「erba」タグアーカイブ

迷走 ゆるゆるCC「葛城古道」

一言主神社にて

 今日はゆるゆるCCの女性サイクリストのねこさんの平日企画「葛城古道」、平日ですので何人集まるかなと思っていたら、8名の参加表明が。コースは近鉄新王寺駅に9時集合〜一言主神社〜高天原〜高鴨神社〜風の森〜船宿寺〜と云う事で、お昼は高鴨神社の近くの蕎麦屋との事。当直明けですので橿原9時スタート、高天原へ登るのを端折れば高鴨神社で追い付けそう、と走り出す事に。
 1045 葛城市と御所市の境界付近で県道30号御所香芝線いわゆる「山麓線」に取り付きます、さて前にいるのか後ろにいるのか、とにかく一言主神社へ、しかしまったく気配はありません。
 山麓線に戻り高天原はパスして南へ、1123 御所市北窪、旧県道30号との分岐に到着、しかし山麓線は車も多いしアップダウンがあるので嫌ですわ。一行は高天原へ登ったとすると前にいるとは考えられません、LINEへの書き込みを覗いてみると、極楽寺や笛吹神社だとか、遥かに後ろではありませんか。
 1時間近く先行している事になるのですが、とにかく高鴨神社へ向かう事に。1132 神社前に到着、お昼は近くと云うより隣の「鴨神そば」と云う事です、平日ながらお昼時ですので、結構お客さんがやってきます、時々陽射しの入る天気とは云え、この季節何もせずに待っていると寒いだけですので、先に入って食べるかぁ… 高鴨神社には何度も来ていますが、このお店には入った事はないのです。

 ざる以外は季節柄、温かいお蕎麦が3種類、ご飯ものは皆無、しかしきのこそばが1,300円は決して安くはないです。正直云って私には美味しいとは思えません。そう云えば過去に御所市在住のサイクリスト仲間に美味いよなんて話を聞いた事はありません。お店で小一時間待ちましたが一行が来た気配は一向にないまま店を出る事に、と云うより山麓線を走ってお腹を空かせた一行に相応しい店でもありませんし。1237 高鴨神社を後にしますが、風の森へは下らずに山麓線に戻ります。「かもきみの湯」へ下る分岐を過ぎた処で前から一人のサイクリスト。なんと笑雲さんが、何でも皆とはぐれてしまったとの事。とにかく二人で高鴨神社に再び戻ります。LINEを覗くと「わだきん」に行くとか「蕎麦屋に向かっている」とか混乱しています。
 そうこうしている内に、一行がこちらへやってくる事なく「わだきん」に向かう事が確実そうです。せっかくここまで来たのですから笑雲さんと風の森へ下り、鴨神の信号から旧道を北へ下ります。

 1315「わだきん」に到着、しかし一行の姿は、まったく何処をどう走っているのか想像がつかなかったのですが 1329 室交差点の方から登場、どうやら笑雲さんと出遭った付近から「かもきみの湯」へ下ってR24を走ってきた様です。例によって人気店の「わだきん」ですので何組が待っていますが、半時間程待って9人全員が入店する事にできました。私は2度目のお昼ですが、しっかり。
 結局はゆるゆるCC一行の皆さんと連ねて走る事なく「わだきん」前でお別れし、きんなん君と桜井に向かって帰途に就きました。本日の走行50.6キロ、下図の赤線はきんなん君、青線は私の走行ログです、これに途中はぐれしまった笑雲さんの分も重ねると面白いのですがね。

 Googleでもその手のサービスはあるのですが位置共有アプリを使ってみても良いかも。良くリスク云々を云われますがイベント開催中に時間とメンバーを限って運用すれば問題はないかと。昔「月うさぎキャンプ」の折、スタートもまちまちで上り基調のコースを重いキャンピング車で東吉野村を目指すために往路は其々で走っていたのですが、お互いの現在位置や到着時間を知るために「みんなで位置共有」と云うスマホアプリを使用した事があります。現在は提供されていない様ですが、同様のものは幾つもある様です。

 上図は2015年10月10日の「第8回 月うさぎキャンプ」へ向かう途中の模様を時系列に4つ並べたものです、女寄峠の途中で停まったまま動かないヤマタンさんのアイコンが見えます。

