東へ行くか、西へ行くか



 月末にかけてまとまった時間がとれたので、今年最初のキャンプツーリングに出掛ける事に。22日からの4泊5日と27日からの3泊4日なのですが、さてプランは。
 今回も往路自走で帰りは荷物を宅急便にして輪行で帰ってくる計画です。先月の「御前崎オフ」でお蔵になった、鳥羽まで走り伊勢湾フェリーで伊良湖岬へ渡り渥美半島を走り、御前崎ではなく奥三河へ向かう案、伊勢湾フェリーは過去にも、二度ばかり利用しています。今一つは同様な和歌山まで走り南海フェリーで徳島へ、ただその先が悩ましい、念願のヨサク(国道439号線)を走りたい処ですが、中村までの山岳ルートを350キロ走り抜くには些か日にちが足りな過ぎます。

 天気回りは西から回復してくるので、四国行きの方が良さそう、渥美半島と奥三河に残る道路元標も回りたいのですが、18きっぷの使えるこの時期こそ四国行きのチャンス、高知県にも未収の道路元標が幾つかあるので、徳島から国道55号を走り室戸岬回りで高知市の手前まで走る案、南海フェリーは一昨年の「四国(中央構造線)ツーリング」で利用していますが、高知県へは2009年以来ご無沙汰しています。なお2008年に牟岐線を浅川駅まで輪行し、室戸岬は回らずに四郎ヶ野峠で奈半利町へショートカットして高知県下の道路元標を幾つか巡っています。

 結局、両案を抱えたままキャンプツーリングの準備を進めたのですが、高知県の方が暖かそうで良いかなと云う事で四国案に決定。明日夜の深夜便で徳島へ渡る為に、お昼頃から和歌山港に向かって自走する事にしました。ただ四国高知から18きっぷで帰ってくるのは一日仕事、26日の夕方には帰って来なくてはならないので、そうなると25日で切り上げなくてはならない、25日は日曜だから郵便局が使えないので、箱の入手を考えるとクロネコヤマトの営業所へ向かわなくてはならない。それに18きっぷの残りの使い道も考えなくては、2回分位ならヤフオクでさっさと売ると損にはならないかと。
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月例 東吉野サイク

津風呂湖畔にて

 1月こそ行けませんでしたが、先月18日に続いての東吉野サイクです。
 例によって芋ヶ峠で吉野へ、崩落箇所もその手前の倒木も未だ手付かずの状態です。
 今日は真っ直ぐ吉野川河畔へは下らずに、昨年10月以来の津風呂湖へ向かいます。以前から何やら工事が行われていた場所には「津風呂村懐古」と云う石碑が、ご存知の様に津風呂湖は人造湖で津風呂村と云う村は無かったのですが、龍門村津風呂と国栖村入野(しおの)の数十戸がダム湖の底に沈んでいます。
 入野の桜並木はまだまだこれから、少しR370を走り入野トンネルを抜けて国栖(くず)の家並みを見下ろします。
 東吉野村域に入り、いつもなら高見川に沿った県道小村木津線に入るのですが、今日は平日で「よしの庵」も「麦笑」も休みですので、珍しく鷲家(わしか)経由で谷尻(たんじり)を目指します。鷲家には新しく「小さな道の駅 ひよしマルシェ」と云うのがR166沿いに出来ています、中には東吉野村初のコンビニが、黒滝村の道の駅同様ヤマザキショップで、営業時間は0630~2000。
 さて東吉野村谷尻(たんじり)柿木平、いつもキャンプでお世話になっている古民家カフェ「月うさぎ」ですが、この夏にはあたらしい場所に移転する事になりました。恒例の「月うさぎキャンプ」、次回は4/28~30に予定しているのですが、恐らく谷尻では最後の「月うさぎキャンプ」になるかと。グループでのキャンプにはとても恵まれたロケーションだったのに残念ですが、滝口さん一家が暮らすには過酷な環境です。
 新しく「月うさぎ」が移るのは一谷峠の北側、宇陀市菟田野岩端(いわはし)、県道31号の三叉路を東へ約800m程登った集落の外れ(三叉路からの標高差35m程)にある古民家、里山の中の素晴らしい環境です、今までの「月うさぎ」より標高で100m程低いとか。ただ以前の分校跡と云うロケーションではないので、現状ではグループでのキャンプが行える様な場所ではないのです。
 いつもの芳野川沿いのルートを走り、笠間辻から女寄(みより)を下り無事帰投、本日の走行88.5キロ。

