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第9回月うさぎキャンプ(まとめ)

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Photo : ダイバーてっちゃん
 
 「月うさぎ」な皆さん、今回もお疲れ様でした。 帰投後、後片付けに写真の整理、ブログの更新を終えて、やっと一息と云うかいささかロス気味です。 最初は低気圧の通過にハラハラさせられた天気予報でしたが、強力な晴れ男のお陰で、快適な2泊3日を過ごす事ができました。 ただ往路も復路も向かい風基調にはいささか参りましたが。
 
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 今回はYouすけ君を含めて参加13名12台、4サイドが7台、2サイドがBikeFridayタンデムを含めると4台、マッドガード付きが11台と云う構成。 そしていつもの復路に加えて、登り基調の往路でも連ねて走る機会もあり、今まで一番愉しく有意義な「月うさぎキャンプ」だったと、幹事役の私は勝手に思っています。 UG兄さんの言葉を借りれば「だんだん望ましい形になってきた」とか。
 
20160510a.jpg しかしなんと云っても今回の目玉は、4サイド初挑戦で約55キロ、獲得標高1,000m近くを余裕で完走されたD女史、彼女の言葉「月うさぎキャンプの醍醐味は、お泊まりしてゆっくりキャンプ飯食べて、お酒飲んでおしゃべりして、満天の星空を見ることだ! そうしないと、キャンプの半分を味わえないと思ってました。 でも今回、私は今までキャンプの半分しか味わってなかったことに気づきました。 月うさぎキャンプの半分は、月うさぎへの道でできてたんです。 」に付け加える言葉はありません。 次回はUG兄さん、syokoraさん、ダイバーてっちゃんを従えて大阪スタートとか。
 
20160510c.jpg そしてご縁あって前回から参加して頂いている神戸のたもさん、失礼ながら私やUG兄さんより5つ上の最年長でありながら、今回は三ノ宮から約130キロを4サイドで自走、これには驚かされました。 しかしトレックのクロスバイクに黄色いオルトリーブの4サイド、カラーコーディネートしたウェアは一番目立ってましたよ。
 
20160510d.jpg 今回もお父さんと一緒に参加してくれたYouすけ君、すっかり「月うさぎキャンプ」のマスコットボーイですね、だんだん大きくなっていつまでおじさん達と遊んでくれるか判りませんが、暫くはしっかりストーカーやってね。
 
 
20160510e.jpg Clickさん、差し入れ有難うございます。 「みんなで位置共有」で県下を走られている事は判っていたのですが、まさか東吉野までお見えになるとは。 雲行きも怪しかったので、ごゆっくりも出来なかったとは思いますが、次の機会には是非ごゆっくりして行って下さい。
 

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 何にも考えていなかった2日目の村内サイク、Libertyさんが高見峠の話を出さなかったら、すっかり忘れていたポイントでした、4月に開通していたとは、お天気に恵まれた事もありますが、おかげでみんな揃って有意義なサイクリングができました。
 

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 名古屋から長躯参加して頂いたおつねさん、その後の関西の旅を終えられたら、動画を期待していますよ。
 
 
 
 
 

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 そして今回は残念ながらサポート役に徹して頂く事になったダイバーてっちゃん、有難うございました。 そして「月うさぎ」の瀧口さんご夫妻、毎度の事ですが、今回も大変お世話になりました、6年前にフト立ち寄った時に「ここでキャンプさせて貰えきませんか?」とのお願いを、快く引き受けて頂いて以来のご縁となりました。
 
 ところでGWの「月うさぎキャンプ」はリクエストがあった時に行なっているのですが、10月と違い日の長いこの季節は、ゆっくりできていいなぁと云うのが、次回は区切りの第10回、暦で行くと10月8~10日の2泊3日となりますが、今回はGWのど真ん中と云う日程の関係で、参加したくとも参加できない云う方も何人かおられた様ですが、次回ご一緒できる事を、愉しみにしております。
 
 例によって集合写真を含む写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2016]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダーの奥付等でご確認下さい。
 
 