遠回り通勤ライド初め


 新春3日の「第29回新春サイクルミーティング」と4日のゆるゆるCC「初詣ラン石上神社」以外は片道7〜8キロの通勤ライドのみ。当面休みが無いので暫くは休足日は無さそう。今日はお昼過ぎまで陽射しもありそうなんで、今年初めての「遠回り通勤ライド」に、今日はErbaロードで出てきています。まずは腹ごしらえで向かい風をおして西へ、今年の「とんかつ初め」です、530円也にサービス券でコロッケ付き。

 「松のや」でお腹が一杯になった処で葛城川沿いの京奈和自転車道(この界隈は飛鳥葛城自転車道)を北上しますが、想像以上に風が強くて遮るもののない川べりの土手では煽られる事煽られる事、陽射しはあたたかいものめげてしまいます。春が愉しみの桜並木の下を走り(写真左)、近鉄田原本線をくぐります(写真右)。
 第二浄化センターの手前の桜橋で一旦自転車道を離れ太子橋まで北上し大和川右岸を追い風に乗って板屋ヶ瀬橋まで走ります。このまま真っ直ぐ行くと佐保川べりに入ってしまいますので、左岸に渡り庵治(おうじ)町でR24を跨いで再び大和川河畔を帰途に就きました。本日の走行37.4キロ、ちょっと物足りない距離ですが、さすがに風がね。

寒いけどめげずに「遠回り通勤ポタ」

下ッ道(中街道) 天理市庵治町

 勤務明けの今朝、時折雪が舞うお天気ですが頑張って遠回通勤ポタへ、今日はErbaロードです。中和幹線沿いのWORKMANで買い物の後下ッ道を北上、しかし北よりの西風が強すぎて遮るもののない田圃の中では煽れる始末。
 下ッ道沿いの地蔵堂で温かいものでひと息、今話題のDydoの「さつまいもミルク」にヤマザキ傘下となった神戸屋の格安あんぱん。
 しかしこれ以上定番の北西方向に進むのは諦めて方向転換、天理方面へ。
 陽射しがあるので追い風となると快適な事、天理の銀杏並木は丸裸、せっかくですので新春4日に「ゆるゆるCC」で来る予定の石上神宮へ立ち寄ります。お馴染みの鶏たちは元気です、別に春日大社の鹿とか、大神神社の蛇とか神社の縁起と所縁のあるものではないらしいのですが。
 山の辺の道を少し走って桜井へと帰途に就く事にします、ハイカーの多い季節はあまり踏み込まない様にしているのですが、今頃の平日なら気兼ねなく走る事ができます。R25バイパスの下をくぐって内山永久寺跡から夜都岐神社へ越えます、ロードでは些か厳しいですが石畳の方へ下らなければ完乗は可能です。夜都岐神社の裏手でピザ屋さんでしょうか畑の中に案内板が、今まで気が付かなかったのですが山の辺の道から少し入った処にある様です、ピザと云う気分でもないしこの季節で平日なのでやっていないだろうと思いながら覗いて見る事に。
 「サマナラガーデン」お客さんはいないみたいですが営業中で、丁度お昼前ですしピザ以外に野菜をメインにしたランチもある様です。

 店内はこんな感じ、母屋から張り出すように龍王山を見上げる事のできるガラス張りの広いテラス席。母屋側の元は窓際カウンターだったろう席に座ります。

 お野菜たっぷりランチにする事に、1,900円はおっさん一人のお昼には勿体無い気もしますが、野菜料理好きに興味深いランチ、野菜の様々な食感が愉しめます。そのうちにお昼を回って女性のグループが2組。この界隈はR169まで下るとがっつり食べられるお店は一杯ありますし、山の辺の道沿いはハズレな店も多いですが、その向きにはここはお勧めです。
 景行天皇陵まで下るとロードには厳しくなりますので上ッ道まで下り帰途に就きました。本日の走行42.5キロ。

カレンダー配達サイク「Delft」まで

京奈和自転車道から薬師寺を望む

 暮れの恒例行事が続きます、大和西大寺近くの自転車工房「Delft」さんまでカレンダーを届けに往復します、主に川べりの快走路を行くので久しぶりにErbaロードで。実は昨日予定していたのですが、一昨日の大阪行きでは慣れない靴で歩き回ったので脚やら腰やらあちこちが痛かった次第。