 

 

さんぽdeサイクリングin天理

 ツーリングの愉しみはプランニングから、走るルートは自分で決めるのが身上の私は、自転車イベントには殆ど参加しないのですが。今日は天理市を中心に25ヶ所のポイントを回る「さんぽdeサイクリングin天理」に参加してきました。いわゆるスタンプラリーなのですが、その25ヶ所は当日発表、それぞれのポイントを実際に回らないと判らないだろう設問に答える必要があります。ポイントを15ヶ所以上回る事で完走証が貰え、各ポイントに付いた点数の合計で賞品が貰えるそうです。参加費はグループが1,800円、個人が2,000円、入賞賞品はグループ単位との事です。
 スタートは天理市役所前、受付を済ませるとポイント他を記した地図が配られます。25箇所のポイントには必修ポイント2ヶ所と賞品の貰えるお宝ポイントが1ヶ所含まれています。その他にお菓子などが貰えるグルメポイントが2ヶ所あって、引換券が付いています。私の予想ではポイントは天理市内では端っこの二階堂の地蔵堂とか福住の氷室等が入ってくるかなと思いきや、桜井市や田原本町の5ヶ所が含まれていて、なんと桜井市では「笠そば処」(標高約500m)が。地元の利で「西山古墳」とか幾つかを除くポイントの場所は特定できたので、如何に効率よく回るかが課題になります、とにかく「笠そば処」はパスする事に決定、「桃尾の滝」と「天理ダム」は後回しにして、とにかくまず15ヶ所を先にクリアする作戦でコースを決めます。(すみません、マップの写真は横着してSORAさんのブログから拝借しました。)
 90組近いエントリー、総勢180名程の参加者があったそうですが、知った顔では地元も地元、天理市民のSORAさん、郡山のO氏一族、はるばる三重県からTABOOさんのグループの姿が見えます。ゴールで知ったのですがアリオリドスの竹元さんも参加していました。しかし参加者の大半は今風のロードバイクか小径車、マッドガードの付いたラ系の自転車は見当たらず、私一人。走らなけらばならないコースの距離やダートや石畳のあるだろう道路状況を考えると最良の選択なのですがね。
 主催者からの説明と注意事項に続いて、なんと天理市長のご挨拶、2期目ですが39歳とか、天理大学とかがあって若い人が多く生き生きとした町ですが、その辺を含めて桜井から見ると羨ましい次第です。
 さてスタートです、レースではありませんので、混乱しない様に適当に区切ってスタートさせて行きます。(Photo : SORAさん)



 コースですが、とにかく集団からは離れたいので急ぎ上ッ道を南下して丹波市から始め、一気にお宝ポイントの「長柄総合運動公園」と「大和川左岸の「はせがわ展望公園」(田原本町)を回りますが、展望公園ではクイズの答えを出すために展望台の4階部分まで登る必要があります。
 柳本界隈に戻りまずは防空壕跡へ、殆どの人は知らないだろうポイントですが、クイズの設問は「西南側の防空壕の柿の木の数は?」おいおい。柳本駅と黒塚古墳をまわってグルメポイントになっている「だるまのパン屋さん」へ、袋に沢山のクロワッサンとカステラが、これで充分半日走れそうです。この後、桜井市域まで南下し纒向(まきむく)古墳、箸墓(はしはか)古墳、大神(おおみわ)神社界隈を巡ってから、山之辺の道を北上する作戦です。

