今日12月3日は70うん歳の Birthday なのですが、12月8日まで神戸市立博物館で行われている「デ・キリコ展」を観に神戸へ行ってきました。輪行袋を担いで通過する事はあっても神戸の街中に降り立つのはずいぶんと久し振り、調べてみると2009年4月24日に家島の帰りに当時新神戸にあったニッカホースのHALISONの直営店を覗いて以来の様な。さて Giorgio de Chirico の展覧会は規模の大小や会場はともかく10年おき位には開催されていると思うのですが、私自身は1973年11月から12月にかけて鎌倉近代美術館で行われた時以来、なんと51年ぶり、これは冥途の土産に是非とも観ておかなくてはと…
嬉しい事にDさんがご一緒して頂ける事になり展覧会の後は毎年カレンダーでお世話になっている skuram氏から貴重なブツを受け取る手筈に。阪神三宮でDさんと落ち合い、お天気も良いのでデパ地下でお弁当を買って東遊園地で食べ様と云う事に。お弁当を広げた処になんと自転車を推したskuram氏が登場、出番が早いんやないのお邪魔虫。
ともあれ貴重なブツ(SHIMANO Dura-Ace SL-7700)を格安で譲って貰った上に Birthday Present にB-17 まで頂いちゃいました、感謝。
「デ・キリコ展」の行わている神戸市立博物館は元銀行のレトロな建物、skuram氏は既に観覧済との事でここでお別れ、65歳以上の神戸市民は半額なんですよ、シニア割引やペアチケットはなかったもののなんとマイナ割引が。さて預言者のご託宣は…
会場ではなんと何点かが撮影可となっています、でもロクに絵も観ずにカメラを構えてばかりの人がいるのがなんとも。決して大きくはない博物館で展覧会場は2階と3階に、螺旋階段が De Chirico に相応しい様な…
閉幕まじかですが平日とあってゆっくりと観る事ができ冥途の土産もできたと云うものです、図録やポスターを買い込んで大満足。
展覧会の後はメリケンパークや南京町をDさんに案内して貰える事にBE KOBEも初めて、若い頃もちろん震災前ですが須磨のハーバーに通った事もあったのですが、三宮元町界隈は通過するだけで中華街にも行った事がなく、綾瀬はるか主演の2009年の映画「僕の彼女はサイボーグ」のロケ地にもなった街並みへ連れてって貰いました。
と云う訳で、中華街から元町、三宮と終電まで3軒はしご、3日の夜にクシャミが止まらなかったDさんとの共通の友人は酒の肴の俎上の上に載っていたかと… と云う事で70うん年の人生で最高に愉しい Birthday を終えました。
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行きがけの駄賃に「香住~浜坂」間を
道路元標の現存が全く確認されていない故に訪れる事のなかった鳥取県ですが、今年4回目の鳥取行きになります。明日14日鳥取0805発「鳥取うみなみサイクルトレイイン」に乗車するためには鳥取市付近に前泊する必要があり、兵庫県北部の未踏区間走行を兼ねて向かう事にしました。
始発ではありませんがJR桜井0552発に乗車、王寺、大阪、篠山口、福知山、城崎温泉と5回の乗換、6時間38分の行程です。福知山での接続時間が43分もあるのですが、コンコースに下りればコンビニにカフェ、ミスドがあるのが幸い。
山陰本線は城崎温泉以西が非電化ですので、豊岡または城崎温泉で乗換となります。モハ113系からキハ40系へ、モハ115系は輪行袋の適当な置き場所がなくて難儀するのですよね。
キハ40系キハ47は両開き2ドアが車体中央寄りに配置された故にワンマン化の際に運転台側に大きなデッドスペースができてしまったのですが、輪行袋を置くには丁度良いスペースに、ただキハ121がやってくるとトイレ寄りに乗車しないとちょっと厄介です。実はサイクルトレインではキハ47の3両編成が充当されている様で、この空間に各車両3台づつ置く設定になっている様です。
1230 香住駅に定刻に到着、急ぎ輪行支度を解きます。右図赤線が今日の予定コースで、青線が過去に走行した区間で香住~浜坂間を走ると日本海側は新潟富山県境から島根県出雲市までほぼ海岸線で走行区間が繋がるのです、ところが餘部~浜坂間は海岸沿いの林道三尾御崎線が全面通行止、その上旧国道178号だった町道久谷桃観線(桃観峠)も 通行止で、高速道路を通行できない原付以下の車両や歩行者は20キロも内陸側の国道9号まで迂回せよとの事。新温泉町HP通行止め情報。
ただ国道9号まで迂回せずとも県道550号熊谷味取線を経由する事で国道9号春来峠経由より20キロ近く短縮できそうです。ただ今夜は鳥取の次の湖山駅が最寄りのゲストハウスを予約しているので、浜坂1604発に乗車できないと宿までナイトランになってしまいます、頑張って約35キロを輪行支度を含め3時間半で走らなくてはなりません、ただ標高393mの峠に結構な悪路の予感。
13時には香住駅をスタートし兵庫県道4号香住村岡線を南下します。1343には道の駅「あゆの里矢田川」へ、この道の駅ですが小さいもののキャンプ場が併設されています。
少し走って原地区で旧道に入って県道550号へ、熊谷味取(くまだにみどり)線って名前が嫌ですねぇ、熊谷地区は峠の先ですが鈴を提げて走る事に。1キロも行かない内に地形図通りに幅員3m未満の道に、勾配も徐々に凶暴になり、路面が落ち葉に覆われる箇所が多くなります、峠に辿り着く前に新温泉町域に入ります。
ほぼ登り切った辺りで明るくなり春来からきた道と合流、桧尾と云う土地で民家も見えますが既に無住となっている様です。
14時半までには標高377mの無名の峠を越えます、残り約15キロは登りはありませんので後は余裕です。標高だけを取ると春来峠(420m)より低いのですがね、県道4号から別れてから伊角地区へ下るまで1台の車にも会わず仕舞い、幸い熊にも猪にも出くわす事はありませんでした。