いざ「昭和食堂」へ、野迫川サイク

20160430a.jpg  奈良県吉野郡野迫川村、人口はついに500人を割ったとか、近畿では飛び地の村で有名な和歌山県東牟婁郡北山村に次いで人口が少なく、人口減少率日本一、奈良県でありながら今では奈良交通の路線バスは来ないし、南都銀行のATMすらない。 云い方は悪いですが、奈良県から見放された様な村、まぁ古来高野山や隣接する和歌山県の町村との結びつきの方が強かったにもかかわらず、廃藩置県の過程で五條県から奈良県へと。 その辺りが水運の利便性が高かった故に、和歌山県である新宮と結びついていた北山村と異なる処が面白いですね。 最近では奥高野を標榜し熊野古道の一つである小辺路が村内を縦断している事と、雲海とかで観光資源の発掘にも力を注いでいる様です。 余談ですが村史によると高野山と吉野大峯を結ぶ鉄道の計画もあったとか、その名も霊山鉄道? 五新線すら完成をみなかったその後を考えると夢物語ですが。 ただ10数年前に奈良交通と南海りんかんバスが提携して、季節運行でしたが高野山と洞川を結ぶバスを走らせた事がありました、閑話休題。
 ところでなぜかこの村とは昔から縁があって、良く遊びに行かさせて貰っていました、MTB全盛の時代ですが、現在のビチコルサアヴェルの前身のタニムラサイクルの皆さんと合宿したり、昨年も避暑サイクと銘打って何度か訪れました。 それに盟友某S氏もこの地がルーツであったりします。
 その野迫川村野川に「昭和食堂」と云う1年に10日程しか開店しない食堂?があるのです、まぁ食堂と云っても主にガレージを利用した青空食堂、もといオープンテラスなんですが。 今年のGWは「月うさぎキャンプ」が後半の5/3~5となり、うまく開店日に合わせられそうなので、お天気の良さそうな日を狙って向かう事にしました。
20160430k.jpg いつもの様に気楽に一人で向かうつもりでいたのですが、せっかくの世間の休日でもありますし、BBS「風のたより」とFacebookに告知しておきましたら、F氏とT御大が釣れました。 実はF氏とは10年程昔に洞川とかご一緒した事があるのですが、ずいぶんとご無沙汰していました。 明日香村石舞台前に7時に待ち合わせして芋峠を越えて行く事に。 T御大とは下市で待ち合わせる事にしましたが、約120キロの行程、距離はともかくコースがコースですので、さすがの国体チャンプもチネリでは辛いらしく、イリベ号で出掛けるとの事、ところがこちらは相変わらずエルバ号の調子がいまいちなので、強引にasuka号で向かう事にしますが、さすがに大きなカメラと三脚は置いて行きます、第一写真なんて撮ってる余裕はないでしょうし。
 
20160430l.jpg ところが野迫川行きを決めてから、なんとR168が五條市西吉野で土砂崩れで通行止めに、他にルートはなくもないのですが、下市から樺の木峠を越え、城戸でR168に入り新天辻トンネルを抜けるルートが距離的には最短になるだけに、ちょっと困った事に。 ところが崩落箇所と云うのは西野トンネルの北側で、この区間には現在では市道立川渡永谷線となっている旧道があって、路肩が大きく崩れて全く車は通れないままになっていたのです、ところが自転車はどうにか通れるだけ幅が残っていたので、そうすると宗川野から阪本までは自転車天国状態、まぁ富貴から永谷に越えてくる道もなくはないのですが。 しかしGWを控えてR168が不通となると、十津川村他にとっては死活問題です。 不通区間の復旧には2ヶ月程かかるそうですが、ほったらかしになっていた件の旧道の崩落部分に仮設橋を架けて、2.4m×8mまでの車両は4月30日7時から一部交互通行で通行可能にするとの発表が、そうなると逆に30日7時までは仮設工事で全く通れないでしょうし、激坂で狭隘な迂回路にどれだけの車が集中するのか、自転車天国が一転地獄かも。 とりあえず怖いもの見たさにこのルートに向かう事にしたのですが。 (図版は県道路整備課報道発表資料から)
 
20160430b.jpg 下市町でT御大と合流し樺の木峠を越えて城戸へ、ここからR168へ入りますが、あまりいつも変わらない交通量です、確かにバスやトラックと云った大型車はいませんが、<49>勢井宗川野線で天川村方面へ行く車が多いのかなとも思ったのですが、そちらも2t以上は通行止ですし、やはり大方は十津川村方面へ向かう様です。 立川渡からの旧道区間は一部交互通行となっています、狭いとは云え結構な激坂ですから車のペースで抜ける事はできませんし、自転車を待ってはくれませんから暫くすると対向車が下りてきます。 幸い下りの車の方が少なく、2度程かわして交互通行区間を抜け出す事ができまました。
 
