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Erba試運転と大和川CC御一行様迎撃

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 昨夜ようやく組み上げたerbaの試運転です。 サドルの調整をしながら明日香村へ、まぁそうはすぐにしっくり行くものでもありませんが、栢森まで走ってリアディレーラーの調整をしたり、とにかく大きな問題はなさそうです。 実は今日はfacebookのグループ「大和川サイクリング倶楽部」の御一行が「橿原明日香・三山を愛でるサイクリング」と銘打ったサイクリング・イベントでこちらへ来られる由、Erbaの方に問題がなければ途中からでも参加させて貰おうかと…

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丹後半島ツーリング(1日目)

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京丹後市久美浜町 小天橋にて
 
20150910b.jpg 桜井駅0543発に乗車、奈良、京都、福知山経由で城崎温泉駅に向かいます。 1本後の0607発でも京都駅0805発に乗り継ぐ事はできるのですが、京都駅の奈良線と山陰本線のホームは両端の位置にあり、まして平日の通勤時間帯に掛かりますから、輪行袋を担いでの移動はかなり大変、ましてこのスジは8両編成の前寄り4両が福知山行き、早く行っておく事に間違いはありません、乗り替え41分は長い様ですが、30分もしないうちに折り返しの列車がホームに入ってきます。
 お天気は概ね晴れ、暫くは青空が見えていたのですが、綾部から福知山にかけては雨、兵庫県に入るとまた晴れていると、せわしないお天気です。
 昨年は初めての丹後半島周回、海岸沿いのアップダウンに恐れをなして、福知山まで輪行し、与謝峠を越え丹後大宮まで57キロ走り1泊、翌朝に間人(たいざ)の手前からR178に入ると云うコースをとったのですが、何の事はないお昼には舟屋で風名な伊根に着いてしまいました。 今回はR178により海沿いの府道も含めて西の端から丹後半島を巡る予定です。
 
20150910c.jpg 1133城崎温泉駅着、早速支度を始めます。 なにしろ取り外しの多いヘッド抜き輪行ですから、部品一つで走れなくなってしまうリスクが、ロード以上に少なくありません。 asuka号はエイドブレーキを付けている関係でブレーキレバー側からブレーキワイヤーを外す事ができませんので、完全にハンドルを分離する事ができずにトップチュープに引っ掛けておくと云う変則的な方法になってしまっています、リアのブレーキワイヤーの処理に一考が必要です。 カンチブレーキの調整に不十分な処があって時間を取られましたが、それでも30分位で無事に出発準備完了です。
 
20150910d.jpg 今日は府県境界を越えて京丹後市の木津温泉で宿を取るつもりです、と云っても最短ルートですと20キロ程の距離しかありません。 時間は充分あります、と云っても温泉巡りをする程の余裕はないのですが、城崎の温泉街を少しポタりながらどこか適当な処で昼食にでもしようかと思っていたのですが。 お天気の方が写真から判る様に晴れたり曇ったり、と云うより晴れたり降ったり、時折夕立の様な雨が降ってきます、雨雲レーダーには全く影が無いのですが。 足湯とかで雨宿りする場所は幾らでもあるのですが、濡れない処に自転車を置いておける食事のできる店が全くと云って良い程に見つかりません。 とにかく問題なく走れそうなので「じゃらん」で木津温泉の宿を取る事にしました、温泉街の方ではありませんが、駅近くのR178沿いでは貴重なコンビニも近い「金平楼」と云う処、入湯税込、「じゃらん」のポイント割引で都合素泊まり4,900円、まぁ温泉ですから良いでしょう。
 
20150910e.jpg 食事はできないままですがお昼の分位の食料は持っていますし、お天気も落ち着いてきたので、14時前に城崎温泉を離れ円山川左岸の県道3号を北上します、距離的には城崎大橋を渡り飯谷峠を越えるのが短いのですが、一応最も外側を走るのが今回のテーマなもので、円山川最下流に架かる港大橋で対岸に渡り府県道11号に入ります(写真左)。 京都府との境の三原峠(写真右)、ここで久美浜湾の北側に出る道が別れていますので、左の小天橋(しょうてんきょう)方面へ。
 
20150910f.jpg 峠を下り久美浜湾を右に見ながら走っていると瀟洒なレストランが、湾の見えるロケーションも良いので、中途半端な時間になってしまいましたが、別に豪華な夕食が待っている訳でもありませんので、ここで遅いお昼を頂く事にします。 席からも抜群のロケーション、スムースジャズとボサノバが流れて、3匹の黒猫のいる空間です。 「ほうれん草とベーコンのパスタ」とパン、スープ、サラダのセットにコーヒーを頂いて1,706円、14時までだと何やらお安い様ですね。 それからロッジ「SEG」の名が示す様にどうやら素泊まりもできる様です。
 
20150910g.jpg 小天橋は日本海と久美浜湾を隔てる砂嘴です。 小さな天橋立と云う事で名付けられたのでしょうね。 一帯は海水浴場になっていますが、もうその人影はありません、台風の波を狙ったサーファーがやってきている様です。 いまだすっきりしないお天気ですが、例によって「自撮り」に挑戦、結構な風なのでストーンバッグが活躍します、陽射しが入るのを暫く待ってみたのですが、なかなかそうは旨くは行きません。
 
20150910h.jpgかれこれ小一時間程頑張ってみたのですが、時間が押してきたので出発し、久美浜湾をぐるっとまわり神野村道路元標へ、ここを訪れたのは2007年3月、その時に印象深かったのは丹後神野駅前から真っ直ぐ伸びる道の先にある桟橋、再び訪れる事にしました。
 木津温泉までは後1駅、R178を避けて海寄りの道を急ぎます。 宿は思っていたより大きな旅館でしたが、シーズンオフの平日とあって静か、自転車は広い玄関に入れさせて貰い、早速温泉に浸かる事にしました、本日の走行33.5キロ、明日は天気に恵まれそうです。
 
