琵琶湖へ (1日目 後半)

滋賀県道514号飯浦大音線 長浜市木之本町飯浦

 終点の米原まで乗車のつもりだったのですが、せっかくですので2つ手前の鳥居本駅で下車する事に、なおワンマン運転ですので無人駅では先頭から降車する必要がありますので、1つ手前の彦根駅で停車中に移動しておきました。
 レトロな鳥居本駅は国の登録有形文化財に指定されています。駅の前のR8をはさんだ反対側に中仙道鳥居本宿があります。
 湖岸道路へ出ようとして却って手こずってしまった様な、とにかく1240には琵琶湖湖岸へ。「びわいち」とおぼしきローディの多い事、スタート地点にもよるでしょうが、この辺りをこの時間に半時計回りしている様では遅いですね、さすがに時計回りで走ってくる連中は速そうです。さて今夜の幕営地ですが、琵琶湖の湖岸緑地公園は24時間以内であればキャンプ可となっているそうで、西岸の高島市まで走り適当な処を見つけようかと、ただ湖岸緑地公園と云っても四阿やトイレ、水道とかの有無など様々で、東岸の中主や姉川河口は情報があるのですが、西岸の幾つかについての情報がありません。もちろん正規のキャンプ場もあるのですが、オートキャンプ場をうたっていたりグループやファミリー向けの料金体系で、1人1泊で2,000円では頂けませんね。
 1430には県道514号の賤ヶ岳隧道へ、現在この旧道トンネルは補修工事中で県道飯浦大音線の殆どを含めて通行止なのですが、自転車歩行者のみ通行可となっています。「びわいち」がこれ程知られ滋賀県にとって観光資源ともなっている現状では、工事の邪魔になっても大型車が多く危険なR8の賤ヶ岳トンネル(850m)へ迂回させて事故でも起こったら非難を受ける事は目に見えていますからね。

 1512に西浅井のローソンに到着、しかし空模様が怪しくなってきました、今夜降る予報があるのですが、幕営地まではどうにか持って貰いたいものです。

 

 桜で知られる海津大崎も桜が終わってしまうと静かなものです。

 

 1645 「マキノ湖のテラス」着、時間とお天気の心配がなければメタセコイア並木までまわりたい処なのですが、その余裕はありません。湖北へ来る度に次はゆっくりと訪れたいと思うのですが、なかなか果たせません。さて今津で夕食の調達をしようとローソンに入ろうとしたら雨が、幸い直ぐに止んで、雨雲レーダーによると、この先も心配なさそうです。
 湖岸緑地公園ですが、角野浜はグークルで四阿に見えていたのは野鳥観察小屋だったり、適当なスペースもなく幕営向きではないので、針江浜まで南下する事に。
 針江浜湖岸緑地公園(写真)は、コンクリート製のベンチとテーブルがあり、屋根は藤棚状で雨露はしのげないのですが、もう降る心配もなさそうですので、ここで幕営する事に。ただこの周辺の湖岸緑地公園は県道333号安曇川今津線がすぐ傍を走っていてかなり騒がしく、決してお勧めではありません。コンビニ弁当とカップ麺の夕食を済ませ、さっさと休む事にします。本日の走行145.1キロ。

琵琶湖へ (1日目 前半)

旧R307 小野峠(Photo : niwa-chanさん)

