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道路元標蒐集の旅 山陰篇四日目

 一応今回のノルマはこなしたので、今日は帰途に就くだけです。 軽いものの靴ずれもありますし、無理のない時間で輪行して帰ろうと思っているのですが、懸案だった岡山県真庭郡の八束村道路元標を目指してみようかと企ててみます、しかしなんと云うか蒜山高原南麓にあるのです。 米子からだとR181を南下し伯備線江尾駅付近からR482に入り標高650mの内海乢を越えなくてはなりません。 ただ峠さえ越えてしまえば、後は下り基調で姫神線中国勝山まで走り抜けてしまえば良い訳です。 行程は約85キロ、中国勝山駅を津山回りで1538、最悪新見回りで1652がタイムリミットです。 とにかく6時前には米子を出発しR181を南下します、しかし結構大型車が多いのには参ります。 7時に江馬のローソンに、これより先中国勝山までコンビニは皆無です。 R482に入った途端、ヘアピンカーブの激坂で、靴ずれは乗っている限り問題はないのですが、押しが入るといけません。 最悪は江尾駅まで引き返して輪行で帰途に就く事にします、と腹を括っていると登れるもので、標高380m程の南大山大橋までやってきました、ここから大山が望めるそうなのですが、残念ながら全貌は。 新しい下蚊屋ダムでもう一度休憩して9時半に内海乢(峠)に到着、標高差500mを2度の休憩込2時間半程で登ってきたので、私にしては快挙です。 蒜山高原道の駅「風の家」にて、山ぶどうシャーベット食ってます、さすがに500mの高原は涼しいです。 R482を一路東に途中八束村道路元標に立ち寄ります。 ここまで来たのですから、有名な山麓の自転車道も走りたいのですが、もうそこまでの余裕はありません、後ろ髪をひかれる思いで蒜山高原を後にします。 湯原温泉まで下ってきた処で、余分な荷物をゆうパックにしていまいます。 湯原温泉局は温泉街の中にあって少々判りにくかったですが、対応も良くてタオルの粗品まで頂きました、倶利■■局のおばはんとは大違い。 ゆうパックの箱込で940円、それだけで幾らかでも身軽になると随分違うものです。 ところで湯原温泉はカジカガエルで有名と云うか売りなのですが、足湯で休憩しているとどこからともなく鳴き声が… でもどこか不自然、テープでも流しているの? 中国勝山駅までは下りとは云え約20キロ、先の郵便局で教えて貰った足(たる)温泉に立ち寄る事にします、ここなら後10キロです。 思いっきりのんびりして、後はできるだけ汗をかかない様にR313を転がして行きます。   無事、中国勝山駅に到着、近くのローソンで買い出しをして、輪行支度でしっかり汗をかいてしまいました。 津山、佐用、姫路と乗り継ぎ、尼崎からおおさか東線経由の奈良行き直通快速に乗車、通勤時間帯に大阪での乗り換えをせずに奈良まで来て桜井線に。 できるだけコンパクトにしようとペダルも外して、サドルも下げ、ハンドルも抜いているので、もう組み立てる気力もなく、靴ずれの足を引きずりながら、輪行袋を数100m担いで汗だくになって帰宅しました。 本日の走行 88.4キロ、1日目の桜井~王寺の自走も含めて4日間で353.5キロになりました。 中国勝山1538→1623津山1631→1731佐用1734→1838姫路1842→1937尼崎1943→2051奈良2118→2148桜井 4,940円分乗車 本日の収穫 【903】 岡山県 真庭郡 八束村 (現 真庭市)

道路元標蒐集の旅 山陰篇二日目

 益田0539に乗車し石見福光に向かいます。 今日の予定は山間部の道路元標を巡って出雲市まで、予定の距離が100キロ以上ですが、後半に三瓶山麓を越える山越えコースで、石見福光発が7時半以降ですからかなり厳しいです。 今回はKHSで気軽に輪行を繰り返す機動性もなく、日曜と月曜に東横インを利用しようとしているのですから、プランに無理もでてきますが。