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先週に続き吉野へ

20150905a.jpg まるで梅雨の様な空模様が続いていますが、昨日今日と貴重な晴れ間です、先週に続いて明日香村から芋峠を越え吉野へ向かう事にしました。 あれだけ賑やかだった蝉の声も影をひそめ、静かな峠道は秋の虫の声とタイヤの擦れる音だけが響きます。
 
20150905b.jpg 今日は昨日に続いて「ならサイクルスタンプラリー」のチェックポイントになっている道の駅「吉野路黒滝」が一応の目的地です。 芋峠を越え、上市橋で吉野川を渡り下市からR309に入りますが、もちろん広橋トンネルではなく峠越えの旧道を行きます、峠越えの旧道と云っても集落をぬって行く道ですし、峠にはかつて小学校もあり、今も洞川(どろがわ)へ行く路線バスは変わらずこの道を越えて行きます。
 広橋峠の黒滝村側も旧道と旧々道に別れていますが、集落の中を急坂で下って早めに新道と合流する左側の旧々道より右側の旧道をお勧めします(写真左)。
 

 

20150905c.jpg 広橋峠を下ると広橋トンネルから出てきた新道と合流し途端に交通量が増えます、夏休みも終わったとは云え天川村へ向かう車も多いのでしょうね、暫く走って道の駅「吉野路黒滝」に到着、早々に今日の目的は達成です。
 ところで親しい仲間とわいわいがやがやと走るのも好きですが、一人の時は道路元標だったり、峠巡りだったり、記憶にとどめておきたい場所での「自撮り」だったり、またこんなスタンプラリーも良いでしょう。 「走るのに理由はいらない」なんてキザな事はよう云いません、何かしらのテーマがあって自分自身でコースを考えて走るそれが愉しみです。 人に与えられたコースを決められた時間で走る、ましてお金を払ってまで、私にはちょっと出来ない話です。 プランを練って出掛け、良ければ臨機応変に対応する、それができないなんてサイクリングの愉しみの何割かを失っている様な気がするのですが、如何でしょう。 閑話休題。

20150905d.jpg 道の駅でR309と別れ<138>赤滝五條線に入ります、通う車も少なく丹生川沿いに走るこの県道は自転車には最高のコースです。 村役場のある寺戸で<48>洞川下市線に入り地蔵峠へ向かいます。
 
 
20150905e.jpg 地蔵トンネルの入り口までやってきました。 延長1252.5mのこのトンネル、下市町側に向かって下り基調なんであっと云う間に抜けてしまえるのですが、まだお昼前ですし久しぶりに旧道峠を登ってみる事にします。 地蔵峠へは新道との分岐から黒滝村側で約100m、下市町側で約140mの標高差があるのですが結構な坂が続きます、旧道とは云っても鳥住の集落や寺社の参道になっていたりするので、全く荒れていない現役の道です、以前はここにバス停もあったのですが。
 峠には地蔵堂と水場があってここが由緒ある峠だった事が判ります。 案内板には日本三地蔵峠とありますが、後2つは何処なんでしょうね、信州埴科と開田高原あたりでしょうか。 「自撮り」したりしながらお昼を回ってしまいました、才谷まで下り吉野山でお昼にする事にしましょう。
 
20150905f.jpg <257>才谷吉野山線に入りますが、どうやら水道管埋設で車両通個止になっている様です、自転車は推して通して貰えましたが。 吉野山では勝手神社近くの馴染みの食事処「静亭」に寄って葛うどんと柿の葉寿司のセットを頂く事にします。 吉野山のお店はどこも自転車を置いておける様なスペースのない処が多いのですが、ここはどうにか向かいの観光案内板の陰に2,3台なら置けそうなので重宝します。
 
20150905g.jpg 吉野山の帰りは壺阪峠で帰途に就く事が多いのですが、まだ時間もありますしお天気も明るい内は大丈夫な様ですので、頑張って大宇陀経由で帰る事にします、結構な遠回りなのですが。 吉野川沿いに遡上し窪垣内から入野(しおの)峠へ入ります。
 
20150905h.jpg まだおやつには早い気もしないでもないのですが、ここまで結構頑張って走ってきたので「関戸峠の五平餅」へ寄る事に、さすがに2本はちょっと多かったかな。 なおここのご主人もサイクリストでもあります。
 
20150905i.jpg 大宇陀の古い街並み松山街道を行きます、ここも「まちづくりセンター千軒舎」(写真右上)がスタンプラリーのチェックポイントになってます、残す処チェックポイントは7ヶ所です。 ここへは何度も来ているのですが次は「延陽伯」号で「自撮り」に来てみようかと。
 
20150905j.jpg 大峠経由で帰る事も考えたのですが、登り坂も満腹気味ですので宇陀川沿いに榛原近くまで北上して笠間辻経由で帰途に就きました、本日の走行108.8キロ。

 なお「轍マップ」、相変わらず芋峠他でGAMIN LEGEND HCxのログが暴れまくっていますが、敢えて修正もしていませんので、あしからず。
 
 

旧天辻隧道へ

20150828f.jpg とにかく今日は一日お天気が良いと云う予報なので出掛ける事にします。 「ならサイクルスタンプラリー」のチェックポイントの黒滝村の道の駅へ行こうか、出屋敷峠で「自撮り」しようか、両方は時間的に厳しいなと考えながら、明日香村から芋峠へ。 しかし昨日仕事上で煩わしい事があったり、まだ使い慣れていないコンデジDMC-TZ60とスマホとの接続が思い通りに行かなかったり、その上スマホの充電用ケーブルを間違ってMini-USBのケーブルを持ってきてしまい、モバイルバッテリからの充電ができないとか、どうにもテンションがあがりません。 まぁお天気だけは申し分ないのですが。
 
