「鉄」カテゴリーアーカイブ

道路元標蒐集の旅(2011九州篇 3日目)

 在来線の新八代駅前から100円均一料金の「みなバス」と云う名の市内循環バスに乗って八代市街へ。 八代駅は何度も来ていますが、市の中心部へ来るのは初めてです、思っていた以上に大きな町で、確かに熊本県第二の都市には違いないのですが。 休日の早朝とあって閑散としていますが、八代町道路元標は大きな商店街と八代城址大手門からの道の交差する処にあります。 この一等地にしっかり建っているのですが、最近まで知られてなかったのは、道路元標の認知度の低さを表している様です。  

 八代町道路元標の後、今日は「18きっぷ」最後の1日を利用して宮崎へ移動します。 肥薩線経由で吉松、都城とでるのを一応は最短ですが、「いさぶろう・しんぺい」を加えても5往復の矢岳越えを通るので1日掛かりです。 どうせならと未収の宮地町道路元標を拾って大分経由のコースをとる事に、しかしこちらも1日5往復の豊肥線宮地~豊後竹田間と3往復の日豊本線宗太郎越えを経由しなければなりません、宮崎着は22時半です。 八代、熊本と決して天気は良くなかったので阿蘇はもっと悪いかと思っていたのですが、阿蘇外輪山を越える立野は晴れています。 雄大なスイッチバックも健在です。  

 宮地町道路元標は菓舗「さとう」の前に、実は宮地へは2008年にも訪れて乗り継ぎ待ちの間に道路元標を探してみたのですが、その時は見つける事はできませんでした。 今は町史跡「宮地道路元標」として案内板にも記されています。 大分方面への乗り継ぎへはまだ時間がありますので、甘味処でもある菓舗「さとう」でぜんさいを頂く事に、時々雪まじりの雨の降ってくる中で暖かいせんざいは格別です。    

 駅への帰途に阿蘇神社がありますので、今年は初詣に行っていなかったので、ここでお参りさせて貰う事に、「今年も未知の道路元標にご縁があります様に…」

 宮地1310発豊後高田行きに乗車、阿蘇外輪山の坂の上トンネルを抜けると回りは雪景色、波野駅は標高754m九州で一番高い駅との案内標が立っている。 分水嶺を超えているのですが、次の滝水駅まで熊本県です。

 大分県道路元標、いわゆる大正道路元標と同様の様式で、裏面に「位置大分県大字大分一番地 東経一三一度三九分 北緯三三度一四分」とあります。 山梨県道路元標とともにこの大分県の県道路元標と云うのは、大正の道路法に依って建てられた市町村の道路元標とはある意味矛盾すると云うか根拠に欠ける点があるので、私としては番外と云う事にしました。 そうなると東京日本橋の日本国道路元標も番外となるかも知れないのですが。

新八代駅前~市役所前~八代駅前
八代0842~0927熊本0957~1034肥後大津1040~1145宮地1310~1353豊後高田1357~1624大分~佐伯1924~2056南延岡2101~2229宮崎 7040円分乗車

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道路元標蒐集の旅(2011九州篇 2日目)

 今日は午前中に伊万里周辺で駅から徒歩圏内、西松浦郡の3基の元標を回り、熊本県へ移動の計画。 まず唐津線と筑肥線で伊万里へ向かいます。
← 唐津駅、左は筑肥線の博多方面、JR九州ですが直流電化されています、4つの両開き扉だけが真っ赤なJR九州らしいカラーリングですが103系です。  

 松浦鉄道で里まで往復し東山代村道路元標をGETして伊万里駅へ戻りますが、休日の朝にしては人が多いなと思っていたら、今日は「新春古伊万里ロードレース」と云うマラソン大会が行われる様です。  

