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ゆるゆるCC「葛城山麓彼岸花のラン」に乱入

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 今日はゆるゆるCCの「葛城山麓彼岸花のラン」、勤務明けからでは第2集合場所の道の駅「ふたかみパーク當麻」9時半には間に合いませんので、途中から合流させて貰う事にしましたが…
 さて「ふたかみパーク當麻」からどのルートで来るかが、「一言主神社」を目指すだろう事は間違いないのですが、単純に山麓線を走るか、アップダウンと交通量の多さを避けて御所市まで下を来るか悩ましい処です。
 とにかく九品寺に寄ってから山麓線の楢原交差点で待つ事にします。写真は楢原界隈の彼岸花。

 楢原の交差点に出たの10時半、「ふたかみパーク當麻」からは10キロに満たない距離ですが、16名の大人数ですし小1時間はかかるでしょう。しかし一向にSNS等への書き込みがありませんので、実際どこをどう走っているのか判りません、ただここからならどっち方面へも短時間で向かう事ができます。そうこうしていると 1040 スミレちゃんを先頭にやってきました。(写真左は4倍デジタルズームでの撮影)
 このまま一言主さんへ向かうのかと思いきや、国道309号を下って「わだきん」へ。まぁ本隊は朝8時柏原スタートで走ってきている訳ですから、開店前に並んでさっさとお昼にありつこうと云う段取りなんですね。(写真左 : タックさん)

 開店と同時に1階と2階に別れて全員がすんなり入る事ができました。

 1225 には「わだきん」を後にし「室ネコ塚古墳」とか訳の判らん処をウロウロしてから「一言主神社」へ。
 asuka号が来月半ばまでドッグ入りですので、暫くErba号で出掛ける機会が多いです。(写真 : タックさん?
 一言さんを後にし少し下った処で一行とお別れし、坊城の「だんご庄」本店で職場への差し入れを買い、荷物を取りに職場に立ち寄ってから帰途に。本日の走行48.1キロ、一昨日に続き今日も摂取カロリー>消費カロリーかも。
 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHPの 「BICYCLE」→「CYCLING REPORTS」→ 「2024」とたどって下さい。なお認証が必要です、ログインは’2024’、パスワードは2024年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおSNS上のリンクからたどった場合にエラーとなる場合があります、リンクアドレスをブラウザにコピペしてご覧ください。

今日の遠回り通勤は…

 今日の遠回り通勤は、3年前にフルオーダーで作って頂いたフロントバッグの修理をお願いに西大寺の「Delft」に向かいます、しかし先日の雨からすっかり季節が入れ替わって随分と走りやすくなりました。久しぶりに北の方角に走りますので、一昨日もゆるゆるCCの「彼岸花ラン明日香」でご一緒したばかりの田原本のY氏に「お茶でも如何」と声を掛けておきます、実は行こう行こうとまだ行けていない番条町(大和郡山市)の「樹の実Cafe」に連れてって貰おうとの算段です。
 職場を出て飛鳥川べりから下ッ道(中街道)、上品寺町の集落の中の迷路の様な道を抜け再び飛鳥川沿いの自転車道へ、しかし自転車道の一部は草ぼうぼうで走るのもままならない状況、途中から筋違道(太子道)に入るべきだったと後悔既に遅し、ようやく御幸橋で大和川を渡り富雄川沿いの自転車道へ、定番コースには違いないのですが…
 そのまま自転車道を行くと郡山市街の登り下りが鬱陶しいので山田橋を渡って金魚田の中を抜けて下街道へ。

 下街道は柳町商店街となり、菊屋の前で突き当たるので左へ、適当に走って秋篠川沿いに出ます。
 11時過ぎには「Delft」に到着、20分程お邪魔して用件を済ませてY氏の待つ平城宮跡の「平城京いざない館」へ向かいます。
 Y氏と合流して「丸源ラーメン」で今日の走行距離ではカバーできなそうな高カロリーなお昼を頂いてから佐保川沿いを走って「樹の実Cafe」のある番条町へ向かいます。
 番条町も奈良盆地に点在する環濠集落の一つ、村内を探索。せっかくですので来月の「月の宝箱」での宴会用に「中谷酒造」で1本仕入れておきます。あと不思議なのは民家の勝手口にある三番叟の恰好をした金属製の猿の置物

 番条町の集落の中にあるセルフサービスのカフェ「樹の実Cafe」セルフどころか無人なのです。料金は1杯200円也(追加は150円)。詳しい事を書くとキリがなさそうなので、ぜひ一度行って見てください、佐保川沿いの自転車道すなわち京奈和自転車道からも見えなくはないのですが。あまりに居心地が良いのですっかり長居をしてしまいした。Y氏とは下ッ道(中街道)の庵治町(天理市)までご一緒し、大和川沿いを帰途に。本日の走行 61.7キロ。

遠回り通勤「久しぶりに東吉野へ」


 勤務明けからの久しぶりの遠回り通勤、今日は芋ヶ峠を越え、吉野町から東吉野村、宇陀市へと反時計回りに走る定番コースを。asuka号が塗り替えのためにドッグ入りしていますのでErba号で。さすがにお彼岸ともなれば朝夕は多少過ごし易くなった様な気もしますが、陽が昇るにつれて暑くなってきますし、左膝を強く踏み込むと少々痛みが、Erba号も重く感じます、大丈夫かなぁ。

 行者辻、通過して足付きなしで峠まで行けるかなと思いましたけど、やはり無理。暫し休憩、耳鳴りの様な秋の虫のユニゾンの上にツクツクボウシのソロが、暑くて長かった今年の夏の終わりを感じさせます。