20160430c.jpg ところでこの旧道区間には西吉野大滝と名付けられた滝があります、車を停めるスペースすらありませんが、却って自転車にとっては格好の休憩ポイント、夏は最高の涼感満喫スポットです。
 
20160430d.jpg 仮設橋の処までやってきました。 写真右は昨年8月ですが、R168が不通になって僅か数日でこんな仮設橋を架けてしまえるですね。 加えて2ヶ月にも亘ってこちらの旧道が迂回路となる訳ですから、他にも反射材やロープ等で安全対策が行われていました。
 
20160430e.jpg R168が西野トンネルを出た処へ旧道は合流します。 峠の新天辻トンネルへは更に登って行かなければならないのですが、下で交互通行になっているお蔭で、車は遅い車を先頭に雁行で上がってくるので、こちらはかえって走りやすかったりして。 10時40分、新天辻トンネルに到着、想定していた時間より早く着けた様です。ちなみに昨年は旧道の天辻隧道を越えました、ダートですがご興味のある方はこちらを。
 
20160430f.jpg トンネルを抜け暫く行った処にある道の駅「吉野路 大塔」で一息入れ、念のために「昭和食堂」に電話をいれます、野迫川村で食いはぐれるととんでもないですから、ここが最後の補給ポイントとなるのです。阪本ダム湖までの豪快ダウンヒル、まぁただただキツいだけなんですが、湖畔を暫く走って小代下で右折して<53>高野天川線に入ります。ここから野迫川村に入るまで結構な坂が続きます、ここまで走ってきたと云う事もあるのですが、終わりそうで終わらない坂道が続くのがいやらしいのです。 登りきって少しだけ下ると今井の集落が眼の前に、道路が拡幅されて趣は半減しましたが、ここから見る山里の風景が好きです。
 
20160430g.jpg 12時前に「昭和食堂」に到着、バイクスタンドには既に先客のロードが5台、なぜか某局の取材クルーが来ています、3日間だけの営業だからって「ドキュメント72時間」なんて事はないでしょうね、72時間の定点観測で映し出される人間模様、あの番組好きなんですけど。さてお昼はおでんと丼、コーヒーを頂きます。
 ところで先客のロードのグループは東大阪のKOGと云うショップに集う方々の様で「4’season」のお客さんでもあるそうなのですが、なんとかつての天五さんのブログ「ただ自転車通勤のためでなく」の読者の方で、私はともかくT御大の悪行もとい行状の数々を覚えておられて、今以て天五さんのブログの影響力の大きさを再認識させて頂きました、もちろん鉄人児玉さんも有名人です。
 
20160430h.jpg さてゆっくりさせて頂いた処で「昭和食堂」を後にする事に、次のの開店は秋とか、夏涼しい野迫川ですから夏のオープンを期待したいのですが、そこは家庭の事情と云う事で。 KOGさんのグループと前後しながら帰途に、紀和トンネルから筒香、富貴(いずれも和歌山県高野町)を経て五條へ下ります。 またまた余談ですが、かつて五條から野迫川に来る奈良交通の路線バスは和歌山県である富貴を経由して紀和トンネルを越えてやってきていました、その後旧大塔村経由に。
 
20160430i.jpg  富貴で一息入れた後は火打口までお愉しみのダウンヒルなのですが、ちょうど県境のところでT御大がパンク、なんか様子がおかしいもののチューブ交換して出発、ところが少し走ると挙動がおかしいとの事で再びストップ、どうもサイドが劣化してきていて、圧を上げると膨らんでくる様です。 ガムテープを切ったものを裏側から手当して圧を心持ち低めにして再スタート、私が具合を見ようと後ろに着いたのですが、前に行かせるとT御大のその早い事、怖くてとても着いて行けません、結局後輪に爆弾抱えたままT御大はブッ飛んで行きました。
 
20160430j.jpg ところで大阪市内から自走で来られているF氏ですが、一応輪行袋も持ってきてはるんですが、そこはブルベ400キロライダー、輪行する事なく五條~阿田~福神~吉野口とご一緒し、御所市に入った辺りでお別れしました、その後自走で無事帰宅されたそうです、180キロ超えとか。
 18時過ぎにようやく明日香村まで帰ってきました、明々後日からの「月うさぎキャンプ」の準備もありますので、少し買い物に回ってから無事帰宅致しました。 本日の走行132キロ。
 
