津越の福寿草と賀名生梅林

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西吉野津越 称名寺と福寿草
 昨日、T御大から電話があって「福寿草」へ行こうと云う話、私達の間で「福寿草」と云えば五條市西吉野町津越の「福寿草」、一般にも良く知られた処には違いないのですが。 昨年は2月21日に御大と明日香村のチネリ怪人ことvivva氏と3人で走って現地で輪童さん一行と合流したのですが、今年は2月27日の話が別件で参加できず、どうしようかと思っていた処だったのです。 ところがよくよく話を聞くと自転車には乗らない友人と車で行くと云う話、自転車毎載っけて行ってくれるならともかく、3人2台はとても載らないとの事、だったら誘うなよって話。 しかし折角その気になったのですから、走って行く事に。
 
20160303b.jpg 五條市の吉野ストアの開店9時から逆算して7時に桜井を出発、いつも通り吉野口駅まで1時間、走り出すときはかなり寒かったのですが、陽が登るにつれて暑くなってきてウェアの調整をして再出発、一昨日来たばかりの重阪(へいさか)峠を越えて五條市へ、大川橋を渡って予定通り9時前には吉野ストア前へ、開店を待って買出しをしてスタートです。 ところでもう3月なので「福寿草」ちょっと遅いのではとも思っていたのですが、facebookを見ると先週来ていた輪童さん曰く蕾はまだまだあったので大丈夫だろうとの事。
 
20160303c.jpg R168ではなく一昨年の秋にバスの運行が廃止となった五新線のバス専用道に沿った道を行きます、この辺りの事についてはこちら「五新線跡に沿って西吉野サイク」をご覧になって下さい。 とにかく「よい子は入っていけません」ので、真っ直ぐで平坦な、当然ですよね鉄道のために作られたのですから、道を恨めしそうに横目で見ながら一般道を縫って行きます。
 
20160303d.jpg 五新線は対岸へと橋を渡って行くのですが、こちらは蛇行する丹生川の左岸に沿って、昔の十津川街道と思しき道を行きます、殆どダートと変わらない痛んだ簡易舗装の道が続きます。 実は私の今日の一番の目的は「福寿草」でも「賀名生(あのう)梅林」でも「五新線」でもなく、ここで「自撮り」をする事だったのです。
 最高のお天気で、見た目に木漏れ日が最高の雰囲気なのですが、なかなかこの木漏れ日の中を走る自転車ってのは難しいのですよね、いまだに満足の行く結果が得られません。
 
20160303e.jpg 数テイク頑張ってみたのですが、キリがないので次のポイントへ、元の西吉野村へ入った処にある滝集落です、昨年来た時は1月だったのでさすがに梅には早かったのですが、どうやらこの老木はもう花を付ける事はない様です。
 
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 滝の集落を過ぎると対岸のはるか上をR168が走っています、川まで下った上であそこまで登り返さなくてはなりません。 国道を走ってもどうせ広域農道の賀名生大橋の高さまで登るんやからと、車の来ない広域農道への道に入ったのですが、かなり余分に登らされる事に。
 
20160303m.jpg 結局は賀名生大橋まで南朝トンネルと云う名のトンネルを含めて下る事に、おかげさまで五新線跡を見下ろす展望を、モデラーには垂涎ものの風景ですね、右の写真に見えているのは駅ができる予定だった場所です。 R168に出た処で御大の待つ津越へ急ぎますが、氏のauの携帯電話はここでは全く役に立たないのです、ようやく津越への激坂へ取り付いた処で見知らぬ番号からの着信、お連れの友人の携帯を借りて電話を掛けてきた様です。
 
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  写真左は待ち構えていた御大に撮って貰いました、さすがに「自撮り」でガッツポーズは致しません。 待ちくたびれて痺れをを切らしていたのと思いきや、お昼にしようとお湯をを沸かそうとしたらコッフェルを忘れてきていたとの事、水と火器こそあるもののお湯が沸かせずに途方に暮れて、私が登って来るのを待っていたのです、本来なら自走でやってくるこちらを据え膳で歓待するのが普通と云うか、車ならせめて荷物だけでも取りに下りてくるとか。 ともあれサドルバッグからケトルを取り出して一件落着、一同カップラーメンと温かいコーヒーにありつけた訳です。
 写真右、氏はBD-1を積んできています、さすがの国体チャンプもこれでは上がってこれないでしょ。
 
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 賀名生梅林と高取町の「町家の雛祭り」に寄って帰りたいと云う一行とはここでお別れして、写真を撮ったりしながら称名寺の門前でゆっくりします、標高は450m程あるのですが、陽射しが暖かいです。 ちなみに称名寺は無住寺なのですが地元の人によってでしょうか綺麗に保たれています、「福寿草」の季節だけとは云え観光客が来るので綺麗なトイレが整備されています、訪れて用を足す機会がもしありましたら協力金50円をお願いします。 しかし廻りには「私有地です農地に入らないで下さい」の看板が、どこやらの「哲学の木」と同様の事が起こっているのですね、ここでも。 ちなみに「福寿草」なら称名寺の横の小径で充分写真は撮れますから。
 
20160303h.jpg ところで津越には、あの尾野真千子さんのご実家があります、この季節はお母さんが縁側で自家製の豆類とかお茶を並べてはります。 今年は梅干とお味噌を買って帰る事にしました。 後ろにはお雛さんが… そう云えば今日は3月3日でした。
 
20160303i.jpg 津越から元来た道を標高で300m程下り、今度は賀名生梅林へ、周回コースになっているのですが、国道からだと上まで250m程は登らなあきません、満開にはまだまだ早いですね。 「自撮り」ポイントを物色しながら走ったのですが、全体に東寄りに向いた斜面ですので、午後遅くなると日影が多くなってしまいます。 お天気が良いので上まで上がると五條の街並みの向こうの金剛山が綺麗です。
 
20160303k.jpg 素直にR168を走って15時半過ぎには吉野ストアの前まで戻ってきました。 帰路はR24には出ず極楽寺の前から栄山寺橋へ出て吉野川右岸の道へ、いつもなら阿太から福神へ登って薬水へ下るのですが、一昨日に今朝と吉野口駅の前を3度も通っているので、阿田橋を渡り左岸を椿橋(写真左)まで走り、壷阪峠(写真右)を超えて帰る事に。 日中は暖かかったと云え陽が暮れると途端に寒くなってきました。 空気が冷たいので登りで下手に汗をかくと風邪をひきかねないので脱いだり着たりの繰り返しの1日でした。 津越だけなら樺の木峠経由と云うルートもあるのですが、往復五條経由となったので2ヶ月ぶりの100キロ超えを果たして18時半過ぎに無事帰投しました。
 

 
 
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