 大和川に沿って走ります、庵治町前後を除けば大阪までほぼ川べりを辿る事ができます。
 近鉄橿原線を跨いだ処から浄化センタ―を抜けて佐保川河畔の京奈和自転車道へ。再び橿原線と天理線をくぐります。

 佐保川に沿って北上します。
 佐保川を離れ奈良口交差点から秋篠川河畔を、午後から曇ると云う予報なのですが、最高のお天気です。ただ秋篠川沿いは道が狭い上の買い物の自転車やジョッキングの人が多いのが難点。
 尼ヶ辻駅前から西大寺駅西側の住宅街を抜けて 1234 「Delft」さんに到着、風情は街の自転車屋さんですが、マスプロランドナーをちゃんと取り扱ってくれる奈良では貴重なお店です、オリジナルのバッグも。
 帰りは大和郡山市街を抜けて富雄川河畔の自転車道を行く事に。
 御幸橋で大和川を渡り飛鳥川沿いの自転車道へ、今井町方面へは向かわず寺川沿いから耳成山を反時計に回って横大路経由で帰途に就きました。本日の走行63.4キロ、7,000キロ/年まで後5.3キロ。

大和高原へ向かったものの


 今日明日と連休、実は石川県へ行く予定もあったのですが、明日の天気が悪いので中止、天気よりモチベーションが上がらない言い訳なんですが。しかし昨日今日と最高のお天気、少しは走らないと絶対後悔すると Erba号で大和高原へ向う事にして9時半スタート。

 長谷寺門前から初瀬ダムに取り付きますが、以前は4サイドで登っていた坂がすんなり上がれません、ここ暫く坂らしい坂登ってませんでしたからね。
 小夫集落を抜け笛吹奥宮で一息入れます。そう云えば2020年以来  「大和高原真夏の早朝ラン」に参加できていないので、針からコースをなぞってみようかと。
 遅いスタートだったので初瀬ダムまでは暑い位だったのですが、標高が上がるにつれ気温が、今年は夏の間 Erba号がなかったのでレーパンを履かず仕舞い、ここへ来て7分丈にロングソックスが丁度良い具合です。
 針から少しR25を走り天理市山田町へ、そこから奈良市との境界の無名峠を越えるのですが、インナーローに入れそこねて足付き、そうなるともう上がれません。 田原まで下ったものの、このままコースをなぞっても大柳生から柳生、布目ダムと登るのが億劫になってきて、奈良市街に下る事に。久しぶりに県道80号奈良名張線を下ります「まんま亭」のあった頃は時々通ったのですがね。
 高円高校から県道188号高畑山線へ抜けて、帯解から上ッ道で天理へ、お昼を回ってそろそろお腹もすいてきたのですが、柳本駅の「ピクトン」も今一つ気が進まないので「4’season」まで頑張って走る事に。布留川南流沿いに走り中ッ道へ、蔵堂橋で大和川を渡ります。
 蔵堂橋より南は殆ど中ッ道は失われているのですが、中ッ道は香具山を真南に見て続いていたされています。14時過ぎには「4’season」に到着、久しぶりにランチを頂いて帰途に、中途半端な結果ですが本日の走行64.6キロ。

 本日のいでたち、9月のゆるゆるCCの「彼岸花の乱」で某女史が着ていた犬柄ジャージ、All Express で見つけて今シーズンは着る機会はないだろうけどとポチったものが、意外と早く某国から着弾したので。

不発の2日間

 どうやら木曜金曜と最高のお天気の様です、石川行きを止めてしまったのはともかくとして、今一つ気分が優れないと云うか体調もすっきりしません。なんとなく風邪を引いた様な引いていない様な、10度を超える寒暖差も堪えているのでしょうかね。

