気の効かないバックたち(総論)

せんどオーストリッチ製品をコケにしてしまった様で、別に恨みがある訳でもないが、少なくともこれだけのアイテムのユーザーの偽らざる意見であって権利でもある。
(←写真では6点使用)
きっと他に良い製品もあるのだろうし、ツーリングやキャンピングと云ったマーケットの小さい商品では、使用者の意見や製品へのフィードバックと云う事も行われにくいのだろうし、種々の自転車に規格のないキャリアとバッグ、オールマイティな既製品を作る事は簡単ではないだろうが、少なくともメーカーが使用者の使い勝手へ充分な気配りや工夫をして製品を送り出しているとは思えない。 ツーリストにとってパッキングは重要な課題である、しかしまるでツーリングなんぞした事がない人たちが商品を作っている様に思えてならない、きっと多くの使用者はいても愛用者がいない様な気がする。
 こう云ったバッグにもツーリング車をとりまく環境が決して良くない事が感じられる。 それはロードレーサーやMTBとそしてそのスタイルばかりを売りたがるメーカーや販売店にもマスコミにも責任はあるのだろうが、そういった風潮や流行に躍らされているユーザーも多いのだろう。
 かって学生時代に日本中を駆け回っていたツーリング車の乗り手の多くは、趣味や旅行スタイルの変化と高齢化?により、懐古趣味的にオールドパーツを崇め、過去の経験と理屈ばかりで一向に走らない床の間サイクリストに、MTBに重いザックを背負って走らざる得ない選択肢の限られた若い人たちに、日本のツーリングサイクルの未来は暗い。


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「気の効かないバックたち(総論)」への7件のフィードバック

  1. 雑誌を含めたメディアの責任や教育にも問題があるのかもしれませんね。
    ツーリングはどちらかというと自己満足の世界だと思いますがレースは第三者が認める結果が出ます。
    今は結果が出ないと好まれないようでレースへ偏っていると思います。
    おかげで自転車本体を含めツーリングに適した商品はどんどん少なくなってきたのでしょうね。

  2. ホントに気が利かないバッグたちですねぇ(笑)オーストリッチ製品に対する見方が変ってしまいました。
    専門メーカーなのに意外にもお粗末な製品ですね。
    アウトドア総合のモンベルあたりの方が実際の使い勝手をよく研究しているのでしょうか。
    気の利いたものを求めるとkeroさんのように自作しかないかもしれませんね。
    あるいはバッグ類も自転車のフレームと同様にオーダーメイドで作ってくれるところがあるといいでしょうね。
    恐ろしく高価になるかもしれませんが。
    道路事情の良い外国では荷物はトレーラーに積んで自転車で引くスタイルもあるようです。
    我国の自転車ツーリングをとりまく環境は劣悪ですね。
    というか自転車そのものに対する行政の無知が救い難い現状だと思います。

  3. cancanさん、まいど。
    こちらによせていただくのは初めてです。
    私もオストリッチのフロントバッグ三つも持ってますが現在一つも使ってません。
    何と言うか帯に短し、襷に長しなんですよね。
    あの大型フロントバッグのマップケース。
    半透明で入れた地図が外から見えないのにはあきれ果てました。
    ところが、最近、散歩自転車・旅自転車と云うムックを暇つぶしに買ったらオストリッチ(アズマ産業)紹介記事が載っていたんですよ。
    思ったより小規模な会社で結構手作りなんですね。
    まだお若そうな社長さんは「ツーリングを含め自転車は走るためであって物を運ぶためでない(省略)できるだけ軽く邪魔にならないよう作ることを心がけている。
    (以下略)」とのたまわれていました。
    使用者や販売店の意見を即座に取り入れて行くユーザーに近い開発体制とも紹介されていたので、cancanさんのシビアなコメントを是非読んでいただきたいと思いました。

  4. すんません。
    帯に長し、襷に短しでした。

  5. oookaさん毎度、最近タイミングが合わないと云うか、ご一緒する機会がありませんね、結構同じような処を走っていたりしますのにネ。
     なんかメーカーの都合の良い自己満足的なコメントに聞こえてきます。
    何処かでニーズと乖離している様な気もするのですが、ツーリング用途は幅が広いのにマーケットは狭いですから、難しいのは仕方がないと思いますが、あの半透明のマップケースは最悪ですね、この素材の方が耐久性が良いのだ、とでも云うのでしょうか。
     「散歩自転車・旅自転車」と云うムック見てはいませんが、いわゆるカタログ本の毛の生えた様な類じゃないですか? カタログ本の類は編集者の勉強不足やメーカーやショップの都合に偏った編集とあまり信用にならないのですが、特に自転車関係はその傾向は顕著な気がします。

  6. 「散歩自転車・旅自転車」は私も買ったのですが、いわゆるカタログ本とはちょっと違います。
    もちろん製品の紹介もありますが、今時珍しいツーリング主体の本で、旅の紀行文が豊富なので買ってしまったわけです。
    オーストリッチの記事も読みましたが、確かにユーザのニーズを取り入れて品質第一で開発を行っているようなことが書かれておりました。
    でも私もcancanさんと同じ印象を持っていまして、「使えない」ものが多いなぁというのが実感です。
    例えば付属のベルトなどが帯に短し、襷に長し、中途半端なものが多いんですよね。
    ちゃんと取り付けてみたのか?と言いたくなります。
    私の使ってるフロントバッグもマップケースに地図がすごく入れにくいのに閉口してます。

  7. >「散歩自転車・旅自転車」へえ。
    そんな内容なんですか、読んでみたいな。

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