「音楽・オーディオ」カテゴリーアーカイブ

Aleksandr Scriabin

自宅兼仕事場で仕事をしている時は殆どながらで主にクラシックのCDを聞いているのだが、今日はスクリャービンの交響曲第2番他。
 アレクサンダー・スクリャービン(1872?1915)はラフマニノフ(1873?1943)と同世代のロシアの作曲家、5曲の交響曲にピアノ協奏曲他に多くのビアノ作品を作っているが、映画音楽にもなった名曲と伝説的名演奏家だったラフマニノフに比べて知名度は非常に低い。 たとえ知られていても「法悦の詩」とか架空の色光ピアノとやらを前提に作曲された協奏曲とかキワ物視された作品の作曲者と云った印象が多い。 まあ確かに「神秘主義」だとか怪しげな話は色々と伝わっている様だが。
 決して音楽史の上で重要な位置を占める作曲家でもないが、ピアノ作品にはショパンの影響を受けた作風と、どこかワーグナー的な香りのする管弦楽はなかなか魅力的なものがある。 理論的な事は私には判らないが中後期の作品には和声的にも独創的な面もあると云われている。


ピアノ協奏曲 嬰へ短調 作品20
他に交響曲第5番「プロメテウス」
ヴラディミール・アシュケナージ(p)ロリン・マゼール指揮ロンドンPO


交響曲第2番 ハ短調 作品29 他
リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィアO


交響曲第3番 ハ短調 作品43 「神聖な詩」他
リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィアO


最も知られた「法悦の詩」はおいておくとして交響曲第2番、第3番とピアノ協奏曲あたりは後期ロマン派から国民楽派の管弦楽作品が好きな向きには結構お奨めである。 いずれも1970?80年代の録音だが、最近はスベトラノフ指揮による管弦楽全集なども出ているらしい。


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台風23号と何の関係もないパガニーニ

刻々と報じられる台風報道が絵空事の思える程に奈良県中部では雨風も大した事はありません、今年上陸した台風での死亡者と行方不明者が延べ100名わ越えているとは。
 こんな天気の日は黙々と部屋で仕事をするに限ります。 そんな時はBGMに適当にCD等を引っ張り出して聞いているのですが、今日はこんなものを聞いていました、クラシックの中でも’ノー天気’と云えば’ノー天気’な音楽なんですが。 ヴィメトーゾの代名詞みたいなバイオリストであるパガニーニには一応6曲のバイオリン協奏曲があるとされていて、全曲アッカルドの演奏で揃っています、「ラ・カンパネラ」は有名ですが他のは色々と怪しい話もある様で...難しい事を云うと大したものではないのですが、BGMとして聞くにはたまには良いものです。


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最近買ったCDから

歳とともにクラシックの現代作品を聞くのは少々つらくなってくる、真っ向に向き合う体力と云うか精神力がなくなってきているのだろうか。 11月にはまだ早いがフトした事で1枚のCDを買った。
 「武満徹/レクイエム」(ボリグラム/PHCP-1493)、1996年に亡くなった武満徹の追悼盤としてその年に発売されたもので、1989から1996年にかけて小沢征爾とサイトウ・キネン・オーケストラが録音したノヴェンバー・ステップス他の管弦楽作品を集めたもの。 しかし亡くなってもう8年も経つのかぁ。
 「ノヴェンバー・ステップス」(琵琶・尺八とオーケストラのための)、1967年ニューヨークPOの125周年記念に委嘱され同年、小沢征爾によって初演された日本を代表する管弦楽作品(他に若杉、ハイティンク、デュトワ盤がある)、手元に岩城宏之/NHKSO盤があったが、弦のふくよかさに相まって初期の一連の録音に比べて角の取れた聞きやすい演奏に仕上がっている。
 「系図?若い人たちのための音楽詩」(語りとオーケストラのための)は初めて聞く、谷川俊太郎の詩集をアレンジした少女の語りと管弦楽との作品、日本初演の録音。 語りの入った音楽作品には少し抵抗があったが、武満徹ならではの美しいメロディを奏でるアンサンブルが魅力。 他に「エアー」「エクリプス」「弦楽のためのレクイエム」を収録。
 武満徹なんて知らないよって人に、映画音楽では「狂った果実」に始まり「切腹」「砂の女」等の90作品、同じく映画音楽でハイファイ・セットの歌う「燃える秋」も武満徹作品です。