 お昼を回ってから買い物を兼ねて少しだけ走りに出掛ける事に、大和川河畔を北上し天理市庵治町で下ッ道(中街道)へ、いつもなら走り出すと調子が出てきて足を延ばすのですが、今日は南下して寺川沿いに走って帰途に就きます、ホームセンターとスーパーに立ち寄って帰宅。1時間半ばかり走って、走行25.4キロ。
 2日目も同様、雑用や片付け事をしているとお昼に、昨日同様に買い物がてら Erba号で走り出しますが、ホームセンターまで往復しただけ、ただ半年乗ってなくて違和感のあったロードにようやく体が馴染んできた様な、走行7.5キロ。明日土曜は夕方から出勤なのですが、先週行けなかったデルフトの朝ポタ、でも平城宮跡6時半ですから5時から走り出すのは無理でしょうね、十中八九。
 ところでErba号が復帰したら稼働状態の自転車が4台になると置き場所に苦労する事に。そこで1台は縦置きにするアイデアが。吊り下げる為のパイプを取り付ける事にしたのですが、車を持たない私はこういう時に困るのですよね、ホームセンターで長尺ものの材料を買おうと思っても、半時間は歩いて持って帰って来なくてはならないのです。そこで思いついたのがジョイント部分にガタのきたステンレス製の物干し竿、これを切断して流用、物干し竿の替わりは歩いて数分の近くのスーパーで売ってますし、材料としてはその方が安かったりして。ただパイプ外径が30φ、パイプソケットの規格って24φの次は32φなんですよね、それはテープでも巻いて誤魔化せば、ただパイプカッターは22φまでのものしか持っていないのです、32φが切れるものになるとそれなりに高くて、仮に買っても次に使う機会もね。取り敢えず金鋸で切ってみると意外に簡単に切断する事が、物干し竿のステンレスパイプって思っているより肉薄だった様で。と云う訳でマッドガードのないErba専用ですがハンガーが完成、ついでにアウトドア用品を載せる棚を増設、有り合わせの材料を使ったお陰で物干し竿を新調した799円を除けば、出費は金具を少し買った数百円也。
 せめて幾つか片付け物ができたので、この2日間は良しとしましょう。

Erba号の復帰

先月12日にもErbaロードを自分で再塗装していると記事にしましたが、リニューアルがようやく出来上がりました。しかし当初は8月第1日曜に行われる「大和高原夏の早朝ラン」が目標だったものが、ヘッドパーツのベアリングを交換したりと、結局半年がかりになってしまいました。
 土曜朝はデルフトの朝ポタなので、試運転がてら平城宮跡まで往復するつもりでいたのですが、前夜になってハブの玉当たり調整をやりだしてグリスアップまでしていたら既に外は白み始めていて、走るどころかそのまま寝てしまいました。従って土日の通勤往復が試運転に、せめて明日香村へちょっとだけ遠回り。9日がせっかくの休みなだったんですが、お天気がねぇ。
 元はブルー一色だったものをヘッドチューブとシートチューブを白に塗り分け、ヘッドにギンタローさんデザインのRRCBロゴ、デカールを自作して貼り付けました。デカールはなかなか上手く出来たのですが、塗り分けがネェ、なかなか難しいですわ。
 ここにきて季節が一気に進んだ様でして、半年振りのロードレーサーですが、このままだとレーパンをはかずに終わりそうなあんばいですね。

う~ん ちょっと失敗かも

2015年5月にエンド破損で引退せざる得なくなったKoga-Miyataの後がまに、2015年6月に京都のTさんから頂いたErba号、月日が経つのは早いもので既に7年、その間の走行距離は14,878キロ、輪行35回と大活躍して貰ったのですが、塗装の痛みが酷くなってきました、スチルブルーと云うのでしょうか少しくすんだブルーで、色合わせが難しくタッチアップも綺麗に行きません。特にデカールを貼ってある訳でもないので、そこで自力で再塗装に挑戦する事にしました。

 まずは試しとフロントフォークに挑戦、AMAZONで売っている塗料はがし液とサンドペーパーで塗装を剥がし、塗料は自動車の補修用として販売されているアクリル系塗料、自動車用ですからメーカー、車種に合わせてカラーは豊富でスプレー缶とタッチアップ用がほぼ揃います。ただ一般の塗料の様に原色が揃っている訳ではなく、メジャーな車種に限られています、それでも相当な種類です。元の色に近いものを探しましたが、いすずエルフ用のブルーが一番近いのですが、見た目がちょっと安っぽいですかね。ペーパーとプラサフで下地処理を繰り返し、これなら上手く行きそうです。

