岡山市から広島県福山市に掛けての旧山陽道は現在の海寄りの国道2号線や山陽本線とは異なり、備前一宮から旧真備町、矢掛町、井原市、旧神辺町と内陸部を経由していて、JR吉備線や井原鉄道に沿っています。従って倉敷から旧山陽道に入るには、高梁川に沿った道を暫く北上する事になります。5時過ぎにはホテルを出て駐輪場へ、今の季節とにかく涼しい内に距離を稼いでおくのが肝要です。
総社市に入り川辺橋で高梁川を渡ります。旧山陽道は概ね現在のR486になるのですが、忠実に旧道をトレースしている余裕もないので、ややこしいい処は端折りながら西へ。
小田川沿いのR486を行きます、意外とトラックやトレーラーが多いのですよね、農耕車両用なんでしょうか歩道?の広い処はそちらへ。
笠岡と記されたブルーラインが、笠岡市と矢掛町を結んでいるサイクリングロードですが、脱線しない程度に辿ってみます。2009年9月に木之子村道路元標を訪れるために笠岡から矢掛まで走っているのですが記憶が定かではありません。
井原市の中心部はR486を避けて旧道へ、街道の雰囲気の残る道が続きます。
井原市街を過ぎ高屋地区、この界隈は「子守唄の里」として整備されています。
0743岡山広島県境へ、復元されたコンクリート製の県界標が建っています、「岡山縣距 岡山橋本町元標拾参里弐拾七丁参拾六間 広島縣距 廣島細工町元標参拾里弐拾八間参尺九寸 管轄境界」と記されています。峠でもなんでもない街中の四辻なのですが、南北の道が県境です。時間的に余裕も出てきたので少し先で小休止、昨夜仕入れておいた水大福を頂きます。ところが旧神辺町に入った辺りで懸念していたマッドガードのねじが緩んできました、神社の境内をお借りして増し締めをしますがどうにもなりません、場所が場所だけに接着剤で固定するしかなさそうです、とにかくパンク修理用のゴムのりを流してみましたが緩み止めにもならない様です。とにかく騙し騙し走るしかありません。
0853写真の福塩線を跨いで暫く走った辺りで再び増し締めしなくてはならなくなります。タイヤを外すだけでも大変なのですが、サイドバッグを付けてからではとてもやってられない作業です。このトラブルで旧街道を辿るのもおぼつかないのですが、矢掛、井原、神辺あたりは再び走ってみたいルートですね。
10時前にはヤマト運輸の松永宅急便センターに到着、早速送っておいた荷物を受け取りキャンピング仕度を整えますが、再度増し締めをした事もあって結構時間を取られてしまいます。空き箱は畳んで生口島の瀬戸田宅急便センターに送っておきますが、少しでも節約しようとこの営業所から送らずに400m程先のファミリーマートから送ろうと「はこBOON」の発送手配していたために、空箱を抱えて推し歩く次第、かなりのロスタイムになってしまい、結局4サイドで再び走り出せたのは11時を回ってしまいました。「しまなみキャンプライド」の受付は11時から既に始まっています、尾道駅前まで10数キロ、12時が締切ですのでかなり厳しい状況です、素直にR2を走るのが早そうですが、ことごとく信号に引っ掛かるわ、緩んできたマッドガードがタイヤと擦れるわ、正午近くになって暑いわと最悪、それでも12時5分前にムラマサ君始めシクロのスタッフや参加者の集まる尾道駅前に到着する事ができました。