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 吉野川河畔に下り上市のローソンへ、旅支度のランドナーが1台停まっています、エンペラーのツーリングマスター、リアにオルトリーブのサイドバッグとキャンプ道具一式、1,2泊のキャンプツーリングでしょうかね。 暫くして店から出てきたのは20歳代の若者、話をしてみると東京から九州へ向かっているそうです、昨日高見峠を越えて野営の後下ってきたそうで、これから五條から和歌山へ出て大阪へ向かうそうです。 五條までの自転車向きの道を案内してお別れしました、少し元気を貰った様な。
 
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 ところで先の充電用のMicroUSBケーブルですが、今ではコンビニに携帯やスマホの充電グッズは幾らでも売っています、ほしいのはケーブルだけなんですが、そうも行きません、お陰でこの手のグッズがうちには幾つも転がっています、1,000円以上なら今日はSNSへのアクセスは諦めようと思っていたらケーブル取り外し可能なものが756円で、おまけに電池はエネループのお陰で余剰気味の単3ではなくC123が2個、無駄な買い物には違いありませんが、文句なしでゲットしました。
 
20150828h.jpg 少し気分も良くなった処で吉野川左岸の県道から下市町へ、下市町道路元標から下市町役場を経て<20>下市宗桧(むねひ)線へ入り樺の木峠を目指します。 まだ目的地は決まってませんが、西吉野側へ下ってから考える事にしましょう。 樺の木峠への道からは金剛葛城の山並みが綺麗に見渡せます。
 

20150828i.jpg 西吉野からは丹生川沿いの<138>赤滝五條線を遡上すれば黒滝まで楽勝なのですが、R168に入り大塔を目指す事にします。 宗川野橋でR168と一旦別れ<49>勢井宗川野線へ、立川渡で右折する道が旧R168、R168の西野トンネルをパスできるのと、途中に西吉野大滝を云うなかなか見応えのある滝があります。

 暫く登って行くと「この先災害の為通行できません」との案内が、ここまで何の案内も無かったのに殺生な、とにかく大滝までは行く事にします。
 
20150828j.jpg 水量も豊富で、相変わらず見事な眺めです、暫し写真を撮ったり、菓子パンをかじったりしながらのんびり過ごします、動画はこちら。
 
 
 
20150828k.jpg 大滝から先は柵がしてあるのですが取り敢えず行ってみる事に、関西電力の車があがってきます、あれ通れるのかな思っていると暫くして引き返してきますが、まるでこちらの事は意に介さずと云った感じ下って行きました。 その後は色々あったのですが、とにかく無事に再びR168へ出ました。 この先にはR169の新伯母峯トンネルとともにサイクリストには悪名高い新天辻トンネルが控えてます。 新と云うからには当然古いトンネルがある訳なのですが、一応は旧国道ながら西吉野側には標高差200mのダートがあって、紀伊半島の行き止まりでない道は9割以上走っている私の数少ない未踏区間なのです。
 
20150828l.jpg その旧道は現在では林道永谷天辻線となっているのですが、分岐まで来てみると今は舗装されているではありませんか(写真左上)、折角ですから意を決して突っ込む事に。 ところが舗装は僅か数百mで終わり、まぁ斜度は知れていますし、路面もガレていませんのでそのまま行く事に、ただツアラーの28Cではちょっと危なっかしいので、そこは適当に乗ったり推したり、暫くは眼下にR168が見えたり音が聞こえてきたりします。 キャタビラの跡が残っていますがよく締まったダートが続き、草の生えている部分も酷い処でも(写真右下)程度で、32C以上のタイヤなら100%乗車できる今では少ないランドナー向きのダートですね。
 
20150828m.jpg もう暫くで天辻隧道かなと云う処で、木漏れ日の雰囲気の良さそうなポイントがあったので「自撮り」にトライする事に、暫く陽射しを待ってみたのですが、どうも雲がきれそうにありませんので、(右上)の写真だけ撮って天辻隧道へ。 天辻隧道は大正11年に竣工、昭和28年に国道となり、昭和34年に新天辻トンネルが開通するまで十津川村への貴重なルートだった訳です。 なお大塔側は昔から舗装されています。
 
20150828n.jpg 大塔側へ下りR168へ出ると、道の駅「吉野路大塔」はすぐそこです。 自販機で飲料を買い足し、道の駅の向かいの食堂兼土産物店で菓子パンを購入、少し阪本よりのリニューアルした大塔郷土館でお昼にする事にします、定食とかもあるのですが、この雰囲気でめはり寿司3個にお吸い物が付いて550円は適当かと、但し食事を注文できる時間は11時から1時半の間と短いです。
 
20150828o.jpg 勿体無いと云うか無駄な気がしますが、阪本側に100m程下って、<782>五條阪本線に入り再び100m程登り返し出屋敷峠へ、染谷峠、芋峠とともに私のお奨めの峠道です、シクロツーリスト誌の峠特集の折にここも紹介したかったのですが、その頃はここまで状況確認にくる元気がなくて、端折ってしまいました、残念な事に今は峠に残土処分場ができて平日はダンプが行き交う様になった事です。 夏の盛りには蝉の鳴き声が騒がしい位だったのですが、めっきり静かになりました。 出屋敷峠の北側は単純な下りではなくて、緩やかな登り返しがあったりするので、つい勢いをつけて走ってしまい案の定石を踏んで、久しぶりのパンクの洗礼です。
 