 1枚目の写真はKOGのメンバーのH氏から拝借致しました。
 

平福宿から「片鉄ロマン街道」へ

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杉坂峠にて
 「18きっぷ」消化サイクの最後は「片鉄ロマン街道」に行く事にしました、云わずと知れた片上鉄道廃線跡を利用した自転車道なのですが、いままで訪れる機会に恵まれなかったのです。山陽本線の和気からスタートすると片道30キロ程の行程で、それだけでは面白くないので、姫新線の播磨徳久まで行って、未収の佐用郡中安村道路元標と因幡(智頭)街道の平福宿に寄ってから「ロマン街道」は片道だけ走って帰って来ようと考えてみました。

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9年ぶりのキララときめきロード

20160406a.jpg和歌山県日高郡由良町 白崎海岸にて
 
 

さて「18きっぷ」消化サイクは9年ぶりに和歌山の「キララときめきロード」こと県道<24>御坊由良線と<23>御坊湯浅線を走りに行く事にしました。 「キララときめきロード」は有田市から御坊市にかけて内陸部を山越えするR42に対して、海岸線に沿って走る県道の愛称で、風光明媚ではありますが距離は倍程になります。 10年程前に湯浅や広川を起終点として、山越えの旧道で南下し、海岸沿いに北上するルートで何度か走りました。

 
20160406b.jpg 今回は桜井0552発に乗車、和歌山線経由で向かう事にしますが、問題は和歌山駅での乗り換え時間が1分しかない事、それも通勤時間帯にホーム違いの7番線から5番線へ、間に合わなければ次の列車は湯浅行きとなってしまいます。 間に合えば御坊まで乗車してコースを北行き、間に合わなければ湯浅から南下する事に、ただ湯浅スタートにすると一旦国道側に出なければコンビニ等がなく、コース上で飲料以外の補給は難しいのです。 幸い無事に乗り換える事ができて、0805発紀伊田辺行きに乗車する事ができました。 まぁ近鉄で鶴橋まで出て天王寺経由にすれば、こんな苦労はせずに済むのですが。
 御坊駅前で輪行支度を解いて出発準備、駅前のローソンで食糧補給です。
 
20160406c.jpg 御坊市街を離れ左に太平洋を見ながら県道<24>御坊由良線を行きます。 大型車が殆ど通らない快適な道です。 先日、堪能してきた「しまなみ」とはまた違った海岸風景、潮の香りも濃い様な気がします。
 
 
 
20160406d.jpg 通称アメリカ村、三尾を過ぎた処で日の岬灯台まで往復する事にします。 標高で150m近くまで登らなくてはならないのですが何とかなるでしょう、だったのですが「延陽伯」号こと片倉シルク24のフロントがインナーに落ちません、どうにか手で押さえてインナーに落としたのですが、ガイドをこすっています。 何年ぶりかに日の岬灯台を見学、お天気は最高、もちろん「自撮り」の準備もしてきているのですが、海側に植生が多くて、適当なポイントが見つかりませんでした。
 
20160406e.jpg 美浜町三尾から小さな峠を越えて日高町阿尾へ、実はここは父方の郷里でもあります、今では身寄りは暮らしていませんが、数年前にUG兄氏とこのコースを走った折は、伯母が健在で立ち寄った思い出があります。 反対側の産湯海水浴場と云うのがあって、今ではそちらが有名なのですが、私が小さい頃はこちら側の磯で泳いだものです。
 
20160406g.jpg 日高町方杭(かたくい)にて、比井漁港を過ぎた辺りから小刻みなアップダウンが繰り返されます。
 
 
 
 
 
20160406f.jpg 由良町大引(おおびき)にて。 ところで正面は大引の海水浴場なのですが、このルート沿いは海水浴場が多いので自転車で走るのは車の多い7~8月は避けた方が良いかと。
 
 
20160406h.jpg このコ-スのハイライト、白崎海岸の見える処までやってきました。 「自撮り」ポイントを探しながら走っていたのですが、白崎海岸を入れながら撮れなくはないのですが、絵にならないと云うか、それに少し曇ってきてしまいました。
 
