17年ぶりの大台ヶ原②

 10時過ぎに県道40号大台ヶ原公園川上線へ、終点の大台ヶ原駐車場まで約16キロの道のり、大台ヶ原を起点に概ね100mおきに起点までの距離が100m単位即ちデシメートルで書かれた標識がある、国道や府県道によくある標識ですが、ここでは丁度大台ヶ原までのカウントダウンになっています。R169から別れて約3.6キロ、標高差280m程曲がりくねった1.5車線路が大台口トンネルまで続きます。1964年に新伯母峰トンネルができるまでこれが国道であった訳で、今は吉野側は県道となっていますが、熊野側は元国道とは想像できない思1車線の村道に。私が始めて伯母峰を越えたのは1980年前後ですから既に新伯母峰トンネルは開通していたので記憶にはないのですが、伯母峰峠前後は毎年何処かで車が谷に落ちたニュースがある様な道でした。
 1052 大台口トンネル(85m)に到着、稜線直下を貫いている大台口トンネルですが、これは旧道の伯母峰トンネルではないのです、旧トンネルは少し手前にあったそうで現在は存在しません。トンネルを抜けると左へも道が伸びていて村道和佐又伯母峯線として新伯母峰トンネルの熊野側へ下る事ができますが、ホイールベース2.5m以上の車両通行困難と記された険路です。ここまで17年前に走った時の記憶も曖昧ながらあるのですがその時より長く感じました。
 大台口トンネルを抜けると晩秋の陽射しが暖かい稜線の南側斜面を登って行く片側1車線路となります。最初は「大台ヶ原ドライブウェイ」と云う有料道路として開設されました。
 ただ標高が1,000mを超えるだけに紅葉には些か遅かった様です、やはり10月のうちに来るべきだったなぁ。それとここまで調子よく走ってきたのですが、些か脚がつりだしてきました、昔は殆どつる事なぞなかったのですがねぇやはり歳かな。そんな時に限って「芍薬甘草湯」を忘れてきたのですよね。
 12時前には県道226号大台河合線への分岐に出ます。先月工事が行われていたのは知っていたのですが、まだ時間制限が続いていたとは、それも通行可能時間は日中は1100~1130と1330~1400の間だけ、ここから大台ヶ原は往復20キロ弱で標高差300m強、ただ西大台からのアップダウンが無ければ30分足らずで戻ってこれるのですが、つり出した脚で登ってチェックインを済ませて戻ってくるのはかなり厳しいです。
 標高で1,200m近くまで登ると稜線に取り付き北側の視界が開けます(写真右)。
 結局大台ヶ原駐車場に辿り着いたのは13時半、大台河合線を使えないと熊野へ下るにはトンネルまで戻らなくてはなりません。下り基調とへ云えざっと10キロ近く遠回り、村道経由でも新伯母峰トンネルをくぐらなくて良いだけで距離的に殆ど変わらない様です。熊野市駅から輪行で帰るには松阪経由で最終1827、最悪1駅手前で跨線橋を渡らなくて良い大泊駅でも1830、明日が休みなら1泊して尾鷲か新宮へでも海沿いを走ってみるのも良いのですが、後ろは分割式マッドガードにしているとは云え輪行支度で間に合わないリスクを考えると、熊野へ下るのは諦めた方が賢そうです、実際桜井へ帰る方が僅かに距離が長いですし、最後に吉野から何れかの峠を越えなくてはならないのですがね。諦めてしまうとお腹がすいてきたので食堂へ、あまり美味しくなさそうなメニューの写真からなんとかチキンカレーを選ぶ事に、ルーはまぁまぁなんですがごはんがねぇ… 850円は山岳料金、まぁ自販機の飲料が170円ですからね。

 サドルバッグにはG3も入っているのですがTZ85がないと不自由ですね、帰りは全くと云って良い程写真はなし、交互通行で停まらされた以外はノンストップで五社トンネルもを突っ切って吉野まで下ってきました。1658 ようやく吉野町千股の水辺公園でトイレ休憩、虫養いの補給食。月明かりの裏芋を登り 1740 真っ暗な芋ヶ峠を越えて19時前には桜井の自宅に無事帰投する事ができました。本日の走行149.2キロ、またまたセンチュリーランには届きませんでしたが久しぶりの100キロ超えとなりました。



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