 ただ塗装の剥離、フレーム本体となると一般に入手できる塗料はがし液ではラチがあかず前に進みません。5月の琵琶湖キャンプの折に、ショコラさんとniwa-chanさんとその話をしていると、肌に付いたらピリピリする様な強力な剥離剤を使わないとなかなか剥がれないよとの話、それと塗ってからラップを巻いて暫く置くと良いとの事。強力な剥離剤こそ手を出しませんでしたが、ラップを巻く方法はなかなか効果的で、時間はかかりましたがサンドペーパーと併用しながら6月の始め頃には塗装を剥がし終える事ができました。

 小細工せずにブルー1色で済ませるつもりで、毎年8月第1日曜に行われるRRCBの「大和高原真夏の早朝ラン」には間に合うかなぁと考えていたのですが。なおヘッドパーツは抜き工具はありますが、圧入工具がないのでマスキングする事にします。

 ところで「大和高原真夏の早朝ラン」は日程的に参加が難しくなり、ちょうどその頃にRRCBの新しいボトルが届き、ギンタローさんのデザイン(写真左 真ん中)のマークが面白いので、ヘッドチューブとシートチューブを白にしてRRCBのマークのデカールで作って貼ってみようかと欲がでてきました、これが脱線の始まり。なお元々Erba号のヘッドチューブには「コルニャゴ」シールが貼ってありました。たまたま7月2日のゆるゆるCCのサイクでofはやまさんとご一緒したので尋ねてみる事に、デカールと云えばこの人しかいないでしょう。プリンタと市販のキットでもそこそこできそうです。ギンタローさんの許可を得て早速、金色っぽいのと銀色っぽいのを作ってみます。

 しかし塗分けが難しいです、マスキングテープから染み出ていたり、もともとこのフレームのラグとの継ぎ目の仕上げがあまりきれいと云えないのです、剥離の時に綺麗に削っておくべきでした。
 さて作ったデカールを水貼りするのはコツさえ掴めば簡単、デザインにもよりますが、カット部分も目立ちません。しかし相手がパイプだけに位置決めが難しい、ちょっと歪んだかな。
 ところで焼付塗装のできないシロウト塗装では強度がありません、気になっていたのが2液混合ウレタンクリアー、塗膜の強度や光沢が増すそうですが、混合して使い始めると12時間以内に使い切らなくてはならないのと結構高価なんです。7月18日にショコラさんと合った時にその事が話題に、なんでも焼付塗装のできないカーボンプレームはウレタンコーティングをしているのだとか。と云う事で2液混合ウレタンクリアーを入手。
 ところで塗装は何度か重ねて吹いているのですが、些か梨地っぽい仕上がり、吹いている時の距離が近すぎたかなと思いつつ、上からウレタンクリアーを吹けば、あのボテっとした仕上がりになるのだろうと考えていたのですが…

 これで塗膜の強度はあるのかな「うーん ちょっと失敗かも」、ともあれ色々な自転車仲間のアドバイスを受けながらここまでやってきたので、とにかく組付けを始めます。

2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」2日目

「土佐塩の道」文代(ぶんしろ)峠にて

 今日は高知県香美郡の2つの道路元標を巡ります。高知での宿はビジネス街の中の小さなビジホですが、大浴場があって「旅行支援」で3,200円也、それに2,000円のクーポンが付いてくるのですから「旅行支援」様々です。朝、パンに玉子と野菜と飲み物と質素ですが無料の朝食を頂きます、走り出す前にはあまり食べないのでそれ位が丁度良いです、種類豊富なバイキングだとついつい貧乏性な性格が災いしますので。さて輪行支度を解いて宿を後にします、

 幹線道路を避け、予めあたりをつけておいた舟入川べりの道を東へ、通勤通学と思しき自転車と何度かすれ違いましたので、高知市中心部から郊外へ出るコースとしては正解だったかと。見た風景だなぁと思ったら2018年春に南海フェリーで渡った徳島から室戸回りで走ってきたコース、大津村道路元標の傍でした。ところでこの舟入川と云うのは江戸時代に開削された灌漑用水なのです。
 さすが南国土佐、もう田植えが始まっています、中には既に終わっている処も。