 牧嶋村道路元標の保存展示されている伊万里市歴史民族資料館へ向かうと、こちらでは消防出初め式が。

 伊万里駅はかつて国鉄筑肥線と松浦線の接続駅で、博多~佐世保のDC急行「平戸」とかも走っていたのですが、民営化後松浦線が松浦鉄道となった今、両線は完全に分断され、道路が貫通しています。
 再び松浦鉄道で大木駅まで往復し大山村道路元標をGET、三度伊万里駅に戻り、筑肥線経由で佐賀に戻ります。 佐賀駅で佐賀市在住の道路元標ウォチャーのそーつく氏にお目にかかり40分程の短い時間でしたが、お昼をご一緒しながら元標談義。 佐賀県下にはまだ未踏の道路元標を残しています、再びお目にかかれる事を願って熊本へ向かいます。

 熊本県に入り玉名駅周辺の元標を巡りますが、結構離れているので路線バスを利用して伊倉町道路元標まで、帰りもそう上手い具合にバスはありませんので、帰路は歩いて豊水村道路元標弥富村道路元標と巡りましたが、5~6キロは歩いた様な。

← 弥富村道路元標は42cmは常識外れの巨大サイズ。

20110109f.jpg今夜は東横イン新八代駅前店泊、通常料金4480円にメンバー日祝割引で3136円、ただ九州新幹線の駅として開業した新八代駅周辺は八代市街から離れている上に駅周辺に食事のできる処やコンビニすらありませんので、熊本で途中下車して補給後、新八代に向かいます。

佐賀0525~山本~0734伊万里0743~0750里0805~0811伊万里0945~0959大木1035~1047伊万里1105~1143山本1144~1240佐賀1320~1348鳥栖1355~1521玉名1748~1816熊本~新八代  5130円分乗車(JRのみ)

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道路元標蒐集の旅(2011九州篇 1日目)

 Yahooオークションで3回分を6,349円で落札した「18きっぷ」が昨日届いた。 8,9,10日の3日間で使いきって11日の夜に宮崎からフェリーで帰ってくる計画である。 天気予報は相変わらず思わしくないので、自転車は持っていない事にしたが、1泊目を佐賀にするか八代にするかをまだ決めかねている、とにかく山陽本線を一路西へ向かう事に。
 「18きっぷ」で山陽本線を西に行く上でネックになるのが姫路~岡山間、一時間に1~2本は運行されているものの編成は3~4両になるので、「18きっぷ」の季節はどうしても集中してしまう、まして姫路駅乗り換えで発着ホームが異なると大変な混雑になってしまい、輪行だと余程余裕をみておかなければならない。 できればホームを跨ぐ可能性のある姫路、岡山、広島での乗り継ぎを避ける必要があるのと、長丁場なので食事や食料等の補給も考えておかなければならない、これが相反する課題なのだが。
 平日なら鶴橋まで近鉄利用で大阪0652発の新快速があるが、土日祝日は大阪0800発以降のスジしか選択できないので、桜井からJR利用でのんびり向かう事にする。 それでも長崎、八代、大分まで行こうと思えば2300円で行けてしまうのだから凄い、後は忍耐力だけ。 本屋へ行けば「18きっぷ」ガイド本も並んでいる位だから、一体1シーズンに何枚位売れるのだろう、「18きっぷ」を利用する客の多くは「18きっぷ」のオフシーズンや日頃は旅行でJRをあまり利用しないだろうから、それなりに売上げに貢献しているのだろう、少なくとも「18きっぷ」の存在がマイナスになってはいまい。 ただ日頃閑散としているローカル線は、この時期だけは何か訳の判らない連中が席を埋めてしまうのは、迷惑な話かも知れない。 しかし利用者らいしき人達を見ていると女性はグループ、男性は一人と云うのが圧倒的なのが面白い。

 長旅の必携品iPodで使っているBoseのヘッドフォオンのイヤーパッドが片側外れていたのには困ったが、季節柄耳当て付きの帽子を被っていたので不自由はなく、音楽を聴いたり居眠りしたり、倉敷を過ぎる頃には「18きっぷ」組も姿を消してしまった様である。 広島前後と北九州の通勤圏に入るまではほぼ1ボックス占有状態で下関まで行ける。
↑ 大畠水道に架かる大島大橋、周防大島にも道路元標があるので一度路線バスで渡ったが、もう3年にもなる。