 7時45分をまわってようやく石見福光駅を出発します。 ここから井田村、谷住郷村、川戸村と道路元標を巡りますが、結構アップダウンがあって堪えます。

 4つ目の日和村道路元標は江の川の支流日和川の上流の盆地にあるのですが、川沿いに辿る一般道はなく県道は峠越えで迂回して行かなくてはなりません。 川沿いは千丈渓と云う景勝地になっていて遊歩道と平行して林道が通じています、自転車ならばこそこれを利用しない手はありません。
 千丈渓の下流側の入り口まで来ると、林道は邑南町側で崩落のために当分の間は通行止との案内板、ここまで来て引き返して峠越えをすればとても予定をこなせません、とにかく進む事に。 林道は緩やかな登りが続いて舗装されていていますが、落ち葉に小石が隠れていて、ちょっと乗って行くのはためらわれます。 幸い涼しい木陰の道が続くののんびりと押して行く事にします。
 しかし道はだんだん悪くなり、2キロ位でダートになり、ご覧の様な断崖の下を行きます、ブッシュこそありませんが、かなり草が生い茂ってきていて、この季節レーパンではちょっと。 崩落区間は4輪こそ無理ですが問題なく通れました。 ただ眼下に見えるだろう千丈渓は殆ど云って良い程に見えず、音だけが聞こえてきます。
 崩落区間を過ぎるとまもなく遊歩道と合流して再び舗装路に、渓谷の展望もあって幾つかの滝を見下ろす事もできます。 紅葉の頃なら見事かも知れませんが、残念ながら上流の集落の生活排水が流れ込んでいる様で、淵などでは泡立っている処もあり、決して清流とは云えません。
 なお上流側から来ると崩落や通行止の案内はなく太めのタイヤやMTBなら乗車率100%のご機嫌なコースです。
 日和村道路元標は一昨年の秋に峠おやじナワールドさんに教えて頂いていたのですが、やっと訪れる事ができました。 殆ど片峠となる谷峠を13時前に越えて江の川沿いに下り三江線に沿って走ります、この付近でも一日たった5往復の三江線を一往復捕らえる事ができそうなタイミングなので、先の事は忘れて狙う事に。
 石見川本駅で休憩しながら今日のプランを再検討する事に、川本は三江線沿線で一番大きな町で駅も立派なのですが、無人駅ばかりの三江線唯一の業務委託駅なのですが一日5往復では人影も見えません。 とにかく出雲市へ越える事ははっきりと諦める事に、それにダートを押し歩きしたせいか、軽い靴ずれをしてしまった様です、漕いでいる限り問題はなさそうなのですが。 実際無理に越えても朝山村道路元標へ明るいうちに辿り着くのは不可能です。 粕淵の辺りで旅館があれば一番良いのですが、最悪は昨日の様に駅に自転車だけを置いて、江津か益田あたりで宿をとり三江線で往復する手もなくはないのですが。 しかし江の川沿いのR261や県道40、R375は交通量も少なく、自転車にはなかなかご機嫌な道です。
 とにかく16時までに出雲市の東横インをキャンセルし、粕淵で宿を探します。 昔は日本中、小さくても町と云えるような処の駅前にはかならず駅前食堂や駅前旅館があったり、安い商人宿もあったものですが、駅前はすっかり寂れてしまって自動販売機すらありません。 町内には適当な旅館こそなかったのですが、ゴールデンユートピアおおちと云う公共の宿を教えて貰いました。 現在の美郷町役場の上で温泉(チェックイン日は無料)やクアプ-ル(別料金?)もあるご覧の施設です。
 宿泊はゲストハウスと呼ぶバンガロー風の建物で、自転車ならそのまま玄関脇まで入って行けます。 私にとってご機嫌なのはヒグラシの鳴き声に囲まれ、先にシャワーだけ浴びて暫しのんびりとしました。 朝もヒグラシの声で起きました。
 さすがにシングルルームと云うのはありませんが、ご覧のツインルームを一人使用で4,725円です、内風呂もあり、近くの研修施設の建物脇に洗濯乾燥機機もあります(有料)、屋外設置なのでくもの巣がかかっていたり、乾燥機の扉を開けても止まってくれないので、途中で取り出すのが困難ですが、まぁ我慢のできる範囲です。 6人定員のグル-プ棟は高校テニス部の合宿が利用している様で、ツイン棟は引率の先生かコーチが使ってる様でした。 日曜なのか当日でも泊まれたのは幸いでした。 なかなかお奨めです。
 敷地内のレストランからの展望。 この手の施設に良くある事ですが、自転車にとって難なのは短いものの最後に激坂が待っている事、粕淵駅からの標高差は100mもありませんが。 レストランは18時半がラストオーダー、温泉施設もこの季節も20時台までの様です。 粕淵にはこの近辺では貴重なコンビニがあります、中国地方に多い「ポプラ」ですが、施設内には飲料の自販機しかありませんので、買い出しは事前にしておいたほうが。

本日の走行89.1キロ

本日の収穫
【894】 島根県 邇摩郡 井田村 (現 大田市)
【895】 島根県 邑智郡 谷住郷村 (現 江津市)
【896】 島根県 邑智郡 川戸村 (現 江津市)
【897】 島根県 邑智郡 日和村 (現 邑南町)
【898】 島根県 邑智郡 川越村 (現 江津市)

道路元標蒐集の旅 山陰篇一日目

 まずは関西本線王寺駅0430発の始発に乗るために3時過ぎに出発します、距離は20キロ足らず、知らない道でもありませんが、夜間ですしできるだけコンパクトに輪行しようとすると支度にこれ位の余裕はほしいです。 しかしサイクリングには桜井は非常に便利な処ですが、こうやって始発で旅に出るには不便な事が、輪行前に大和八木や天理、奈良まで自走したり、昔名古屋からのツーリングイベント「さくら道」に参加するために名張まで真夜中にR165を自走した事もあります。
 ところで姫路0732発の新見行きに乗車するには1本後の0447発でも間に合わなくもないですが、姫路での乗り継ぎが7番ホームと向かいの8番ホームとは云え2分では、ちょっと座れそうにはありません。 そこで考えたのが大阪0540発の西明石行きに乗車し、西明石で0647発の姫路行きに乗り継ぎます。 ただこれも西明石での乗り継ぎが1分、西明石での発着番線が判らないので、ここでの乗り換えが間に合わないと元の木阿弥なのですが。
 なおこの乗り継ぎはいわゆる東海道緩行線を利用しているせいでしょうか、「乗換案内」では検索できませんでしたが、18きっぷでの旅はこうやってプランを練るのも愉しみなのです。 なお土休日ダイヤでの話です。
 結果的に西明石での乗換は向かい側ホームで、姫路では余裕たっぷり、乗り換えで階段を登り下りしたのは大阪駅と米子駅のみ、全線座って1634温泉津駅まで辿り着きました。  今夜の宿泊は益田なのですが、明日は温泉津付近からスタートしたいので、温泉津温泉に立ち寄った後、隣の石見福光駅まで走り、自転車だけを自転車置き場において1840発で荷物だけ持って益田へ移動します。 こう云った時にWikimediaのマニアックな情報は便利です、知らない駅でも検索するとしっかり駅の写真に屋根付きの自転車置き場が写っていたりします。
 新見駅にて、撮り鉄子発見!! 4月の東北遠征の帰りに見かけた子と良く似てたけど。
 最近、輪行する人を良く見かける様になり、休日とは云え朝から5人も見かけました。 新見駅では先の特急「やくも」から降りてきた彼と少し話をしましたが、生山で下車し「砂の器」で有名になったあの木次線の亀嵩まで走るそうです。

