「気の効かない」と一致するもの

気の効かないバックたち(総論)

せんどオーストリッチ製品をコケにしてしまった様で、別に恨みがある訳でもないが、少なくともこれだけのアイテムのユーザーの偽らざる意見であって権利でもある。
(←写真では6点使用)
きっと他に良い製品もあるのだろうし、ツーリングやキャンピングと云ったマーケットの小さい商品では、使用者の意見や製品へのフィードバックと云う事も行われにくいのだろうし、種々の自転車に規格のないキャリアとバッグ、オールマイティな既製品を作る事は簡単ではないだろうが、少なくともメーカーが使用者の使い勝手へ充分な気配りや工夫をして製品を送り出しているとは思えない。ツーリストにとってパッキングは重要な課題である、しかしまるでツーリングなんぞした事がない人たちが商品を作っている様に思えてならない、きっと多くの使用者はいても愛用者がいない様な気がする。
 こう云ったバッグにもツーリング車をとりまく環境が決して良くない事が感じられる。それはロードレーサーやMTBとそしてそのスタイルばかりを売りたがるメーカーや販売店にもマスコミにも責任はあるのだろうが、そういった風潮や流行に躍らされているユーザーも多いのだろう。
 かって学生時代に日本中を駆け回っていたツーリング車の乗り手の多くは、趣味や旅行スタイルの変化と高齢化?により、懐古趣味的にオールドパーツを崇め、過去の経験と理屈ばかりで一向に走らない床の間サイクリストに、MTBに重いザックを背負って走らざる得ない選択肢の限られた若い人たちに、日本のツーリングサイクルの未来は暗い。


私にとって3代目のサイドバッグとなる、オーストリッチのサイドバッグである。キャリア上端にフックで引っ掛け、付属のショックコードで引っ張って固定した上、縦と横のベルトでキャリアに縛り付けて固定する。さすがにビクともしないが、縦のベルトのバックルが内側になる為に取り外しが非常にしづらく、パンクなどの時に煩わしくなる。
 内側に入った芯材とすっぽりとかぶる蓋に内側は巾着状の袋となっていた収まりは良く、蓋に付いた2本のベルトはカッパ等を取りつけておくのに便利だが、この素材を使ったシリーズは概ねベルトが長すぎる、短いのはどうしようもないのは判るが、内側に巻き込んだり外側にブラブラするのも危ない、長ければ切れば良いと云われそうだが、反射テープまで貼っておいて云うに事欠かない。
 レインカバーが付属しているが決して使い勝手の良いものではなく、市販の登山用のザックカバーを利用する事をお勧めする。
 ちなみに時期をおいて2個ずつ購入したせいか、横方向のベルトの仕様が違い、写真の様にバックルが1個のものと2個のものとに異なっている、どうでも良い事だが裏地の色も違う。あまり出ないサイドバッグでは受注生産同様に商品を作っているのだろうが、この仕様の違いは理解し難く行き当たりばったりで商品を作っている様にも思える。


オーストリッチの巨大なフロントバッグ、もちろんキャリアは必須でハンドルバーに2本のベルト、ヘッドチューブに1本のベルトで固定し、恐らく蓋の2本のベルトをフロントキャリアを潜らせて固定する様に考えられている。前左右に3つのポケット、後ろに2つのファスナー式の縦長のポケットが付いている。
 蓋が前開きが良いか後開きが良いかはともかくとして、この前開きの蓋は開くとベルトが前に垂れ下がってしまい非常に使いづらい、うっかり忘れて動きだしたりするとバックルがスポークにからまり悲惨な事になる、開閉は停車時に前からするものなんて事を云う人もいそうだが、そんな事までどうこう云われたくもないし、だからと云ってこの仕様が納得できるものとも思えない。
 スナップ止めのマップケースとレインカバーが付属しているが、これも使い勝手の良いものではない。
 5点で固定しても荷物が重いといかんせん左右の振れは大きい、私の場合はリクセンカールのブラケットにコの字型の金具で挟み込む様にして使用していたが、バッグそのものの使い勝手の悪さに最近は収納量を犠牲にしてもモンベルのフロントバッグを使用している。


気の効かないバックたち(其の参)

使用している人が結構多いオーストリッチの3気室のサドルバッグ、私のまわりにも数人いる。2本のベルクロ付きベルトでピラーに、上部で2本のストッパー付きベルト、これが縦方向についていてサドルループへの取り付けを前提としているのだろうが非常に使いにくくブラブラと落ち着かない、どうしてもバッグサポーターやキャリアは必要だろう。


左右のポケットだが写真で判る様にゴム紐で引っ掛ける様になっていて、非常に外れやすく同行者が外れたままで走っていて注意しあったりする事が往々にある。ゴム紐が外れない様にウェスや軍手等を押し込んでおく様な工夫が必要と云うのも情けない話で、その上ゴム紐を通しているハトメの裏側の始末が悪くしょっちゅう指を傷つけている、「気が効かない」どころか「欠陥商品」とも云える。ゴム紐はバックル等に比べて応急処置がしやすいと云う意見もあるが、万人が世界一周や日本一周をしている訳でもあるまいに、詭弁としか聞こえない。
 それでも使用者が多いのは国産で旧来の自転車屋の流通ルートで安定的に入手できる事とこの手のデザインの製品が海外製品に少ないからなのだろう。
↑上から見ると大きさが良く判る、殆どの場合足に干渉する。ただこの3気室のデザインは工具類を分別して収納でき、大きな上蓋でカッパ等も挟み込んで収納する事ができて利便性は良く、冬季に1Dayでもバーナー等を積んで走る時にも重宝している。



気の効かないバックたち(其の弐)

私の知る限りではバッグサポーターやキャリアを必要としないバッグで最大の収納量では、しかし一気室でこの大きさはかえって使いにくいかも。2本のベルクロ付きベルトでピラーに、同じく2本のベルクロ付きベルトでサドルレールに取り付けている。上面にベルトを2本通せる様になっているてサドルループに対応するのだが、コの字型の金属フレームが付属しているのだが、どの様に使うのか理解できない。
 同じ素材を使ったシリーズが現在もあるがこれは現行製品ではない様だ、イトーサイクルで入手。
 ちなみに熊鈴なんぞは付属していません。


気の効かないバックたち(其の壱)

あまりコメントの付かないうちのブログ、ツーリストにはバッグネタは受ける!?
10年以上になるだろうか相当に長い事使っている、今でははっきりしないがオーストリッチ製品の様だ。T型の樹脂製ブラケットでサドルレールに、?型の樹脂製ブラケットとゴムバンドでピラーに取りつける様になっている。ゴムバンドは買って間もないうちにちぎれてビニールテープで補修しているが、いまだにもっている。 左右外側にメッシュのボケットが付いているが、危なっかしくてモノは入れられない、まして口が後ろ向きである。リフレクタ用のブラケットが付いている、当時は適応するリフレクタがあったのだろうが現在は知らない、キャットアイのベルト用ブラケットを押し込んで使えなくはないが、走っているうちに緩んでくる事があるので注意。
 スペアチューブ2本と携帯工具類程度なら充分実用になる。


ファスナーで収納力は増すが、ここまで開くとだらしないと云うか車種によってタイヤに干渉してしまう人もいるかも。

※オーストリッチ 知らない人なら誤解するだろうこの名前、自転車用バッグや輪行袋等を数多く製造販売しているアズマ産業のブランド名


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