 香南市香我美町口西川 「土居の谷」バス停脇に建つ香美郡は西川村道路元標、昭和の大合併で1955年4月に無くなった村ですが、村域は現在の香美市、香南市、安芸市に跨っていました。「塩の道」とはその名の通り江戸時代、製塩が盛んな現在の香南市沿岸部と内陸部との塩を始めとして交易ルートが発達した様で、現在は「土佐塩の道」として整備されています。車道は県道30号線香北赤岡線として古道と交差する跨ぐ様に整備されていますが、西川の集落を過ぎると途端に道が狭くなります、峠の標高は知れていて斜度はあっても6〜7%止まりで、とにかくクネクネと長い「エエ道」が続きます、「文代峠」は盟友峠おやじナワールド氏の足跡もあるのですが、氏の云う急坂とは?随分と印象が違うものです。木々の間からかすかに海岸線が… そう云えば高知に来てここまで海を見てなかったゾ。


 切り通しになっている峠に到着、香美市となりますが字名は西川、西川村が峠を挟んだ地域であった事に納得、今では道の通じていない安芸市轟地区まで西川村だった事から、この山中に「塩の道」と関わった一つの経済圏があったのでしょうね。
 峠を越えると直ぐに民家があり、物部川の支流西ノ川沿いの先とはうって変わった明るい谷が続き国道195号(土佐中街道)まで下ります。
 次の在所村道路元標まで結構交通量のある道を数キロ遡らなければなりません。この195号は四ッ足峠を越えて徳島県阿南市へ続くので、徳島市経由で帰る案も検討してみたのですが100キロ以上の道のり、トンネルがあるにしても目の前の山容を見上げると引いてしまいます。

 在所村道路元標は香美市立吉井勇記念館の敷地内にあります、月曜は休館日と云う事で心配していたのですが、記念館の裏手の国登録有形文化財「渓鬼荘」近くにあり、道路元標の処まで行く事に問題はありませんでした。寡聞にして吉井勇なる人の事は何も知らないのですが、ググってみると近代の歌人で3ヶ月ばかりここ猪野々の地で隠遁生活を送ったのだとか、3ヶ月引き籠っただけで立派なハコモノが建つのでしょうか、ちなみに漫画家のやなせたかしの父方の実家もここ在所村。そんな事より「道路元標」ですが○○村がなくて「道路元標」としかなく、形状も省令に準じたものが破損してこうなったとも思えません、場所的に本来の位置から移設されたものでしょうが、とにかく「道路元標」と主張しているので「在所村道路元標」だと云う事に。在所村は1961年に合併に拠り廃止されています。
 在所村道路元標を後に国道は避けて物部川右岸の県道他を次いで土佐山田駅へと向かいます。先日の神通川程ではありませんが河岸段丘が発達している事と流れ込む支流の為に下り基調とは云え細かなアップダウンが続きます、左岸側には美良布村道路元標がありますが2008年4月に履修済、「アンパンマンミュージアム」とかもありますけど、あのキャラクタが好きでないんで。
 物部川は杉田ダムのダム湖となり、県道はサイクリングコースになっている様でブルーラインが引かれています。
 ところで「旅行支援」のクーポンですが使う機会もなく走ってきたので、土佐山田の街中に入った処でローソンで消費する事に、お陰で高松までの車中は豪勢に。コンビニで使えるのも便利ですがそれもなんだかなぁ…
 1510 土佐山田駅着、セブイレに母屋を取られた土佐山田駅。次の上り普通列車は 1630 と云っても1日5本ですが、のんびりしっかり輪行支度を。
 土佐山田駅2,3番ホーム、左がこれから乗車する 1630発琴平行、右は窪川行き。

 車中よりスイッチバッグの新改駅、左側が駅ホーム、右側が阿波池田方面への本線です。豊永駅を出ると乗客は2人に坪尻駅は通過して 1922 琴平着、15分待ちで高松行きに乗り継ぎます。
 高松 2033着、乗車4時間3分2,790円也。明日は高松港から小豆島に渡りますので、駅から比較的近い宿をとってあって輪行状態のまま移動します。
 本日の走行77.4キロ、高知まで行ってなんだかなぁと云うコース設定でしたが、道路元標2基に歴史ある街道の峠を越える事ができたので良かったかな、高知市街まで戻ると100キロ前後になるでしょうが、高知に住んでいたらなかなか良いコースかと。