 米子から益田行きを待ちますが、やってきたのは姫新線を追われてきたキハ47、まだ以前の塗装のままです。 写真は温泉津駅にて。
 温泉津駅で輪行袋を開けて、困った事に前輪がパンクしています。 温泉に立ち寄り石見福光駅まで移動する予定はもともとタイトですし、温泉津駅では安心して置いておけそうな場所もありませんので、温泉は諦めるしか。 温泉津温泉は温泉津町道路元標を訪れた折りに徒歩で温泉街の入り口まで行ったのですが、今回も入らずに引き返す事に。

 温泉津駅から隣の石見福光駅までは山陰本線でわずか3キロ程の距離なんですが、道路はR9へ回る必要があります。 ただ地図上には山越えの黒線道があり、温泉津で尋ねると自転車なら問題なく通れる道の様です、実際行ってみると砂防ダムの工事で歩行者も含め全面通行止め、ただ今日は「休工日」で通る事ができました。 峠を越える日本海と岬を穿つトンネルが、日本海だと何かピンときませんが、ここの海岸にはサーファーが結構来ていました。
20100731f.jpg益田へ昨年3月に来た時に見つけたJAZZの店「マルフク」、ケーキの店だったりもするのですが、ライブもあるお店です。 実はこのお店の上はターミナルホテルとらやと云うビジホになっているので、今回はこちらにお世話になりました。 新見から予約の電話を入れた時にも気がついたのですが、予約を受けたのは店のマスター、フロントとの受付もマスターが下から上がってくるのです。 ホテル内の廊下や部屋にもJAZZのアルバムジャケットが飾られてます。 まぁ宿泊客の殆どは普通の人でしょうが、JAZZファンにはたまりせんね。  シャワーを浴びて、最近できたローソンで買い出しをして、下のお店へ、明日の事も考えず飲み過ぎました(^_^;)

本日の走行 24.3キロ

王寺0430→0503新今宮0512→0530大阪0540→0646西明石0647→0720姫路0732→1100新見117→1320米子1347→1634温泉津 7,670円
石見福光1840→2020益田 1,280円
8,950円分乗車

明日から山陰へ …

 明日から、山陰島根へ行ってきます。 明日31日は「18きっぷ」で一日輪行で温泉津へ、1日は江の川を巡り、三瓶山を見上げながら、7つの道路元標を巡って出雲市へ、2日は道路元標は2つだけですが米子方面へ抜けます。 道路元標蒐集の旅として山陰は3度目になると思いますが、いつもはKHSで頻繁に輪行を繰り返したのですが、今回はasukaでそこそこのコースと距離を走る計画です。 いつもの様に主に宿泊は勝手知ったる東横イン、メンバー日曜30%、月曜20%割引を有効に使います。 問題は土祝ダイヤでは大阪駅0652発の姫路行き新快速が無いのです、たとえあっても姫路駅で6分間で輪行袋を担いで6番のりばから7番への乗り換えは至難の業で、それに「18きっぷ」シーズンだけなんでしょうか、このスジは良く込むのです。 そこで思いついたのは未明から20キロ、関西本線王寺駅まで走り始発に乗ると姫路0732発の新見行きに乗車できるのです、折々にTwitterや輪童さんの「風のたより」に書き込みますのでよろしく。 では \(^o^)/

