の吊橋(写真右)を望む上野地以外は全てバイパス区間を行く事に。各所で行われているバイパス工事や災害復旧工事が落ち着いたら、旧道を縫って走って行くのも面白いかも。
一応、果無を午前中に越えると云う目標を立てていたのですが、どうやら目処がついたので風屋ダムで休憩とし、五條で仕入れておいたコンビニ弁当を頂きます。ここには清潔に整備された四阿やトイレがあって、のんびり休憩するにはうってつけです。
風屋花園バス停、30年程前でしょうか、初めて新宮を目指した時、とても明るい内にはたどり着けないと早々に諦めて、ここから奈良交通の路線バスに輪行させて貰い引き返した事がありました。確かその時はミヤタのロードでしたね。
1035、道の駅「十津川郷」に到着。日曜日とかは足湯の横で市が、丁度めはり寿司があったので頂きます、350円也。
十津川温泉、温泉位立ち寄って行きたいところではありますが、まぁ昨夏も浸かった事ですし、次の機会にと。
天辻峠を越えると熊野川(新宮川)沿いに下り基調のR168ですが、十津川村の南端、果無山脈が熊野川に落ち込む処で標高差100m余りの登り返しがあります。短いトンネルを幾つか抜け、眼下に二津野ダムを見下ろす辺りから下りとなり七色高架橋へ、下りきった辺りで十津川村と別れ和歌山県となります。距離こそ折り返したものの、潮岬まではまだまだ100キロ近くあります。(つづく)
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