 0959 今年6回目ですが6月1日以来ですから久しぶりの芋ヶ峠です。夜食の残りのあんぱん1個を補給食に東吉野まで頑張ります。栢森から千股まで単車と行き違っただけで1台の車にも出遭わず、なお吉野側で路肩が崩れている箇所があって幅員が狭くなっている区間があるので注意。
 津風呂湖畔経由はせずに吉野川べりまで下り、右岸の国道と左岸の県道を継いで東吉野へ。お昼は「よしの庵」のお蕎麦が定番だったのですが、すっかり人気店になったお陰か、今シーズンになって三タテまではゆかずとも二タテを食らって予約出来なかったので、電話する気もおこらずフロントバッグの 「あんぱん」頼りに一谷峠を目指す事にします。
 1208「よしの庵」駄目元で覗いて見ると「本日売り切れ」の紙がありません。やった、久しぶりに美味しいお蕎麦にありつける。

 確か開店したのが2014年ですから10年、まだ「月うさぎ」が谷尻(たんじり)にあった頃、キャンプに行く道中で皆んなで立ち寄ったり合流したのが懐かしいです。いつもと変わらず「変わりご飯とのセット」を注文。

 1311 高見山を望むビューポイントに到着、もうすっかり秋の空ですね。

 高見から全く車に出遭わず終いで 1400 には谷尻の三叉路へ、1404 には一谷峠を越えます。

 1416「月うさぎ」に到着、お客さんは2組、しかし猫どもの姿が見えません、10匹はいるはずなのですが、ここの猫どもは職業意識がないかしてお客さんが来るとどこかへと姿をくらますのです、お客さんが帰るとどこからともなく現れます。まぁ涼しくなると膝の上に乗ってきたりするので、猫の気持ちも判らなくもないのですが。
 実は明日から下の「月の宝箱」で第4.5回「番頭さんを囲む会」と云うな飲み会が行われるのですが、もろに出勤日と重なって不参加、次の第5回(10/26〜27)は参加しますので、皆さんよろしく。
 ところで少々雲行きが怪しくなってきましたが、雨雲レーダーによると国中から大和高原へと雨雲が流れています、ゆるゆるCCに皆さんが大和高原の方を走っている様なのですが、大丈夫なのかな。 
 1526 雨の心配もなくなったので「月うさぎ」を後にします。いつもの様に芳野川沿いの道を走り、榛原西小の前の越えて篠楽へ。ふと思いついて篠楽の交差点(昔ローソンのあった)と西峠の間から桜井市吉隠(よなばり)へ下る道に入ってみる事に、ちゃんと舗装されていて車が来ないのは良いのですが、100m余りを一気に下る激坂、桜井からR165を吉隠まで登ってきて西峠まで後1.5キロのところまで来てこのルートを選ぶ意義はなさそうです。本日の走行 82.4キロ。

岡山鳥取県境の峠周回は…



 0645 湯郷温泉を後にします、しかし9月も9日だと云うのに今日も暑くなりそうです。今年4月に来た折は林野あたりから出雲街道を辿りながら津山へ向かったのですが、今回は岡山県道51号美作奈義線と同7号智頭勝田線を継いでまずは鳥取県との県境の右手(うて)峠を目指します。ただ通勤時間帯と重なってか思っていた以上に車が多いのが。

 途中、国道429号を挟むのですが、コンビニがありますので補給を、この先は鳥取県側に越えて智頭までコンビニの類はもとより食料の調達は無理かと。国道と別れ県道7号となる頃には車も少なくなり、自転車にとって快適なコースに
 巻頭の写真と左の写真は県道7号から梶並川を挟んだ対岸路、以前に右手峠を越えたFacebookのお友だちのブログレポートで雰囲気の良さげな道の 写真をみて Google Street View で探し出した次第、久賀ダムの下の辺りになります。今回ロードなもんで「自撮り」の準備をしてこなかった事を後悔。
 久賀ダム、1973年に竣工した決して新しいダムでもないのですが、四阿やトイレは新しく整備された様です。
四阿で先のコンビニで調達した朝食を。余談ですがトイレの掲示がなかなか面白いのものでしてね。
 「トム・ソーヤー冒険村」のある右手集落、右手峠に向かって最後の自販機です。県道7号はこの辺りからセンターラインのない広めの1.5車線に。

 峠手前までこんな調子が続きます、標高が400mを超えた辺りから騒がしい蝉の鳴き声が途絶えて静かに、秋を感じさせる風情です。この辺り「木地師の里」と呼ばれています。

 1038 峠に到着、岡山県側は比較的緩やかでしたが、鳥取県側は林間のワインディングロードに。
 ただ県道296号西谷那岐停車場線への分岐から先は拡幅整備されて日陰のない道が国道373号まで続きます。「自転車峠おやじ」のナワールド氏によると「鳥取側の方が険しく、ヘアピン・急カーブが多い。岡山県側はなだらかなものだ」とありますが、なだらかまでとはね、2001年の記録ですから私と同い歳の氏はまだ40歳台のお話。
 さて予定では国道373号を智頭まで下り、因美線に沿って走り物見峠を越えて再び岡山県側に戻るつもりだったのですが、智頭まで来て急遽予定を変更、鳥取市が39.4℃と最高気温の記録を更新し、正に危険な暑さにリタイアした先月22日のリベンジで鳥取市まで走り「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」の残りを山陰本線大岩駅まで走る事に。
 千代川に沿って国道53号を走ります、下り基調と云うか殆ど平坦なのですが向かい風が些か余計です。鳥取市街まで10キロを切って時間を読める様になってきたので、先月も立ち寄った道の駅「清流茶屋かわはら」で一息入れます、しかしこの前後自転車道のルートが曖昧なのが…

 源太橋(写真左)から因幡自転車道の専用道区間に入り、先月にも増して草ぼうぼうの河川敷区間を突破し鳥取大橋東詰で「鳥取うみなみロード」に合流、千代川河口の見えそうな処(写真右)まで北上し折り返します。