20160406i.jpg 白崎海岸は現在、白崎海洋公園となって道の駅やキャンプ場が整備されています。 元の採石場の跡がキャンプ場になっていて、まわりを白い岩山に囲まれた風景はちょっと日本離れしています、「日本のエーゲ海」とかなんとか。
 
20160406j.jpg 白崎海岸から北は衣奈(えな)漁港にかけて一つ峠が残っていますが幾つかのトンネルができて随分楽になったのですが、衣奈まで来て県道<23>御坊湯浅線の旧道が工事通行止となっています、そうなると衣奈トンネルまで登る新道を走らなければなりません、湯浅方面へはトンネルの手前で左折して更に、結局旧道の倍の標高150m程まで登る事に、それを強引にアウターで登ってしまったので、すっかり消耗してしまいました。
 
20160406k.jpg 湯浅駅まで走ろうかと思っていたのですが、大概くたびれてしまったのと、湯浅駅前は狭くて輪行支度がしづらいので、一つ手前の広川ビーチ駅で本日は終了と云う事に、本日の走行56.3キロ、些か物足りない気もしないでもないのですが、「延陽伯」号には日の岬と迂回路はちょっと荷が重たい様でした。
 和歌山から丁度、和歌山線~桜井線直通の奈良行き(和歌山駅では五條行きとなっていますが)があったので、時間は掛りますが、天王寺と王寺の乗り換えがパスできるこちらを方を取りました。 青春18きっぷにて4,890円分乗車、乗車時間6時間48分。
 

 
 
 

四国ツーリング(総括)

1日目 3月21日(祝) 自宅(桜井)~九度山~和歌山港 101.2km
2日目 3月22日(火) 徳島港~神山町~倉羅峠~脇町~美濃田の淵キャンプ場(東みよし町) 112.3km
3日目 3月23日(水) 美濃田の淵キャンプ場(東みよし町)~阿波池田~法皇湖畔 79.8km
4日目 3月24日(木) 法皇湖畔~旧別子山村~大永山トンネル~マイントピア別子~新居浜~「シクロの家」(今治) 88.3km
5日目 3月25日(金) 「シクロの家」~大三島周回~「シクロの家」119.5km
6日目 3月26日(土) 「シクロの家」~瀬戸田(生口島)~尾道駅 82.3km
計 5泊6日 583.4km
 
和歌山港~徳島港フェリー含む
 
交通費(フェリー) 2,110円
交通費(JR) 2,370円(「18きっぷ」1回分相当、5,400円分乗車)
宿泊費 5,000円
食料品・菓子・飲料類 7,392円
外食代 7,220円
入浴料 1,220円
運送料 2,624円
その他 4,488円
 計  32,424円
 
 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから
 

四国ツーリング(6日目)

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「しまなみ海道」大三島橋を往く
 
20160326b.jpg 帰途はサイドバッグを宅急便で送り、山陽本線側に出て「18きっぷ」輪行で帰ろうと云う以上の事は具体的に決めていなかったのですが。
さて最終日です「しまなみ」で帰るか、海路岡村島に渡って「とびしま」で帰るか、そして松山まで走りフェりーで周防大島に渡り、柳井まで走って帰るのも面白いなと考えてみたものの、明日の天気が思わしくない事と三津浜港からの
フェリーの夜行便が日曜運休だと判り、それに荷物を送るヤマト運輸の営業所が「とびしま」沿いにはないので、素直に「しまなみ」ルートで帰途に就く事にしました。
 
20160326c.jpg 再びサイドバッグを取り付け「シクロの家」を8時には出発します。
昨日と同様に来島海峡大橋までは浜沿いの道を行きます。
「しまなみ」のメインルートに入ると土曜日とあって様々なスタイルのサイクリストが、家族づれや親子が多いですね。
来島海峡を渡り終え大島は南半分は外周ルートを取ります、距離は少し伸びますが、私にはこちらの方が楽ですね、来島海峡大橋を下り切った処で追い越した2台のロードを、吉海支所の前のローソンで休憩しようとしていたら抜かされましたら、坂のない分有利な様ですね。
4サイドで亀老山に登ってやろうかと云う考えもよぎったのですが、さすがにね、気温や風向きを考えるとチャンスだったのですが。
写真は伯方大島大橋に向って大島東岸を北上中。
 