20150828p.jpg お馴染みの成金バス停で一旦停止の後、富貴の集落を抜けて火打口までの長い長いダウンヒル、今年はもう何度目でしょう。 眼下に紀の川河畔を見下ろすこのコースの雰囲気を出せる様な「自撮り」ポイントを毎回探しているのですが、難しいですねぇ。 五條で少し迷走してしまったのですが、栄山寺橋を渡り吉野川河畔へ、いつもの様に県道を離れ右岸の道へ入りますが、雲行きが怪しいので雨雲レーダーを見てみますと背後に雨雲が、このまま追いかける様に東北に進んで来る様です、とにかく1時間はどうにかと云う感じですので、先を急ぐ事に。
 

 ともあれ本降りになる直前に桜井へ帰ってきました、本日の走行121.2キロ。 後半は天気予報にかまされましたが、久しぶりに未踏区間も走りましたし、なかなか有意義で愉しいサイクリングでした。 なお「轍マップ」、相変わらず芋峠前後ではGAMIN LEGEND HCxのログが暴れまくっていますが、敢えて修正もしていませんので、あしからず。
 
 

野迫川避暑サイク PartⅡ

20150816f.jpg 先週の「高野~野迫川避暑サイク」に続いて奈良県吉野郡野迫川村を走ろうと云う企画で、今回はUG兄さんと野迫川村柞原(ほそはら)の「みちのオアシス弁天」に車をデポして、野迫川村の更に奥へと走りに行こうと云う話しで、一応コースリーダーを仰せつかったのですが、あれよあれよと云う間に参加者が女性を含む16名にまで膨れ上がってしまいました。
 
20150816g.jpg 集合場所の「みちのオアシス弁天」、道の駅の様なものを想像されるかも知れませんが、数台の駐車スペースにトイレがある程度のこじんまりしたもので、そばに「高野豆腐伝承館」があります、他に少し下った処にある野川弁財天に自販機か1台あるのと、その裏が広場になっていて何やらステージのある公園になっています。 ただここは「グランドフォンド吉野」と云うサイクリングイベントのエイドポイントにも毎年なっているので、ご存知の方も少なくないと思います。
 せっかくですので野迫川村について少し説明しておきましょう。 奈良県の南半分を占める吉野郡の西部に位置する村で、現在の人口は500人を割ったとか、奈良県で最も人口の少ない村で近畿でも飛び地の村として知られる和歌山県東牟婁郡北山村に次いで2番目になります。 村全体が標高400m以上の山間部に位置し、居住地域は全て標高600m以上となっています、奥高野と呼ばれる様に、紀州藩に属していた事もあって古来より高野山との繋がりが深く、奈良交通が撤退した現在は公共交通機関は高野山からの南海りんかんバスと、村営バスが平日のみ五條市大塔町(旧大塔村)まで通じているだけです。 郵便局こそあるものの、南都銀行の支店すらない、奈良県から見放された様な村です。 野迫川村と云いますが野迫川と云う川はなく、村内を流れる中原川、池津川、川原樋川に沿った三つの郷、野川、迫、川並のそれぞれの頭文字を取ったものです。 村の西部を熊野古道の小辺路が縦断している他、日本三大荒神の一つと云われる立里荒神があるものの目立った観光資源もない村です。
 

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 私が始めて野迫川村を訪れたのは1990年代、当時ブームだったマウンテンバイクで村内の行き止まりを除く道を走りつくした上に、全通前の林道タイノハラ線やそれに続くシングルトラックなどを走りまわりました。 一度は旧野川小学校の跡を利用した「奥高野自然の里」を借りて当時のタニムラサイクル(現在の「Bicicolsa AVEL」)の皆さんと合宿した事もありました。 最近は随分とご無沙汰していますが、色々と思い出深い土地でもあります。
 
 さて今回は隣町の橿原市のつっちーさんが車で行かれると云う事で便乗させて貰いましたが、なんと明日香村在のvivva2000さんは前日からキャンプ装備で自走現地入りされていました。
 
20150816i.jpg 朝3時起きとかで名古屋から来られたなおじさん、こちらもわざわざ北摂からPROGRESSの三島店長、ウォーミングアップに余念がありません。 そろそろ面子も揃い準備も整った様ですので出発ですが、「みちのオアシス弁天」の駐車場を占領してしまってはご迷惑がかかりますので、弁財天裏へと移動します。
 
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 さて県道<53>高野天川線を少し下り平川釜落林道へ入ります、林道と云っても一応舗装がされてあって、旧大塔村辻堂の災害でR168が不通になった時は迂回路にもなった事もある道です。 最初は川沿いの穏やかな道なのですが、そうは問屋が卸しません、だんだん斜度は凶暴になってきます。 まぁなんやかやで標高900m余りの峠に到着しました。 ただ釜落側の下りは舗装が剥がされてかなり路面が荒れています、写真を撮るために先に下りた私も危うくアスファルトの破片の塊に突っ込んで転倒する一歩手前でした。 (写真:下の2枚はUG兄さんからお借りしました。 )
 
20150816k.jpg 釜落谷で<734>高野辻堂線に入り池津川へ、ここはかつて野迫川村役場のあった場所で、廃校舎も残っています。 ここで今日の集合写真を撮ったりしながら暫し休憩したり探検したりして過ごします。
 
20150816l.jpg 池津川を出て<734>高野辻線を更に野迫川村役場のある上垣内に向かって登って行きます。 昨夜からキャンプ装備で野迫川入りしているvivva2000さん、デポ地で誰かの車に荷物を預けておけば良いものを、頑なに家財道具一式積んで頑張っています。 (写真:左下)
 