 自転車道は住宅地の中を車道と交錯する様に登って行き、鳥取市街を見下ろせる高さまで。

 県道319号鳥取砂丘細川線へ入り一気に観光地の雰囲気に、せっかくですので少しだけ覗いて見る事に。

 以前は国道9号だった県道328号福部岩美線で駟馳山(しちやま)峠を越え、鳥取市から岩美郡岩美町へ。1505 には先月も立ち寄ったコンビニ(ファミリーマート 岩美町大谷店)へ、これで「鳥取うみなみロード」をほぼ完走した事になります。最寄りの大岩駅から帰途に就く予定でいたのですが、次の下りは 1641、輪行支度を含めても時間の余裕がありますし、走行距離が100キロにあと少し足りないので、次の岩美駅まで足を延ばす事にします。 
 1546 山陰本線岩美駅に到着、大岩駅と違って無人駅とは云え特急も停まる立派な駅です。

 のんびりと輪行支度を済ませ 1646 発豊岡行きに乗車し帰途に。スムーズに行けば岩美1646→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2145→2252大阪2257→2313鶴橋(2318→2353桜井)となるのですが、岩美駅出発から遅延、遅れは福知山駅の待ち時間で吸収できたのですが、大阪近郊路線があちこちで遅れていて、鶴橋で近鉄の乗り換える事ができたのは榛原行き最終で、桜井駅に辿り着いたのは日付の変わった 0026 となり7時間40分乗車。
 今日はJR区間4,830円分乗車して「18きっぷ」2014年夏シーズンを使い切りました。

 

1日目 2日目

東へ向かうか、西へ向かうか


 「18きっぷ」残り2回分、まだまだ残暑が厳しい様でして勤務明けの今日8日は実質移動日として走るのは明日9日、少しでも標高の高いところを目指したいのですが、東西両方向のプランを用意しておいて、あとは天気予報次第。

【東案】は春に行った岐阜県恵那市の岩村をスタートし、大桑峠、根雨、折元峠、園村道路元標、東栄、七郷村道路元標を経て飯田線の三河大野または本長篠駅まで。愛知県に未収の道路元標は後3基、これをこなせば残るは名古屋市内の1基になるのですが。
【西案】はこれも春に行った湯郷温泉泊で右手(うて)峠を鳥取県側に越え、智頭で折り返して因美線沿いを走り物見峠で津山に戻るプラン、右手峠は7月末の山陰ツーリングで志戸坂峠経由の予備案として考えていたのですが、なんと岡崎のけったさんが津山デポで周回コースを取っているレポートを発見!
何れにせよ100キロ前後の距離になります。
 お天気の方は似たり寄ったりだったのですが、結局【東案】は復路に名鉄~近鉄と使えますし敢えて「18きっぷ」のシーズンに行く事もないかと【西案】を採用して「西」へ向かう事とし、春にも利用した湯郷温泉の宿を予約。桜井1204発で奈良、大阪、姫路、播磨新宮、佐用と5回の乗り換えで林野1637着とかゆっくり目のスタートでも暗くなる前に宿に到着できます。ただ姫路駅は山陽本線と姫新線播但線の間には乗換改札があって「18きっぷ」ですと6分では些か危ないので1本早い桜井1136発に乗車する事に。


 奈良で大和路快速、大阪から新快速、この時間帯ですと輪行袋の置き場所も確保できて余裕で座れます。大阪駅での乗り換えがスムースに行って1315発に乗車できたので姫路駅で36分待ちに、せっかくですので山陽本線ホームの立ちそばへ、実はここは今まで機会がなく初めてなんです、何やら「ごぼう磯部揚げそば」なるものを、ごぼうの風味と食感がなかなか良かったです。
 余裕で姫新線ホームへ、播但線は姫路寄りは電化されていますが、姫新線は非電化で新鋭のキハ127の2両編成、321系や521系電車と共通化が図られているで、音以外は電車変わらないのがねぇ… 姫新線は終点の新見まで直通と云うのがなく、播磨新宮でキハ127の両運転台型キハ122単行に接続、更に佐用駅で関西線加茂~亀山間や芸備線や木次線でお馴染みのキハ120単行に、ただこいつは輪行袋の置き場所が困るんですよね。

 のべ5時間1分の乗車で1637林野駅到着、桜井1136→1208奈良1215→1307大阪1315→1417姫路1453→1527播磨新宮1530→1600佐用1603→1637林野 4,070円分乗車。
 客待ちタクシーがいるとは云え美作市中心部の駅、湯郷温泉の最寄り駅と云うには寂れた駅前です。まぁ少し離れて国道沿いに行けばスーパーもホームセンターもドラッグストアも家電量販店まであるのですが。
 ゆっくりと輪行支度を解いて湯郷温泉の宿まで走りますが、約15分4キロ余り、些か処かかなり物足りないです。前回は外食したのですが、今日は温泉に浸かってさっさと休みたいので、先に温泉街近くのスーパーで適当に買って済ませる事にします。
 春に自転車仲間のダイバーてっちゃんに教えて貰った宿、楽天トラベルで3,990円也(税込み、入湯税200円は別)、別棟で個室ですがゲストハウス風の設えで、トイレとシャワーが共用、冷蔵庫やテレビは共有スペースに、本館の温泉大浴場が利用できますので一人旅には上等です。自転車は前回同様に本館ロビー奥の倉庫に入れさせて貰えました。
本日の走行は朝の通勤7.6キロに林野駅から湯郷温泉までの4.0キロ。