兵庫県道47号浜坂井土線へ、国道9号と新温泉浜坂IC、新温泉町の市街地を結んでいるので結構車が多いです。
1513 浜坂駅に到着、余裕はあるのですが7駅乗車して再び輪行支度を解きますのでペダルは外さすに、さっさと輪行支度を済ませホームへ、1304発を待ちます。
1649 鳥取駅着、1721発の米子行を待たずに明るいうちに輪行支度を解いてここから走り出す事にします。鳥取市中心部は些か道が判り難いのですが、日没直前ですので千代川河川敷の自転車道は避けて、駅前商店街から狐川沿いの道を走って鳥取大橋に出るコースを、少々遠回りになる様ですがこれが正解だった様です。国道沿いのうどん屋で夕食を、コンビニで買い物を済ませ、予約時間前にはゲストハウスへ。
本日の走行 35.2キロ+8.6キロで計43.8キロ。
桜井0552→0624王寺0634→0711大阪0723→0836篠山口0837→0929福知山1012→1132城崎温泉1156→1230香住
浜坂1604→1649鳥取
4,840円+590円 で5,430円分乗車
日本で一番暑かった鳥取へ
2024夏「18きっぷ輪行旅」第3弾は城崎温泉から鳥取市の間の未走行区間を走ろうと山陰本線浜坂駅から風光明媚な海岸沿いを走り鳥取駅を目指します、距離は42キロ程ですが、時間的にお正午から走り出すので。
実は昨日今日と連休でしたので、昨日鳥取市まで走り今日は物見峠または右手(うて)峠で岡山県側へ越えようかと考えていたのですが、些か疲れが溜まっているのと、鳥取市界隈で適当な安宿が無かったので今日1日の日帰りに。
浜坂駅は兵庫県の北西端、美方郡新温泉町、普通列車にしか乗れない「18きっぷ」ではかなり遠いです、桜井駅スタートですと1256着、近鉄利用でも変わりません、そこでJR奈良駅までの20キロを未明に自走する裏技を、JR王寺駅と云う手もあるのですが、桜井から天理を経て奈良への旧街道上ッ道(上街道)は旧くからの町並みを繋いでますので途切れる事なく街灯があり、信号も車も少くて、まして日頃から走り慣れたルートです。Erba号で0333に桜井の自宅をスタートし0445にはJR奈良駅前に、ここまで走行19.9キロ。
輪行支度を解いて奈良0522発の京都行に、その後園部、豊岡と乗り継いで浜坂1121着。所要時間も長いですが、京都駅での奈良線から山陰本線への乗り換えが大変なのと、平日故に通勤通学の時間と重なるのと、園部から先は2両編成となるので、結局綾部までは座る事はできませんでした、まあ輪行袋がなければ要領よく座れなくもないのですがね。
6時間掛りで浜坂駅へ、輪行支度を解いてくずぐずしているとお正午になってしまいました。走り出す前から食事と云うのも何ですし、この先鳥取市の手前までコンビニの類はないので、予め携行食を多めに持ってきています。しかしこの時間から走り出すのは大変、やはり真夏は前日に現地入りして早朝から走り出すのが正解の様です。
浜坂を出ると2駅先の居組までは国道178号線を、幾つかあるトンネルは片側の歩道が広くとってあるのと、旧道と思われる部分も幾つか通行止になっている様ですので、そのまま国道を行きます。居組から先の鳥取県との県境となる区間は東浜居組道路(山陰近畿自動車道)の開通で国道指定から外れ、現在は兵庫県道128号居組港居組停車場線、新温泉町道・岩美町道七坂八峠線、鳥取県道256号陸上岩井線となっています。東浜居組道路が無料ですのでこちら側を走るのは観光の車と地元の車だけで至って空いています。
多少のアップダウンがあるのですが標高113m程でピークを越え、鳥取県側に1キロ程下った処で県境となり、東浜の海岸線を望む事ができます。
山陰本線東浜駅、先月末に境港から鳥取まで走った「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」の東の終(起)点、鳥取県最東の駅と云う理由だけで「紀の川サイクリングロード」の隅田駅とさして変わらないだろうと思っていたら、無人駅ににしてはなんとモダンな駅舎で天井は鏡張り、「トワイライトエクスプレス瑞風」停車の為に改修されたそうです。
残念な事に「鳥取うみなみロード」は町道陸上(くがみ)中央線が現在全面通行止で国道178号旧道を迂回しなくてはなりません。迂回路へショートカットしようとしたら日影のないコンクリート舗装の激坂が…
田後漁港から浦富海岸へ、標高こそ100mに届かないのですが、それなりのアップダウンをこなして網代漁港へ下ってきました。予定ではこの先内陸側へ、駟馳山(しちやま)峠を越えて鳥取市域に入り、鳥取砂丘の南側を走り千代川河口近くに出て因幡自転車道へ入るのですが、海岸を離れて風がなくなるのと、強烈な西日に木陰も少なそうな様子、この付近では貴重なコンビニに入ってアイスを齧りながら暫し思案。鳥取1800発で智頭急行を経由して帰途に就く予定、残り20数キロ、輪行支度を含めても3時間は余裕なのですが、この暑さは尋常じゃないです。結果的に最寄りの大岩駅に向かい帰途に就く決断を、奈良駅までの自走を別にすれば27.6キロ走っただけでギブアップする事に。
鳥取駅の2駅手前の大岩駅、事前にwikiとストリートビューで調べてはいたのですが、無人駅でスロープでホームまで行けるものの、回りに民家もなく自販機どころかトイレもなくて小さな待合室があるだけ。次の上りまで小一時間ありますのでのんびりと輪行支度をして、無人を良い事に着替えも済ませてしまいました。待合室は風が抜けて心地良い上に忘れ物?の団扇が、拝借して蝉の声を聴きながら列車を待ちます。
1641 の上り豊岡行きに乗車、山陰本線経由ですので智頭急行経由の別料金を払わずに「18きっぷ」で大阪鶴橋まで帰る事ができます。ところで今日の暑さ、気象庁のサイトを覗いてみると… 鳥取市は1404に39.4°を観測、鳥取市での観測史上1位を更新して、今日日本で一番暑い処へ走りに来ていたのです。
