この週末は2年ぶりに野迫川村へ、一昨年11月に高野山経由で野迫川~護摩壇山~奥千丈林道~十津川 と3泊4日で走って以来、今回は一昨年6月 に続いて「昭和食堂」の「雲海合宿」に参加のためですが、ただ天気予報だと雲海は望めないかな、せめてホタル位は。 野迫川村は奈良県吉野郡にある、奈良県人でさえ知る人とぞ知る山村、2020年6月1日の推計人口が349人ですから、日本唯一の飛び地の村和歌山県北山村や高知の大川村と入れ替わって、島嶼や東日本大震災後の集団移転で人口減少している町村を除けば、人口の最も少ない村になっているかも知れません。 ところで明治22年の町村制により旧14村が合わさってできた野迫川村の村名ですが「野迫川」と云う川は何処にもありません、熊野川(新宮川)の最上流域に位置していますが、村内を流れる川は中原川、川原樋川とその幾つかの支流、池津川、北股川、弓手原川他、「野迫川」とは幾つかの旧村で構成する「組」野川組、迫組、川並組からきた合成地名なのです。 奈良県にありながら古来高野山との結び付きが強く、江戸時代には紀州藩に属していた事もあり、今も和歌山県側からのアクセスの方が良く、高野山から南海りんかんバスの路線があるものの、奈良交通のバスも現在は乗り入れておらず(平日のみ旧大塔村の小代下で奈良交通と接続する村営バスが2往復ある。)、また南都銀行やJAバンクの支店、出張所はおろかATMすらない。なお指定金融機関は南都銀行の高野山支店になっています。 その野迫川村とは何故か縁があるかして、ブランクはあったものの40年近く前から自転車の走れる道は走り尽くしてきて、MTB全盛期にはかつてのタニムラサイクルの面々と廃校跡の宿泊施設を利用して合宿サイクリングをした事もありました。また毎年カレンダーでお世話になる某S翁のルーツはこの地だったりして。 冬はとんでもなく厳しいでしょうが、村域の殆んどが標高600m以上だけにとにかく夏は涼しい、日本三大荒神(諸説あり)の立里荒神を除けば際立った観光資源もないものの、最近では「雲海」を見られる事を売り出しています。ただ高野龍神スカイライン沿いの「鶴姫」や「平維盛の里」の現況を見るに、観光振興も取り巻く状況は厳しいかと。サイクリストとしては川原樋川林道の復旧を望んでいるのですがね。
野迫川となると毎度悩むのが行きのコース、結果的には遠回りでも丹生川の渓流と里山風景を愉しめるこのコースに、五條までは吉野口駅前から重阪(へいさか)峠経由の定番コース20キロ、そこから加えて47キロの都合67キロ、最後に推し覚悟の今井峠が待ってますから、4サイドではこんな処でしょう。。
野迫川村へ初めて入ったのは40年近く前、当時の花園村へ1泊2日のキャンプツーリング、その折は高野町富貴経由、上筒香から今井峠を越えて野迫川村野川谷へ、当時奈良交通の野迫川行き路線バスが走っていたコースです、その後高野辻まで登って、更に役場前から日の暮れたスカイラインに取り付いて、林道を花園へ下ったのですから、若かったとは云えようやるわ。以来富貴まで延々と登りの続くこのコースは封印、帰り専用です。「吉野山岳グランフォンド」のコースの一部になっている事もあってか、ローディには結構人気のコースとか。
野迫川と云えば奥高野と呼ばれるだけに高野山経由のルートも当然考えられる訳ですが、交通量の多い矢立から大門への登りが嫌で敬遠していたのですが、極楽橋駅の手前を経由するルート教えて貰ってから何度か走っています、紀伊細川駅への分岐まで我慢すれば後は車の少ない道を縫って高野山役場の裏側へでます。キャンピングに限ってでも2017年と2018年に走っていて、今回も検討してみたのですが、野迫川村でも川原樋川方面へ下るならともかく野川谷へ下るのでは余計に200mは登る計算になります。
