久しぶりに山陰へ(2日目)

国道314号「奥出雲おろちル-プ」島根県仁多郡奥出雲町にて

 倉敷 0543 発の伯備線下り始発の米子行に乗車します。東城までの運賃は1,690円ですので「18きっぷ」使用しません、もしもリタイヤして輪行する可能性はありますが、出雲横田まで1日3往復しか走ってませんもね。
 新見で芸備線0703発東城行に乗り継ぎますが、このスジは平日のみの運行で土日は1258までないのです。存続が危ぶまれていて色々と話題になっている芸備線ですが、東城まででも平日は6往復、休日は5往復しか走っていません。

 新見駅から東城駅まで25.2キロ(営業キロ)を50分掛けて行きます、布原駅で伯備線上り列車と交換、矢神駅で芸備線上り列車と交換。この区間は2015年3月に走っていますが、中国道やR182が平行していて、残念ながら芸備線の存在意義が云々されるのも仕方がないでしょうが、難しい問題ですね。

 広島県との県境を越え 0753 終点の東城駅に到着、この先は1335まで下り列車はありません、駅前でのんびりと輪行支度を始めます。ここ東城は2005年に周辺6町が合併して庄原市となるまで比婆郡東城町、比婆郡はなくなりましたがあの「ヒバゴン」の由来の地名です。

 これから先は出雲横田までコンビニの類は皆無ですので、少し戻ってローソンで十分な補給をしておきます。ぐずぐずしていたら先の列車が 0853 発として折り返して行くので駅裏で待ち構えてみます。
 この先出雲市の手前までR314が続いているのですが。可能な限り線路沿いの道を選んで行きますが、この時間では芸備線も木次線も1本の列車にも出合う事はありませんでした、備後八幡駅付近にて。

 10時半には東城から3つ目の小奴可駅に、簡易委託駅で駅舎にはタクシー会社が入っています、駅前には食料品店があって貴重な補給ポイントです、アイスを買って店の前のベンチで小休止。

 R314を進んで元の東城町と西城町の境界になる峠、無名の様ですが高梁川と江の川水系の分水嶺になっていて標高は638m。峠手前で県道444号油木小奴可線が分岐していて、そちらに入り平行してきた芸備線を跨ぎます。ところが県道はこの先で鍵掛峠道路の橋梁下部工事とかで通行止、線路沿いに備後落合へ向かう事ができす、R314の西城側へショートカットする事に。


 11時半過ぎには備後落合駅へ、ここ訪れるのは2007年10月2014年7月以来、その前は1970年代で、木次線のSLが健在で陰陽連絡の急行「ちどり」が夜行を含めて走っていて、駅も有人駅どころかホームには立ち食い蕎麦屋さんまでありました。駅舎内には写真や色々な資料が展示されていて、キハ01やキハ02の写真は貴重ですが、さすがにレースバスにはお目にかかれませんでした。下を走る国道の車の音は聞こえてくるのです山峡の無人駅には人影は全くなく「奥出雲おろち号」がなくなった今では3時間近くどの方向からの列車もやってきません。

 備後落合駅から少し下った処で右折しておろちループに向かって標高差300m近い登り返しです、平行して木次線が走っていますし(写真左)、17年前に20吋のKHSで越えていますのでロードだから大丈夫と思っていましたが、10月の朝と7月の真昼では状況が違います、幸い木陰が多くて助かりました。木陰で一息入れると風が心地良い、ピークまで後5キロ。(写真右)

 13時半までには広島岡山県境を越え三井野原駅近くで標高727mの分水嶺へ。
 
 「奥出雲おろちル-プ」へ、道路上から全貌は見えないのですが国内日本最大級の二重ループ橋です。ループ途中の道の駅へ。迂闊にも道の駅で食事をしている間に出雲坂根1342発の備後落合行きとすれ違っていたのです。

 出雲坂根駅に下ってきたのが1420、この先出雲市まででも60キロ弱、下り基調とは云えかなり時間が押してきました。ところが出雲坂根で写真を撮るのにerba号を立てかけていたら動いてフロントバッグが側溝に、綺麗な水でしたがしっかり水没、駅前の四阿で乾かす作業を、問題はモバイルバッテリーが…
 出雲三成駅近くまで下ってきた処で登り返しのある木次線沿いに木次まで走る事は断念し、R314を尾原ダム経由に変更。1701 には木次の里熊大橋東詰で当初予定のルートへ。ところがこの辺りから向かい風が強くなってきて、斐伊川堤防上の道は最悪。今夜の宿は松江なのですが、余力と時間があれば出雲市から宍道湖畔の自転車道を走る事も当初考えていたのですが、既に履修済ですしとてもその余裕は、とにかく電鉄出雲市駅 1808 発の松江しんじ湖温泉駅に乗りたい処、それを逃すと次は 1903 になってしまいます。

 どうにか18時前には電鉄出雲市駅へ、予定通り 1808 発に乗車する事が、ここまで110.3キロ、。一畑電鉄のサイクルトレインは終日利用する事ができます、ただ 1回320円の料金が必要になりますが、そのまま載せられるのは有り難いです。なお自転車固定用のベルトが備え付けられています。余裕があれば宍道湖畔の自転車道を走っても良かったのですが、以前に走っていますし、最後の斐伊川沿いの向かい風で今日はもう腹一杯。

 一畑電鉄は宍道湖北岸を走りますが、結構風が強いかして波が立っています。ところで隣の車両に妙なヤツが、平日の通勤時間帯ですので自転車が載せられるかと心配していたのですが、こんな感じなんです。
 1905 松江しんじ湖温泉駅に到着、一畑電鉄は映画「RAILWAYS」の舞台なのですが、もう14年前の作品なんですよ。さて宿まで10分と掛からない距離でしたが、今日は結構疲4れました、本日の走行112.8キロ。

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