今日走ったのは赤線部分、城崎温泉から鳥取市の間の未走行区間は断続的に4ヶ所を残したままです、餘部~浜坂間は海岸沿いの林道三尾御崎線に加えて町道久谷桃観線(桃観峠)が通行止で自転車は20キロも内陸の国道9号春来峠まで迂回しなくてはなりません、「鳥取うみなみロード」の迂回区間も含めて、先の長い宿題になりそうです。
福知山駅での41分の待ち時間にコンコースに出てコンビニで夕食を調達。宝塚線、神戸線の遅延が心配でしたが定刻に大阪着、鶴橋から近鉄利用で桜井2353着、日付の変わった頃に無事に帰宅する事ができました、本日の走行47.6キロ(桜井→奈良を含む)。
奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→1010豊岡1013→1121浜坂 5時間59分乗車 4,070円分乗車
大岩1641→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2145→2252大阪2257→2313鶴橋(2318→2353桜井) 7時間12分乗車 JR区間5,270円分乗車
都合輪行13時間01分は鳥取の手前までの「18きっぷ」での日帰りですから仕方がないですよね、それでも2015年4月7日に王寺から益田まで15時間余り、山陽本線大畠駅で途中下車して周防大島へKHSで渡った記録には及びません。
久しぶりに山陰へ(4日目)
いつもの事で朝暗いうちに目が覚めます。のんびりと準備を始めながらスマホを覗くと、なんと天気予報が今日まず向かう鳥取市を中心に、朝9時頃から夕方にかけて雨予報、ここ連日の猛暑で降られるとしても短時間の夕立ち位かと高を括っていたのですが… 雨雲レーダーの予想もピンポイントで鳥取市だけ、目的地の兵庫県佐用町は晴マークなんです。何れにせよ今日は何処かの駅から輪行で帰途に就く予定ですが、少なくとも鳥取駅までの40数キロだけは走っておきたい処。
雨が降って来ない内に鳥取市へ向かおうと 0524 倉吉駅前の宿をスタートします。倉吉東郷自転車道と云うのもある様なのですが、明らかに遠回りですので線路沿いに東郷池へ。
海側を回ってきた倉吉東郷自転車道の終点に出た処から県道22号倉吉青谷線をR9方面へ。東郷池には能登の「ボラ待ちやぐら」の様なものが、ボラではないと思いますが。
R9に合流した処から「鳥取うみなみロード」のサインが現れます。山陰海岸に出た辺りから細かなアップダウンが続き、この辺りで鳥取市域に入りますが、時折雨粒がパラパラと。青谷から岬の方へ少し遠回りして夏泊海岸へ(写真右)、姉泊海岸から浜村海岸と展望ポイントが続きます、やはり「鳥取うみなみロード」は海側を走る東行きが正解です。
ところが「鳥取うまなみロード」は鳥取市気高町で南へ大きく迂回します、なんと10キロ近く遠回り、R9をそのまま走ると再合流する白兎海岸まで4つのトンネルがありますが3つは旧道で迂回する事が可能です。私は水尻池側の小さな峠を越える事に。山陰本線と並行する区間で踏切の音がが聞こえてきたので少し鉄分を、ただこの後R9に合流するのに難儀する事に、信号も横断歩道もない上に交通量が多くてなかなか渡らせて貰えません、まさか南側に大きく迂回している訳がこれだとは思えませんが。
鳥取空港から賀露海岸へ迂回する「鳥取うみなみロード」には付き合いきれませんのでR9に沿って走り 0831 千代(せんだい)川の最下流に架かる鳥取大橋を渡ります。ところで「鳥取うみなみロード」のサインには、英語に加えて中国語とハングルが。
鳥取大橋東詰から千代川の河川敷に下り因幡自転車道を南へ、とにかく鳥取駅近くまでやってきました。雨雲レーダーによるとなんと「しばらく雨は降りません」との事、まぁ天気予報のフェイントのお陰で思いの他早く鳥取市までやって来る事ができました。
と云う事で因幡自転車道を南下、ただ河川敷のコースはご覧の有様、堤防上も走り抜けられそうなんですが。
因幡大橋をくぐって自転車道が堤防上に上がり源太橋を渡る辺りからはなかなかの快走路に、岡山へのサインが気持ちをくすぐりますが、専用道は限られているのですよね。
再び千代川右岸に戻り10時前に道の駅「清流茶屋かわはら」へ、早朝から携行食だけ持って走っていたのですが、ここで遅い朝食に、ただ食堂がお休みなので併設のコンビニでおにぎりを調達して食堂のテーブルで頂きます、とにかくクーラーの効いた処で一息入れられ満足です。
さて再び千代川とJR因美線に沿ってR53を南下します、目の前で鳥取自動車道の高架が谷を跨いでいますが、少なくともあの高さまで登って志戸坂トンネルで合流するのですね。
22 ? 智頭駅に寄り道して小休止の後、黒尾峠を越え津山に向かうR53と別れてR373へ、前を走る軽トラの荷台に飼っているのかな、食べられちゃうのかな… (智頭町内にて)
智頭で因美線と別れた智頭急行の線路が見え隠れします、今日のルートはこの先R志戸坂トンネル経由のプランと西側の右手(うて)峠を越えるプランも用意してあったのですが、やはり倉吉スタートでは次案は厳しいですね。智頭往来(因幡街道)は江戸時代に整備された脇街道の一つで姫路と鳥取を結んでいたのですが、最近「智頭往来志戸坂峠越」が国史跡に指定され、整備が進められるそうなんですが、サイクリストとしては旧道の志戸坂隧道を通れる様にして貰いたいものです。