1日目 2日目

日本で一番暑かった鳥取へ


 2024夏「18きっぷ輪行旅」第3弾は城崎温泉から鳥取市の間の未走行区間を走ろうと山陰本線浜坂駅から風光明媚な海岸沿いを走り鳥取駅を目指します、距離は42キロ程ですが、時間的にお正午から走り出すので。
 実は昨日今日と連休でしたので、昨日鳥取市まで走り今日は物見峠または右手(うて)峠で岡山県側へ越えようかと考えていたのですが、些か疲れが溜まっているのと、鳥取市界隈で適当な安宿が無かったので今日1日の日帰りに。
 浜坂駅は兵庫県の北西端、美方郡新温泉町、普通列車にしか乗れない「18きっぷ」ではかなり遠いです、桜井駅スタートですと1256着、近鉄利用でも変わりません、そこでJR奈良駅までの20キロを未明に自走する裏技を、JR王寺駅と云う手もあるのですが、桜井から天理を経て奈良への旧街道上ッ道(上街道)は旧くからの町並みを繋いでますので途切れる事なく街灯があり、信号も車も少くて、まして日頃から走り慣れたルートです。Erba号で0333に桜井の自宅をスタートし0445にはJR奈良駅前に、ここまで走行19.9キロ。
 輪行支度を解いて奈良0522発の京都行に、その後園部、豊岡と乗り継いで浜坂1121着。所要時間も長いですが、京都駅での奈良線から山陰本線への乗り換えが大変なのと、平日故に通勤通学の時間と重なるのと、園部から先は2両編成となるので、結局綾部までは座る事はできませんでした、まあ輪行袋がなければ要領よく座れなくもないのですがね。
 6時間掛りで浜坂駅へ、輪行支度を解いてくずぐずしているとお正午になってしまいました。走り出す前から食事と云うのも何ですし、この先鳥取市の手前までコンビニの類はないので、予め携行食を多めに持ってきています。しかしこの時間から走り出すのは大変、やはり真夏は前日に現地入りして早朝から走り出すのが正解の様です。

 浜坂を出ると2駅先の居組までは国道178号線を、幾つかあるトンネルは片側の歩道が広くとってあるのと、旧道と思われる部分も幾つか通行止になっている様ですので、そのまま国道を行きます。居組から先の鳥取県との県境となる区間は東浜居組道路(山陰近畿自動車道)の開通で国道指定から外れ、現在は兵庫県道128号居組港居組停車場線、新温泉町道・岩美町道七坂八峠線、鳥取県道256号陸上岩井線となっています。東浜居組道路が無料ですのでこちら側を走るのは観光の車と地元の車だけで至って空いています。
 多少のアップダウンがあるのですが標高113m程でピークを越え、鳥取県側に1キロ程下った処で県境となり、東浜の海岸線を望む事ができます。

 山陰本線東浜駅、先月末に境港から鳥取まで走った「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」の東の終(起)点、鳥取県最東の駅と云う理由だけで「紀の川サイクリングロード」の隅田駅とさして変わらないだろうと思っていたら、無人駅ににしてはなんとモダンな駅舎で天井は鏡張り、「トワイライトエクスプレス瑞風」停車の為に改修されたそうです。
 残念な事に「鳥取うみなみロード」は町道陸上(くがみ)中央線が現在全面通行止で国道178号旧道を迂回しなくてはなりません。迂回路へショートカットしようとしたら日影のないコンクリート舗装の激坂が…
 田後漁港から浦富海岸へ、標高こそ100mに届かないのですが、それなりのアップダウンをこなして網代漁港へ下ってきました。予定ではこの先内陸側へ、駟馳山(しちやま)峠を越えて鳥取市域に入り、鳥取砂丘の南側を走り千代川河口近くに出て因幡自転車道へ入るのですが、海岸を離れて風がなくなるのと、強烈な西日に木陰も少なそうな様子、この付近では貴重なコンビニに入ってアイスを齧りながら暫し思案。鳥取1800発で智頭急行を経由して帰途に就く予定、残り20数キロ、輪行支度を含めても3時間は余裕なのですが、この暑さは尋常じゃないです。結果的に最寄りの大岩駅に向かい帰途に就く決断を、奈良駅までの自走を別にすれば27.6キロ走っただけでギブアップする事に。

 鳥取駅の2駅手前の大岩駅、事前にwikiとストリートビューで調べてはいたのですが、無人駅でスロープでホームまで行けるものの、回りに民家もなく自販機どころかトイレもなくて小さな待合室があるだけ。次の上りまで小一時間ありますのでのんびりと輪行支度をして、無人を良い事に着替えも済ませてしまいました。待合室は風が抜けて心地良い上に忘れ物?の団扇が、拝借して蝉の声を聴きながら列車を待ちます。
 1641 の上り豊岡行きに乗車、山陰本線経由ですので智頭急行経由の別料金を払わずに「18きっぷ」で大阪鶴橋まで帰る事ができます。ところで今日の暑さ、気象庁のサイトを覗いてみると… 鳥取市は1404に39.4°を観測、鳥取市での観測史上1位を更新して、今日日本で一番暑い処へ走りに来ていたのです。

 今日走ったのは赤線部分、城崎温泉から鳥取市の間の未走行区間は断続的に4ヶ所を残したままです、餘部~浜坂間は海岸沿いの林道三尾御崎線に加えて町道久谷桃観線(桃観峠)が通行止で自転車は20キロも内陸の国道9号春来峠まで迂回しなくてはなりません、「鳥取うみなみロード」の迂回区間も含めて、先の長い宿題になりそうです。
 福知山駅での41分の待ち時間にコンコースに出てコンビニで夕食を調達。宝塚線、神戸線の遅延が心配でしたが定刻に大阪着、鶴橋から近鉄利用で桜井2353着、日付の変わった頃に無事に帰宅する事ができました、本日の走行47.6キロ(桜井→奈良を含む)。
 奈良0522→0622京都0637→0721園部0725→1010豊岡1013→1121浜坂 5時間59分乗車 4,070円分乗車
 大岩1641→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2145→2252大阪2257→2313鶴橋(2318→2353桜井) 7時間12分乗車 JR区間5,270円分乗車
 都合輪行13時間01分は鳥取の手前までの「18きっぷ」での日帰りですから仕方がないですよね、それでも2015年4月7日に王寺から益田まで15時間余り、山陽本線大畠駅で途中下車して周防大島へKHSで渡った記録には及びません。