久しぶりの200キロ越え

 先日からの東吉野詣でに飽きた訳でもないのですが… 暫くご無沙汰の「道路元標」、と云っても自走で気軽に走って行ける様な処にはもう残っていないのですが、最近現存が確認された現京都市右京区の弓削村道路元標と、場所的になかなか行きにくかった京都市北区の小野郷村道路元標を目標にして走り出す事にしました。 しかし京都市と云っても最近まで北桑田郡京北町だった処、いわゆる北山と云われるエリアで、桜井からは100キロ余り、京都市街から急峻な峠を越えて行かなければならない地域で、どちらかと云えばあまり土地勘のない処です。 2基とも国道162号線いわゆる周山街道沿いなのですが、交通量も多く北行きは勾配がきつそうなので、少し遠回りですが行きは嵐山まで自転車道を利用し南丹市側から回り込み、帰途は周山街道で京都市街へ戻り、近鉄へ乗り入れてる京都市地下鉄の国際会館辺りから輪行で帰ろうと、先日GETしたキャラダイスのサドルバッグに輪行袋を入れ、ガードも外して出掛ける事にしました。 いつもロングライドの時は空が少し明るくなり始めたら出かけるのですが、少しグズグズしていて桜井を出たのは5時半頃。 奈良市を通過する頃にはすっかり明るくなっています。 いつものルートでならまちから猿沢池の西側から興福寺境内を抜けて行くのですが、移転した奈良市道路元標を確認に少し寄り道します。 以前はサークルK猿沢池店の前にひっそりと建っていたのですが、里程元標の復元を機会に道路元標も少し東向かいに移転しました、立派な奈良県里程元標の足元に相変わらず地味に建っています、里程元標に目を止めても、足元の道路元標にに気づく人は殆どいないでしょう。 奈良阪を越え木津から自転車道へ、先が長いのでペースを上げすぎない様にぼちぼちと嵐山を目指すつもりでしたが、ついついスピードが、ノンストップで8時過ぎには流れ橋へ、ここで呼ぶ声が自転車仲間かなと思ったら、昔1年程一緒に仕事をした事のあるT君が奥さんと愛犬を連れてお散歩中、T君は以前カレンダーやHPにイラストを提供してくれた人でもあります。 休日とあって次から次とローディが出入りする中、30分位ゆったりと休憩し、御幸橋の信号待ちを除いてまたまたノンストップで嵐山へ10時過ぎに到着。 嵐山で少し休憩の後、行楽客でにぎわう渡月橋を渡り六丁峠を目指します。 まだまだ10時過ぎなので化野あたりもまだ観光客もまばらです、午後からなら乗って行けないのでしょうね… 六丁峠の嵐山側も相当な激坂なのですが、林間の涼しい道なのでどうにか漕ぎ上がり、一度清滝川まで下り保津峡駅を見下ろす処に出ます。 判りにくいですが写真左上にタイミング良くトロッコ列車も少し見えています。 保津峡駅から先は水尾から神明峠を経て樒野(しきみの)まで標高で400m程余り登らなくてはなりません、昔下ってきた事はありますが、登るのは初めてで日差しのきつい辺りですっかりへばってしまい、神明峠でのびていました、愛宕林道のゲートの向こうから吹いてくる風が心地良かったですが。 13時40分ようやく南丹市に入ります。 休み休み登った水尾から神明峠で相当時間を食ってしまいました。 ここに「丹波国桑田郷」「山城国葛野郷」と彫られた石柱が建っています、いつ頃のものでしょうね。 神吉村道路元標の前を通って国道477号の狭窄区間を下り元の京北町へ入ります。 周山へのショートカット路は走らず桂川沿いに走り、魚ヶ淵吊橋の横を通ります。 お陰で東吉野では殆ど聞けなかった「カジカガエル」の声を聞く事ができました。   周山でR162に入り弓削村道路元標の残ると思われる場所まで北上、少し探しましたが無事に892基目をGETできました。 この後小野郷村道路元標へ向かうためにR162を引き返すのですが、あちこちにR162京都方面通行止めとの案内が、5万図とGPSを持っているのですが「毘沙門橋」と云われてものあまり土地勘のない私には何処まで行けるのか良く判りません。 ここまできて小野郷村を落としたくないのと、京都方面通行止めと云う割りには車が入って行きますので、引き返す事もなかろうと腹を括って栗尾峠から笠トンネルと進み無事に小野郷村道路元標に到着、これで本日の目的は達成。 ところで通行止はこの先で高雄までは抜けられないとの事で京見峠を越える事に、途中2ヶ所で交互通行を設けていますが、離合の困難な処ではご覧の様に渋滞。 予定外のコースと車之多さに、名峠と展望をのんびり愉しむ余裕もないままに京見峠を下りてきたのですが、京都市街には至って疎い私には一体全体何処に出てきたのか良く分かりません。 近鉄京都線に乗り入れている地下鉄国際会館駅に向かい輪行で帰途に就く手もあるのですが、日没まで少々時間もあるので、嵐山木津自転車道を目指す事にします。 勝手の判らない京都市内を迷走しながらも18時50分、天神川沿いで自転車道へ入る事ができました、ここまでで155.5キロ。 御幸橋以北はあまり自信はないのですが、走り馴れている御幸橋以南、強力なライト2灯と月明かりを頼りに日没後も走れなくはありません。 はるか南の方で雷が光っているので、奈良方面では雨が降ってくるかも知れないのですが、とにかく月が出ている限り走る事にします。 どうやら「風のたより」への書き込みで雨の心配もなさそうです。 ナイトランの経験のある方はご存じの様に月明りが何れ程頼りになるか、木曽には月夜沢峠がある位ですから、でもたとえ月夜でもあそこを越えたいとは思いませんがネ、今でも熊が出るのですから、昔はきっと狼が出たでしょうね。 ちなみに竹之内、樺の木、壷坂、芋、鹿路トンネル、女寄、西峠は真っ暗な時に越えた事があります。 しかし自転車道は真っ暗になってもランニングしている人がいるので結構注意がいります、虫は多いし犬には追いかけられるわと大変、リードを外して散歩させていた様ですが、結構大型犬の様で早いのでなかなか振り切れず冷や汗ものです、飼い主は呑気に知らん顔でケータイしているけしからん奴です、まぁこの時間に自転車を走らせているのもどうかと思いますが。 それに車止めを立てる穴の金属製の蓋が結構見えにくかったりするので、自転車道を夜走るのは決してお奨めできません。 自転車道から奈良阪、上街道と走り馴れた道を走り、巻向の手前で桜井線の最終に抜かされながらも23時32分、走行222.2キロ、無事に桜井に帰投しました。 一年ぶりのセンチュリーランとずいぶん久しぶりの200キロ越えを果たしました。