14時過ぎに志戸坂トンネル(1,630m)に到着、トンネルそのものは一般道路のR373で歩行者やR125以下の車両の通行が可能、制限速度も50キロなのですが、鳥取自動車道と共用していて通る車は高速の感覚で走っているので車道を通るのは自殺行為。東側の歩道は自転車が乗って走れるだけの幅があり、車道との間に柵が設置されています、サイドバッグを付けていてもどうにか走れると云う感じですね。処でこのトンネルの入り口の歩道側には歩行者用ボタンが設置されていて押すと30分間「歩行者」がいる旨の表示が出るとの事ですが、この状況で意味があるのでしょうかね。鳥取道が合流していて交通量も多くて騒音も凄いのですが、表示が出ていても減速してくれる気配もありません。でもこのシステム、わ奈良県の新天辻トンネルや新伯母峯トンネル、黒滝村と天川村の間の新笠木トンネルや新川合トンネルに付けて貰いたいものですね。ともあれ約7分で通り抜ける事ができました。
志戸坂トンネルを抜けると岡山県英田郡西粟倉村となります。ところで今回最終目的地を兵庫県佐用町にしたの 2021年に佐用郡石井村の道路元標の現存が確認され未収になっていたためなのです。
岡山県から兵庫県側へ智頭往来は鎌坂峠を越えるのですがR373は北側のさっこり峠を越えます。ただ殆どの車はR429か川沿いに下る岡山県道5号作東大原線に入ってしまいます。残念ながら石井村道路元標は倒置された状態のまま、2002年に発行された藤原勝永著の「兵庫県の道路元標」で所在は「道路拡幅で不明」となっていました。ところで石井村は明治22年(1889年)の町村制施行時には岡山県吉野郡に属していますが、明治29年(1896年)に兵庫県佐用郡に編入されています、地理的には千種川水系に属していますので理に適っているのですが。
再び智頭急行の線路と並行するに走り 1545 には平福へ。輪行で帰途に就く時間には余裕がありますので旧い宿場町の中を少し散策します、平福へは2016年4月以来になります。
智頭急行の平福駅はなかなか立派な設えの駅ですが、無人駅で「スーパーはくと」等の特急は停車しません。待合室や多目的トイレもあって輪行支度するのも都合が良いのですが、駅前にはお店どころか自販機すらありません。補給が必要なら姫新線と接続する佐用駅まで足を進めた方が良いかと。次の下り 1803 発まで十分に時間がありますのでのんびり輪行支度をして、水道をお借りして身体を拭いて着替えも済ませてしまいます。
慌ただしくせず山峡の無人駅でヒグラシの鳴き声を聴きながら過ごすのも良いものです。1803 発では佐用での姫新線への接続が悪いので智頭急行に630円を奮発して山陽本線の上郡まで向かう事に。(平福1803→1846)上郡1855→1927姫路1941→2043大阪2057→2156奈良2204→2234桜井 上郡から3,410円分乗車。
本日の走行119.4キロ、年甲斐もなく2015年3月と2015年2月以来の3日連続100キロ超を果たしました。
【1185】 2024/7/31 佐用郡 石井村(現 佐用町)
ゆるゆるCC「淡路島キャンプ」(2日目)
昨夜皆さんが焚き火を始めた頃からパラパラと降り出してきた様で、テントの中でうとうとしている内に寝てしまいました。次に目が醒めたのは日付が変わった頃、かなり酷い降りになってました。その次は3時過ぎだったでしょうか雨はほぼ止んでいる様で、ヘッドランプを付けてトイレまで往復、回りを照らすと2つずつ等間隔に光るものか幾組か、どうやら周りは鹿だらけです。さて明るくなるまでもう一眠り。
明るくなりだした頃に起きスマホをチェック、お天気はもう大丈夫な様で一安心。今日ゆるゆる本隊御三方は凝りもせずに「バックに海の見える棚田探索」コースに向かうそうです、私は当初の予定通り西海岸にでて北上、だた岩屋港から明石に渡らず本隊のデポ地東浦バスセンターに向かい再合流、Dちゃんの車に載せて貰い送って貰う事になりました。
まずはテントの中を片付けて、撤収作業へ。陽射しもでてきたのですがフライやタープを乾くまでには至りません。
0757「くわがたの森キャンプ場」を4人で後にします。
諭鶴羽ダム、小さなダム湖ですが折角ですので一周する事に、上流に結界があるとの事で少し奥へ、
舗装が途切れる辺りには縄張りされた区画に役行者像と鐘があります、淡路島最高峰の諭鶴羽山(607.9m)は修験道の道場として栄えた事もあったそうです。
再び湖畔に戻り右岸を走りダムに戻ります、休日の朝とあって散歩やランニングの人が結構多いです。
昨日登ってきた県道535号を下り、一行とは一旦別れたのですが…
自凝島(おのころじま)神社で出会っちゃいました。巨大な鳥居(高さ21.7m)をバックに集合写真と撮りますが鳥居が大き過ぎて。ちなみな我が桜井の大神神社の鳥居は32.2m、日本一は熊野本宮大社の旧社地大斎原にある大鳥居が33.9mです。
再び別れ三原川に沿って西海岸へ向かいます。諭鶴羽ダムのある諭鶴羽川は三原川の一支流ですので「くわがたの森キャンプ場」から西海岸に出るのは楽勝、距離は13キロ程。
0916 西海岸を北上する県道31号福良江井岩屋線へ出ます、慶野松原の少し南側辺りです。西海岸をひたすら北上「あわいち」のサイクリストもこの時間帯にこの区間では全く見かけません。室津漁港を過ぎる辺りから沿線は急にリゾートっぽい店があちこちに。野島の旧道沿いの休憩所で45分ばかり休憩、お昼前になると「あわいち」のローディの姿が、デポ地にもよりますがかなりり早いですよね。
明石大橋の見える処までやってきました。
1253 明石大橋の下をくぐり 1307 には岩屋港のあわいちのモニュメントに到着、別に「あわいち」した訳でもないのですが、昨日今日で170キロは走った事ですし。しかし写真を撮る時はやはり4サイドの方が絵になりますよね。
合流時間には余裕がありますのでのんびり走って 1425 東浦バスターミナルに到着したのですが、既にDちゃんは健脚のお二人と別れて先に下りてきたとの事、自転車を分解して車載の準備を始めておきます。