20150816m.jpg 上垣内の荒神口に到着、なんとここまで動いている車には1台も遭いませんでした。 ところで気になるのが今日のお天気、今朝の予報では降りだすのは夕方からとの事だったのですが、どうやら思っているいるより早く降りだしてきそうで、先ほどから晴れ間があると思えば、少し降ってきそうな感じだったりと怪しげな様子です。 雨雲レーダーを見ると、まわりをすっかり雨雲に囲まれてしまっているではありませんか、今後の予測も思わしくありません。 これから平まで下って高野龍神スカイラインに取り付くコースは、どう考えてもよろしくありません、UG兄さんと相談の結果、予定の半分にも満たない距離になってしまいますが、ここでショートカットしてデポ地へ下る事にします。
 
20150816n.jpg 稜線近くまで登ってきた事もあるのでしょうか、時折霧雨の様なもの過ぎて行きます。 雲海ポイントで一息入れたりしながら、16人には少し狭いですが、先週も通った高野辻の四阿でお昼にする事にしました。 (写真:左下はUG兄さんからお借りしました)
 
20150816o.jpg 幸い本降りにならない内にデポ地に戻り、先週と同様、「高野豆腐伝承館」に押しかけて、お豆腐や厚揚げ、それに今日はさしみコンニャクなんかも頂いて、お土産におからなんぞも戴き女性陣は大喜び。 (写真:左下はUG兄さんからお借りしました。 すみません右下の写真は先週の使いまわしです。 )
 結局は30キロにも満たないサイクリングでしたが、それなりの獲得標高もありましたし、暑さなんて何処のお話?なんて一日を過ごす事ができました、秋には紅葉の野迫川を愛でようと約束して、それぞれの帰途に就きました。
 

 
 当初の予定では荒神口から野迫川温泉のある北今西まで南下し、檜股経由で高野龍神スカイラインの方峠に取り付いて、スカイラインを少し走り野迫川村役場のある上垣内に下って再び荒神口に戻ってくる8の字型の56キロ余りのプランでした。
 
20150816h.jpg 集合写真を含む写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2015]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダー等でご確認下さい。
 

今年の「ツールド紀伊」は…

20150718a.png昨年、愉しまさせて貰った奈良・和歌山・三重3県30箇所のポイントを自転車で巡るスタンプラリー「ツールド紀伊」なのですが、今年も新たなポイントで行われる事を期待していたのですが、和歌山・三重両県の賛同が得られなかったのでしょうか、名称を「ならサイクルスタンプラリー」と名前を変えて、奈良県下だけの24箇所のポイントで行われる事になりました。 期間は今日7月18日から11月30日までで、昨年同様なにがしかの賞品とフォトコンテストも行われるとの事。 2,3箇所昨年と同じポイントもある様ですが、昨年は全く無かった吉野郡南部、すなわち熊野川水系にもポイントが設定されていますので、奈良県下だけと云ってもツーリングやロングライド志向の方も愉しめるかと。 なおあくまでもGPS機能を持ったスマートフォンを利用したスタンプラリーですので誤解なき様。
 HPはこちら「ならサイクルスタンプラリー」、案内パンフレット(PDF)はこちらです。
 

 
早速、チェックポイントの一覧を「轍」で作ってみました。 GPXファイルの出力も可能ですが、「大きな画面で見る」のリンクをクリックして「download GPX」へ。 あくまでも個人的に用意したデータですので、内容の正確さを保証するものではありません事をご了解下さい。
 

猛暑の明日香ポタ

20150712a.jpg今日はofはやまさんご夫妻としおちゃんが明日香村へ来られると云う事なんで、ご案内させて頂く事に。 期せずして5月31日のスズカ8時間エンデューロを一緒に走ったQCR(くわんさい・くらしっく・れーさーず)のBチームのメンバーなんですね。
 
20150712b.jpgまずは日本の棚田百選「稲渕の棚田」の案山子ロードへご案内、今日はofはやまご夫妻はランドナーですので、棚田の中のダート路でやらせ写真のモデルになって貰いました。 
 
20150712e.jpg例によって石舞台の見える丘へ来て集合写真を撮ったのですが、すみません草ぼうぼうの中で三脚がゴリラポッドでは低すぎて手前の草にピントが合ってしまい、集合写真は失敗してしまいました。 ところでここから下の県道を見下ろしていると、休日とあって多武峰へ向かうロードが何台も行き交います。 その中にこちらを見上げている人が、どこかで見たジャージだと思ったら「よろづ」のmillonさんでした。
 
20150712f.jpg今日はお昼に桜井市出雲の手打ちうどん「ぶれーど・う」へ行こうと云う事なので、桜井へ移動するコースを考える事に、香久山経由にすれば平坦路のまま行けるのですが、それではあまりに芸がないので明日香村八釣から桜井市高家を経由して倉橋溜池へ下るコースを考えてみました。 飛鳥坐神社から標高差170m程の坂なんですが、丁度日影の少ない正午前後とあって暑かったですね、まぁその分風の通る木蔭は天国だと云う事で。
 
20150712h.jpgところで「ぶれーど・う」の店主はofはやまさんの古くからの知り合いなのですが、13時頃に4人で行くよとLINEでメッセージを入れて貰っておいたのですが、返事がなかったものの気にはしていなかったのですが、前まで行って唖然、今日は日曜だと云うのになんと臨時休業だったのです、Twitterにはお知らせがしてあったそうなのですが。
 
20150712i.jpg既にお昼も13時を回っています、とにかく何処かでお昼にしなければのたれ死んでしまいそうと、まぁせっかくの桜井ですので三輪素麺を食べに行こうと云う事に。 ところが桜井に暮らして20年になるものの、地元で素麺なんぞを食べに入った事がありません、自宅で素麺を食べるにしても、スーパーで売っている安いどこかの素麺、三輪素麺なんぞお使いに買っても自分用に買う事なんぞありません、ただ自転車仲間が三輪界隈に来て素麺を食べに行くのは大概は三輪神社前のそうめん処「森正」なのでそこへ案内する事にします。 確かに夏向きに涼しげで雰囲気もあって美味しいですし、自転車仲間を案内するには良い処でしょう。
 
