天理市柳本「柳灯会(りゅうとうえ)」
朝、葛城の山並みに沈む十五夜の月。 2016年の十五夜は15日なのですが、厳密には満月になるのは17日、まぁ許容範囲と云う事で。
今月はお天気に翻弄されて、全くと云って良い程に走れていません。 明日から台風の影響で再び崩れるとか、貴重な晴れ間に走っておこうと、特に目的も持たずに橿原から下ッ道(中街道)を北上します。 「ならくる」では北下ッ道ルートと南下ッ道ルートに分断されていますが、何故なのか良く判りません、ご多分に洩れず理解に苦しむルート設定です。
その「ならくる」のルートからは外れるのですが、ほぼ下ッ道だっただろうルートを北上すると「稗田環濠集落」へ、奈良盆地には多くの環濠集落の名残りがありますが、ここは整備保存されていて水面に映える白い土蔵が、普通に知られる奈良のイメージとは違う雰囲気を醸し出しています。 その先は佐保川に沿った道を辿って行くと新大宮へ出ます。 ちょうどチェーンルブを切らしていたので「ひろしの店」で買い求めておく事に、結構良い値段のものがあるのですね、ここではSHIMANOの純正のものが一番安かったので、それに。 以前覗いた時には、店頭に丸石のランドナーが展示されていたのですが、売れちゃったのかな。
その後ローディ御用達のカレー屋さん「まんま亭」で早めのお昼にでもしようかと思ったのですが、11時半の開店には早いので甘味処の「よしの舎」へ、昨日「4’season」で今年最後の氷とか云っていたので、おはぎ位にしておけば良いものを、悩んだあげくに「抹茶あずき氷」を。 氷は10月一杯するそうです。
奈良市街をウロウロしてみたのですが、週末の奈良は観光客とかで一杯。 結局は「まんま亭」へ、一番乗りなのですが、あれよあれよと云う間にお店はほぼ満員、明日の日曜も次の祝日もお天気が悪そうな案配なので、今日走っておかなくてはと云う方が多いんでしょうね。 今日はなかなか食べられない「牛すじカレー丼」があるとの事ですので、それを頂く事に、普通でもかなりのボリュームがありますので、女性の方は注意。
ところでヤマタンさん親子がお盆にできなかった親子キャンプツーリングで、笠置キャンプ場に向っていると云う情報が入ってきたので、迎撃に向う事にしたのですが。
木津川に架かる泉大橋あたりで迎撃できるかと、奈良阪を越え木津川のニュータウンを抜けて行きます。 木津川の自転車道の終点近くで待ち構え、来ました来ましたとカメラを構えてシャッターを切りますが、何となく違います、なんと外人のご夫婦の様です。 日本語は殆どできない様なんですが、少し話をしてみると、小田原、箱根と走って新幹線で京都へ、これから奈良へ行くそうです。 ところで「輪行」って英語はないですよね、それと「鹿」が出てこなかった、奈良県民としてお恥ずかしい次第。
結局ヤマタンさん親子には先を越されてしまった様で、迎撃ならぬ追撃する事に。 あまり走りたくもないR163を走りますが、さすがにキャンピングとは云え追いつく事は叶わず、手前のコンビニで陣中見舞いのビールを買って笠置キャンプ場へ。 明日のお天気が怪し過ぎるのにキャンプ場は大賑わい、ただここの場合ディキャンプが多いのですが。 ヤマタンさんは先月の「十津川~龍神キャンプツーリング」で私が使っていたナチュラルハイクの同じテントを手に入れられた様です。 スノーピークの小型タープ、収納長が短くて自転車ツーリング向きで食指が動くのですが、現行品では無い様です。 さて帰りもR163を走りたくないので先日も走った白砂川から安郷川沿いに走り、山越えで奈良へ越えようと3時半にはキャンプ場を後にします。
白砂川沿いの県道で奈良市域に入った頃に大粒の雨が、バス停に逃げ込んで雨雲レーダーを確認しますが、雨雲は映ってはいません。 少しおさまった処で走り出しますが、それ以上は降られる事は無く奈良市街へ。 雨雲レーダーによると先の雨が表示されています、さてこの後7時頃には降り出す予報ですので、桜井へと上街道を急ぎます。
天理市の柳本まで戻ってくると「柳灯会」のイベントが、三角縁神獣鏡で知られる黒塚古墳が近くにあるのですが、そちらではライトアップも行なわれているそうですが、上街道の両側に並んだ灯り、奈良公園や明日香村で行なわれる同様の行事に比べるとささやかなものですが、静かな佇まいに風情があります。 「自撮り」用に三脚も積んできている事ですし、雨予報も忘れて日没から真っ暗になるまで粘ってみたのですが、ロケハンもなしに残照と蝋燭の灯りのバランスが刻々と変わる中で、思い通りには撮れなかったのですが。