暫くしているとTさん、DGさんのお二人も帰着。車に載せて貰える事になったので珍しくお土産を買い込んだりして15時半過ぎには帰途に、多少渋滞もありましたが西淀川、松原と順番に回って桜井まで送って貰いました、感謝。本日の走行69.1キロ、昨日と合わせ1泊2日で183.7キロ、桜井~深日港、くわがたの森キャンプ場~東浦はAVS18キロ以上で走っていますから、やはり2サイドは足が軽いです。
1日目 2日目
ゆるゆるCC「淡路島キャンプ」(1日目)
「深日洲本ライナー」洲本港にて
この週末は天気予報に翻弄されながら、ゆるゆるCCの「淡路島棚田探索サイクルキャンピング」に混ぜて貰うことになりました。Dちゃん、Tさん、DGさんの3名が車載で東浦バスターミナルデポでスタート。キャンプ初挑戦のF1さんが深日港まで走り「深日洲本ライナー」で淡路島に渡り、帰りは明石から自走でかえると云う「ワンイチ」? 私も1便早いですが洲本に渡り、帰りは山陽明石から輪行と云うプランを。ただ予報が定まらずGOサインが出たものの、木曜になってから慌てて準備を始めた次第。
淡路島へ渡るのは2017年9月の「淡路島キャンプツーリング」以来、今回と同様当時社会実験運行として始まった「深日洲本ライナー」を利用してでした。前回同様フロント2サイドに大型サドルバッグの組み合わせで、船内ではフォークダウンで固定しますので、乗船前にフロントのサイド湧くとタイヤを外しておきます。前回は船室内でしたが、現在は操舵室の後ろのデッキへ係の人が持ち上げてくれます、ただ今時のロードバイクと違って asuka号重いですから申し訳ないです。
「深日洲本ライナー」は現在土日祝に4往復していますので深日港1030発の3便を予約(前日まで)し、0355に出発、 流石にまだ暗い時間、最短ルートではありませんが走り慣れた大和川河畔を、途中ショートカットし寺川河畔を(写真)、再び大和川河畔に入り王寺から河内国分へ、柏原市役所へ向かわず府道12号堺大和高田線で一旦石川べりにでます。この先竹内街道と熊野(小栗)街道を走る予定ですが、古市駅近くで道を間違えてしまい、もともと厳しい時間設定なのに2キロ程ロス、しかし下手にショートカットするのも。実は小学校2年から20年堺に住んでいたものの40年前とは全く風景が変わってしまって全く判りません、唯一JR阪和線が府道30号大阪和泉泉南線を跨ぐ鉄橋に記憶があった位。岸和田市域に入って時間が読めてきたのでコンビニで補給と休憩。ところがこの先泉佐野手前まで尽く信号に引っ掛かる始末、孝子越街道に入ってからは快調に進んで出航30分前の 0957 に深日港に到着する事ができました。ここまで94キロ、実走行時間5時間08分。
ところで府道30号大阪和泉泉南線って地元では昔は13号線って呼んでいたのです、当時は大阪和泉信達線でしたが府道13号って京都大阪線(旧京阪国道)ですよね、地元では国道26号線の半分しかないから13号線なんて云われていたのですが、十三間道路が謂れなんだとか、閑話休題。
予約の旨を申し出て乗船券を、シニア割引で1,350円と自転車300円(社会実験運行の頃は100円でした)で都合1,650円、乗船時間55分ですがお得感あります。乗船は15分前から始まりますので、急ぎサイドバッグとサイド枠を外し輪行用に持ってきているベルトで縛ります。自転車は私の1台だけですが 0800発の1便は11台だったそうです。最終の洲本港発の8便は 1855 発ですから 12時間以内で「あわいち」はそれなりの人ですね。ところが次の5便に乗船予定のF1さんがドタキャンとの事、明日は久し振りにご一緒できると考えていたのに残念。
定刻の1125に洲本港に到着、サイド枠とサイドバッグを取り付けて出発準備。目的の「くわがたの森」キャンプ場は南あわじ市の諭鶴羽ダム湖畔にあり、洲本港からの距離は20キロ、標高差も200m未満と。
特に裏道とかは考えずに素直にR28を走り 1248 中山峠(78m)を越えます、大型車も多い国道ですが峠直前まで広い歩道が整備されていて苦にはなりません。既にお昼を回ってますしで道路脇に繰り返し立っている「とんかつ定食」の看板が気になって、お昼はそれに決定。
諭鶴羽ダムに向かう県道535号灘市線へ入る円行寺交差点角の「一秀家かツ泉 三原店」で「とんかつ定食」1,080円から、ごはんお漬物おかわり自由。ゆるゆるCC本隊はマルナカ洲本内膳店近くでこれからお昼との着信、約10キロ後ですね。
国道を挟んで北側のマルナカ三原店で今夜の食材と飲み物を調達、マルナカはイオン系列ですから今日15日はGG-WAONで5%引き也、なぜかワインは5%引なのにビールは割引なし。
円行寺交差点から県道535号に入り諭鶴羽ダムまで約4.8キロ、標高差は約140mですが、手前3キロばかりは全く日影がないので炎天下では辛いところ。休館中のサイクリングターミナル「ゆずるは荘」の前を過ぎて1444 諭鶴羽ダムに到着、天端道路を渡り左岸側を800m程走ると「くわがたの森」キャンプ場に到着。少し手前に「さつきの園」キャンプ場がありタープが見えたのですが、トイレは「くわがたの森」にしかないのものの、道路からサイトへのアクセスが悪いせいか車の人は「さつきの園」を選ぶ様です。
1550 には自転車を押してサイトへ下りる事ができました。テーブルが一組とベンチが幾つかります。今夜はゆるゆるCCで貸し切りかな。
本隊到着には時間もあるので設営を始めます、テーブルとベンシがある事は聞いていたのでその手のギアは持ってきていません、タープのポールを省いてきたのでテーブルの上にかけると高さが足りなくなったのが今回の失敗。ここまで準備をできたのですが本隊はまだ到着しません、マルナカからクーラーボックスに入れてきたビールもぬるくなってしまいますので、お先に。今回火器はTさん頼みですので料理もできませんのが乾き物で2本目。
そこへ地元のjin.asahiさんが差し入れを持ってやってきてくれました、感謝!