三度東吉野へ

 いよいよ今日で梅雨明けするかと思われる週間予報。 SORAさん曰く「飽きもせず」三度東吉野へ向かう事に、昨夜のうちに輪童さんの「風のたより」に書き込むjと久しぶりに大阪のFさんが釣れました、ただ時間的な事もあるので近鉄南大阪線で吉野町の大和上市駅まで輪行で来て頂き合流する事にさせて貰いました。
 いつもの明日香村大官廃寺跡にて、最高の天気ですが、朝7時前なのにもう日差しがジリジリと迫ってきます。 この位置から見ると良く判るのですが、後ろの山並みの左側が高取城址になります。

石舞台近くまで来ると「吉野方面通行止め」との表示が... 今日は新しいのサドルのポジション出しをしながらのんびりと行くつもりだったのですが、とにかく行けるところまで急ぐ事にします。 栢森まで来るとご覧の通り、とにかく進みますが、以前から崩れて幅員が狭くなっている処も問題なく、芋峠まで何の事もなく着いてしまいます。 こうなると逆に吉野側へ下ってしまうと引き返す事もままならない事に、ちょうど走ってきたランニング中の方に聞くと、吉野側へは問題なく越えられるとの事。 下って行くと山仕事の車も入って来ていますし、一体どこが崩れていた判らないまま、7時半過ぎには吉野町千股まで下ってしまいました。

ペースを落として大和上市駅に向かいます。 9さんから合流する旨の連絡が、0819着の吉野行から降りて来たのはFさんとIさんでした。

河原屋のサンクスに立ち寄って、少し対岸を走ってから東吉野へ向かいます。 しかし全国的な豪雨禍とこちらでも昨日は相当降っているのですが、吉野川支流の高見川の流れは綺麗です。
← ニホンオオカミ像前を行きます




例によって「みたらし団子」へ立ち寄った後「七滝八壷」へ往復し、そこで昼食休憩とします。 染谷峠方面へは行かずに、もときた川沿いに帰途に就く予定の9さんは「やはた温泉」でのんびりして帰るとの事でお別れして蟻越橋まで戻ってくると、鉄人児玉さんからの着信履歴が11時半に吉野町楢井付近との事ですから1時間程の差なので微妙な処です、少しペースを落として木津(こつ)に向かいます。 しかし道路沿いの沢から下りてくる風は涼しく、天然のクーラーが並んでいる様なもので、標高が上がるにつれてますます快適になります。

鉄人児玉さんと連絡がとれないまま、結局前にいるのか後ろにいるのか。 ようやく「たかすみ温泉」前で連絡が、伊豆尾でパンクしたそうで5キロ程後ろにいる事が判り「投石の滝」で待つことに。
 しかし「カジカガエル」の鳴き声が聞きたくて来た東吉野詣ですが、少し遅いのか水量が多すぎるのか殆ど聞けないまま、「投石の滝」では今年はじめて「ヒグラシ」の声を聞いてしまいました。

今日の最高点「染谷峠」に到着、話題は道東で難渋している天五さんの事ですが、どうやら南九州を除いて西日本は公式に梅雨明けした様ですね。
 染谷峠を下りR369に出て榛原へ、女寄峠を下るとむっとする熱気の向かい風と西日です、自走で大阪を目指すFさんを見送って、Iさんを近鉄桜井駅まで案内して帰宅。 久しぶりは皆さんと快適なコースをご一緒できて、有意義な一日でした。 本日の走行111.8キロ。

再び東吉野

最近、計画性のない突然のプランばかりですみません、なにしろ週間予報を信じていたらどこへも行けません。 当日朝になっても、不安定な、山沿いでは、午後から... とかそんなんばっかりです。 それでも今週は仕事と天気の巡り合わせが良くて、火、木に続いて今日も走りに行こうと。 さて方角を変えて大和高原でもと思ったのですが、一昨日に行ったばかりですが東吉野へ、渓流沿いの道が多いそちらの方が、この時期快適ですからねぇ...一応昨夜からTwitterには呟いていたのですが。

例によって朝6時前には桜井を出発、いつものコースで芋峠を目指します。 今日は久しぶりにGPS(GARMIN eTrex LEGEND HCx)を持ってきます。 栢森から芋峠への登りは標高どころか軌跡も狂いまくったのですが、最近は目立って解消されています、別にハード側をいじっている訳でもないのですが、衛星側の問題なのでしょうか、しかし良く判らない世界です。
 7時20分頃に芋峠到着、輪童さんの「風のたより」に書き込もうとしたら留守電の履歴が、輪童さんが追撃してくるとか、とりあえず津風呂湖で合流する事に。

