「和歌山県」カテゴリーアーカイブ
「南の海へ」205.3キロ ②
予定通りと云うか12時過ぎには熊野本宮に到着。七色高架橋を下り本宮道路を始めて走りましたが、従来熊野川が蛇行していた部分を3つのトンネルと2つの橋で一気に貫いてしまいますから、楽には楽ですが味も素っ気もありません、一昨年10月同様、北向きに走る時はやはり旧道かな。なお本宮道路を走ると道の駅「奥熊野古道ほんぐう」はパスしてしまいます。本宮の鳥居の前で十津川で買った「めはり寿司」を頂きます。
最近「穴蔵」氏によって現存が確認された請川村道路元標を訪座、和歌山県下で現存が確認された18基目の道路元標となります。請川村は昭和31年のいわゆる「昭和の大合併」で本宮町となり、その後は「平成の大合併」により田辺市となりました。私にとっては1,053基目の道路元標です。
道路元標の表通り、R168沿いにあるヤマザキストアにて補給、本宮前よりこちらの方が品揃えが良いです、営業時間は8時から19時。川湯温泉や大塔安川林道への県道241号への分岐に当たります。ここから新宮でR42に入るまでの約30キロが交通量も多くなってきて結構ダルい区間です。
新宮市、旧熊野川町域に入り、1319にはR169との合流点宮井大橋へ。奥瀞道路の整備とともに架け替えられ、古い橋は撤去されてしまった様です。
宮井大橋を過ぎ北山川と合流すると熊野川の対岸は三重県となり、三和大橋が見えてきます。これより下流はR42の熊野大橋まで対岸に渡る橋はありません。なお左岸には県道740号小船紀宝線が通じています。
新宮市は熊野川河口右岸に発展した町ですが、南西側から山が迫っていてR168だと越路トンネル、R42側は小さな峠越えになります。自転車は古い方の越路トンネルへ誘導され、トンネルを抜けると新宮市街です。1430にR168を走り終えR42へ入ります。しかしまだまだほっとしてもいられません、潮岬までは後50キロは走らなくてはいけません、とにかく明るい内に潮岬到着が目標です。正直云ってこの先のR42がネックになっていたのですが、前半セーブしたお陰かここまで脚を残して走ってこれました。
新宮市街では海を見られませんので三輪崎で海岸寄りの旧道へ、南の海です(写真左)。R42に入ってからは河川や線路を跨ぐ度に細かなアップダウンが続きます。基本海岸沿いなのですが、太地町と紀伊浦神~紀伊田原間で内陸側に入ります。紀伊田原で少し荒船海岸へ立ち寄ってみます(写真右)、ガードレールのない海岸の一車線路が続くのでなかなか絵になるのですが、既に日影になってしまっていて写真的には今一つ、次の機会に。
古座町が串本町と合併したために古座川を渡るまで串本町の標識が現れるので些か奇異な感じが。そう云えば古座川町には海岸がなくて全て古座町でしたね。
荒船海岸で既に大島が見えていましたが、橋杭岩まで来るとくしもと大橋と陸繋島の潮岬が見えてきました。 串本の街に入り、潮岬の入り口にあるクロネコヤマトで留め置きに荷物を受け取ります、リュックを入れていた空箱は、明朝また送るからと営業所に置いておいて貰う事に。リュックを担いで潮岬へ、キャンプ場のある望楼の芝まで5キロ程なのですが、標高で70m程登らなくてはなりません。ともあれ1745には本州最南端潮岬に到着です。色々と悩みましたがasuka号で来たのが正解だったのかも。重いのは重いのですが、ロードに比べると体にやさしいと云うか、気分的にも楽に乗っていられるのは200キロの長丁場には差がでたのかも。今年になって180キロ台は2度あったものね、何と7年ぶりの200キロ超。後半どうにかモチベーションを維持できたのも良かったかと。
さて宅急便で送ったキャンプ用品はテントとマットだけ、夏の平地キャンプですので寝袋もなし、食事は元より外食のつもりですが、さすがにそれも寂しいのでお湯を沸かせる準備だけは。もう2年使っているケトルです。日曜の夜ですので先客は数名、自転車も2人程いる様です。
設営を済ませ風呂と食事に串本の街へ往復、串本は町と云っても24時間営業のスーパ-やホームセンターなどもあって補給などにも便利な処です。街への往復を含めて本日の走行219.0キロとなりました。
