「東の海へ 2021」②


伊勢市 二見ヶ浦にて

 宮川右岸ルートは度会町下久具で県道65号度会玉城線に入り、300m程で県道22号伊勢南島線に入ります。昨年はここで間違って一之瀬川沿いに野見坂方面に1.5キロ程遡ってしまったのです。右岸と云っても度会橋の手前まで宮川は殆ど見えません。
 1333 伊勢市域に入ります、ここまで約110キロ。このまま県道22号を辿れば度会橋近くまで行けるのですが、伊勢市街の混雑を考えると今一つ気が進まないので、横輪から床木峠を越えて五ヶ所から鳥羽へ向かう案も頭をよぎったのですが、峠越と10数キロ遠回り、志摩磯部でお開きにすると「東の海」へになりませんし、結局五ヶ所へ向かうサニーロードの車の量をみて素直に伊勢市街に向かう事に。県道22号はファミマのある津村町の交差点で左折しなければならないのですが、直進すると市道となり伊勢市街への最短ルートになります。
 14時、伊勢市街に入る手前の藤里町のスーパーマーケットで暑さ凌ぎに30分ばかり休憩する事に、その後伊勢市街を迷走する事になって参宮線の二見浦駅前に着いたのが1518、どうにも伊勢市街は道が判りにくいです。。



 近鉄線沿いに鳥羽へ抜ける事も考えたのですが、ここまできたら寄らない訳には…「赤福」二見店の「赤福氷」、もちろん「おかげ横丁」でも戴けますが「赤福氷」に関してはこちらが元祖、例年GW前から戴けます。ところが店の前まで来てみるとなんと行列が、やはり世間は連休なんです。幸い15分待ち位でありつく事ができましたが。
 16時過ぎに「東の海」に到着、ここまで137キロ、伊勢湾を挟んで見えているのは知多半島でしょうかね、鳥居をくぐって「夫婦岩」の見える処まで往復しますが、観光客の多い事、とても「コロナ禍」の渦中とは…
 さて後は鳥羽駅まで数キロ走るだけなのですが、涼しい旧二見隧道で小休止、山側に新二見トンネルがあるので歩行者自転車専用となっています。暗くなるまでまだ時間はありますし、多少の余力もありますので久しぶりのセンチュリーランも考えてみたのですが、車の多い五知峠やパールロードを走るのも愉しくないですし、やはりひなびた県道750号阿児磯部鳥羽線を走ってみたい処、紀伊半島最東端の鎧崎もありますし県道船も、なんて考えながら走っていたら鳥羽駅南口に着いてしまい、この時間なら五十鈴川から伊勢中川での乗り換えなしの急行があるので、すっかりその気は失せてしまい、予定通り鳥羽駅でお開きに、本日の走行146.1キロ。ちなみに鎧崎には2017年5月に走り、鳥羽まで戻ったので180キロ超でした。



「東の海へ 2021」①

三重県度会郡度会町長原にて

 さて今日は19日に行けなかった「東の海」を目指します。今回はasuka号で帰途輪行になりますのでリアのマッドガードを分割式に交換しています。予定のコースはR165西峠で榛原へ、芳野川沿いに菟田野へ、R166に入って佐倉峠~新木津トンネル~高見トンネルを抜けて三重県へ、旧飯高町宮本からR422に入り湯谷峠(トンネル)で大台町へ入り宮川沿いに伊勢を目指す昨年7月と同様のコースですが、昨年は2度のパンクの洗礼で遅くなり伊勢の度会橋から松阪へ走り「東の海」は見ていません。
 東の空が明るくなり始める4時半に桜井を出発、0523にはR165西峠を越えます。

 榛原から菟田野までは芳野川沿いの道を走り地蔵ヶ辻からR166へ入り 0628 佐倉峠を越えます。

 0645 には新木津トンネルを抜け高見山を見上げるポイントへ。山頂は見えますがご覧の様にモロに逆光です、なお現在旧道木津峠の東側は下の三叉路から高見方面へは工事で通れません。
 0709 高見登山口のバス停に到着、ここまで2時間40分ほぼノンストップでしたので15分ばかり小休止。

 0742 高見峠への分岐を通過、0747 には高見トンネル(2,470m)に到着。今日は車が多いなぁと思いよくよく考えると今日は祝日なんですね。向かって右側に歩道がありますので、そちらを行く事にします、なお2ヶ所の待避所部分で決して広くもない歩道がクランク状になっていますので注意。
 0752 高見トンネルを通過ループ橋を下ります。

 今日は先を急ぐ事にし波瀬宿をパスし、深野から実質的にR166のバイパスになっている県道569号蓮峡線へ入り、0848 宮本橋南詰のスーパー「つるや」に到着。いつも自販機とトイレのお世話になっています、この界隈では生鮮品もある貴重なお店ですが、弁当の類はない様です。ここからR422に入り湯谷峠で大台町に越えます。

 R166和歌山街道から伊勢方面へ向かうには、櫛田川沿いに下らない限り、このR422湯谷峠(363m)かR368桜峠(167m)を越える必要がありますが、車も少なく自転車での走りやすさを考えると湯谷峠が一番快適かと。
 湯谷トンネルを抜け少し下ると湯谷不動明王、水場もあって夏場には涼やかな休憩ポイントですが、湯谷トンネルは前後はdocomoですら圏外です。

 宮川の支流栗谷川に沿って下ります、途中の案内に「聞徳寺跡」とありますが、元は常念寺と云ってあの植木等の父親が住職をしていて、植木等自身も4歳から10歳まで育ったとか。
 栗谷口でR422と別れ県道31号大台宮川線に入り「もみじの郷公園」に立ち寄ります。以前は無料のキャンプ指定地で2018年9月にも利用しましたが、今年4月1日からテント設営禁止になってしまいました。と云っても連休とあってカヌー遊びの車が連なっています、車中泊しているのでしょうね。また近くの「もみじ館」も指定管理者のなりてがなく休業しています。

 大台警察前でR42に出ますが、交差点を回り込んで旧道の舟木橋を渡り宮川右岸に渡ります。写真左が下流側、写真右が上流側で現在のR42船木大橋、その先には紀勢本線の鉄橋と三瀬谷ダムが見えます。
 宮川右岸で県道747号打見大台線に入ります。R368桜峠ルートで伊勢を目指すと県道13号伊勢多気線が交通量も信号も多くてだるいのですが、宮川右岸を辿ると伊勢市域に入るまで快適に走る事ができます、特に県道747号線は途中に狭隘区間があるので地元の車しか通いません。右岸の県道は打見から県道38号伊勢大宮線となり「太平洋岸自転車道」の鳥羽~紀伊長島間の山ルートに指定されています。ただ右岸ルートは大台町をでると伊勢市に入るまでいわゆるコンビニの類いはありません、大紀町野原にJAのショップがあるのですが、原則土日祝日が休みなんです。 

 ただ右岸路は度会町麻加江から下久具まで県道としては繋がっていません、昨年は長原地区からのルートの選択を誤ってダートのダブルトラックに踏み込んで余計に登らされる事になったのですが。今回は川べりの道を選んでこれが大正解、宮川べりの素晴らしいローケーションを望む事が、宮川右岸は一本道ではなくま最短ルートではありませんが、これからの伊勢行き定番コースになりそうです。(つづく)