 2度ばかり「自撮り」をこなして道の駅「多々羅しまなみ公園」へ、「サイクリストの聖地」とやらで一応記念写真をば。
小学生位の子供に「こんにちわ、どこから来てるんですか」と声を掛けられます、家族で「しまなみ」へサイクリングへ来ている様な雰囲気なのですが、荷物を一杯積んで走る旅自転車の姿は子供にも興味を感じさせるのでしょうね、何処から何処を通ってどうのこうのと云ってもちょっと伝わらなかった様ですが。
 
20160326e.jpg 多々羅大橋を渡り生口島へ、瀬戸田方面へのコースへ入ります。
丁度お昼時ですので、1月にも寄った自転車カフェ「汐待亭」へ、角煮丼はなかったのでカレーライスを注文。
 
20160326f.jpg 瀬戸田ではヤマト運輸の営業所へ、ここからサイドバッグとテントを宅急便にして送ります、さすがにこれだけの荷物を担いで輪行は不可能、やった人もいますが。
もちろん今治から送っても良いのですが、四国の愛媛県と中国の広島県では奈良県への運賃が違いますんで。
ヤマト運輸の営業所ではクロネコボックスと云う名前で梱包資材も売っています(郵便局でもゆうぱっくの箱は売っていますが)、ただ一番大きい140サイズのものが置いてなくて、小さな箱の2個口になってしまい、その分送料が割高になってしまったのが大きな誤算でしたが。
その上梱包作業とかに1時間程かかってしまい、営業所を出たのは14時、「18きっぷ」のままJRで奈良桜井まで帰ろうとすると尾道1615発がタイムリミットです、まあ乗り遅れても大阪鶴橋から近鉄を利用すれば充分帰る事はできるのですが。
 
20160326g.jpg 身軽になった事ですし、乗れるのものなら1615発に乗りたいので先を急ぐ事に、結局は向島の駅前渡船の桟橋までを1時間20分程で走って1520に到着、無事に輪行支度を済ませて1615発の播州赤穂行きに乗車する事ができました。
本日の走行82.3キロ、平均速度19.3キロ。
 
20160326h.jpg ヘッド(フォーク)抜き輪行ですから、かなりコンパクトになります、重い事に変わりはありませんが。
 普通なら尾道→岡山→姫路→大阪→王寺→桜井と乗り継いで行くのですが、このスジでは尾道→播州赤穂→大阪→王寺→桜井と乗り継いでも同じですし、1回乗換えが少なくて済むわけです。
 
 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから
 

 
 

四国ツーリング(5日目)

来島海峡大橋をバックに大島西岸を行く
 
 中央構造線を離れ今治へ、今日は「シクロの家」に連泊していますので、サイドバッグを下ろし身軽になって「しまなみ」を「自撮り」サイクリングに向います。 来島海峡大橋までは車と信号の多い国道沿いを避けて、浜寄りのコースを取ります、但しこちら側は道が判りにくいのと防波堤に沿った道の舗装状態があまり良くないのですが、来島海峡大橋を東側から望みながら走る事ができます。
 
 来島海峡大橋を渡り、大島はいわゆる「外周コース」と呼ばれる西岸から北岸を巡るルートを走ります。 こちら側には田浦峠(78m/写真左)と云う峠があるのですが、標高そのものはメインルートの宮窪峠(79m)と変わらないのです、斜度は多少キツい様ですね。 峠を越えて暫く行くと北岸に出て、対岸に大三島を望む事ができます(写真右)。
 
大島大橋と伯方橋を渡ります、この橋は一体となっているのですが、途中に見近島と云う島があって歩行者、自転車は下りる事ができ、ここには無料のキャンプ場があります、「しまなみ」周辺には他にも魅力的なキャンプ場が幾つもあるので、一度利用してみたいのですが、「シクロの家」の居心地が良すぎてね。
 
 伯方島を通過し大三島へ、大三島橋(写真左)から大三島南岸へはちょっとした抜け道があるのですが、スロープの途中にあって下って行くとちょっと判りにくくて、見落とすかも。 そちらへ下って鼻栗瀬戸をバックに「自撮り」をば。
 
 大三島南岸を西へ、海岸沿いの快走コースが続きます。 1月にも走っているのですが、その時は岡村島経由で宗方港へ渡り、この先の工事区間を迂回しこの南岸を東へ走りました。 既に工事による通行止は解除されているのですが、舗装工事が続いています。
 