なかなか来れない南紀ですから、明日は瀧の拝~篭~小匠と回る予定です。
5/15 「東の海へ」(鳥羽市鎧崎)
6/13 「西の海へ」(和歌山市加太)
7/29 「北の海へ」(宮津市由良海岸)
8/19 「北の海へ Part.2」(小浜市)
西の海へ「ゆる風」ライド ②
西の海へ「ゆる風」ライド ①
梅雨入りが発表された日こそ降ったもののその後は全く降らず、とても梅雨とは思えない爽やかなお天気の続く毎日、まぁ陽も長い事ですしロングライドにはうってつけの季節ですね。さて先月15日の「東の海へ」に続いて「西の海」を目指します。出そびれたり挫けたりで3度目の正直と云う事なのですが。
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「十津川~龍神キャンプツーリング」2日目 ②
集合写真を含む「十津川~龍神キャンプツーリング」の写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダーの奥付等でご確認下さい。
「十津川~龍神キャンプツーリング」2日目 ①
「十津川~龍神キャンプツーリング」1日目
「十津川~龍神キャンプツーリング」へ
四国(中央構造線)ツーリング 1日目
写真はいつもの「自撮り」ではなく9さんに撮って貰いました。 九度山以西は久しぶりに走りましたが、専用道ではないもののブルーラインも引かれてずいぶんと整備がすすんでいます。
小匠ダムツーリング②
今日のツーリングは神保館を朝7時出発の予定でしたので各自朝食持参のお願いをしていたのですが、Dさんが人数追加の折りに朝食をお願いしてみたところ、準備して頂ける事になり、ご覧の様に500円でボリュームたっぷりの朝食が、お陰で小匠ダムまで走り抜けお昼にする事ができました。
暗いうちは少し雨が降っていたのですが、出発する頃には雨も止み予報では快方に向かうとの事。 古座川沿いの道を走り<38>すさみ古座川線を遡ります。
明神橋で古座川本流と離れ支流の小川に沿って県道<43>那智勝浦古座川線で奇勝「滝の拝」へ向かいます。 清流古座川と云われますが本流には七川ダムがあります、しかしこの小川の水は格段の美しさ、滝の拝はその小川にできた甌穴(おうけつ)群です。
滝の拝までは道路の拡幅や付け替えが進んでいるものの、以北は鄙びた1.5車線路が続く私のお奨めルートです。
小森川で県道と別れて、県道より立派な林道小匠小森川線に入り1250mもある高野小森川トンネルまで登ります。 しかし和歌山の奥地では高規格なこの「ふるさと林道」とやらが断続的に建設されていて、まるで隠れて公共工事をやっている様な、一日一体何台の車が通るのでしょうか。 まぁ私たちもその恩恵を受けて今日の様なコ-ス取りもできるのですが。
トンネルから標高で150m程下ると昔からあった那智勝浦町篭から下ってくる高野林道と合流します。 10年前はダートだったのですが、トンネルの供用に併せて舗装されました。 今では篭から古座川へは先の県道経由より此処を経由するのがメインになってしまっている様で、お陰で県道は荒れ放題、しかし自転車にとってはここからの登り返しが大変です。
合流点から2キロ程下ると、以前は建物があったのですが、今では気づかず通りすぎてしまいそうな分岐が左へ下っています。 ここで小匠小森川線は橋を渡って山越えで小匠集落へ向かい、高野林道は橋の下をくぐって川沿いに小匠ダム上流へ行きます、小匠小森川線の開通で、冠水すると通れなくなる川沿いルートの役目は終わっているのです。
ここからが今回のツーリングのメインで、どうやら問題の区間も軽4の轍が残っているので通行は可能な様です。 写真は私たちの間で有名な冠水した素掘りトンネルですが、幸いと云うべきか今日は水びたしではありませんでした。 替えの靴下も用意していたのですがネ。