 新山口で7回目の乗り換え、いまだに「小郡」ではなく「新山口」と云う駅名がどうもピンとこない。 JR西日本の塗色標準化だろうか、117系まで黄色に。
 天気予報を確認、目的の伊万里周辺も酷い降りにはならなそうなので、とにかく佐賀へ向かう事に、少し時間の余裕があるので小倉で一本遅らせて改札を出て食事をする事に。

 鳥栖で長崎本線に乗り換えて無事、佐賀駅2123着、宿はもちろん東横イン、ホームから見えている位だから殆ど濡れずに行ける。 駅構内にファミマができていたので、買い出しをして向かう事にする。 以前は九州内の東横インの中でも割安な価格設定だったが、今は4980円になってしまった。

桜井~奈良~大阪0800~0929相生0933~1037岡山1040~1207糸崎1216~1434岩国1441~1635新山口1647~1801下関1806~1812小倉1917~2054鳥栖2100~2123佐賀 10,400円分乗車。

九州へ…

 今シーズンはついに「18きっぷ」を買わなかったが、手元にこんなのが届いている、宮崎フェリーのメンバースカードの特典で、誕生月に前後月を合わせた3ヶ月間、運賃が5割引になる、つまり2等大部屋なら5,000円で乗れる訳、つくづく12月生まれだったのが恨めしい。 これだけなら無理して使うの必要もないのだが、件のメンバーカードの有効期限は最後の利用から2年間なので、3月末には失効してしてしまう、入会金の2000円は一度乗ればペイしているが、乗船当日入会できないだけに、ちょっともったいない気もしないではない。 そこで仕事も一段落しているので、往路に1/10まで有効の「18きっぷ」を金券ショップかオークションで入手し、帰路にフェリーを利用して帰ってくる作戦。 ただこの特典は年末年始などの繁忙期は利用できなくて、その期限が宮崎発1/10まで、そうなると「18きっぷ」の使えない日が1日できてしまう。 JR九州の発行する「旅名人の九州満喫きっぷ」と云うのが3/31まで有効で発売されているが、九州内の第3セクター他従来私鉄も乗車できるが、3回分10,500円とやや割高。 とにかく入手できる「18きっぷ」の日数と相談と云う事で、とにかく1/8に山陽本線を西へ向かうことになりそう。 もちろん暫くご無沙汰の道路元標が目当てですが、問題は自転車を持って行くか行かないか、天気予報と、バス等の公共交通機関を含めて徒歩圏内の道路元標の位置を確認しながら作戦を練っている。

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18きっぷの旅

 今シーズンの「青春18きっぷ」の利用期間は今日が最終日、最後の一回分をきっちり消化しに行ってきました。 自転車抜きですが、元標を2基ばかり拾いに北近畿へ向かいます。
 今回は京都府天田郡の2つの道路元標、中夜久野村と福知山町を、いずれも近くを通過したり、探索したりもした事があったのですが、見つけ出す事ができませんでした。 自転車でR9や市街地をあまり走りたくはなかったので、この機会に訪れる事にしました。 京都から山陰線、福知山で乗り継いで下夜久野駅へ、中夜久野村道路元標は上夜久野駅から2キロ程の距離ですが、数少ない市営バスの時間を見計らって利用する事に。 市営バスと云っても、民間が撤退した後をカバーしている福祉バスの様なものです。 運賃は均一200円で乗客は私一人、車内はアナウンスも表示も無いマイクロバス、よそ者が利用する事は前提にない様です。