津風呂湖に着いてみると、いつもの休憩所は津風呂神社の祭礼があるとかで地元の方が準備をされています。 輪童さんが来るまでのんびり横になれそうにはありませんが、とにかくここで待つ事にします。 8時44分にはダム下流の河原屋辺りまで来ているとの連絡が、意外に早いのでさてはDoppelGangerで近鉄大和上市駅まで輪行してきたかと、とにかくこちらへ登ってきて貰うのは大変なので、窪垣内か国栖辺りで合流する事に、そうなると湖岸を走るこちらの方が遅くなってしまうかもと慌てて入野を目指します。 入野トンネルを抜け窪垣内へ下り<16>吉野東吉野線に、さて前にいるのか後ろにいるのかと走っていると後ろから声が。 なんとBiancheでブっ飛ばしてきた様です、お疲れ様。

 一昨日も立ち寄ったばかりですが、いつもの店でパンとみたらし団子を…
 ところで東吉野村役場のある小川から丹生川上神社中社のある小(おむら)までは、県道ではなく必ずと云って良い程に対岸路を走っていますが、車が少なくて格段に走り良いです。
(Photo : 輪童さん)
 

 蟻通まで来た処でまだ10時過ぎ、ここで数キロは寄り道になりますが「七滝八壷」へ行く事に、「やはた温泉」までは何度も云っていますが、その先は二人とも初めてで、どれくらい登らされるか全く判りませんが、時間もある事だしこの機会に向かう事に。  「七滝八壷」は水量の豊富な事も相まってなかなかのものです。 蟻通まで戻り、再び高見川沿いに木津(こつ)へ向かいます。 この時点でSORAさんが室生を出て菟田野から佐倉峠で追撃していたのですが全く眼中にありません。

 新しくできたバイパスに出た処でパンをかじりながらTwitterを覗くと5分前にみのや前の公園で昼飯中。 cancanさんはもう帰ったかな?との書き込みが、慌てて「ニキロ位下流にいます」とだけ書き込んで、いつもは走らないR166の新道を飛ばし、どうやら返信に気づいてくれた様で無事に「みのや」前で無事合流。
(Photo : SORAさん)
 一昨日の「たかすみ温泉」のリベンジはお預けにして、ここから3人で走る事に、投石の滝を経て染谷峠を越えR369に出る処までご一緒します。

本日108.9キロ

久しぶりの御斎峠

 今年になってモチベーションが下がり」っぱなし、時間ができても朝になったらくじけてしまう、で輪童さんの「風のたより」他に告知してみました。 急だったので釣れたのは輪童さんと天五さん、案の定朝にはすっかり走る気がうせているのですが、同行者もいるので少し早めですが6時15分に桜井を出発します。 初瀬ダムの坂を登ろうした頃に輪童さんから電話、約30分位後ろにいる様です、ところが坂を登っていると左膝に痛みが、昔寒い時期に無理をしたのが災いして、今なお冬場は痛む事があるのですが、走り込み不足と今年初めて膝を出したウェアに、朝の冷気が堪えた様です。 暖まると収まると思っていたのですが。

 初瀬ダム、小夫(おぶ)、天神社奥宮の水場と少しずつ休憩しながら、輪童さんを待ちます。 結構評判の名水とかで水くみの人が並んでいたりする事もあるのですが、さすがに時間が早いようで。
 案の定、今日もドッベルギャンガーでやってきました。 課題のステムの改造も済ませて、調子は良さそうです。
 旧都祁村に入って三陵墓古墳にて、県道から見えないので少しわかりにくいですが、清潔なトイレや四阿があって絶好の休憩ポイントです、テーブルのないのが残念。 ここを20分遅れで出発する事になり、上深川から入るコースを、ジェットコースターの様な農免道路でショートカットしたものの分岐を間違えてしまいどんでもない劇坂を登った末に農免道路に戻ってしまいました。  
 どうにか予定のコースに入ります、名張川の支流遅瀬川の上流から新しくできた上津ダムを経て<181>遅瀬西波多線に入る、かなりレアなコースです。 予定では上津ダムで15分位は休憩してから五月橋を予定の時間に到着する予定でいたのですが。 上津ダムを通過して五月橋0925着、どうやら他にドタ参はいない様です。

 旧R25(いわゆる非名阪)の五月橋、前後にポニートラスを持ったレトロなトラス橋です。
 近鉄の伊賀神戸まで輪行で来る予定の天五さんとは1030に伊賀上野の田楽の店「わかや」で落ち合う予定ですが、今度は20分も早く伊賀上野へ着いてしまいました。 そこで甘いものは別腹と云う事で鍵屋の辻の「数馬茶屋」でわらび餅を頂く事に。

 「わかや」前にて、一時ここで田楽を食ってから御斎(おとぎ)峠~信楽~御葉木峠を回って伊賀上野に戻り、「伊賀路」で「牛タンとろろ定食」を食って宴会になると云う、とんでもなくグルメと云うか高カロリーなツーリングがブームになりましたが、狂牛病騒ぎで一時メニューから「牛タン」が消えたのと<334>神山多羅尾線が暫く通行止めになったりした事もあって、いつまにか熱が冷めてしまいました。 しかしBlogなどなかった頃にツーリング系サイクリストにはルーツとも云える「ランドナー補完計画」の面子に峠おやじナワールドさんや今のSORAさんが参加していたり、また名古屋の「はづき」とのジョイント企画もあったりして、関西と中京のサイクリストに「わかや」は知られる様になってしまいました。 もちろん一般的にも休日には行列のできる伊賀上野の有名店ではありますが。