1655 ゆるゆるCC本隊が到着、一行は’棚田探索サイク’で山の中を走っていたので結構大変だった様です。せっかくですので jin.asahiさんに写真を撮って貰いました。(写真右)
一行が設営開始。「くわがたの森」には釣りの人や季節がらホタル見物の家族連れの出入りもあります、猿や鹿の出没も気になりますが、ウシガエルの鳴き声に悩まされそうなのが…
6月の陽は長いです、マルナカで調達したエリンギとシーフードミックスでアヒージョ、先週に続いてギョーザ、そしてjin.asahiさんが差し入れてくれたタタキ!
愉しみにしていたTさんの焚き火ですが、早々にテントに潜り込んで寝てしまいました。(写真はTさんからお借りしました)
本日の走行、洲本港~「くわがたの森」キャンプ場までの20.6キロを加えて114.6キロ。
1日目 2日目
津山リベンジへ
「18きっぷ輪行旅」この休みは先週の「姫新線に沿って」のリベンジに向かうか恵那市方面へ向かうか、天気予報を睨みながら昨夜まで迷っていたのですが… 次の休みとか晴れ具合を考えて津山へ向かう事にし、勤務明けから一旦帰宅後、準備してあった輪行袋を担いで桜井駅へ。
桜井1013→1041奈良1045→1137大阪1145→1247姫路1325→1356播磨新宮1358と乗り継いで佐用に向かいます。写真は姫新線が播磨新宮の手前で揖保川を渡る処を車内から、反対に川岸から1970年8月17日、2007年4月27日に撮っています。
佐用駅1427到着、智頭急行経由の特急が出て行きますが直通の「スーパーはくと」なら大阪から1時間半で来るんですよね。ところで当初の目的を果たすためには4駅先の林野駅までこのまま輪行すれば良いのですが、次の津山行には1時間半もありますので、ここから走り出す事にします。
今日は杉坂峠を越えて湯原温泉までの約30キロを走るだけですので、のんびり輪行支度を解きます。R373から県道124号宮原力万線と走り旧佐用郡幕山村域へ、曇り空が残念ですが行くところ行くところ桜が満開です。ここには藤原勝永氏著の「兵庫県の道路元標」によると道路元標が残っていたのですが、行方知れずになっています。
旧街道の美作道を辿り杉坂峠へ向かいます、2016年4月9日に来ていますが、途中登録有形文化財の石堂家住宅にて。特に「自撮り」の準備はしてきていなかったので、ゴリラボッドとTZ85のインターバル撮影機能でトライしますが、何分何秒後ではなく何時何分からと云う設定で、なかなかタイミングを取るのが難しいです。
どうにか17時前には県境の杉坂峠(247m)に到着、以前にはなかった鳥居が並んでいるので、作業をしている地元の方に尋ねてみると、なんと「お遊び」で造ったんだとか。
1720 美作江見駅へ、ここから国道を避けて出雲街道を辿る事にしたのですが…
ところが途中からよく踏まれているとは云えダートに、耐パンク性のない延陽伯号故にここでパンクされるとね、ただ夕暮れ時とは云え横を中国道が走っているので不安感はないのですが、旧街道の雰囲気はありません。
2キロ近くもダートを押して林野側に下ります。30キロ程の距離とは云え、些かのんびりし過ぎました。
暗くなる直前の18時半には湯原温泉に到着、車でないと不便な処ですので外国人観光客の姿は皆無、宿は温泉旅館の別館で格安のホステル風、シンプルですが清潔で本館の温泉が何度でも利用できますので、久しぶりに温泉でゆっくり。本日の走行31.6キロ。
1日目 2日目前半 2日目後半
2023年夏 18きっぷ輪行旅「兵庫県の道路元標」
「18きっぷ」の残り1回分、6〜7日と連休なので石川県の未修の道路元標巡り他を画策していたのですが、お天気が良さそうなのは7日だけ、さすがに1日では無理があるのと「北陸3県デジタルスタンプラリー」も面白くないので、天気の良さそうな方角に矛先を変える事に。兵庫県下の道路元標は早い時期に殆ど回り終えているのですが、その後見つかったものとかで数ヵ所残っています、そこで今回は美嚢郡奥吉川村、加東郡社町、加西郡大和村の3ヶ所を回ることにし、福知山線の道場駅からスタートする事にします。
兵庫県を始め西の方へ向かう時はどうしても大阪駅での乗り換えが絡んできます、特に平日ですと通勤時間帯と重なります。ただ学研都市線と東海道山陽本線、福知山線との間に直通があるので、所要時間が多少かかりますが大阪府下を乗ったまま通過する事ができます。桜井発の始発に乗車、奈良で京都行きに乗り継ぎ、木津から福知山線の新三田行き快速に、道場駅は停まりませんので、西宮名塩で各停に乗り継ぎます。
生瀬〜道場間は1986年に武庫川の渓谷をトンネルで突っ切る現在の新線に切り替えられ、西宮名塩もその時に新しくできた駅なのです。道場駅に到着、辺りはのどかな田園風景が広がっているのですが、ここは神戸市なんです。
せっかく近くを通りますので有馬郡の道場村道路元標を再訪します、JR道場駅からは結構離れている神戸電鉄の電鉄道場駅近くの古い街並みの中にあります、2007年5月以来、変わりはない様ですが後ろのお宅は酒屋さんだったのですが、廃業されてしまった様です、道路元標は100年余り、この家並みの変わり様を見てきたのですね。
今日は前半は概ね六甲山地の北側を横断する県道17号西脇三田線を走るのですが、この県道大型車が多いのが難点、途中で美嚢郡の奥吉川村道路元標へ。
中国道をくぐって歩道をを走っていた処でパンク、木陰を探してチューブ交換。関東沖に進んだ台風13号の影響かこの辺りから北西からの向かい風に苦しめられる事に。
加東郡の社(やしろ)村道路元標は加東市明治館として保存されている元加東郡公会堂敷地内に保存されています。