RRCB 大和高原 真夏の早朝ラン

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 毎年8月の第1日曜に行われる RRCB の恒例行事「大和高原 真夏の早朝ラン」、朝7時に名阪国道針テラスに集合、大和高原の約50キロ程の周回コースを午前中に駆け抜けます。今回で16回目と云う事ですが、私は2020年以来久しぶりの参加になります。実は今日も夕方からの出勤ですので、お昼もゆっくりご一緒できないのですが… 
 些か早過ぎるのですが、涼しく車の少ない内に登ってしまおうと、まだ薄暗い4時半に桜井を出発、R165を長谷寺へ向かって出来るだけ旧道を縫って行きます。大和朝倉あたりを走行中、胸にボールの様なものぶつかる衝撃が、鳥?なんと自転車に乗っていて「バードストライク」、雀や燕やコウモリしては大きかった様な、烏にして小さかった様な、なんだろう鳩かなぁ…
 その後は順調に、初瀬ダムに取り付いて小夫から藺生へ、7時には余裕なので「都祁山の道」へ、朝の空気が心地良いです。

 R369沿いのコンビニで補給食を調達して針テラスへ、まだ6時半過ぎなのですが殆どの参加メンバーが顔を揃えています。山ゆさんは昨夜のうちに到着してキャンピングトレーラー泊だったそうです。
 さて7時を回ったので出発です、本日の参加者は15名、うち女性は2名。
 まずはR25旧道を西へ、一本松ICの先で小野味川沿いの市道に入り山田町へ、奈良市田原へ越える無名の峠(523m)を越えます、距離は短いもののこれが一番の難所。(写真右 : UG兄さん)
 摩崖仏の前で小休止した後、県道47号と合流して県道80号を跨いで大柳生へのダウンヒルです。

 大柳生の里を見下ろすポイントで恒例の集合写真の撮影。2020年2019年2018年
 須川貯水池まで下り県道33号へ、狭川バス停前のよろづ屋さん、お店はやめてしまった様ですが自販機は健在、怪しげなFANTAのお味は? 毎年8月の第1日曜に現れるオレンジ色の集団は地元の人にもお馴染み、どうやら村の草刈りの日と重なっているみたい。
 京都府との府県境まで後2キロの処まで下って、折り返す様に県道173号へ入り、白砂川に沿って遡ります。

 柳生を経て興ヶ原の沈下橋を渡ります。
 周回コースのほぼ2/3を走って布目ダムへ、ここでは毎年UG兄さんがエイドの準備をしてくれています、早朝針テラスでの集合前に、車で氷と水とスイカを入れたクーラーボックスをここの休憩所にデポしてくれています。
 先頭グループから少し遅れて到着してみると何やら様子がおかしい、どうもそのクーラーボックスが無いらしいのです。ダムの管理事務所に訊ねると、不審物か遺失物として届けられ警察が持って行ったと云うのです、これは一大事。自転車ばかりの集団がクーラーボックスを引き取りに行く術はありません、幸い警察が持って来てくれると云う事になり一段落。ただ最寄りの交番なら良いのですが、ここは曲がりなりにも奈良市域、本署なら時間が掛かります。結局何処まで連れて行かれたのかは知りませんが、30分程かかってパトカーに載せられてクーラーボックスは帰ってきました。
 そこからがまた大変、鍵を開けて中身を確認、物騒な物が入っている訳でもない… 包丁はスイカとセットですもんね。UG兄さんが事情を説明するのですが、お巡りさんが経緯をなかなか理解してくれません、どうも自転車で走っているのにわざわざここにクーラーボックスを置いているのかを納得できない様です。
 まぁ結果的には冷えたスイカと氷水を私たちは頂く事ができたのですがね。
 この一件ですっかり時間が押してしまいましたが、11時前に布目ダムを出発、いつものビューポイントでも長居はせず、県道127号経由で針テラスへ。
 1159 小倉ICの手前での1回の休憩を挟んで針テラスの手前まで戻ってきました。ここで帰途に就かないといけない私は皆さんとお別れ。
 その後の一行はお昼はミモザガーデン、そして車で大宇陀へ移動して葛の舘と羨ましい限り、夕方には伊賀で有志がスズカの練習会との事。
 ほぼ朝登ってきたルートを初瀬ダムへ下り13時前に無事帰宅、ここまで95.7キロ、夕方にはasuka号で7.1キロ走って出勤、本日の走行100キロ超に。


まえださんのブログレポート
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久しぶりに山陰へ(4日目)


鳥取市気高町 魚見台から姉泊海岸 浜村海岸を望む

 いつもの事で朝暗いうちに目が覚めます。のんびりと準備を始めながらスマホを覗くと、なんと天気予報が今日まず向かう鳥取市を中心に、朝9時頃から夕方にかけて雨予報、ここ連日の猛暑で降られるとしても短時間の夕立ち位かと高を括っていたのですが… 雨雲レーダーの予想もピンポイントで鳥取市だけ、目的地の兵庫県佐用町は晴マークなんです。何れにせよ今日は何処かの駅から輪行で帰途に就く予定ですが、少なくとも鳥取駅までの40数キロだけは走っておきたい処。
 雨が降って来ない内に鳥取市へ向かおうと 0524 倉吉駅前の宿をスタートします。倉吉東郷自転車道と云うのもある様なのですが、明らかに遠回りですので線路沿いに東郷池へ。