 伊賀上野から御斎峠へは<138>信楽上野線一本なのですが、高倉から直登の激坂区間があるので少し手前から裏道に入ります。 写真は途中にある水場。
 御斎峠へは春夏秋冬、四季を通じて何度も登っていますが、情けない事に今回が一番キツかったです、暖かい処か暑いと云う陽気なのですが、膝の痛みも時々出てきます。
 多羅尾にて、ここで小峠を越えて信楽側に出て、<5>木津信楽線で滋賀京都境を越えて加茂へ下るか、押原越から三国越林道で童仙房経由から下るかと思案した末に、車の少ない童仙房経由を選んだのですが...
 三国越林道は東向きには何度も走っていますが、西向きは初めて、それも疲れもたまった帰りに選択してしまったのは大誤算、こんなにアップダウンあったかと思う事しきり、思いっ切り押しも泣きも入ってしまいました。
 ようやく和束近くまで下ってきました。おなじみ和束のローソンで休憩の後、輪行で帰途に就く鈴童さんと加茂で、天五さんとは木津で別れます。 今年初めての100キロ越えでもう目一杯でしたが、ガード付きで輪行するのも邪魔くさいので、奈良阪さえ越えれば騙し騙しどうにか明るいうちに帰れるだろうと自走で桜井に向かいます。

  加茂にて木津川河畔、実は天五さんと初めて出会ったのはこの土手上のコ-スで2006年6月3日でした。以前なら「伊賀路」で「牛タンとろろ」の時間ですから、少々お腹が、途中で天五さんに貰った菓子パンをかじって7時前には桜井に無事たどり着きました。本日の走行135.0キロ

道路元標蒐集の旅

  「三日にあげず」とはこの事か、今日が使用期限の「18きっぷ」、2回分なら誰かを誘って敦賀まで輪行して河野海岸道路と旧北陸本線廃線跡なんて事も考えたりしていたのですが、1回分なのでかねて懸案の和歌山県西牟婁郡の周参見村道路元標を確認に行ってきました。

 近鉄大阪線の始発で鶴橋へ出て天王寺0650発の紀勢本線直通に乗っても紀伊田辺からの接続がないので、のんびりと桜井線から和歌山線経由で向かいます。 前出の「熊野 その表層と深層」では岩出町道路元標が見つからなかったとあり、消息が気になったので岩出駅で途中下車します。

 何の事はなく、岩出町道路元標は以前からの場所にちゃんと鎮座していました。 駅へ戻る途中でいわゆる「昔ながら」のパン屋さんで菓子パンを2個、おばちゃんがその朝に売れる分だけ作って並べていると云う雰囲気です。

 和歌山、御坊、紀伊田辺と乗り継ぎ周参見駅1132着、町名はすさみになっても駅名は周参見のままです。 ここで京都発のオーシャンアロー3号に抜かされます。 しかし南紀だけあって暖かく、桜もすっかり葉桜になってしまっています。

 周参見村道路元標はすさみ町立歴史民族資料館の建物内に保管されています、なお開館日は火曜と土曜のみ、事前に確認されてから行った方が良い様です。 元建って場所を見ていて判っていた事ですが、地上部分だけが切断されています。

 限られた時間では他に回る処も
ないので1310発紀伊田辺行きで帰途に、写真は岩代駅付近です。

 御坊で下車し元の御坊臨港鉄道、紀州鉄道に久しぶりに乗車する事に、距離だけでは芝山鉄道と云う事になるのですが、延長僅か2.7キロのミニ私鉄、最近まで大分交通のお古が走っていたのです、現在は北条鉄道のお古、なんと云っても現在運用されている唯一の2軸気動車が走っています、まさにレールバスそのものです。

 かつての国鉄のレールバスよりは天井も高いはずですが、中もバスそのもの、乗り心地2軸故に推して知るべし、と云うか軌道の方もかなりのものなんですが。 野上電鉄や有田鉄道無き今、和歌山県内の私鉄は今ではあの「たま駅長」で有名になった和歌山電鉄とこの紀州鉄道のみ、西御坊まで片道180円、紀勢本膳と時間を合わせたダイヤとなっていますので、機会があればこちらにも一度乗ってみてやって下さい。

 御坊は父方の郷里に近い事もあって、昔からこの路線は良く知っています、昔は乗客も多く、朝夕は国鉄の機械式気動車に準じた車両が2両連結で走っていました。 制御が機械式のため総括制御ができず、それぞれの車両に運転士が乗り込んでベルを合図にギアチェンジをしていましたが、運転士を足りないかで、運転の資格のない整備の人間が運転していたとかで、陸運局からお咎めを受けた事も。 現在は写真の西御坊駅が終点ですが、以前は日高川駅まで伸びていました、と云っても廃止されたのは1キロ足らずですが。
 桜井0552→0608高田0610→06441五条0648→0748岩出 1,280円
岩出0809→0831和歌山0837→0947御坊0958→1040紀伊田辺1051→1132すさみ 2,420円
すさみ1310→1359紀伊田辺1415→1459御坊 1,280円
御坊→和歌山→新今宮→JR難波 1,890円
JR難波→高田→桜井 820円
7,690円分乗車

本日の収穫
【891】 和歌山県 西牟婁郡 周参見村 (現 すさみ町) 