 野々江トンネルを抜けた処に静かな漁港があったので、暫し「自撮り」タイム、大島の向こうに来島海峡大橋が見えます。
 
 宗方港へ向う途中に、真正面に海を見ながら下るポイントが、三ッ子島と云う3つの小島が見えます。
 宗方港には入らず小さな峠を越えて西岸へ、大三島は「しまなみ海道」の島々の中で最も大きな島で一周すると45キロにもなります、従って今治から往復して一周すると尾道へ渡るよりも距離があります。 今日大三島を一周し終えますと、しまなみ海道は外周コースを含めて走破した事になります。
 
 大三島西岸を北上、北岸に抜ける処にちょっとした無名の峠(68m)が、峠に出ると対岸に見えるのは、最初は大久野島かと思ったのですが、何やら電車の様なものが走っています(写真右)。 それは呉線、もう対岸は広島県三原市なのです。
 今日「シクロの家」のムラマサ君は非番で、用事が済んだらこちらへ走ってくると云う事で、どうやら私とは逆に大三島を半時計回りに走って来ている様です。
 
 やってきましたムラマサ君、彼はツーリング派をアピールして、フロントサイドをいつも付けています。 写真左は鳥取岬、大三島北端即ち愛媛県の北端になる訳です。
 
 ムラマサ君には峠で折り返して貰います。 東岸へ回りこむと多々羅大橋が見え、しまなみ外周ルートも完走です。 彼と一緒に走るのは2012年4月の「月うさぎキャンプ」以来です。
 今日は朝から向かい風だったのですが、夕方には風向きが変わっていて帰りも向かい風に、2人で先頭交替しながら、道の駅「多々羅しまなみ公園」から大島でのコンビニ休憩を挟んで2時間程で今治まで帰ってきました。 本日の走行、身軽になって119.5キロ。
 
 今回もお世話になりました「しまなみゲストハウス シクロの家」
 

 
 2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」はこちらから
 2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」はこちらから
 2016年1月の「せとうちツーリング」はこちらから
 

四国(中央構造線)ツーリング 4日目

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愛媛県道47号新居浜別子山線
 
20160324b.jpg 富郷ダムから湖畔を少し上流に行った処に適当な野営地を発見、かなり大きな公園になっていて四阿、トイレ、水道と揃っています、敷地内にレストランがあるのですが、火水曜日は定休日で人影は見えません、駐車場は16時に閉鎖されてしまっていますので既に車は入って来ません。 そして眼下の湖岸には野外ステージまでついています、こんな山奥の野外ステージで一体何を行なおうとしたのか、何が行なわれたのか、どう贔屓目に見ても無駄な公共事業の実態を目にしながら、有効に使わせて頂きました。
 モバイル機器と環境の進化で、かような山奥にいてもネットの恩恵が受けられるのですが、問題は電源、今回も2台のモバイルバッテリーを用意してきていて、フェリーの待合室や船内、昨夜はキャンプ場のトイレにコンセントを見つけたのですが、ここのトイレは電源が元で切れていて充電をする事はかないませんでした。 キャンプが続くツーリングでは、ダイナモからの充電とかも考えなくてはいけませんね、優れたモバイル機器も電気がなければ。
 ところで法皇湖畔は標高460m程あって、朝の冷え込みを懸念していたのですが、すっぽりと霧に覆われてしまって、昨日の方が寒かった様な、ただ明るくなりだした頃に少しパラパラとやってきたのですが、幸い撤収して出発する頃にはやんでくれました。
 
20160324c.jpg 法皇湖畔を離れ県道は現在では新居浜市となっている別子山村へと入ります。 道路だけは立派なのですが寒々とした風景が続きます、ここに松山市をも凌ぐ鉱山都市があったとはとても信じがたいです。 ところで困った事に、この先「時間帯制限」の看板が、通行できるのは1時間に10分だけ、工事が始まる9時には後1時間もありません、距離は数キロなのですが、殆ど別子ダムまでのぼらなければならない様です、まぁ間に合わなければ道端で店を拡げてお湯でも沸かしてコーヒーでも淹れるかと思いつつ、先を急ぎます。
 
20160324d.jpg 幸い通行止め箇所には10分前には到着、無事に通過する事ができました、しかしこの銅山川沿いのルートは工事が非常に多い様ですね。 工事区間が終わった処には銅山への登山口があります、この登山道の先に小学校や病院、劇場があったのです。
 
