私と自転車と...と

「NewCycling」という月刊雑誌がある、今年の12月号で通巻490号を迎える老舗自転車雑誌であるが、現在ではいわゆる書籍取次ルートによる一般書店での販売は行われず、特約販売店となっている自転車屋と首都圏の一部の書店に毎月並ぶだけと細々と刊行されていて、私も行きつけのショップにお願いして毎月取り寄せて貰っている。 毎号100頁に満たずカラーページも僅かで広告も少ない(まあ広告ばかりの雑誌にも辟易するが)、なかなか出版を続けて行くのも難しいであろう事も誌面からもひしひしと伝わってくる、「NewCycling」とはそんな月刊自転車雑誌なのである。 と云っても決して古くからの読者でもないし、毎号を心待ちにして隅から隅まで熟読する「愛読者」でもないが... 
 毎号の表紙を飾るのは最近ではハンドメイドのいわゆる伝統的な美しいツーリング車であった。 先日A氏の掲示板で氏ほかの写ったサイクリングイベントの写真が私の知らない古い号(かなり)の表紙を飾っているのを見せて貰って、ニューサイの表紙も変わったんだなあと思っていた。 確かにツーリング車全盛時代の若者たちも今では高齢化?してしまって、旧車と古典的パーツを愛でる「床の間サイクリスト」に■■■■■(自主規制)しまった方も少なくない様で、その様な読者の実情が表紙に如実に現れているのだと思った。
 そしてである今月即ち最新12月号の表紙はご覧の様にマウンテンバインクのレースの写真なのである、これには驚いた、そういえば11月は東京シティサイクリングの写真ではあったが... 確かに最近は巻頭カラーページや記事にもロードレース関連のものも増えてきている様な気がしていた。 現在「NewCycling」誌の編集は故人となられた伝説的サイクリスト(私にとって)から若い人に世代交代していて、彼の経歴や考え方については同誌に紹介されているのでここで云々するつもりはないが、カラーページと広告満載ボリューム満点で全国の書店に並ぶ幾つかの自転車雑誌と編集方針で勝負になるのだろうか、確かに伝統的ツーリング車を中心とした編集方針で出版がなかなか成り立たないのは想像はできるし、多少なりともツーリング指向の編集方針として存在した自転車雑誌「FieldBikers」誌も隔月刊と低迷した上に廃刊してしまった、出版社としてそれなりのマーケティングの結果なのだろうが...
 一不良読者が云々して何がどうなると云う事でもないし、幾度かの原稿依頼をお断りしている身に、いまさら何を云っているんだと云われそうだが。



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「私と自転車と...と」への4件のフィードバック

  1. ニューサイ誌については、今井彬彦様亡き後引き継いだ人(経営者)及び(編集)に携わっている人が全くの素人ですから、日本のサイクリングの生き字引みたいな人と一緒にはならないですが、それにしても酷過ぎます。
    専門誌、月刊誌としての中味の薄っぺらさ、と、本のページの薄っぺらさには呆れます。
    何処の出版社に1ページ10円もする本がありますか?。
    30年くらい前も中味80Pがありましたが、300円でした。
    20年くらい前は140Pで400円でした、それも中味が誠、サイクリング専門誌でした。
    毎月々を楽しみに読んでおりましたが。
    不平、不満が有るのであれば、購読を止めたら???今井彬彦様のサイクリングの「四十九日」が終わったら購読を止めますでしょう。
    仲間内もそんな人が多いですから。

  2. NBsanレス有難うございます。
    >不平、不満が有るのであれば、購読を止めたら??? う?ん、少し悩んでいるのですよ。
    毎月の800円の事よりも、私が最初に「あすか」さんにお願いしている特約販売店ってのは取り扱い3冊以上なんですよね、他にも毎月取りに来られている方がおられるし... それにメカ音痴の私としては今野さんの記事なんか勉強にもなるし、あの様な知識って他の自転車雑誌や書籍では得られないでしょ。
     しかし良し悪しは別にして今月の表紙はインパクトありますよ。

  3. 皆さん今晩は。
    ニューサイ誌に付いては随分以前(二十数年前)になりますが、思い出が少しだけ有ります。
    確か今井氏の記事だと思いますが、赤目から今井への今井林道(奇しくも同名)が紹介されており如何しても行きたくなり、大阪城東区から自走で行きました。
    まだ全線ダートで荒れた下りをスポルティフで降りたのを覚えています。
    其の後の号では理想的なギア比の為のギアの組み合わせ等、メカ好きの私は興味深く読んだ思い出が有ります。

  4. 児玉さんこんばんわ、そのニューサイも私のご近所の皆んなに見放されてしまった様ですね、ちょっと勿体ない気もしますが。

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