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Nina Simone

半年ぶりにCDを買った、最近は音楽雑誌も買わないし情報不足、物欲を押さえるためにCD店も覗かない事にしている、TVを点けていても暑苦しくてFMを聞いていて、気に入った曲があって、ネットで検索して通販で注文した、限定版で売り切れになっているサイトもあったので、買えないかもと思っていたら昨日届いた。
 ニーナ・シモン/アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー(UCCM-9186)、気に入った曲はトゥモロウ・イズ・マイターン、知らないタイトルの曲だなぁと思っていたら、フランスのC..アズナーブルの作品だった。 同時にフィリップス時代の数枚のアルバムが出ていたみたいで、ハル・ムーニーやホレス・オットのバックのダサさ加減が面白いが、まだ手を出すのを躊躇っている。
 何度か聞いて飽きてきたので、最近CMに使われているドボルザークの第8交響曲を引っ張り出してさっきから聞いている、これって変。 第8番はセル盤とノイマン盤を持っていて、Vc協なんぞ数枚あるが、うちには所謂「新世界」第9番は1枚もない、これも変。
(アルバム画像を含め著作権に抵触するけど、好意的な紹介だしうちの自宅サーバーにリンクしてます、30秒程だけど許してネ)


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スピーカーエッジ張替顛末記(再びエッジが裂けるまで10年保存版)

Blog開設1週間を待たずしてネタ切れ、2,3ヶ月前に某BBSにアップした話題を引っ張りだしてきました、興味がある方がおられれば幸いです。

 ひょんな事で長い間、埃をかぶっていたJBL 4412スピーカーシステムを引っ張りだしアンプに繋いでみると何か音が変、恐る恐るサランネットを外してみると、ご覧の通りエッジがボロボロ、購入当時(10数年前)、音質面から評価の高かったウレタンエッジ、経年変化による劣化が囁かれていたが、まさか我が身にこの様な形で降りかかってくるとは。 メーカー修理も可能だがウン万円也の費用が、いまさらオーディオに金をかける気持ちもなく、JBLや何だと贅沢を云わなければ新品が買える金額ではないか。
 ネットで色々調べていると自分で交換を行う修理キットが数千円で出ているのを見つけ、これ位の費用ならダメ元とトライしてみる事にした。


左上) 取り寄せたキットにはエッジと接着剤、簡単な作業手順を書いた紙が入っている。
右上) ボロボロになった古いエッジを取り除き、仮にエッジをはめてみると、なかなかうまく行きそうな感じ。
下) 問題はエッジとコーンの接着後、乾くまでの間の固定方法。 そこでご覧の様に鍋の蓋と洗濯バサミを動員、
 と云うわけでいまさらオリジナルとの音質の比較はできないものの、一応納得できる状態でJBL 4412は蘇りました。
 決して作業そのものは難しいものではありません、ボイスコイルの接触を起こさない様に慎重にセンター出しをする事と、綺麗に仕上げようと思えば、古いエッジなどの剥離を念入りに行う事ですね。

 ちなみに私は交換エッジのキットをFUNTEQ http://www.fun-audio.com/ と云う処から購入しましたが、後日、私のを見てトライした知人は対応が遅いとの事で、他の店のキットを利用されました。 そちらの顛末、経緯から修理ノウハウまで詳しく書かれています、興味のある方はどうぞ↓
ぬのめさんの「With the Wind」→「スピーカーのエッジ修理しました」



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