道路元標蒐集サイク

 実は「18きっぷ」の使える内にと、25日から東北遠征を企んで「ムーンライトながら」の指定券までとってあったのですが、自転車抜きの計画としても、あまり天気まわりが良くないし、先日の風邪の後でもあるので、急遽中止にしてしまいました。 代わりに2日間愛知から長野にかけて飯田線沿線をまわる事にしました。

 豊橋1043発の飯田線に乗りたいので、奈良まで自走し関西線経由で向かう事にします。 乗り換えで頑張れば京都経由でも行けなくないのですが。
 伊賀上野駅にて、奈良より早朝の冷え込みはきついです、ワンマン運転ですので無人駅ではドアが開閉しない2両目に乗るのが正解。

 究極の乗り鉄路線飯田線豊橋~辰野間195.7キロ、駅数97。 現在全線を通して走る列車は上りは3本ありますが、下りはこの上諏訪行き1本です、飯田線の終点の辰野駅まででさえ約6時間半かかります。 さすがに通して乗った事はありませんが。
 最近はあまり見られなくなりましたが、一部を仕切って新聞輸送に使われています。
 大海駅で下車、最近はづきのI氏に報告を頂いた南設楽郡の東郷村道路元標鳳来寺村道路元標を回ります。

 

 鳳来寺からの戻りでは本長篠へショートカットする県道32号鳳来東栄線、220m程の峠でなんとか峠と云うバス停を期待したのですが、ただ「峰」と云う名前でした。 
 20100326f.jpg飯田線を跨いで八名郡の山吉田村道路元標へ向かいますが、途中でほぼ満開の桜が、時間の余裕があったので写真を撮りながら携行食でちょっと休憩。


 ここ山吉田村道路元標は、最近ネット上のブログで見つけたもので、「そう」と云う地元誌に紹介されたものだそうです、関西では見かける機会はなかったのですが、この出版社は結構面白そうな本を出されています、あの「定本 島根県の歴史街道」の編集に関わった方とか。 ところで元標は山吉田の郵便局の裏と云うか小学校のプールの裏にあります、判っていれば道路からも見えなくもないのですが,ちょっと通りすがりで見つけられる場所ではありません。 記事に拠ると学校敷地内かと思ったのですが、校舎とプールの間に登山道と云うかハイキングコースがあってそこから入って行けますが、実際に元標の建っている処は学校敷地内なのかも知れません、夏水泳実習中にカメラを持ってウロウロしていると変な人と間違われるかも、道路元標を尋ね回っているだけで充分「変な人」だとは思いますが、まぁ少なくとも後3人「な人」(失礼m(_ _)m)が確実にやってくるとは思いますが(^_^;)

 本長篠駅へ戻り再び飯田線に乗車、ここで時間の余裕をみて食料を調達するつもりでしたが、予定の一本前の1442発へも乗車可能な時間です、KHSを速攻輪行で乗車、次の浦川駅へ向かいます。 飯田線は殆どは119系、3扉セミクロス車ですが、輪行袋を置く適当なスペースがありません、空いていればトイレ横ですがこの変則的な席に陣取ります。

 浦川駅は静岡県、平成の大合併まで磐田郡佐久間町でしたが、今では浜松市天竜区となっています。 ここからR473で県境を越えて愛知県北設楽郡の下川村道路元標まで約10キロ程往復します。

下川村道路元標は下川保育園への入り口にあるとの事ですが、ちょっと見当たりません、写真見て判ります?

R473の途中に「煮淵」と云う滝があって案内板によると滝の拝の様にポットホールもあるそうですが、吊り橋もあるので帰途に少し立ち寄ってみました。 先日からの雨で水量が多くて、良く判りませんでした、しかし「煮淵」と名は沸き立つような流れの事を意味しているのでしょうね。

 

途中R473への昇格とかで分断されていますが、長野県、静岡県、愛知県の共通の県道1号飯田富山佐久間線のヘキサはここに。
 本長篠から1本早い時間で移動できたので暗くならない内に浦川駅へ戻って来れたのですが、これから松本までの長丁場、例によって東横イン泊ですが、松本へは2338到着の予定。 時間も充分にあるのでできればここで食事でもしたい処、元は街道の宿場町、浦川は戦前から町制をひいていましたが、佐久間村と合併して佐久間町となる、その頃からこの辺りの中心は佐久間の方へ移りつつあった様です。 銀行や信金の支店、学校や書店こそあるものの、食事のできる様な処は全て廃業していて、幸い小さな地元スーパーがありましたが、弁当等の気の効いたものは残っていないのかありませんでした、とにかく菓子パン類を買って浦川1825発の天竜峡行きに乗り込む事にします。

 

浦川村か浦川町としてここにも道路元標があったかも知れません、一応らしき処を探索してみましたが。 静岡県では道路元標は浜名郡の中ノ町村道路元標ただ1基しか報告されていませんし、県告示の存在も不明です。 この山峡の町で出逢ったら熊取村の様に感激ものですなんですがね。

本日の走行 72.0キロ

奈良→加茂→亀山→名古屋→豊橋→大海 4,310円
本長篠→浦川 480円
浦川→天竜峡→岡谷→松本 3,260円 
8,050円分乗車

本日の収穫
【850】 愛知県 南設楽郡 東郷村 (現 新城市)
【851】 愛知県 南設楽郡 鳳来寺村 (現 新城市) 
【852】 愛知県 八名郡 山吉田村 (現 新城市)
【853】 愛知県 北設楽郡 下川村 (現 新城市)