 上夜久野駅は雰囲気の良い山峡の駅です、峠のトンネルを越えると兵庫県です。
 和田山駅まで往復します。 播但線ホームにいたのは珍種のキハ41、片運転台のキハ47を両運転台化したもので、通常見せる事のない回送運転台ならともかく、切妻断面がそのままと云った感じです。 この様な例は湘南型サロ85のクハ85改造や、キハ44200からの改造車でも見られましたが、これはそのままと云う雰囲気ですね。
 この時間、福知山駅のホームには「たんば」「文殊」「きのさき」「北近畿」が並んでいます。
 せっかくの「18きっぷ」なので久しぶりに小浜線を「乗り鉄」して、敦賀経由で帰ろう考えて東舞鶴へ向かいます。 Twitterを見るとランニングバギーを押して日本縦断をしているKAY.Tさんが小浜を出発して舞鶴へ向かっているとの事、R27を走っているには違いないものの、舞鶴市街に入ってしまうととても判らないので、小浜線とR27が接近している松尾寺で待ち構えてみようと。 松尾寺1649着、R27へ出た処で20分程待ってみたが一向にやってこない、県境トンネルに入る直前の書き込み時間からすると、タッチの差ですれ違ってしまった様です、そうこうしていると舞鶴市街へ入った様な書き込みが。 敦賀経由で帰れる時間はもうないので、東舞鶴へ戻り、履修済みだが東舞鶴市道路元標を確認して、食事でもして帰ろうとしていると、駅付近にいるとの書き込み、2度のニアミスをしていた様です。

【914】 京都府 天田郡 中夜久野村 (現 福知山市)
【915】 京都府 天田郡 福知山町 (現 福知山市)

信州ツーリング(3日目)

 予定では今日は軽井沢から碓氷峠を越えて群馬県へ、高崎でもう一泊すれば群馬県下の道路元標を結構回れるのですが、ちょっと天気も仕事も気がかりな事で。 とにかく佐久平からは浅間山を見ながら中仙道を行きます。
  中仙道の宿場を辿って行くつもりだったのですが、途中御代田駅近くでレタス畑と別荘地に迷い込んでしまいましたが、どうにか軽井沢へ。 浅間山をこれだけ綺麗に見たのは始めてです。

 旧軽井沢駅舎、既にJRとしての在来線はないのですが、裏側にEF63が保存されています。

 軽井沢駅から碓氷峠までは僅かの距離、新幹線の駅から最も近い峠では、碓氷バイパスの開通でR18もこの区間は非常に車が少ないです。

 旧道と云っても、今もちゃんと整備が行われていて、最近アスファルトを引き直した区間もありました。 ただ台風の影響で風が強くて、木の枝が散乱しているのには参りましたが、木陰が多くてなかなか魅力的なコースです。
 碓氷峠に来た目的の一つにこのめがね橋こと旧信越線の第三橋梁、他にも幾つかの橋梁が保存され案内板も設置されています。

  第三橋梁へは「アプトの道」として遊歩道が整備されていて登ってくる事ができます。

 自転車を置いて階段を上まで登ってきましたが、旧線上を遊歩道が横川まで続いています、自転車はダメとは書いてありませんでしたが、どうなのかな。

 横川では「碓氷峠鉄道文化むら」へ寄って帰ろうと思っていたのですが、火曜は定休日(>_<)。 夏休みはやっていたので先週なら開いていたそうです、とにかく周わりを一周して外側から展示車両を遠目に見てきました。
 関門で活躍したEF30とお馴染みEF58。
  他にEF53かなEF59かなも見えました。