 山之辺の道、竹之内環濠集落近くでは今年も菜の花畑が。

 夜都伎(やとぎorやつぎ)でノルマの15ヶ所をクリアして天理市街を抜けて櫟本(いちのもと)界隈へ、その後少々コースミスをしてしまい廃墟になりかけているシャープの天理事業所に阻まれてしまい、やむなく迂回しましたが、12時37分には「白川ダム」で20ヶ所目を達成、ゴ-ル時刻は14時半から15時半ですので余裕で「桃尾の滝」と「天理ダム」(標高273m)を回って帰って来れる計算です。
 激坂もありますが「桃尾の滝」と「天理ダム」と必修ポイントの「石上(いそのかみ)神社」を回って天理市街に戻り、もう一つのグルメポイント「倭の里」へ、幾つかの和菓子を選んで頂く事ができます。
 ゴールは天理駅前、最後のポイントで24ヶ所をクリアして14時20分にはゴールしてしまいました。これなら「笠そば処」も回れたかな。



 ゴール締め切りの15時半を待って順位発表との事なのですが多少手こずっている様です。25ヶ所の内24ヶ所を回っている訳ですから、それなりの順位が付くはずですが。何やら様子が変です、順位をアナウンスした女性スタッフが30位からの参加者を10位からと紹介して商品を渡し始めていたのです、間違いは間違いで仕方がないのですが。改めて発表された私の順位が9位、同得点がいますので6位タイと云う事なのですが、ポイント個々に付けられたユニークな点数を加算した得点合計、後1ヶ所残した私が53点は良いとしても、上位に56点、58点、59点と3段階存在します。そうなると「笠そば処」以外を選んだ組が2組存在するか、得点計算の基礎となる15ポイントの選択がランダムみ行なわれたか、私のクイズの答えが間違いがあったとしか考えられませんが、どうもクイズは全問正解の様です、しかし横に「ABCAB」と並んだ答え、安直としか云えませんね。
 所詮スタンプラリーと云うゲームイベントですから、順位は二の次なのかも知れませんが、ロゲイニングに似たこういったラリーは短時間にコースを選んで状況判断をして行くと云う頭脳ゲーム的な愉しさや意義もあるはずで、獲得ポイントを評価する事が当然であるべきです。日頃レースまがいのイベントを主に行なっている主催者が、所詮ゲームイベントだよとエエ加減な舐めた運営をしている様では困ったものです。「ならクル」が中心となって行なわれた「ツールド紀伊」や「ならスタンプラリー」がその後続かなかったのも、何かやってれば良いなんてお役所仕事でイベントに魅力を持たせられなかったからに他なりません。また限られた時間と範囲で多くのポイントを回る事は事故の原因となる事も充分考えられますが、しかし15ポイント以上幾ら回っても同じですよと、事前のアナウンスがなければ、何の抑止効果もありません。
 それなりの参加者もあり次回もある様な話を耳にしましたが、正直云ってこれではねと云う印象しきりで、同じ事を繰り返すならお勧めもできません。同様に参加した地元のSORAさんもブログで幾つか意見を述べていますが、私としては採点基準を明朗にして正確にして貰いたいものです。どだい15時半ゴールですぐに順位発表なんてタイムスケジュール、端から無理でしょう。
 グループ参加ではポイントを分担して回る事はロゲイニングでは行なわれる事なので不正とは云えないのですが、これを認めた上で個人参加とグループ参加では評価基準を変える事が必要なのでは。それでも不正は可能なのですが、そこは参加者のマナーと云う事で。
 私は一人だったのでお店等で食事は採らなかったのですが、後援として自治体が参画している以上、地元にお金を落として貰いたいもの、グルメポイントに協賛して頂いたお店以外に割引券など発行して食事のできる場所を紹介して貰えれば良かったかも。
 な訳で不満もありましたが、私の知る範囲でも参加した方々はそれなりに愉しんでおられた様で、自転車イベントと云えばがむしゃらに走らせるレースまがいのイベントばかりの中で、2,000円と云うお手軽な参加料で2ヶ所のグルメポイントでのパンや御菓子、コースを考える愉しさ、地元とは云え再発見もあり、家族やグループで頭とチームワークを使って愉しめるこう云ったものがもっと普及する事を期待したいものです。
 ゼッケン代わりに配られたサコッシュ、他でもあるのか知れませんが、なかなか良いアイデアですね。実際規制のない公道をゼッケンを付けて走る事は警察が良い顔をしなかったかも知れません。古くは1998年から行なわれていた「さくら道ネイチャーサイクリング」でも岐阜県警かがOKしなかった前例もありましたしね。
 本日の走行、集合場所までの往復約20キロを含めて82.6キロ、思いの他走り回った一日でした。