 海側を回ってきた倉吉東郷自転車道の終点に出た処から県道22号倉吉青谷線をR9方面へ。東郷池には能登の「ボラ待ちやぐら」の様なものが、ボラではないと思いますが。

 R9に合流した処から「鳥取うみなみロード」のサインが現れます。山陰海岸に出た辺りから細かなアップダウンが続き、この辺りで鳥取市域に入りますが、時折雨粒がパラパラと。青谷から岬の方へ少し遠回りして夏泊海岸へ(写真右)、姉泊海岸から浜村海岸と展望ポイントが続きます、やはり「鳥取うみなみロード」は海側を走る東行きが正解です。
 ところが「鳥取うまなみロード」は鳥取市気高町で南へ大きく迂回します、なんと10キロ近く遠回り、R9をそのまま走ると再合流する白兎海岸まで4つのトンネルがありますが3つは旧道で迂回する事が可能です。私は水尻池側の小さな峠を越える事に。山陰本線と並行する区間で踏切の音がが聞こえてきたので少し鉄分を、ただこの後R9に合流するのに難儀する事に、信号も横断歩道もない上に交通量が多くてなかなか渡らせて貰えません、まさか南側に大きく迂回している訳がこれだとは思えませんが。
 鳥取空港から賀露海岸へ迂回する「鳥取うみなみロード」には付き合いきれませんのでR9に沿って走り 0831 千代(せんだい)川の最下流に架かる鳥取大橋を渡ります。ところで「鳥取うみなみロード」のサインには、英語に加えて中国語とハングルが。

 鳥取大橋東詰から千代川の河川敷に下り因幡自転車道を南へ、とにかく鳥取駅近くまでやってきました。雨雲レーダーによるとなんと「しばらく雨は降りません」との事、まぁ天気予報のフェイントのお陰で思いの他早く鳥取市までやって来る事ができました。

 と云う事で因幡自転車道を南下、ただ河川敷のコースはご覧の有様、堤防上も走り抜けられそうなんですが。

 因幡大橋をくぐって自転車道が堤防上に上がり源太橋を渡る辺りからはなかなかの快走路に、岡山へのサインが気持ちをくすぐりますが、専用道は限られているのですよね。

 再び千代川右岸に戻り10時前に道の駅「清流茶屋かわはら」へ、早朝から携行食だけ持って走っていたのですが、ここで遅い朝食に、ただ食堂がお休みなので併設のコンビニでおにぎりを調達して食堂のテーブルで頂きます、とにかくクーラーの効いた処で一息入れられ満足です。

 さて再び千代川とJR因美線に沿ってR53を南下します、目の前で鳥取自動車道の高架が谷を跨いでいますが、少なくともあの高さまで登って志戸坂トンネルで合流するのですね。

22 ? 智頭駅に寄り道して小休止の後、黒尾峠を越え津山に向かうR53と別れてR373へ、前を走る軽トラの荷台に飼っているのかな、食べられちゃうのかな…  (智頭町内にて)
 智頭で因美線と別れた智頭急行の線路が見え隠れします、今日のルートはこの先R志戸坂トンネル経由のプランと西側の右手(うて)峠を越えるプランも用意してあったのですが、やはり倉吉スタートでは次案は厳しいですね。智頭往来(因幡街道)は江戸時代に整備された脇街道の一つで姫路と鳥取を結んでいたのですが、最近「智頭往来志戸坂峠越」が国史跡に指定され、整備が進められるそうなんですが、サイクリストとしては旧道の志戸坂隧道を通れる様にして貰いたいものです。

 14時過ぎに志戸坂トンネル(1,630m)に到着、トンネルそのものは一般道路のR373で歩行者やR125以下の車両の通行が可能、制限速度も50キロなのですが、鳥取自動車道と共用していて通る車は高速の感覚で走っているので車道を通るのは自殺行為。東側の歩道は自転車が乗って走れるだけの幅があり、車道との間に柵が設置されています、サイドバッグを付けていてもどうにか走れると云う感じですね。処でこのトンネルの入り口の歩道側には歩行者用ボタンが設置されていて押すと30分間「歩行者」がいる旨の表示が出るとの事ですが、この状況で意味があるのでしょうかね。鳥取道が合流していて交通量も多くて騒音も凄いのですが、表示が出ていても減速してくれる気配もありません。でもこのシステム、わ奈良県の新天辻トンネルや新伯母峯トンネル、黒滝村と天川村の間の新笠木トンネルや新川合トンネルに付けて貰いたいものですね。ともあれ約7分で通り抜ける事ができました。
 志戸坂トンネルを抜けると岡山県英田郡西粟倉村となります。ところで今回最終目的地を兵庫県佐用町にしたの 2021年に佐用郡石井村の道路元標の現存が確認され未収になっていたためなのです。
 岡山県から兵庫県側へ智頭往来は鎌坂峠を越えるのですがR373は北側のさっこり峠を越えます。ただ殆どの車はR429か川沿いに下る岡山県道5号作東大原線に入ってしまいます。残念ながら石井村道路元標は倒置された状態のまま、2002年に発行された藤原勝永著の「兵庫県の道路元標」で所在は「道路拡幅で不明」となっていました。ところで石井村は明治22年(1889年)の町村制施行時には岡山県吉野郡に属していますが、明治29年(1896年)に兵庫県佐用郡に編入されています、地理的には千種川水系に属していますので理に適っているのですが。

 再び智頭急行の線路と並行するに走り 1545 には平福へ。輪行で帰途に就く時間には余裕がありますので旧い宿場町の中を少し散策します、平福へは2016年4月以来になります。

 智頭急行の平福駅はなかなか立派な設えの駅ですが、無人駅で「スーパーはくと」等の特急は停車しません。待合室や多目的トイレもあって輪行支度するのも都合が良いのですが、駅前にはお店どころか自販機すらありません。補給が必要なら姫新線と接続する佐用駅まで足を進めた方が良いかと。次の下り 1803 発まで十分に時間がありますのでのんびり輪行支度をして、水道をお借りして身体を拭いて着替えも済ませてしまいます。
 慌ただしくせず山峡の無人駅でヒグラシの鳴き声を聴きながら過ごすのも良いものです。1803 発では佐用での姫新線への接続が悪いので智頭急行に630円を奮発して山陽本線の上郡まで向かう事に。(平福1803→1846)上郡1855→1927姫路1941→2043大阪2057→2156奈良2204→2234桜井 上郡から3,410円分乗車。
 本日の走行119.4キロ、年甲斐もなく2015年3月2015年2月以来の3日連続100キロ超を果たしました。