20150712j.jpg後は明日香村へ戻る訳ですが、女性陣もいる事ですし大和盆地の田園地帯の中を抜けて、耳成のローディ御用達のカフェ「4’Season」へデザートをしに向かいます。 それに今日は朝から東吉野へ「よしの庵」へそばを食べに行っていたsyokoraさんも吉野から芋峠を越えて明日香村まで戻ってきている様ですので、ここで合流する事にしました。
 猛暑の中、明日香ポタと云いながら、走っていたのは桜井市域の方が距離的に長い山越えを含めた50キロ程の行程、評判が良かったのは「森正」と「4’season」だけだったりして。 しかしこの季節、やはり標高の高い宇陀や吉野方面へ行くのが正解だったかと。

笠間峠~深野~室生ダムサイク②

20150624m.jpg(ここまで) 室生ダムで15分ほど休憩した後、ダム湖畔の道を上流の榛原方面へ向かいます。 もちろん今日も「自撮り」の為の重いカメラや三脚を積んで来たのですが、深野で諦めた事もあってあまり成果のない日でした。 ちょっと悔しいので湖畔の道で湖の写っていない写真を、紅葉の頃なら少し彩りもあるかも知れませんが。 しかし昨日三脚の脚を曲げてしまい、無理やり押し込んできた為に手では4段目を引き出す事ができず、高さが足らずに左下にガードレールが写り込んでしまいました。 最近になって雲台を買い換えたり、安いものですが石突ゴムを取り寄せたりしたばかりなのに、買い換えるとすれば余計な出費ですわ。
 
20150624n.png帰りに榛原町道路元標へ立ち寄って行こうかと思っていたのですが、R369へ出た辺りで雨がパラパラと、ここまで来れば走り慣れている道ですし、雨宿りする処は幾らでもあるのですが、雨雲レーダーを確認してみると、北側の鳥見山辺りに雨雲がはっきりと、西峠は避けて川沿いに篠楽から笠間辻を目指す事に。 笠間辻に向かって緩やかな登りですが逃げ足は速いです、殆ど濡れずに雨雲をかわす事ができました。
 
20150624o.jpg笠間辻を越えると後は女寄峠の急坂をバヒュンと下るだけです。 粟原(おおばら)まで下ってきた処で旧道に入るために減速した時、後輪からパチンと嫌な音が、それ以上の異音はなかったので旧道に入った処で確認すると、案の定スポークが1本ニップルの処で折れています。 さすがに強靭な36本組ですから1本折れた位では殆ど振れは出ません、パンク修理キットと一緒にインシュロックをケースに入れていますので2箇所で束ねて固定します、マルチツールもこう云った時こそ役立ちます、まぁガムテープの類でも間に合うのですが。 自宅まで後数キロ足らずこれなら普通に走っても大丈夫です。 一難去ってまた一難でしたが、念の為に雨雲レーダーを確認すると、さっきまで薄い影だった雨雲が成長しているではありませんか、油断も隙もならないお天気です。
 
20150624p.png桜井市街を走り抜けて雨雲に捕まる直前16時過ぎに無事帰投、向渕で無理せず室生ダムへ下って正解でした、大和高原や額井岳山麓へ行ったらきっちり捕まっていたでしょう、本日の走行ちょっと物足りない77.1キロでした。
 

 
桜井を基点にしていますが、奈良市方面から大和高原や針インターから三陵墓古墳に入り、このコースを走り向渕から大和高原に戻るコースも良いかと思います。 「轍ONLINE」は「大きな画面で見る」をクリックすると、プロフィールマップやGPXデータをダウンロードする事もできます。

天川~富貴サイク

20150613a.jpg天川村広瀬にて(Microsoft Image Composite Editorを使用)

20150613o.jpgサイクリングの愉しみの一つにプランを練ること、地図を見ながらまだ見ぬ土地へ思いをはせたり、自分の技量に応じて愉しめるコースファインディングを練ったりと、時としてそれは走る事以上に愉しかったりして。
 先週の「吉野~洞川サイク」で行けなかった阪本へ下り、出屋敷峠を越えて高野町富貴から五條へ下るコース、問題は天川村までどうして行くかなのですが、2本合わせて4キロに及ぶ新笠木と新川合の長大トンネル、まして休日とあって馬鹿な車が飛ばしてくるので、決して気持の良いものではありません。 昔良く通った旧道ですが、いつも通行止情報が断続的にあって、自転車なら通れるのか通れないのか良く判らない状況、ofはやまさんに頂いた情報では3年前2012年7月には川合隧道(切抜峠)は天川村側で全く通れず、旧の笠木トンネルは問題なく通れたとの由。 とにかく最悪は新トンネルを通る事を覚悟して「光もの」を充分に準備した上で出発する事にしました。 写真は既に今月3回目の芋峠への道です。 一昨日の雨で路面はかなりウェット、苔や落ち葉で滑りやすくなっています、それに今日は蒸せる事、かなり湿度が高い様です。
 
20150613b.jpg上市橋を渡り<39>五條吉野線を走り千石橋南詰からR309を経て、下市温泉の近くから旧道に入ります。 旧道と云っても北側は集落を縫って行くので今も奈良交通の路線バスは今もこちらを走っています。 登って行くに従い北西側に展望が開けるのですが、今日は霞んで二上山までは見えません(写真左上)、梅の頃は梅林で賑わうのですが、今は静かなものです。 広橋峠には昔小学校がありましたが廃校となり、今では下市町全体ですら小学校は1校に集約されてしまったそうです。
 