 

 

今年の福寿草サイク

 この季節恒例の「福寿草サイク」、五條市西吉野町津越の自生地へ行きます。最初は2/25の予定だったのですが、天気が思わしくない事もあって延期、福寿草と云うのは陽射しがないと花が開いてくれないのです。
 集合場所は五條病院前の吉野ストア前に9時、開店を待ってお弁当を買って現地で広げる段取りです。自宅から約27キロの道のり、丁度7時に出発、明日香村を経て高取町から県道120号とR24を行きます。
 集合場所に集まったのでは4名、輪童さんと昨日もご一緒したsetoさんとkitanoさん。五條からは五新線跡に沿って南下、生子(おぶす)の手前から丹生川沿いの旧街道を行きます。
 旧街道は軽自動車が通れる位の幅員があったのですが、崩れてもほったらかしの状態が続いて現在は旧西吉野村との境界前後が通行止になっています、自転車なら担ぐまでもなく推して通行する事が可能で、昨年10月にも4サイドでも通りました。
 賀名生(あのう)バス停跡で小休止、映画「萌の朱雀」では恋野バス停と云う設定でした。近くには有名な賀名生梅林があるのですが、今年は少し開花が遅いかと。
 向加名生(むかいあのう)から少しR168を走らなくてはなりません、後ろの橋は五新線の遺構です。
 城戸(じょうど)から県道20号に入り、今回は陰地(おんじ)経由の道へ取り付きます、県道から津越までは標高差250m、激坂の連続に推しも入ります。
 まぁ写真でも撮りながらのんびり行きます、今回は4人どもミラーレス持参。標高の高い処ではまだまだ蝋梅が見られます。
 自生地は称名寺と云うお寺の傍にありますが、ここまで来れば後一息、写真右の後ろのお宅は「萌の朱雀」でデビューした尾野真千子さんのご実家だったりして。
 称名寺、なぜか山門が無くなってますね。自生地、自転車を入れて撮れる様なロケーションではないのが残念。
 門前をお借りしてお昼にします。福寿草目当ての車が時々登ってきますが、なかなか車でここまで登ってくるのも道が道だけに大変でしょうね。


 津越の後、もう一つの自生地のある大峯へ向ったのですが、猪垣のフェンスが設置されて近寄る事ができませんでした。


 県道まで下り十日市までご一緒した後、このまま県道を樺の木峠に向う一行とお別れして、丹生川沿いに県道138号赤滝五條線を行く事にします。


 道の駅「吉野路黒滝」に立ち寄るとO嬢とばったり、反対にこれから賀名生へ行くそうです、おニューのピンクのデローザを入れて一枚。
 黒滝村からの帰路は地蔵トンネルを抜け、先週も来た才谷から県道257号才谷吉野山線へ入り、吉野山へは登らす脳天さんへ下ります。さて何処を越えて帰ろうかと思案した挙句、長い事通っていない旧い鹿路トンネルへ、吉野側は超激坂で知られる県道37号の旧道区間、案の定推しが入ります、吉野からの帰りに使うルートではない事を再認識しただけの様な。鹿路トンネルは激坂の他にも出るとか焼身自殺とか話題に事欠かないトンネルですが、路面がアスファルトで改修されていました。吉野町の三津集落へアクセスが桜井市側からの方が良く、吉野町三津の郵便は桜井局が受け持っている位で、旧トンネルが健在な訳なんでしょうね。トンネルを抜ければ桜井までは下るだけですが、後半の遠回りが効いて本日の走行106.0キロ、結構くたびれました。


 例によって写真をうちのHPにアップしています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2018]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です、一部に輪童さん、kitanoさんの写真を拝借しました。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’2018’、パスワードは2018年の卓上版「CanCan謹製カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の数字です。 なお3月末まで2017年のパスワードも使用可能です。