  20日から23日にかけてフリーなので急遽キャンプツーリングに出掛ける事に、南海フェリーで徳島に渡って「四国の右上」を走ろうか、鳥羽まで走って伊勢湾フェリーで伊良湖に渡り渥美半島を走って適当な処から輪行で帰ってくるとか考えてみたのですが、先日からasuka号の足回りの整備をしたばかりだし、20日から飛び出すには色々と準備不足なので「手抜き自走びわいち」を企んでみました。うちの近所からでも「よろづ」のmillionさんとか「自走びわいち」を達成している人はいるのですが、さすが1日で300キロ以上を走るお歳でもありませんので、1泊2日のキャンプツ-リングで、それも貴生川駅(甲賀市)から米原駅まで近江鉄道のサイクルトレインで手抜きをするプランを考えてみました。
 1泊2日で料理をするつもりもありませんので、火器類はお湯を沸かすだけの装備、ただ気温差が大きい時期ですので柔軟性のある衣類の選択と準備が肝要ですね。今回はフロント2サイドにサドルバッグはキャラダイスのネルソンロングフラップを。ネイチャーハイクのソロテントが余裕で入ってしまいます。
 フラップを伸ばせば三脚も巻き込む事も出来そうですが、出し入れが面倒なので別途ベルトで括り付け、余裕部分に雨具類と工具袋を詰めています。
 貴生川駅までのルートは加茂から県道5号木津信楽線とR307に沿って走る定番ルート、2016年6月にも「黄和田キャンプ」に参加するために4サイドで走っています。今回は貴生川駅から米原まで直通のスジである貴生川発1028に乗るつもりで桜井の自宅を4時丁度に出発、奈良から加茂へ越える辺りで夜が明けます。
 6時28分には地元ローディにはお馴染みの和束のローソンへ、土曜ですがさすがに早いかして一人見かけただけ。なおここのイートインコーナーのテーブルには100VとUSB給電コンセントがついています。
 8時過ぎには京都府と滋賀県境の無名の峠(356m)と越えます。
 0828には信楽駅前に到着、貴生川までは下り基調の15キロ、時間の余裕もあるので一息入れます。
 出来る限りR307を走りたくないので川沿い、線路沿いの道を走り牧東の交差点にでると、なんとniwa-chanさんが小野峠を登ってKHSでお出迎えに来てくれていました。さすが地元民だけに新旧どの道を走ってもここへ出ざる得ない事が判っています。牧東から旧道への分岐までのR307はだらだら登りで車が多く一番嫌な区間です。庚申山広徳寺への分岐が旧道への入り口です。参道から先は一応通行止で木っ端が散乱して湧水が流れていますが自転車なら充分走行は可能です。この辺りは40数年前に当時の国鉄信楽線のSLを撮りに通った思い出深い土地です。
 かつては国鉄バス近城線(奈良~水口)も走った道です。

 



 小野峠を下ります。(写真はniwa-chanさん)
 niwa-chanさんの先導で0952には貴生川駅に到着、ここまで約75キロ。JR草津線との接続駅でもあるので、JR側からでも乗車できますが、自転車を持ち込むには東側に回ってのエレベーターを利用した方が良いでしょう、近くにコンビニもあります。KHSとasuka号との再会、延陽伯号が来て不遇を囲っていたうちのKHSはniwa-chanさんの処で余生を送るどころか大活躍しています。
 エレベータですが普通の自転車なら問題ないのですが、サイドバッグが付いていると乗り込むには工夫が必要です、もしかすると4サイドではバッグを外さないと載らないかも。米原までの普通運賃は1,130円ですのでフリーきっぷの「1デイスマイルチケット(年末年始を除く金土日祝発売)」880円を利用した方がお得になります。このサイクルトレインに乗るのは確か3度目、貴生川駅は琵琶湖岸からも離れていますし、車や信号の多くさしたる見所のない米原方面へのルートをワープできるので重宝しています。
 近江鉄道のサイクルトレインですが土日祝日は終日、平日は概ね9時から16時の間利用可能で別途料金は要りません。但し支線の八日市線と多賀線への乗車と彦根駅での乗降ができません。八日市線の近江八幡駅へ行ければ利用価値は高いと思うのですがね、なおロードバイクや小径車なら良いのですが、階段しかない駅もあるのでキャンピング支度など担げないと乗降できない駅もありますので注意が必要です。
 あと貴生川から米原までの所要時間は約1時間半、日中の運行本数は1時間1本程度ですから、時間を良く見ておかないと50キロ弱を走った方が早いと云う御仁もいるかと。ただ今回の私の様にツーリングの中盤だとかお昼時だと、丁度良いブレイクタイムになります。
 今回固定用のベルト類を持って来なかったのは失敗、1時間半近く走行中はasuka号を支えておく必要がありました。