1日目 2日目 3日目

2023年春 18きっぷ輪行旅「四国へ」1日目

極め付きの秘境駅 土讃線 坪尻駅

 「青春18きっぷ」の有効期限が迫ってきているのに、一昨日の雨で予定が狂ってしまった訳ですが… そこで往路だけ利用して泊りで高知へ向かう案が浮上、高知県は貧乏人には厄介な処でして2018年3月に「四国の右下ツーリング」で自走して以来暫く行けていません。
 未収の道路元標がまだ7基(左図赤色)残っていて四万十川とか足摺方面は無理としても高知市周辺の2 基はやっつけておきたい処。その高知市すら「18きっぷ」で行くには土讃線の琴平~土佐山田間がボトルネックになっていて、その日の内に辿り着けるのは桜井0759→高知1904(所要11時間5分)と桜井1013→高知2027(所要10時間14分)しかなく、移動だけで一日終わってしまうのです、そして勤務明けからのスタートでは桜井1013発と云う事になります。
 桜井1013→1041奈良1045→1137大阪11:45→1248姫路13:05→124相生13:32→1438岡山1442→1520坂出15:30→1543多度津15:59→1706阿波池田1748→2027高知
 ところがこのスケジュールにはリスクがあります、岡山での乗換時間が4分、2番ホームから8番ホーム、この時間帯ならそうは混んでいないのですが輪行袋を抱えての移動です、万が一東海道山陽本線が遅れると先がないのですが、岡山から1本後のマリンライナーに乗れば、坂出、多度津と乗継、琴平から阿波池田まで特急「南風17号」に1,200円(乗車券と50キロ未満の特定特急料金)払って乗れば、阿波池田で1748発の高知行きに追いつく事ができるのです、と云う事で9日夜の高知の宿を確保する事に、もちろん「旅行支援」の対象になる様に。機材はerbaロード、コース的に延陽伯号やデモン太では辛いしロードは輪行楽ですからね。
 さて1日目は先日の高山同様、自転車担いでの移動だけで終わってしまいます、本日の走行は通勤の6.5キロのみ。桜井1013発奈良行きに乗車、順調に駒を進めて岡山1442発「快速マリンライナー39号」に乗車、津山線のホームに停まっていた国鉄色のキハ40の写真を撮る余裕も、臨時の「夜桜号」とか、1両はラッピング車両で1両は国鉄色とはJRも抜け目がない様で。
 瀬戸大橋を渡り、昨年9月以来の四国、坂出、多度津と乗り換えます。
 土讃線に入りスイッチバックの秘境駅「坪尻」、飯田線の田本駅同様徒歩で山道を行かないと外へは出られません、それでも下車する鉄な人が何人か、10分後に来る上りで折り返すのですよね。
 普通列車の車両はJR四国になってから作られた1000系に置き換わっている様です、ホーム高さの関係もあるので西の方に行くとまだステップのあるキハ32とかキハ54が頑張っているのかな。JR四国ってホームが低いので輪行袋を担いで乗り降りする時には要注意です、気を付けないと降りるときにエンドやリアディレーラーをぶつけたりします。トイレなしロングシートのキハ32に何時間も乗せられていた頃を思えば、1000系なら輪行袋を置く場所も今はトイレもあるので助かりますが。
 予定通り来たので阿波池田で42分待ち、未明に職場で早い朝食を摂ってからまともに食べていませんので、数分歩いてスーパーマーケットまで往復、駅横にセブイレがあるのですが、品数が知れていますし(それにセブイレ嫌い)、阿波池田ってスーパーも2軒あってコーナンもダイソーもあるのです。
 大歩危、小歩危と停まりながらもう一つのスイッチバック駅「新改」を過ぎる頃にはすっかり陽が落ちてしまいました。2027 高知着、輪行支度を解くのは明朝にして輪行袋を担いで宿まで、遅々に車内で食べた弁当が効いているので外食するのは止めて、早々に休む事に、10時間14分 7,410円分乗車、王寺~佐賀の17時間59分には及びませんが充分くたびれました、明日は走るぞ。

1日目 2日目 3日目