先日の酷い風雨で八分咲きから満開を迎え様としていた国中(くんなか)の桜は散ってしまうかに思えたのですが、結構頑張って咲き続けてくれています。昨日午後から明日にかけて晴れ模様で週末には再び崩れるとの事、青空の下の桜は愛でるには貴重なタイミングになりそうです。夕方から所用があるのですが「自撮り」の準備を整えてErba号で出掛ける事に、やはりリュックは鬱陶しいので、カメラ一式と三脚をヒップバッグに押し込みます。さてコースは日曜にトラブルで引き返す事になり行けなかった津風呂湖畔から入野(しおの)トンネルを抜け、吉野町国栖(くず)から吉野川沿いに川上村西河へ抜けてR169で戻り後は成り行きと云う事で。
※ 【国中(くんなか)】奈良県の平野部を事を差す、山梨県でも甲府界隈をそう云うらしい。
6時前には桜井を出発、まだまだ早朝は寒くてフリースと指先までのグローブを仕込んで、しかし芋へ登りだす頃にはお荷物になってしまうのですがネェ。6時半には石舞台古墳を見下ろす高台に到着、さすがに人影もまばらです、石舞台の回りを取り囲む桜に陽射しが当たり出すのを10分程待ちますが、キリがないので程々にして稲渕へ。
稲渕のこのポイントへは、桜が咲きだしてからでも今日で3回目、ゆっくりともしていられないのですが、やっと陽射しに恵まれたので通り過ぎる訳にも行きません。幸い路上駐車の邪魔な車もいませんし三脚を取り出す事に、ところが肝心要のタイマーを忘れてきたのです、折角嵩高い三脚を持ってきた事ですし、内蔵のセルフタイマーでトライする事に、そう云えば昨年春も兵庫県の平福まで行って同じ失敗をやらかしていたのですが。
セルフタイマーは10秒、12秒、14秒の3連写、まさにピンポンダッシュ!ここは多少幅員もある事ですしロードバイクですと、14秒目にはUターンして戻ってくる事もできなくありません、走りながらコース取りを考える余裕がありませんが、テイク16でどうにか納得できそうなものが撮れましたが、身体1つ位外側の方が良かったかな。
奥飛鳥は栢森を経て芋ヶ峠への道を急ぎ、どうにか8時には越える事ができました。
R370に出て入野トンネルを抜けて少し下ると「紙漉きの里 国栖」を見下ろす事ができます、ここでの一昨年に撮った自撮り写真はこちら。
国栖から県道262号国栖大滝線に入り川上村へ向います、吉野川に沿ったこの県道は1970年代に宮滝大橋、中山トンネル、五社トンネルが開通するまでのR169で、最近まで集落の多いこちら側を経由する奈良交通の路線バスもありました。川上村域に入ると数年前から対岸に桜並木の植栽が進んでいたのですが、随分立派になりました、でもちょっと規則的にならびすぎているのが。
川上村西河で現在のR169に出て少し吉野町側に戻り「蜻蛉の滝」のある「あきつの小野スポーツ公園」へ、ここは枝垂れ桜が知られているのですが、さすがに少々早かった様です。
余り走りたくもないR169の2つのトンネルですが、下り基調ですので一気に抜けて県道39号五條吉野線へ入ります、良く通る吉野川左岸の県道ですが西向きに走る事はあまりないので、風景が新鮮です。
来週の下見も兼ねて吉野山へ、しかし平日とは云えこの季節のこの時間にあまり登りたくはないのですが。如意林寺の駐車場から先は車は渋滞、この先車で入っても身動きとれなくなるだけなんですけどねぇ。
バス停で云うと上千本口から下千本まだ混雑する吉野山中を下る事になるのですがご覧の通り、急坂に観光客でごったがえしてますから、乗って下りるのは危険、押すのもSPD-SLなどのビンディングシューズですとちょっと大変です。さて「静亭」の前まで来てはみたものの、満員ですし時間の余裕もないので今日はパスさせて頂きます。
いつもは勝手神社から県道257号才谷吉野山線で下市町へ抜けるのですが、今日は途中から林道南谷線へ、但し路面状況は良くない上に先日の風で木っ端や枝が散乱しています。
やっとこさ脳天神社まで下りてきました。
再び県道39号に出て椿橋で吉野川を渡ります。
壷阪峠を越えて満開の桜が見事な壷阪寺の境内を見下ろしながら下り高取町から明日香村へ抜けて帰途に。余計になってしまった荷物を抱えて駆け足でしたが青空の下の満開の桜を満喫して帰ってきました。本日の走行103.9キロ。