 横川駅、ここから碓氷峠を目指すのでしょうか、輪行でやってくる人が結構多い様です。




 有名な「峠の釜めし」は健在、駅前には「資料館」まであります。

 幸運な事にSLイベント列車の試運転に遭遇しました、なぜか後藤デフにされたD51が。







 SLや古い駅名標と、昔の佇まいが。

 横川からは「18きっぷ」で高崎、籠原、二宮、熱海、浜松、豊橋と乗り継ぎ、JRのままでは桜井には辿り着けませんから、名古屋から奮発して近鉄特急に。

 横川駅で買った「峠の釜めし」、高崎線~東海道線とローカルの乗り継ぎでは店を」拡げるのははばかられ、ようやく近鉄特急の中で晩飯がわりに頂きました。

本日の走行45.8キロ

【904】 長野県 南安曇郡 小倉村 (現 安曇野市)
【905】 長野県 東筑摩郡 入山辺村 (現 松本市)
【906】 長野県 小県郡 和田村 (現 長和町)
【907】 長野県 小県郡 大門村 (現 長和町)
【908】 長野県 小県郡 長久保新町 (現 長和町)
【909】 長野県 小県郡 長窪古町 (現 長和町)
【910】 長野県 北佐久郡 三岡村 (現 小諸市)
【911】 長野県 北佐久郡 西長倉村 (現 軽井沢町)
【912】 長野県 北佐久郡 軽井沢町 (現 軽井沢町)
【913】 群馬県 碓氷郡 坂本町 (現 安中市)

信州ツーリング(1日目)

 今回は奈良発0503に乗車するために、夜中の3時半過ぎから自走で奈良駅に向かったのですが、暗いとは云え天理辺りまでのんびりと走り過ぎたせいか、奈良駅に着いたのは発車15分前。 大慌てで輪行袋に押し込み、汗だくになってホームに上がる事に。 今日は基本的に移動日のつもりですから、桜井始発でも良かったのですが、後の接続があまり良くないので、暗いうちから頑張ってこの時間にしたのですが。 加茂で亀山行きに、亀山で名古屋行きにと関西線を乗り継いで行きます。

名古屋駅では29分の待ち時間、ホーム上の立ち食いきしめんを頂きます。 最近ではホームの立ち食いも少なくなりましたが、一人での輪行ではあまりあちこち移動したり、荷物の置き場所にも困りますので、ホームでと云うのは非常に重宝します。  
 まぁ、輪行袋を持って逃げるヤツもそうはいないと思いますが、目の届く処に置いておけるのは安心です。

 名古屋から中津川行き、中津川から松本行きと乗り継ぎますが、中津川からは編成両数も少なく、’18切符’の期間に日曜日とあってハイカーだらけでほぼ満員、座る処か乗り込むのが精一杯、南木曽あたりで空いてくると期待していたのですが、輪行支度では何かと不自由で結局松本まで座れず仕舞いでした。
 松本駅で大糸線へ、ここでは41分待ちです。
 今日は松本近辺で残っていた南安曇郡の小倉村道路元標だけ回る予定です、しかし標高が600m以上ある信州でも、午後のこの時間の暑さは…
 16時には松本駅前の東横インに到着、ここはレンタサイクルを置いている位ですから、自転車を置いておくスペースはどうにかあります。 東横インでも新潟駅前や富山駅前の様に東横インそのものがビルのテナントの様になっていて、フロントも階上にある処もありますので、そう云った処では置き場所に困る事があるのです。 松本は信州と云う場所柄、自転車での利用を良く見かけますが、今日も何台かが、中にSTAGE AZUってランドナーが、関西のどっかのショップブランドですよね。
 さて昨夜はあまり寝ていないので、洗濯して、コンビニ弁当を買って食らったら、ウロウロ出歩かずに、早々に休む事にします。 と云いながら今夜は0時からNHKで酷道R439の番組をやっているので、一旦寝ていたものをまた起きて観ていましたが。