20150613c.jpg丹生川上神社下社を過ぎて暫く行くと黒滝村、道の駅「吉野路黒滝」で旧道峠に備えてボトル1本補給、この先には黒滝茶屋と云うのが昔からあって、洞川に行く観光バスは出入りのしやすいそちらへ行くので、道の駅のできた後も賑わっています。 いよいよ新笠木トンネルの入り口に、旧道は右へ登って行きますが、案の定災害復旧工事で平成28年3月25日まで、即ち来年春まで通行止の看板としっかりとゲートが、どうやら旧笠木トンネルの手前で工事が行われている様です。 しかしゲートの様子から工事車両が頻繁に出入りして様子はありません。 車谷建設と洞川の業者が請け負っている処からみて天川村側からアクセスしている様子、ならば3年前に通れなかった川合隧道(切抜峠)より先も通行できる公算が大です、トンネルまでは標高差200m程、行かない理由がありません。
 ところで新笠木トンネルが開通した後も、その先の新川合トンネルができるまでの何年間は路線バスは相変わらずこの道を走っていて、大峯参詣や登山の乗客で満員のバスに抜かされながら、キャンプ装備の自転車でこの道を天川へ越えた事が思い出されます。 昔に比べると木々が成長したのか、ずいぶんと木陰が続く道となって涼しく走れる様なった気がします。 そうこうしている内に上の方から聞こえてきたのは、ショベルの音と削岩機の音、これは駄目かなと思いつつ工事現場へ、トンネルはもうその先に見えています。 ショベルを動かしている工事の人がこっちを見て削岩機のついた方のショベルに乗り換えてこっちを見ています、どうやら通してくれそうな雰囲気です。 自転車を担いで入って行くと「下に通行止て書いたあるやろが」と、「すんません大きいトンネル通るん怖いもんで」と答えるとしゃあないなあと云った顔付きで、削岩機のついたアームをどけて通れる様にしてくれました、感謝。 なお工事の状況次第ではいつでも通れるとは限りませんよ。
 
20150613d.jpg無事に笠木トンネルを抜けると懐かしい三叉路に突き当たります、右に下ると県道<49>勢井宗川野線、新しい2つのトンネルの間に出て元の西吉野村へ下る事ができます。 問題は左側、ピークの川合隧道まではさらに100m程登って行かなくてはなりませんが、通行止の案内もなにもありません、予想通り工事車両は天川村から川合隧道経由でアクセスしているに違いありません。 写真右上は旧旧笠木峠への入り口です黒滝村側も笠木トンネル横にしっかり道がついていましたから通れるのでしょうかね、昔一度アプローチしましたが、工事で道路が全くなくなっていて、数少ない撤退経験の一つです。 天川村の標識が現れて無事に川合隧道に到着、漏水が溜まっていて中から不気味に鳥か何かの声が響いてきますが、問題ないでしょう。 ここまでくれば安心、持参のおにぎりと大福餅で軽く補給します。
 ちなみに新旧ともに2つのトンネルの間は旧西吉野村域、すなわち現在の五條市です。
 
20150613e.jpgトンネルを抜け天川村側へ下ります、道端の展望の開けた処に祠がありますが、確かこの辺が映画「天河伝説殺人事件」のロケで使われたと記憶しているのですが。
 ofはやまさんのブログで紹介されていた3年前の崩落現場だと思いますが、きれいに復旧されていました(写真左はofはやまさんのブログからお借りしました)。
 
20150613f.jpg 旧道を暫く下り現R309に合流しようとすると目の前を女性ローディが走り抜けて行きます、FB友達のS女史が今日こちらを走られる事は判っていたのですが、こちらは旧道巡りなので、まさかここで出逢うとは。 早速追いかけて天川川合の信号の手前の観光案内所横の休憩スペースへ。 朝5時に奈良を出てわざわざ田尻峠まで行って山麓線経由でR309を走ってきたそうです。 これから洞川を経て五番関から吉野大峯林道を走られる予定、暫し歓談してお別れ、彼女は川合の信号を颯爽と左折、虻峠へ向かって行きました。 ちなみに彼女はら~さんと同じ職場。
 その後、スマホをいじりながら休憩しているとバスの切符売りのおばあちゃんにしっかり捕まってしまいました、話だしたら放してくれません、まぁ地元情報も色々仕入れはしましたが。
 
20150613g.jpgちょっと寄り道ですが、天川村と云えばモーソン森田商店、今ではモーソンの表記はなくなっていますが、あれだけ話題になれば今なおモーソンで通じます。
 ここにはバイクスタンドがあってアイス買ってかじっていると、先客のローディから「桜井の方ですか?」と声を掛けられます、フォロワーではないのですがFBの方で自転車と後ろに積んでいる「自撮り」用の三脚で判ったそうです。 榛原からお見えで、伯母峰から行者還を走って来られたそうで、これから富貴から五條を目指されるとか、GF吉野のスーパーロングのコースですね。 実はこの頃いぬいさんも小南峠を越えて洞川から行者還へ向かっていた事が後になって判りました、ニアミスしてた様な。
 
20150613h.jpgモーソンを後にし<53>高野天川線へ、久しぶりに来たらずいぶん拡幅改良工事が進んでいますね、「自撮り」ポイントが探しながら行きます、十津(新宮)川の上流天ノ川の清流を左右に見ながらの下り基調の快適コース、不動滝も先日の雨で水量が豊富で見事な眺めです。 ただ休日とあって路上駐車の釣り客の車と騒がしい単車の多いのがねぇ。
 
20150613i.jpg広瀬まで下ってきてやっと適当な場所を見付けましたが、大失敗を、最初の右に向かって走っている写真、キャラダイスのサドルバッグからコンビニ袋か何か白いものがぶら下がっているでしょ(*_*)
 