20160324e.jpg 標高850m程にある別子ダムも、新宮ダム、柳瀬ダムと同様に見下ろす高さまで登らされ、再び湖水の高さ近くまで下る事に。 そんな事より、お山はご覧の通り、3月の四国だと云うのに、うっすら雪化粧です。
 
 
20160324f.jpg 登り返しを食らった後,、9時50分ようやくピークの大永山トンネル(1,157m)に到着、GPSでは標高987mとなっています。 しかしこの山中の県道にブルーラインが引かれているとは、愛媛県恐るべし。
 しかしトンネルからは冷たい風が吹き出してきます、まるで風洞実験の様なトンネルを抜けると標高差900mのダウンヒル、恐らく車だと判らないでしょうが、ガードレールに自転車を立てかけて下を覗き込むと、九十九折れどころか、道がどこをどの様に下って行くのかちょっと判らないような道筋です、おまけに強烈な風で寒い事、スマホで写真を撮ろうとすると寒さでバッテリが電圧降下を起している様でカメラが起動しません。 こんな処でのんびりともしてられませんので、とにかくブレーキレバーを握り締めたまま、早く下界に下りたい一心で下ります。 今季一番寒い思いをしましたね。
 
20160324g.jpg 標高400m位まで下ってきた処に、「東洋のマチュピチュ」を謳い文句にしている別子銅山の遺構のある東平(とうなる)への分岐があります。 ただ東平へは5.5キロで標高800m近くまで登らなけらばなりません、とてもそんな余力も気力も残っていません。
 
 
20160324h.jpg 鹿森ダムとループ橋を過ぎて標高150m程にある道の駅「マイントピア別子」まで下ってきました、陽射しもあってようやく生きた心地が。 ここには別子銅山のテーマパークが併設されていて、鉱山のトロッコとかもあるのですが、見学は適当にして、レストランで「鍋やきうどん定食」を頂く事にしました。
 
20160324i.jpg 12時過ぎには「マイントピア別子」を後にします、「シクロの家」まで後45キロ程、殆ど平坦路の行程ですが、できるだけR11は避けて、通学路になっている自転車道や、旧い讃岐街道や遍路道を辿って行きます。 後で「シクロの家」のスタッフに教えて頂いたのですが、この自転車道(写真左上)、元は別子銅山の鉱山鉄道や排水路だったそうなんです。 西条からはメインルートは今治に向うR192となるのですが、ここでも田んぼの中や漁村の路地を縫って行きます。 実は昨年、今治から西条市に残る多賀村道路元標へ往復しているので、結構土地勘があったのです。
 
20160324k.jpg 1645、今治駅前の「シクロの家」に到着、4日間で380キロ、「自走今治」の一応の目的は達成です。 途中で今は「シクロの家」を運営する「シクロツーリストしまなみ」のスタッフとなっているムラマサ君からメッセージがあって、Yさんと一緒に迎撃に出られた様なのですが、どうやら浜よりを走った私の迎撃には失敗した様です。
 今夜からの2連泊ですので、荷物を下ろして洗濯物をしながら近くのレトロな銭湯「宝来温泉」へ、近くにスーパー銭湯もあるのですが、ちょっとぬるめなので、こちらを愛用しています。 もちろん「シクロの家」にもシャワールームが3つもあるのですが。
 
20160324l.jpg 今治のB級グルメと云えば「焼豚玉子飯」、以前に「白楽天」と云うお店へ行ったのですが、あまりに甘すぎてちょっと敬遠していました。 今回は迎撃に失敗して戻ってきたお二人と、お薦めの「重松飯店」へ、ボリューム満点でリーズナブル、お味も満足。 写真左は「満腹セット」でなんと950円(税別)、メニューには焼豚玉子飯(小)+焼飯(小)+ラーメン+サラダとなっていますが、どこが(小)なんでしょう。 ちなみにここで焼豚玉子飯(中)を頼むと玉子が3つ載っているとか。 ただ営業時間がテキトーな様で、ネット等では夜の営業は21時までとなっていますが、私達が帰る20時半頃にはのれんをおろして、店のみなさんが賄い飯を食ってはりました。
 
本日の走行88.3キロ、平均速度15.3キロでした。
 

 
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