本日の走行41.6キロ

道路元標蒐集の旅 山陰篇四日目

 一応今回のノルマはこなしたので、今日は帰途に就くだけです。 軽いものの靴ずれもありますし、無理のない時間で輪行して帰ろうと思っているのですが、懸案だった岡山県真庭郡の八束村道路元標を目指してみようかと企ててみます、しかしなんと云うか蒜山高原南麓にあるのです。 米子からだとR181を南下し伯備線江尾駅付近からR482に入り標高650mの内海乢を越えなくてはなりません。 ただ峠さえ越えてしまえば、後は下り基調で姫神線中国勝山まで走り抜けてしまえば良い訳です。 行程は約85キロ、中国勝山駅を津山回りで1538、最悪新見回りで1652がタイムリミットです。 とにかく6時前には米子を出発しR181を南下します、しかし結構大型車が多いのには参ります。 7時に江馬のローソンに、これより先中国勝山までコンビニは皆無です。 R482に入った途端、ヘアピンカーブの激坂で、靴ずれは乗っている限り問題はないのですが、押しが入るといけません。 最悪は江尾駅まで引き返してさったと輪行して帰途に就く事にします、と腹を括っていると登れるもので、標高380m程の南大山大橋までやってきました、ここから大山が望めるそうなのですが、残念ながら全貌は。 新しい下蚊屋ダムでもう一度休憩して9時半に内海乢(峠)に到着、標高差500mを2度の休憩込2時間半程で登ってきたので、私にしては快挙です。 蒜山高原道の駅「風の家」にて、山ぶどうシャーベット食ってます、さすがに500mの高原は涼しいです。 R482を一路東に途中八束村道路元標に立ち寄ります。 ここまで来たのですから、有名な山麓の自転車道も走りたいのですが、もうそこまでの余裕はありません、後ろ髪をひかれる思いで蒜山高原を後にします。 湯原温泉まで下ってきた処で、余分な荷物をゆうパックにしていまいます。 湯原温泉局は温泉街の中にあって少々判りにくかったですが、対応も良くてタオルの粗品まで頂きました、倶利■■局のおばはんとは大違い。 ゆうパックの箱込で940円、それだけで幾らかでも身軽になると随分違うものです。 ところで湯原温泉はカジカガエルで有名と云うか売りなのですが、足湯で休憩しているとどこからともなく鳴き声が… でもどこか不自然、テープでも流しているの? 中国勝山駅までは下りとは云え約20キロ、先の郵便局で教えて貰った足(たる)温泉に立ち寄る事にします、ここなら後10キロです。 思いっきりのんびりして、後はできるだけ汗をかかない様にR313を転がして行きます。   無事、中国勝山駅に到着、近くのローソンで買い出しをして、輪行支度でしっかり汗をかいてしまいました。 津山、佐用、姫路と乗り継ぎ、尼崎からおおさか東線経由の奈良行き直通快速に乗車、通勤時間帯に大阪での乗り換えをせずに奈良まで来て桜井線に。 できるだけコンパクトにしようとペダルも外して、サドルも下げ、ハンドルも抜いているので、もう組み立てる気力もなく、靴ずれの足を引きずりながら、輪行袋を数100m担いで汗だくになって帰宅しました。 本日の走行 88.4キロ、1日目の桜井~王寺の自走も含めて4日間で353.5キロになりました。 中国勝山1538→1623津山1631→1731佐用1734→1838姫路1842→1937尼崎1943→2051奈良2118→2148桜井 4,940円分乗車 本日の収穫 【903】 岡山県 真庭郡 八束村 (現 真庭市)