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【1185】 2024/7/31 佐用郡 石井村(現 佐用町)

久しぶりに山陰へ(3日目)

中海北岸から望む江島大橋

 6時半少し前に松江の宿を出発し、まずは境港へ向かいます。2008年10月の時は大根島から江島大橋経由、当時はまだ「ベタ踏み坂」なんて呼ばれていませんでしたが、今回はR431を経由します。
 R431は出雲市から米子市まで宍道湖と中海の北側を回ります、平日の朝とあって交通量が多いのですが、松江市街を抜けると中海側に出るまでは広い歩道が続いていて走りやすいので助かります。

 境水道大橋の見える処までやってきました、こちら側は島根県松江市(旧八束郡美保関町)、対岸は鳥取県境港市。昔は渡船があったのですが、今は境水道大橋を40m程登らなければなりません、渡船は前回私が訪れた2008年の前年3月末に休止(事実上の廃止)、知らなかった私は片江村道路元標へ行くために江島大橋を越えた上にこの境水道大橋を往復する羽目に。ところで奥出雲から流れてきた斐伊川は宍道湖に流れ込んだ後、大橋川、中海からこの境水道を経て河口となるのですね。

 江島大橋の島根側6.1 %、鳥取側5.1 %に対して境水道大橋の境港市側は7.25%との事、大橋からの境港の展望はなかなかのもの、車は停車禁止ですから歩行者の特権?です。

 まだ午前中ですし開いている店も少なく観光客もまばらですが、水木しげるロードを走って境港駅へ。「ゲゲゲの女房」がNHKの朝ドラとして放送されたのが2010年、その後の賑わいは凄かったのだとか。
 ねずみ男とは16年ぶりの再会、久し振りにゆっくり見て廻りたいのですが、これからまだ60キロは走らないといけませんので、またの機会に。

 さて境港を後にし倉吉に向かいますが、出発直前に「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」なるものがある事を知り Ride with GPS にもルートデータがあるので、そちらを辿ってみる事にします。境港駅前を出るとすぐに境水道に出て東へ、先に渡った水道大橋をくぐって弓ヶ浜サイクリングロード(鳥取県道502号米子境港自転車道線)へ向かいます。

 サイクリングロードは砂浜の見える海岸だったりR431の歩道部分だったりを繰り返します。海岸からは正面に大山が見えるはずなのですが、全く見えず仕舞で朝の陽射しきついだけ、空自の美保基地に降りる輸送機が御愛嬌。なお境港市街をでると皆生温泉まで自販機の類は見当たりません。

 途中、境港方面を振り返るとこんな感じ(写真左)、一部松林の中を走る区間もあります。自転車道は皆生温泉を経て日野川河口に突き当たって終わります。この先「うみなみ海道」は主にR9を辿り倉吉市、鳥取市を経て鳥取県東端の岩美町のJR山陰本線東浜駅まで続き約150キロ、未整備の部分もありますが、青色の矢羽根表示が続いています。ただ高速の山陰道が供用されてR9の交通量が随分と減った様ですが、信号も多く日本海を望める区間も限られていて、あまり快適とは。
 大山町辺りのR9を走りながら、そろそろ何処か適当な店に入って昼食がてら涼みたいと思っていた処、メーターが表示されていない事に気がつきます。電池切れ? 暑さに死んでしまった? リセットしても表示は戻りません、幸い予備の電池も有るので適当な場所を… 丁度PAがあったので木陰で早速作業開始。電池交換で無事復活、記録は戻りませんが GPS の方にログがあります、今日のコースですと殆ど差異はでません、とにかくタイヤ周長と積算距離を再設定します。

 メーターが復旧した処で一息入れようと山陰本線の御来屋駅へ、御来屋駅はかつては急行「だいせん」も停まったと記憶していますが、山陰地方最古の駅舎で文化財にもなっています。無人駅だと思っていたのですが、駅舎が「糀まち食堂」と云うカフェになっていて数量限定でランチもあるとの事。時間もある事ですしここでお昼に、ホームを望む席でゆっくり涼ませて貰う事に。最近は桜井(万葉まほろば)線でも京終駅や柳本駅の旧駅舎がカフェレストランになっていますが、観光地でもない御来屋駅でやってゆけるのでしょうか、でも店内は女性客でほぼ埋まっています。

 ランチは私好みの色々な地の野菜を中心としたもの、飲み物別で1,450円はどうかなと思ったのですが、この手間の掛け方なら納得、個人的には雑穀ごはんがおかわり出来れば。
 さて快適な空間で涼んでお昼にもありつけて 1440 御来屋駅を後にします。ただ「鳥取うみなみロード」のコースに従ってもR9を走らされるだけで倉吉市街へは入らないので、当初予定していた海沿いの県道に入る事にします。
 県道267号大栄赤碕線は旧R9の様で、琴浦町界隈は津田候殿様街道として整備されています、境港~東浜を一気に走ってやろうと云う向きでもない限り「鳥取うみなみロード」を辿るより断然こちらがお薦めです。これなら御来屋駅までも同じく旧R9の県道269号松河原名和線を走っていた方が良かったかも。
 大山から日本海に流れ込む幾つかの川の一つ、加勢蛇川。ほぼR9が山側を並行して走っています。相変わらず大山は見えないと云うより、午前中より雲が多くなって暑さも少しはマシ、ずいぶんと走りやすくなっています。

 下北条駅付近から線路沿いの県道201号上井北条線へ、1648 倉吉市域へ入り 1700 丁度に倉吉駅前へ、50年前に来た頃は倉吉線が健在で山陰本線との接続駅は上井駅と呼ばれていました、従って旧い倉吉の街は4キロ程離れています。旧い街並みや廃線跡も魅力的なのですが、今回は時間もないので現在の倉吉駅前で宿を取っています。本日の走行101.4キロ、100キロに届かなかったらき旧市街の方へ往復していたかもね。

