雨でマトモに走れない日が4日も続いています。 さて「延陽伯」号にはベロクラフトのフロントバッグが付いてきているのですが、私には分不相応なのと、バッグサポーターの仕組み上、アウター受けが付けられなくなっているので、お蔵入りしていたモンベルのツーリングフロントバッグをチョィスしてみました、カラーもお似合いですし。
ところでモンベルのツーリングフロントバッグと云うのは、リクセンカール互換のコの字型の金具で吊り下げる構造になっていますので、フロントキャリアの上に乗っけるとフニャフニャで様になりません。 そこで前回の「フロントバッグのリクセン化」の時と同様に、100均で買ってきたPP板で芯を作って入れます。 この手の作業をする時はダンボール紙でサンプルを作って検討するのが肝要です。 なおPP板の加工は滑りやすいので気を付けて下さいね、普通のカッターで一気に切るのではなく、プラ板用のカッターや目打ちの様なもので削って行く様に加工するのが良いです。 折る時はどのあたりまで溝を入れるかは結構コツが要りますが。 前回はハトメで組み立てたのですが、今回は分割式マッドガードの製作用に買った引き抜きリベッターで組み立てました。
作った内枠に、知る人ぞ知るEB金具を取り付ける穴をあけておきます。 EB金具はフロントバッグのジャンプや飛び出しを防ぐために底面で固定する、その手の自転車に乗る人だけが必要性が判ると云うアイデアグッズです。 底面の強度がないバッグの事を考えて針金(スポークが流用できます)で補強する事ができるのですが、左の写真はその様子が良く判るでしょう。
どこにでもある様なベルトを切って、フロントキャリアの背(ワイヤーガードと云うべきなのかな)の幅に合う様にループを作ります、裁縫仕事です。 そしてフロントバッグの後面に縫い付けます、なかなか位置合わせをしながら縫うのは難しいので、ホッチキス(製本用の柄の長いものですが)で仮止めして行いました。
内枠をバッグの中に組み込みます。 背面のベルトは仮止めのホッチキスを外しますが、バッグに縫い付けられているだけなので、引き抜きリベットで内枠と固定します。 PP板はドリルで穴あけできますが、布製のバッグはそう云う訳には行きません、穴あけポンチがあればばっちり綺麗な穴があきます、引き抜きリベットによる接合は下穴が肝心です。
ツーリングフロントバッグに元々ついている内張りをセットし、これも100均で買ってきた発泡スチロール板をカットしてきた底板をセットして一応完成です。 私の場合フロントバッグはカメラバッグでもありますので、吊り下げ式と違いフロントキャリアからの振動が伝わるこの様なケースではもう少し工夫をしておいた方が良いかも知れませんね。
以上で出来上がり、今日も一日雨でしたが、こんな事でも現物あわせで組み立てて行くのですから一日終わってしまいました。