3つ目の大和村道路元標まで加古川の支流野間川、さらにその支流大和川に沿う様に、ほぼ県道34号西脇八千代市川線を遡ります、(写真右)大和川です。
大和村道路元標は2016年に廃校となった多可町立八千代西小学校の正門脇の植え込みの中に保存?されています。藤原勝永著「兵庫県の道路元標」によると元の位置(柳小字柳596-5から500m北の小学校へ移転とあります。小学校の銘板はそのまま跡地には民間の会社か入っている様です。
近くに「なごみの里 山都」と云うのがあって食事もできます、なんでも大石内蔵助所縁の地だとか。この先の舟坂峠(船坂トンネル 656m)を越えて播但線の福崎まで走る案もあったのですが、雲行きも怪しいですし、既に15時を回ってしまったので西脇町駅 1645 発で帰途に就こうと素直に来た道を折り返します。
西脇町駅まで下り基調の15キロ、ぴったりかなと思って走っていたら今日2度目のパンク。西脇町 1645 の次の登りは 1751 かぁ…
西脇町駅前には 1615 に到着、走行75.43キロ、輪行支度を済ませ無事に 1645 発に乗車、久しぶりに103系の乗り心地の悪さを堪能。西脇でコンビニに寄る余裕もなかったのですが、よくよく考えると道場駅出発時にカレーパンを1個食っただけで昼飯抜き、「18きっぷ」だけで帰るとして桜井は 2029 着かぁ… おまけに続く
【1180】 兵庫県 美嚢郡 奥吉川村(現 三木市)
【1181】 兵庫県 加東郡 社町(現 加東市)
【1182】 兵庫県 加西郡 大和村(現 多可町)
2023年春 18きっぷ輪行旅「和田山~播磨新宮」
今回は兵庫県で残している道路元標2基と酷道と呼ばれた国道429号線の未踏区間の内、朝来市と宍粟市の間の山越え部分を走る事にします、走行距離が100キロ近いのと山越えがあるので 機材は erbaロードで。
奈良0522発京都行に乗車するために20キロ余りを自走、近畿北部や西部に向かう時は大阪駅や京都駅といったターミナルを経由する事になり、平日ですとどうしても桜井始発では通勤時間帯に重なってしまうのです、京都駅などは混んでいると奈良線から山陰本線への乗り換えは大変です。
さて暗い中、上街道を奈良に向かって走ってますと、スマホを忘れてきている事に気が付きます、引き返して桜井からの始発に乗る事もできますが、財布やGPS代わりに使っている前のスマホ Galaxy S5 Active とモバイルルーターがありますのでインターネットへのアクセスも可能、できない事は電話と電子決済位、と云う事でこのまま先へと進む事にします。
奈良駅から輪行、京都、園部と乗り継ぎます、平日ですので鍼灸大学前までは混みますね。0927 和田山着、ポカポカ陽気の駅前で輪行支度を解きます。
和田山から円山川と播但線に沿って新井駅の先まで南下しますが、今日も向かい風なんですよ。円山川べりの桜は満開、今年の気の早い桜、例年なら「18きっぷ」のシーズンが済んでからも、奈良で標高の高い処なら撮る機会はあるのですが、今年はネェ、せっかくの機会ですのでここで「自撮り」を。
播但線もタイミング良く上り下りとやってきます。上と左の写真、バッグの桜の咲いている山頂は雲海で有名な竹田城です。結局そんなこんな国道429号に入るまでに時間を食ってしまいましたが、道の駅「あさご」でお昼にして向かいのコンビニで補給を。
さて国道429号に入ります、倉敷から津山を経て福知山に至る国道、元々は倉敷と津山を結ぶ国道だったのが平成5年になって幾つかの府県道を昇格させて429号としたもの、山越え区間は結構「酷道」でした。国道422 号や425 号もそうですが、私はこの手の国道をあみたくじの「あみだ国道」と呼んでますけど。
ほぼ二車線化された道が続き神子畑選鉱場跡へと続きます、神子畑選鉱場は昭和62年に閉山した明延鉱山の選鉱場で、東洋一の規模だったとか、「一円電車」として知られた明神電車の車両の他に「鉱石の道神子畑交流館」とか外国人技師の旧居とか見学もできるみたいで、平日ですが春休みかして車で立ち寄る家族連れも見られますが、先も長いので少し休憩しただけで出発する事に。
案の定、選鉱場跡を出ると登りが始まります、標高580m近くまで上り笠杉トンネル(516m)を抜けて宍粟市へ、標高差300m程の長いダウンヒルの後、一宮町三方まで下った処でR429と別れ県道6号養父宍粟線へ、この先揖保川に沿って更に10キロ程下ってR29となりますが、下り基調と云え向かい風に苦しめられる事に。
揖保川に沿って下り、宍粟郡の河東村道路元標(現 宍粟市)と揖保郡香島村(たつの市を回ります。藤原勝永著「兵庫県の道路元標」には掲載されていたものの 2007年4月に大黒屋さんと回った際に見つけられなかった揖保郡の香島村道路元標(たつの市)を回り本日の予定終了。この先川沿いに山陽本線竜野駅か網干駅まで走れば楽に帰れるのですがもう向かい風は結構、姫新線播磨新宮駅へ向かいます。
国道を避けて走っていたので、最後はこんな吊り橋「東山公園橋」を渡ることに。あとからSNSで教えて貰ったのですが揖保川沿いには「与位の洞門」と云うのがあるそうなんです、残念、下調べ不足でした。
播磨新宮駅に到着、10何年来ですが立派な橋上駅になっています、ベンチ、トイレ、エレベーターと輪行支度をするには持ってこいの駅に。多くの列車がこの駅で乗り継ぐ運用で左は佐用行きの単行、右は姫路行きの2両編成。
奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→0927和田山
播磨新宮1811→1842姫路1856→1958 大阪2012→2110奈良2117→2148桜井