11時半には無事に高野川が小匠川に合流する処に架かる橋までやってきました。 樫山方面へ向かう樫山小匠林道にも轍が残っているので、樫山へ抜ける事も問題なさそうです、ここから小匠ダムまで往復する事にします、丁度時間もお昼時です。 久しぶりに来て気がついた事は南紀特有の蜂蜜採集用の’ごうら’が目に見えて増えている事です、もしかするとにほんみつばちの不足による蜂蜜の高騰が、この林道の廃道化を防いでくれているのかも知れません。
分岐から暫く行くと昔S翁が「回廊の様な」と呼んだ風景が目の前に拡がります。 防災用として建設された小匠ダムが、平常時には貯水せず、ダム堰堤の高さに道を付け替えずに、敢えて冠水する事を承知の道が、この風景を見せてくれています。 戦後まもなくの貧しい時代に、下流の太田川流域の洪水対策に作られたダムは、この谷を流入土砂で埋めてしまう事もなく、今となっては環境と財政に優しいダムの様な気もするのですが。
正式名「小匠防災堰堤」、車も通れるトンネルのあいたダムから上流を望みます。
小匠ダムにはベンチもトイレもありませんが、桜の木のうわった広場で思い思い持参のお昼にしますが、Dさんのバッグから出てきたのは、サンマの干物と魚焼きの網。
(Photo : UG兄さん)
そして U兄持参のセットでお茶にします。 今は廃番モデルのコレールのセットで黒門丸福のコーヒーを頂きます。
集合写真の後、再び右奥のトンネルをくぐって上流側へ戻ります。
小匠ダム上流の橋を再び渡り、今度は古座川町に属する樫山への道をとります。 軽四の轍のあるいる道ですから、MTBなら100%乗車可能なコースでしょうが、ガードレールは全く整備されておらず、路肩も不安な箇所が多く、と云って山側は落ち葉に隠れた石も多く、私の様な700x32cでは無論ですが、かなりデンジャラスなコースです。 ただここを抜けないと海岸沿いのR42まで出て大回りして古座へ戻らなくてはなりません。
今回は誰もパンクしないなぁと思っていたら、なんと チェーン切れが、私もツーリング中に遭遇するのは2度目、その時も南紀の林道でしたが、ちゃんとチェーンカッター持ってるんですね、皆さん。
延々と続く暗い渓谷の道から最後の切り通しを抜けると視界がパッと開けて14時半過ぎに樫山に到着。 写真を撮りながら走っていた事もあって、思っていたより時間がかかり、すっかり陽も傾き始めていますが、ここからは舗装の樫山林道となります、樫山は大田川水系なのですが古座川町に属しています、と云っても既に廃村となり今では廃屋が残るのみです。
車を置かせて貰っている神保館までは後舗装路で20キロ足らずですが、これから標高差で200mと100mの2つのピークを越えなくてはなりません、ダートを踏ん張って走ってきた身には少々堪えます。 登った分だけ下りもある訳で元気にブッ飛んで行ったご仁もおられましたが。
16時半に神保館に帰着、走行63.6キロ。
帰途は京都方面へ帰るMさんの車に私は便乗させて貰う事にして、それぞれの帰途に就き、時間的には信州より遠いと云われる南紀ですが、皆さん無事に日の変わらないうちに帰宅された様です。 言い出しっぺのU兄さん、旅館の手配など幹事役を丸投げしてしまったDさん、そしてご一緒して頂いた皆さん有難うございました。 事故や怪我もなくそれなりに満足して頂けた様で案内役としてはホッとしております。 まだ違った季節の訪れてみたいと思うこの頃です。
今回ご一緒して頂いたランドナー達、DさんはMTB、私とてっちゃんはぬかるみを警戒してガードを外して行きました。 (Photo : てっちゃん)
自身かつて一人で行ってながら人に云うのも何ですが、小匠ダム周辺林道は結構危険な箇所もあります、いつも予定通りに通行できるとは限りませんし、標高こそ低いものの人里離れた処です、プ~さんも出るかも知れません。 今回は滝の拝の自販機が動いていなっかったので50キロ以上行程上には自販機すらありませんし、滝の拝から池野山までの間で出逢った車は僅か4台です。 その辺を承知の上で訪れる事もお奨めします、太地下里方面から往復するのが比較的安心かと思います。
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