普通、車で奈良から野迫川村それも野川谷に行くなら、五條からR168を十津川方面に向かい旧大塔村の小代下から県道53号高野天川線に入りますが、十津川方面へ向かうならともかくこのルートで野迫川に入った事はキャンピングでは一度もなく、ロードで2016年4月にT御大とF1氏と3人で走った 位かと。とにかく車が多いのと、小代下から中原への登りが嫌い、川沿いのルートなのになんでこんなに登らなアカンのか。上図では極力車を避けるために五新線跡やら西吉野大滝経由の旧道を辿っています(Ride with GPSによるルート作成ではトンネル区間は道路面では地表面の標高になっています)。なお旧い天辻隧道 は健在ですが西吉野側は全線ダートです。 なお2015年10月の「吉野周回ツーリング」 と2017年11月の「野迫川キャンプツーリング」 では、県道53号を走りたくないだけの理由で旧大塔村宇井から、県道734号高野辻堂線と云うとんでもないルートで野迫川村入りした事があります、いずれも高野辻休憩所で野営したのですが、後にも先にも雲海 を拝めたのは2017年11月の時だけです。
「コロナ禍」でサイクルイベントが次々と中止となるなか「密」とは縁がなさそうなスタンプラリーも、自粛ムードの中で石川県の「いしかわ里山里海サイクリングルートモバイルスタンプラリー」 も一旦中止を発表したり(6月1日に延期して開催する事に)、和歌山県の主催する「WAKAYAMA800」 もどうなる事やらと思ってみたものの、まぁ毎年毎年もねぇ。ところが昨年より3ヶ月遅れですが6月12日正午スタートで開催するとの案内が、 新しいチェックポイントはと愉しみにしていたのですが… なんと全くと良いほど昨年 と変わりなし、ポイント50ヶ所に山岳ポイントが5ヶ所、変わった点は紀南エリアの「道の駅 なち」がなくなり、代わりに山岳ポイントだった「那智山」が紀南エリアに、唯一「熊野妙法山 阿弥陀寺」が新たに山岳ポイントに加わるだけの内容、2018年9月に台風被害を受けた「道の駅 白崎海洋公園」の復活位あるかなと思っていたのですがねぇ。 まぁ例年サイクルラックを置かせて貰っていて、チェックポイントを入れ替えるのも気が引けるだろうし、今年度の様に開催を危ぶんだ状況では、例年通りが精一杯と云う大人の事情もあるでしょうけど、スタンプラリーはコース取りを考えるのも大きな愉しみの一つ、一昨年は復路輪行はあるものの県外からの自走と云う事で「WAKAYAMA800」絡みで1,700キロ余り を愉しまさせて貰ったし、昨年は新たな12ヶ所が加わってなかなか走る機会のなかった日置川沿いの県道37号日置川大塔線や、県道38号すさみ古座線を久しぶりに訪れる事ができて良かったのですがね、以前まんまママに聞いた話ではサイクルイベントって毎年難易度を上げて行かないとリピーターがこないんだって。 さて本籍だけ和歌山県人の私としても応援したいところなのですが、この内容ではねェ、昨年の宿泊券に続いてシール(クロモリフレームやヘルメットに貼るなら、一回り小さいものが欲しいゾ)も貰った事だし、今年はもうエエか。それに今年に限っては他のサイクルイベントが寂しい状況に参加者は増えたりして。
上図は公開された情報をもとに個人的に作成したものです、内容の正確さを保証するものではありません。なおアイコンをクリックすると標高などのデータを参照する事ができます(逐次更新するかも)、OpenStreetMapや国土地理院地図での表示が可能で、リンクの「詳細を見る」から「轍ONLINE」にジャンプできますのでGPXデータ(WAYPOINTのみ)をダウンロードする事もできます。
「ニホンオオカミ像」前にて(東吉野村小川)
近畿での緊急事態宣言も解除されたものの、油断すると第二波が… などと云われると自粛ムードもなかなか拭えません。 と云う訳で今日も県内限定で走り出しましたが、ソロで誰とも接触せすに自転車で走っていて、越境しない事にどれ程の意味があるのか疑問ですが。吉野口駅前から薬水、梨とかの袋がけがたけなわの大阿太高原を越えて吉野川に架かる梁瀬橋に下ります。なおこの区間で「京奈和自転車道」のサインの類いは途切れていますが、どのルートになるのでしょうか。