20150613k.jpg

1330五條市阪本まで下ってきました。 ところで今日はsyokoraさんがお仲間と高野山まで輪行で来ていて富貴方面へ来られる様子、その後所在が判らなかったのですが、ここにきてこれから今井峠に向かいますとの事、紀和隧道前後は圏外ですから野川あたりで発信しているはず、だとすればこちらが先に富貴へ着けるのでは、早速出屋敷峠への道を急ぎます。 ところで阪本と云えば五新線、阪本の三叉路からR168を天辻峠方面へ向かうとトンネルの坑口がぽっかり口をあけていて、中は阪大の核物理研究センターの大塔コスモ観測所として利用されているとの事なんですが。
 
20150613l.jpg
出屋敷峠に到着、私の好きな峠の一つですが、ずいぶんと久しぶりです。 以前シクロツーリスト誌の「日本の峠200選」の原稿依頼の折に「芋峠」、「染谷峠」とともに推したかったのですが、当時は自転車趣味が低迷していてここまで現状取材に来る元気がなくて外してしまいました。 出屋敷峠は北側も筒香からの道との合流点である出屋敷辻(正式な地名ではありませんがかつてその名のバス停がありました)まで100m程の標高差こそあるのですが、下り一辺倒ではなく結構アップダウンがあります、そして出屋敷辻から先は富貴に向かって緩やかに向かって行く、なんとなく変な峠道です。
 
20150613p.jpg
出屋敷辻に出た処で十中八九こちらが先だろうと踏んで暫く待ってみますがなかなか現れません、その内にここは圏外なのに気がつき念のため富貴へ進む事にします。 写真は途中にある「成金」バス停、ここで写真を撮ると「成金」になるそうです。 そこにsyokoraさんから連絡が、既に富貴集落に着いている様です、筒香からのダラダラ登りでプーたれてると思いきや、早い。
 
20150613m.jpg一行は橋本へ下り輪行で帰途に就くそうですので、火打口までご一緒する事にします。 富貴のレトロな街並みと、眼下に谷奥深の村を見下ろすポイントにて。
 
20150613n.jpg火打口でお別れし、私も桜井への帰途に就くのですが、五條の吉野ストアに立ち寄った後五條新町へ、雲行きが少し悪くなってきた事もあって写真は今一つ、餅商一ツ橋も今日はお休みですから、また出直す事にし大和街道を走り今井の交差点から吉野川沿いの道へ入り、阿太経由のいつものルートで帰途に就きました。 本日の走行145.8キロ、今回は阪本への下りや、富貴からの下りと快走コースがあったのでそれなりのアベレージで帰ってきました。
 

 
相変わらずGARMIN eTrex LEGEND HCxのログはあちこちで暴れまくっていますが、笠木峠、出屋敷峠付近でカシミールを用いて加筆修正しています、まぁ全体的にはこんな感じやと云う事で。
 

再び吉野へ

20150423a.jpg
「紙漉きの里」吉野町窪垣内(くぼかいと)にて
 
20150423b.jpgもう桜は終わってしまっているのですが、先週に続いて吉野山へと向かいました。 芋峠を越え上市橋を渡り、近鉄吉野線の橋梁にてちょっと鉄な写真を。 
 
20150423c.jpg平日の朝と云う事もありますが、吉野駅もひっそりとしています。 
 
 
 
 
20150423e.jpg吉野山から一気に金峯神社へ、鳥の声とタイヤの擦れる音だけ静かです。 金峯神社から東側へ下った処にある展望台から。 
 
20150423d.jpg奥千本もご覧の通り。 
 
 
 
 
 
 
20150423f.jpg上千本にて、この後「静亭」でお昼を戴きながらまったりと過ごします。 五條へ向かう予定をしていたのですが、なにやら邪魔くさくなってきましたので、吉野山を下ると川沿いに東へ、窪垣内から入野(しおの)峠への道へ入り「紙漉きの里」を見下ろすポイントで「自撮り」を。 このまま関戸峠まで登って、五平餅でも戴いて大峠か女寄峠を越えて帰ろうかと思ったのですが、津風呂湖湖岸へと入る事に、西向きに走る事は滅多にないので新鮮です。
 
20150423g.jpg対岸路は長らく工事で通行止めになっていたのですが、入野吊橋を渡って覗いてみると通行止の看板などはなく既に供用されている様ですので走ってみる事に、少し上流側へ走ってから戻ってきます。 
 
20150423h.jpg真新しいこげ茶色のガードレールが切れ目なく続いています、「自撮り」のポイントを探しているのですが山が迫っていて、なかなか良い場所がありません。 
 
20150423i.jpg湖面に映える新緑や山桜が美しいです。 一応「近畿自然歩道」になっている様です。 幅員が狭くカーブが連続していますが、時折車がやってきます、ロードで飛ばせる様な道ではありません。 
 
20150423j.jpg沢の多い北岸に沿って愚直な程に忠実に走りますので結構な距離があります、半島をショートカットする小さな峠が一つありますし、歩いていると馬鹿馬鹿」しくなると思いますよ。 
 
20150423k.jpgロケハンしながら走っているので津風呂ダムが見える頃には陽が傾いてきました。 途中道の真ん中に鹿でしょうか、半ば白骨化した屍体が転がっていたりしましたが、無事に県道28号の香束付近に出る事ができました。

20150423l.jpg裏芋で帰ろうかと思っていたのですが、時間も押してきましたし最短コースの新鹿路トンネルへ、17時を回って交通量が増えてきた時間帯に2500m近くあるトンネルはできる事なら走りたくないのですが、ヘッドライトは2灯、後ろはテールランプを含め光物が3つもついてますんで。 しかし歩道は狭くてとても走れませんし、桜井に向かって緩やかなものの上り坂なんです。 ともあれ18時半には桜井へ無事帰り付きました。 本日の走行89.9キロ。