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久しぶりに山陰へ(2日目)

国道314号「奥出雲おろちル-プ」島根県仁多郡奥出雲町にて

 倉敷 0543 発の伯備線下り始発の米子行に乗車します。東城までの運賃は1,690円ですので「18きっぷ」使用しません、もしもリタイヤして輪行する可能性はありますが、出雲横田まで1日3往復しか走ってませんもね。
 新見で芸備線0703発東城行に乗り継ぎますが、このスジは平日のみの運行で土日は1258までないのです。存続が危ぶまれていて色々と話題になっている芸備線ですが、東城まででも平日は6往復、休日は5往復しか走っていません。

 新見駅から東城駅まで25.2キロ(営業キロ)を50分掛けて行きます、布原駅で伯備線上り列車と交換、矢神駅で芸備線上り列車と交換。この区間は2015年3月に走っていますが、中国道やR182が平行していて、残念ながら芸備線の存在意義が云々されるのも仕方がないでしょうが、難しい問題ですね。

 広島県との県境を越え 0753 終点の東城駅に到着、この先は1335まで下り列車はありません、駅前でのんびりと輪行支度を始めます。ここ東城は2005年に周辺6町が合併して庄原市となるまで比婆郡東城町、比婆郡はなくなりましたがあの「ヒバゴン」の由来の地名です。

 これから先は出雲横田までコンビニの類は皆無ですので、少し戻ってローソンで十分な補給をしておきます。ぐずぐずしていたら先の列車が 0853 発として折り返して行くので駅裏で待ち構えてみます。
 この先出雲市の手前までR314が続いているのですが。可能な限り線路沿いの道を選んで行きますが、この時間では芸備線も木次線も1本の列車にも出合う事はありませんでした、備後八幡駅付近にて。

 10時半には東城から3つ目の小奴可駅に、簡易委託駅で駅舎にはタクシー会社が入っています、駅前には食料品店があって貴重な補給ポイントです、アイスを買って店の前のベンチで小休止。

 R314を進んで元の東城町と西城町の境界になる峠、無名の様ですが高梁川と江の川水系の分水嶺になっていて標高は638m。峠手前で県道444号油木小奴可線が分岐していて、そちらに入り平行してきた芸備線を跨ぎます。ところが県道はこの先で鍵掛峠道路の橋梁下部工事とかで通行止、線路沿いに備後落合へ向かう事ができす、R314の西城側へショートカットする事に。


 11時半過ぎには備後落合駅へ、ここ訪れるのは2007年10月2014年7月以来、その前は1970年代で、木次線のSLが健在で陰陽連絡の急行「ちどり」が夜行を含めて走っていて、駅も有人駅どころかホームには立ち食い蕎麦屋さんまでありました。駅舎内には写真や色々な資料が展示されていて、キハ01やキハ02の写真は貴重ですが、さすがにレースバスにはお目にかかれませんでした。下を走る国道の車の音は聞こえてくるのです山峡の無人駅には人影は全くなく「奥出雲おろち号」がなくなった今では3時間近くどの方向からの列車もやってきません。

 備後落合駅から少し下った処で右折しておろちループに向かって標高差300m近い登り返しです、平行して木次線が走っていますし(写真左)、17年前に20吋のKHSで越えていますのでロードだから大丈夫と思っていましたが、10月の朝と7月の真昼では状況が違います、幸い木陰が多くて助かりました。木陰で一息入れると風が心地良い、ピークまで後5キロ。(写真右)

 13時半までには広島岡山県境を越え三井野原駅近くで標高727mの分水嶺へ。
 
 「奥出雲おろちル-プ」へ、道路上から全貌は見えないのですが国内日本最大級の二重ループ橋です。ループ途中の道の駅へ。迂闊にも道の駅で食事をしている間に出雲坂根1342発の備後落合行きとすれ違っていたのです。

 出雲坂根駅に下ってきたのが1420、この先出雲市まででも60キロ弱、下り基調とは云えかなり時間が押してきました。ところが出雲坂根で写真を撮るのにerba号を立てかけていたら動いてフロントバッグが側溝に、綺麗な水でしたがしっかり水没、駅前の四阿で乾かす作業を、問題はモバイルバッテリーが…
 出雲三成駅近くまで下ってきた処で登り返しのある木次線沿いに木次まで走る事は断念し、R314を尾原ダム経由に変更。1701 には木次の里熊大橋東詰で当初予定のルートへ。ところがこの辺りから向かい風が強くなってきて、斐伊川堤防上の道は最悪。今夜の宿は松江なのですが、余力と時間があれば出雲市から宍道湖畔の自転車道を走る事も当初考えていたのですが、既に履修済ですしとてもその余裕は、とにかく電鉄出雲市駅 1808 発の松江しんじ湖温泉駅に乗りたい処、それを逃すと次は 1903 になってしまいます。

 どうにか18時前には電鉄出雲市駅へ、予定通り 1808 発に乗車する事が、ここまで110.3キロ、。一畑電鉄のサイクルトレインは終日利用する事ができます、ただ 1回320円の料金が必要になりますが、そのまま載せられるのは有り難いです。なお自転車固定用のベルトが備え付けられています。余裕があれば宍道湖畔の自転車道を走っても良かったのですが、以前に走っていますし、最後の斐伊川沿いの向かい風で今日はもう腹一杯。

 一畑電鉄は宍道湖北岸を走りますが、結構風が強いかして波が立っています。ところで隣の車両に妙なヤツが、平日の通勤時間帯ですので自転車が載せられるかと心配していたのですが、こんな感じなんです。
 1905 松江しんじ湖温泉駅に到着、一畑電鉄は映画「RAILWAYS」の舞台なのですが、もう14年前の作品なんですよ。さて宿まで10分と掛からない距離でしたが、今日は結構疲4れました、本日の走行112.8キロ。

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