道路元標蒐集の旅 山陰篇三日目

 6時前にはゴールデンユートピアおおちを飛び出し、早速三瓶山麓の登りに入ります。 粕淵スタートだとウォーミングもなしに途端に登りですが、早朝とあって少しは涼しいのが救いです。 しかhし昨日90キロ近くも走ってからこの登りでは大変だったと。 三瓶温泉の中を通ってようやく<30>三瓶山公園線に、標高400m台の山麓を巡る道路で、ご覧の様なご機嫌な道ですが。 早朝とあってか三瓶山の全容は見えません、晴れるまでは待ってられないのが残念です。 佐比売村道路元標に寄って県道<286><56><281>と継いでR184へ下ってきましたが、コース設定はまずかった様で結構アップダウンに苦しめられました。 立久恵峡にて。 R184は意外と交通量が多いです。 朝山村道路元標、これで道路元標900基達成です。 出雲市~松江~米子の間は宍道湖と中海の南岸を走る限りR9しかありません、断続的に旧道や裏道も無くも無いのですが、半分位はR9を走らないとどうにもなりません。 とにかくR9を東にとり神立橋で斐伊川堤に出たところで出雲路自転車道に、路面状態が非常に良く、なかなかご機嫌な自転車道です、遠回りにはなりますが宍道湖北岸を回る事にします。 出雲路自転車道は出雲大社付近からスタートしていて、先に一度交差していた様なのですが、その時は気がつきませんでした。 もうすぐ宍道湖、少し風もありますが30キロ前後で快調に飛ばします。 しかし堤防上の自転車道に日陰の少ないのは仕方がないとは思いますが、本当にここは何もないです。 平田市街へ寄らないのであれば、少なくとも神立橋以東はおすすめルートです。 まもなく終点(起点)   映画「RAILWAYS」で話題の一畑電鉄、自転車道は園駅と一畑口駅の間に出てきます。 一畑電鉄は休日と平日の日中、有料ですが自転車持ち込みが可能です。 一昨年に雲州平田駅から松江しんじ湖温泉駅まで利用しましたが、今回は線路に沿って湖岸のR431を松江に向かいます。 こちらにも宍道湖湖北自転車道と云うのがあるそうですが、未整備なのか評判は良くない様です。 しかし一番暑い時間帯に日陰の殆どないこのルートを走り続けているのはかなり堪えてきました。 松江市街が宍道湖の向こうにはっきりと見えてきた頃に、コインランドリーを見つけたので、休憩がてら利用する事にしました。 コインランドリーと云ってもここは普通のクリーニングの取り次ぎもやっていて、受付のお姉さんがいました。 松江大橋南詰めでしばし休憩、そう云えば2階から大橋を見下ろす、夜景の綺麗なJAZZ屋はこの近所でしたっけ。 松江の東横インはシングルは満室だったので、米子まで進む事にし、中湖南岸を東へ荒島駅付近から南に入り、飯梨村道路元標と広瀬町道路元標をも回る事にします。 これで昨日の遅れを取り戻して、予定の道路元標を巡る事ができました。
本日の走行150.8キロ
本日の収穫
【899】 島根県 安濃郡 佐比売村 (現 大田市)
【900】 島根県 簸川郡 朝山村 (現 出雲市)
【901】 島根県 能義郡 飯梨村 (現 安来市)
【902】 島根県 能義郡 広瀬町 (現 安来市)

道路元標蒐集の旅 山陰篇二日目

 益田0539に乗車し石見福光に向かいます。 今日の予定は山間部の道路元標を巡って出雲市まで、予定の距離が100キロ以上ですが、後半に三瓶山麓を越える山越えコースで、石見福光発が7時半以降ですからかなり厳しいです。 今回はKHSで気軽に輪行を繰り返す機動性もなく、日曜と月曜に東横インを利用しようとしているのですから、プランに無理もでてきますが。