本日の走行99.1キロ(奈良駅までの自走20キロを含む)
本日の収穫
【1143】 2023/4/4 兵庫県 宍粟郡 河東村(現 宍粟市)
【1144】 2023/4/4 兵庫県 揖保郡 香島村(現 たつの市)
S氏と丹波サイクリング
久しぶりにskuram氏と丹波篠山方面へサイクリングに。実は9月29日に福知山線石生(いそう)駅から2つの道路元標を巡って舞鶴方面へ走るプランが雨で流れ、その後2つのうち岡田上村は10月18日に丹後半島へ向かった折に履修、残った兵庫県氷上郡の神楽(しぐら)村に今回「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」を使って行こうと云う案、加えて丹波篠山市今田に寄りたいお店があり、そこで篠山方面にめっぽう詳しいskuram氏に声を掛けた次第。
始めは石生駅から篠山を経て三田まで南下するつもりだったのですが、Ride with GPSで線を引いてみるとそこそこ距離もある上にコースを厳しい、そこで相野駅をスタートしもう一つの目的地「Touya cafe」に先にお邪魔してから神楽村まで北上し、足が残っていたらR429の榎峠を越えて福知山から帰途に就く作戦に変更。
奈良桜井から福知山線へは大阪駅経由が早いのですが、時間に余裕もありますので奈良経由で木津から学研都市(片町)線~東西線~福知山線直通の快速で向かう事に、輪行袋を担いで混雑するターミナル駅での乗換はないものの遠回りで時間も掛かりますし、丹波路快速と違いトイレのない321系が使用されています。とにかく桜井0552発に乗車、相野駅着が0926着ですから、所要3時間34分。ちなみ近鉄で鶴橋経由すれば1時間54分で行っちゃいます。
定刻に相野駅着、用を済ませて駅を出ると、S氏も尼崎から同じスジに乗っていた様で既に輪行支度を解いています、こちらはヘッド抜き輪行のasuka号ですから、暫しお待ちを。しかし2人で走るのは何年ぶりでしょうね、龍神村?百間山?(写真左 : skuram氏)
結局今日のコースはS氏にお任せ、相野駅からなら最短コースで10キロにも満たない「Touya cafe」、開店時間は11時ですので、時間調整を兼ねて近所の里山の中の道を走ります。
三本峠、盟友「峠おやじ」によると手前のピークが峠らしい、昨年5月1日に篠山市が丹波篠山市と名称を変えてから初めてです(自転車では)。
少し早いですが10時40分には「Touya cafe」に到着、実はフロントガード周辺から異音がしますので、サイクルラックに掛けて点検しますと、キャリアに固定しているネジが脱落していた次第。
ところで「Touya cafe」は昨年4月にオープンしたお店ですが、既にS氏はカレンダーでお馴染みの凸凹コンビを連れてきていたとか、私は月替わりのランチ、S氏は前回来た折に香りが堪らなかったと云うカレーを注文。その「Touya cafe」のオーナーとは今は無き大阪阿部野橋のJAZZ喫茶「トップシンバル」の同窓生?であったと云うご縁なんです。至って硬派だった「トップシンバル」の様に大音量でJAZZを流す訳にも行きませんが、LPレコードのリクエストを。壁に飾られたジャケット、ERIC DOLPHYの「OUT TO LUNCHI!」がただ者ではない事を主張しています。
オーナーと昔話に花を咲かせ、名残惜しいですが12時過ぎには「Touya cafe」を後にします。
R372「デカンショ街道」の小さな峠を越えて福知山線沿いに戻ります。多可郡の古市村道路元標は交通事故?に遭って破壊され新しく再建されています、残念ながら本来の様式とは異なります(写真左)。暫くは線路に沿って北上し篠山口へ(写真右)。
篠山口からは福知山線と離れて鐘ヶ坂峠へ、ここには明治、昭和、平成と3世代のトンネルがあるのですが、明治と昭和のトンネルは通常閉鎖されていて抜ける事ができませんが「さくら祭」の時だけ一般公開されるのだとか。
新鐘ヶ坂トンネルを抜けると丹波市、支流の柏原川から加古川本流へと桜並木の続く川べりの道を縫って走ります、満開の頃は見事でしょうね。
道の駅「あおがき」での小休止を挟んで、2006年11月に履修済ですが氷上郡の佐治町道路元標と芦田村道路元標の生存確認。
神楽村道路元標、休校になっている小学校の敷地内、植え込みに隠れていて、見つけるのに少々手こずりましたが、無事に1,110基目となりました。
日没にはまだ余裕があるので予定通り国道ならぬ酷道の429号線の榎峠を越える事に。S氏によると兵庫県側は楽勝だとか、丹波市から福知山へは殆どの車がトンネルが抜けている隣の府県道109号福知山山南線の穴裏峠の方を越えるのでこちらを越える車は僅か。とにかく1.5車線路のカーブの連続、ただ斜度が知れていますのでロードならインナー要らずで峠まで行けてしまいそう。雰囲気の良い峠道に満足して福知山へ下りますが、こちら側は結構アプローチが長くて、やはり北行きコースが正解だった様です。
16時半には福知山駅に到着、次の大阪方面は1706発の丹波路快速、ヘッド抜き輪行には少々厳しいので、S氏には先に行って貰い一旦お別れしたのですが、すんなり輪行仕度を終えて発車までにホームへ上がる事が叶いました。このまま大阪駅まで乗車し、9番ホームから1番ホームへ6分の乗り換えをこなせば、大和路快速で21時過ぎには桜井にたどり着けるのですが、結局新三田で東西線経由木津行を待ち、朝と同じ経路で帰途に就きました。本日の走行80.1キロ、実走行時間4時間01分、私にしては平均時速19.9km/hは些か早すぎ、輪行時間は往復合わせて8時間17分也。久しぶりにご一緒したS氏には道案内と風避けをして頂き感謝。