緊急事態宣言解除、その最初の週末とあって、久しぶりにローディの姿も、さすがにグループライドはないようですが、見知った顔も、Yさんとかおだっちとか。ただ連なって走るバイクの姿が、どうなんでしょうね。 ところで今日は「麦笑」が営業しているのでカンパーニュでも買って帰ろうかと思っていたのですが、朝からコンビニで現金を下ろそうと思っていたのを忘れ、僅かな小銭しかありません、なんと田舎の郵便局は日曜はATMが動いていない処が、吉野町の新子局も東吉野村の小川局もダメ、結局手元不如意で「麦笑」は通過したのですが、R166旧道沿いの高見郵便局は日曜でも9時~15時の間はATMが利用できたのです。調べてみると郵便局のATMの営業時間って結構まちまちなんですね、田舎へツーリングに行く時には口座のある三菱UFJ銀行がJAバンク、楽天銀行が郵便局と提携しているので、頼りにしていたのですが。 映画 にもなった「ニホンオオカミ像」ですが、こんな「自撮り」 に挑戦しました、コンデジのDMC-TZ85、広角側で35mm換算24mmあるのですが、とても一枚に収める事はできません、横長の写真ってブログやSNSのタイトル画像に重宝するのですが、意識してそう云った写真を撮る機会は少ないです。Facebookの場合820×312ピクセルの2.63:1比(スマホアプリの場合640×360ピクセルの1.78:1比)、Twitterは1500×500の3:1比となっています。ここでは2枚の写真、右側はTZ85のインターバル撮影機能を使って「自撮り」していますが、帰宅後「Microsoft Image Composite Editer 」と云うフリーウェアでパノラマ合成しています。 染谷峠への途中でも「自撮り」に挑戦、三脚の高さがない上に可動モニターではないので不自由ですし、タイマー撮影ではフォーカスが思い通りにならないのですが、ちょっといつもと違う趣の「自撮り」です。 1445 先週13日 に続いて宇陀市(旧室生村域)との境界になる染谷峠(710m)に到着。今日は大内峠を西に下ってR369で榛原へ、篠楽、女寄辻経由で帰ってきました。本日の走行102.4キロ、今月既に900キロ超ですが、次の休みにはそろそろ越境したい処ですが…
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奈良県磯城郡田原本町八田 大和川河畔にて
久しぶりの「自撮り」 です。一昨日の「遠回り通勤ライド」 で眼を付けておいたポイントへ、葛城川沿いの自転車道から大和川河畔の定番コースです。異例ずくめのGWも昨日終わったのですが、例年より自転車道を通う人が多い様な、大阪府下から越境して走りに来る人も少なくない様ですが、奈良県北部なんて大阪のベットタウン化していて多くが通勤通学しているのが現実、千早赤阪村に「クルナ」って云われるより良いんやないですか、所詮は「行政」区分なんですから、私の様に国中に暮らすものが吉野へ行くより。 さて機材を一新してからは初めてですので結構戸惑います。G3でLVF/LCDを自動で切り換えるセンサーがなくなったのがやはり不便、それにダイアル類のタッチパネルでのメニュー化が。外部タイマーは機能的には全く変わりません。ただ連写速度は多少向上しているので、今日は外部タイマーの1秒インターバルではなく、バルブ設定でカメラ側の連写機能を使いますが、メモリそのものへの書き込み速度が壁になります。 クリーンセンター広陵の東側の「飛鳥葛城自転車道」、新緑が美しいのですが、やはりここは桜の季節かな、それにもっと初夏らしいウェアにするべきだったと。5テイクばかりを。 御幸(みゆき)橋まで北上して大和川河畔を遡ります。
東側に望む風景はまさに「大和青垣」です、「やまとは くにのまほろば たたなづく あおかき やまごもれる やまとし うるわし」(古事記) R24を跨いで次のポイントへ、左岸の短い区間なのですが、ここは木々の陰になって周りの建物が写り込まないのです。(写真ははめ込み合成です。)
「自撮り」で行ったり来たりしてますが、本日の走行42.1キロ、「遠回り通勤ライン」のお陰で今月は既に200キロ超。
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古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。