 7時45分をまわってようやく石見福光駅を出発します。 ここから井田村、谷住郷村、川戸村と道路元標を巡りますが、結構アップダウンがあって堪えます。

 4つ目の日和村道路元標は江の川の支流日和川の上流の盆地にあるのですが、川沿いに辿る一般道はなく県道は峠越えで迂回して行かなくてはなりません。 川沿いは千丈渓と云う景勝地になっていて遊歩道と平行して林道が通じています、自転車ならばこそこれを利用しない手はありません。
 千丈渓の下流側の入り口まで来ると、林道は邑南町側で崩落のために当分の間は通行止との案内板、ここまで来て引き返して峠越えをすればとても予定をこなせません、とにかく進む事に。 林道は緩やかな登りが続いて舗装されていていますが、落ち葉に小石が隠れていて、ちょっと乗って行くのはためらわれます。 幸い涼しい木陰の道が続くののんびりと押して行く事にします。
 しかし道はだんだん悪くなり、2キロ位でダートになり、ご覧の様な断崖の下を行きます、ブッシュこそありませんが、かなり草が生い茂ってきていて、この季節レーパンではちょっと。 崩落区間は4輪こそ無理ですが問題なく通れました。 ただ眼下に見えるだろう千丈渓は殆ど云って良い程に見えず、音だけが聞こえてきます。
 崩落区間を過ぎるとまもなく遊歩道と合流して再び舗装路に、渓谷の展望もあって幾つかの滝を見下ろす事もできます。 紅葉の頃なら見事かも知れませんが、残念ながら上流の集落の生活排水が流れ込んでいる様で、淵などでは泡立っている処もあり、決して清流とは云えません。
 なお上流側から来ると崩落や通行止の案内はなく太めのタイヤやMTBなら乗車率100%のご機嫌なコースです。
 日和村道路元標は一昨年の秋に峠おやじナワールドさんに教えて頂いていたのですが、やっと訪れる事ができました。 殆ど片峠となる谷峠を13時前に越えて江の川沿いに下り三江線に沿って走ります、この付近でも一日たった5往復の三江線を一往復捕らえる事ができそうなタイミングなので、先の事は忘れて狙う事に。
 石見川本駅で休憩しながら今日のプランを再検討する事に、川本は三江線沿線で一番大きな町で駅も立派なのですが、無人駅ばかりの三江線唯一の業務委託駅なのですが一日5往復では人影も見えません。 とにかく出雲市へ越える事ははっきりと諦める事に、それにダートを押し歩きしたせいか、軽い靴ずれをしてしまった様です、漕いでいる限り問題はなさそうなのですが。 実際無理に越えても朝山村道路元標へ明るいうちに辿り着くのは不可能です。 粕淵の辺りで旅館があれば一番良いのですが、最悪は昨日の様に駅に自転車だけを置いて、江津か益田あたりで宿をとり三江線で往復する手もなくはないのですが。 しかし江の川沿いのR261や県道40、R375は交通量も少なく、自転車にはなかなかご機嫌な道です。
 とにかく16時までに出雲市の東横インをキャンセルし、粕淵で宿を探します。 昔は日本中、小さくても町と云えるような処の駅前にはかならず駅前食堂や駅前旅館があったり、安い商人宿もあったものですが、駅前はすっかり寂れてしまって自動販売機すらありません。 町内には適当な旅館こそなかったのですが、ゴールデンユートピアおおちと云う公共の宿を教えて貰いました。 現在の美郷町役場の上で温泉(チェックイン日は無料)やクアプ-ル(別料金?)もあるご覧の施設です。
 宿泊はゲストハウスと呼ぶバンガロー風の建物で、自転車ならそのまま玄関脇まで入って行けます。 私にとってご機嫌なのはヒグラシの鳴き声に囲まれ、先にシャワーだけ浴びて暫しのんびりとしました。 朝もヒグラシの声で起きました。
 さすがにシングルルームと云うのはありませんが、ご覧のツインルームを一人使用で4,725円です、内風呂もあり、近くの研修施設の建物脇に洗濯乾燥機機もあります(有料)、屋外設置なのでくもの巣がかかっていたり、乾燥機の扉を開けても止まってくれないので、途中で取り出すのが困難ですが、まぁ我慢のできる範囲です。 6人定員のグル-プ棟は高校テニス部の合宿が利用している様で、ツイン棟は引率の先生かコーチが使ってる様でした。 日曜なのか当日でも泊まれたのは幸いでした。 なかなかお奨めです。
 敷地内のレストランからの展望。 この手の施設に良くある事ですが、自転車にとって難なのは短いものの最後に激坂が待っている事、粕淵駅からの標高差は100mもありませんが。 レストランは18時半がラストオーダー、温泉施設もこの季節も20時台までの様です。 粕淵にはこの近辺では貴重なコンビニがあります、中国地方に多い「ポプラ」ですが、施設内には飲料の自販機しかありませんので、買い出しは事前にしておいたほうが。

本日の走行89.1キロ

本日の収穫
【894】 島根県 邇摩郡 井田村 (現 大田市)
【895】 島根県 邑智郡 谷住郷村 (現 江津市)
【896】 島根県 邑智郡 川戸村 (現 江津市)
【897】 島根県 邑智郡 日和村 (現 邑南町)
【898】 島根県 邑智郡 川越村 (現 江津市)