のんびり都祁~宇陀サイク

台高の山々を望む、奈良県宇陀市室生向渕(むこうち)にて

 お天気に恵まれた週末、土曜日はT御大ちの田圃の隣の雑木林の伐採と云う野良仕事をしていたのですが、日曜は一日走りに行く事にしてFacebookで募ってみるとsetoさんが釣れまして、朝8時過ぎに桜井駅南口で落ち合う事に。
 走るコースは年間を通じて度々走る定番コース、長谷寺のある桜井市初瀬から県道38号桜井都祁線を、初瀬ダムを経て旧都祁村(現奈良市)へ登り、都祁山の道と呼ばれる県道781号都祁名張線へ入ります。都祁山の道は東大寺二月堂のお水取りの松明を、赤目から運ぶと云う歴史のある道です。県道とは云え集落を縫って走る狭い道が旅自転車向き、途中で三陵墓古墳郡史跡公園に立ち寄ります。その後旧室生村(現宇陀市)域に入り向渕から大野へ下り、室生ダムを経て帰途に就く予定です。標高500mに届く旧都祁村ですが、初瀬ダムへの登リさえこなせば適度な斜度の道をのんびり走って行く事ができます。また幾つもの「自撮り」の題材になった里山風景が連続する私のお奨めコースです。
 予定通りsetoさんと合流し初瀬街道(伊勢街道)を東へ、交通量の多いR165を避けて可能な限り旧道を行きます。数キロ走って初瀬からは国道を離れて門前町と静かな風情の中を進みます。小夫(おおぶ)を過ぎて暫く行くと風景は高原状になって旧都祁村、今は奈良市なのですが、今一つピンと来ませんね。標高があるだけに雪が残っているかなと期待していたのてすが、殆ど溶けてしまった後でした。藺生(いう)町を経て都祁南之庄にある三陵墓古墳群史跡公園へ、5世紀頃に築造されたこの地域の豪族のものとされています。10年程前に公園として整備されたのですが、訪れる人も少ない隠れたスポットです。テーブルとかが無いのが残念ですが、ベンチがあります。トイレは凍結する為に冬期は閉鎖されています。(写真左 : setoさん)
 今日のコースですと榛原まで出なければ食事の出来る処はありません。火器を準備してきているのでお昼は適当な処で店を拡げようと云う事になり、R369沿いのコンビニへ寄り道してカップ麺や弁当を調達します。残り少なくなったサークルK、ここも来月にはファミマになります。
 小さな峠を越えると今は宇陀市となった旧室生村域、向渕から真っ直ぐ大野へ下らず、三本松へ抜けるマニアックなルートへ、上出と云う処にある私設展望台へ、テーブルと丸太椅子がしつらえてあり、時々使わせて貰ってます。室生ダムまで下りるつもりでいたのですが、見晴らしの良いここでお昼と云う事に。
 海老坂峠まで下って阿保越伊勢街道を西へ、少しR165を走らなければなりませんが室生ダムの堰堤へ下りる事ができます。

 途中ダム湖畔では通行止箇所とかあったのですが、無事に越えて「濡れ地蔵」のある公園へ、今はダム湖に沈んでいますが、対岸に磨崖仏があり、渇水期には姿を表します。「濡れ地蔵」と呼ばれる由来は、ダム湖に沈むと云う事ではなく、かつては背後の山から水を引いて掛け流していたと云う事らしいのですが、真偽の程は。ダム湖に沈む事になっても磨崖仏故に移転もままならず今に至っています。(写真右は一昨年7月、渇水期には下りて行く事もできます。)

 後は榛原へ抜け、宇陀川河畔の道を辿り、篠楽から笠間辻へ出て女寄峠を下り帰途につきました。

 

 

 

 

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