道路元標蒐集の旅

  「三日にあげず」とはこの事か、今日が使用期限の「18きっぷ」、2回分なら誰かを誘って敦賀まで輪行して河野海岸道路と旧北陸本線廃線跡なんて事も考えたりしていたのですが、1回分なのでかねて懸案の和歌山県西牟婁郡の周参見村道路元標を確認に行ってきました。

 近鉄大阪線の始発で鶴橋へ出て天王寺0650発の紀勢本線直通に乗っても紀伊田辺からの接続がないので、のんびりと桜井線から和歌山線経由で向かいます。 前出の「熊野 その表層と深層」では岩出町道路元標が見つからなかったとあり、消息が気になったので岩出駅で途中下車します。

 何の事はなく、岩出町道路元標は以前からの場所にちゃんと鎮座していました。 駅へ戻る途中でいわゆる「昔ながら」のパン屋さんで菓子パンを2個、おばちゃんがその朝に売れる分だけ作って並べていると云う雰囲気です。

 和歌山、御坊、紀伊田辺と乗り継ぎ周参見駅1132着、町名はすさみになっても駅名は周参見のままです。 ここで京都発のオーシャンアロー3号に抜かされます。 しかし南紀だけあって暖かく、桜もすっかり葉桜になってしまっています。

 周参見村道路元標はすさみ町立歴史民族資料館の建物内に保管されています、なお開館日は火曜と土曜のみ、事前に確認されてから行った方が良い様です。 元建って場所を見ていて判っていた事ですが、地上部分だけが切断されています。

 限られた時間では他に回る処も
ないので1310発紀伊田辺行きで帰途に、写真は岩代駅付近です。

 御坊で下車し元の御坊臨港鉄道、紀州鉄道に久しぶりに乗車する事に、距離だけでは芝山鉄道と云う事になるのですが、延長僅か2.7キロのミニ私鉄、最近まで大分交通のお古が走っていたのです、現在は北条鉄道のお古、なんと云っても現在運用されている唯一の2軸気動車が走っています、まさにレールバスそのものです。

 かつての国鉄のレールバスよりは天井も高いはずですが、中もバスそのもの、乗り心地2軸故に推して知るべし、と云うか軌道の方もかなりのものなんですが。 野上電鉄や有田鉄道無き今、和歌山県内の私鉄は今ではあの「たま駅長」で有名になった和歌山電鉄とこの紀州鉄道のみ、西御坊まで片道180円、紀勢本膳と時間を合わせたダイヤとなっていますので、機会があればこちらにも一度乗ってみてやって下さい。

 御坊は父方の郷里に近い事もあって、昔からこの路線は良く知っています、昔は乗客も多く、朝夕は国鉄の機械式気動車に準じた車両が2両連結で走っていました。 制御が機械式のため総括制御ができず、それぞれの車両に運転士が乗り込んでベルを合図にギアチェンジをしていましたが、運転士を足りないかで、運転の資格のない整備の人間が運転していたとかで、陸運局からお咎めを受けた事も。 現在は写真の西御坊駅が終点ですが、以前は日高川駅まで伸びていました、と云っても廃止されたのは1キロ足らずですが。
 桜井0552→0608高田0610→06441五条0648→0748岩出 1,280円
岩出0809→0831和歌山0837→0947御坊0958→1040紀伊田辺1051→1132すさみ 2,420円
すさみ1310→1359紀伊田辺1415→1459御坊 1,280円
御坊→和歌山→新今宮→JR難波 1,890円
JR難波→高田→桜井 820円
7,690円分乗車

本日の収穫
【891】 和歌山県 西牟婁郡 周参見村 (現 すさみ町) 

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