ツーリングの愉しみはプランニングから、走るルートは自分で決めるのが身上の私は、自転車イベントには殆ど参加しないのですが。今日は天理市を中心に25ヶ所のポイントを回る「さんぽdeサイクリングin天理」に参加してきました。いわゆるスタンプラリーなのですが、その25ヶ所は当日発表、それぞれのポイントを実際に回らないと判らないだろう設問に答える必要があります。ポイントを15ヶ所以上回る事で完走証が貰え、各ポイントに付いた点数の合計で賞品が貰えるそうです。参加費はグループが1,800円、個人が2,000円、入賞賞品はグループ単位との事です。
スタートは天理市役所前、受付を済ませるとポイント他を記した地図が配られます。25箇所のポイントには必修ポイント2ヶ所と賞品の貰えるお宝ポイントが1ヶ所含まれています。その他にお菓子などが貰えるグルメポイントが2ヶ所あって、引換券が付いています。私の予想ではポイントは天理市内では端っこの二階堂の地蔵堂とか福住の氷室等が入ってくるかなと思いきや、桜井市や田原本町の5ヶ所が含まれていて、なんと桜井市では「笠そば処」(標高約500m)が。地元の利で「西山古墳」とか幾つかを除くポイントの場所は特定できたので、如何に効率よく回るかが課題になります、とにかく「笠そば処」はパスする事に決定、「桃尾の滝」と「天理ダム」は後回しにして、とにかくまず15ヶ所を先にクリアする作戦でコースを決めます。(すみません、マップの写真は横着してSORAさんのブログから拝借しました。)
90組近いエントリー、総勢180名程の参加者があったそうですが、知った顔では地元も地元、天理市民のSORAさん、郡山のO氏一族、はるばる三重県からTABOOさんのグループの姿が見えます。ゴールで知ったのですがアリオリドスの竹元さんも参加していました。しかし参加者の大半は今風のロードバイクか小径車、マッドガードの付いたラ系の自転車は見当たらず、私一人。走らなけらばならないコースの距離やダートや石畳のあるだろう道路状況を考えると最良の選択なのですがね。
主催者からの説明と注意事項に続いて、なんと天理市長のご挨拶、2期目ですが39歳とか、天理大学とかがあって若い人が多く生き生きとした町ですが、その辺を含めて桜井から見ると羨ましい次第です。
さてスタートです、レースではありませんので、混乱しない様に適当に区切ってスタートさせて行きます。(Photo : SORAさん)
コースですが、とにかく集団からは離れたいので急ぎ上ッ道を南下して丹波市から始め、一気にお宝ポイントの「長柄総合運動公園」と「大和川左岸の「はせがわ展望公園」(田原本町)を回りますが、展望公園ではクイズの答えを出すために展望台の4階部分まで登る必要があります。
柳本界隈に戻りまずは防空壕跡へ、殆どの人は知らないだろうポイントですが、クイズの設問は「西南側の防空壕の柿の木の数は?」おいおい。柳本駅と黒塚古墳をまわってグルメポイントになっている「だるまのパン屋さん」へ、袋に沢山のクロワッサンとカステラが、これで充分半日走れそうです。この後、桜井市域まで南下し纒向(まきむく)古墳、箸墓(はしはか)古墳、大神(おおみわ)神社界隈を巡ってから、山之辺の道を北上する作戦です。
山之辺の道、竹之内環濠集落近くでは今年も菜の花畑が。
夜都伎(やとぎorやつぎ)でノルマの15ヶ所をクリアして天理市街を抜けて櫟本(いちのもと)界隈へ、その後少々コースミスをしてしまい廃墟になりかけているシャープの天理事業所に阻まれてしまい、やむなく迂回しましたが、12時37分には「白川ダム」で20ヶ所目を達成、ゴ-ル時刻は14時半から15時半ですので余裕で「桃尾の滝」と「天理ダム」(標高273m)を回って帰って来れる計算です。
激坂もありますが「桃尾の滝」と「天理ダム」と必修ポイントの「石上(いそのかみ)神社」を回って天理市街に戻り、もう一つのグルメポイント「倭の里」へ、幾つかの和菓子を選んで頂く事ができます。
ゴールは天理駅前、最後のポイントで24ヶ所をクリアして14時20分にはゴールしてしまいました。これなら「笠そば処」も回れたかな。
ゴール締め切りの15時半を待って順位発表との事なのですが多少手こずっている様です。25ヶ所の内24ヶ所を回っている訳ですから、それなりの順位が付くはずですが。何やら様子が変です、順位をアナウンスした女性スタッフが30位からの参加者を10位からと紹介して商品を渡し始めていたのです、間違いは間違いで仕方がないのですが。改めて発表された私の順位が9位、同得点がいますので6位タイと云う事なのですが、ポイント個々に付けられたユニークな点数を加算した得点合計、後1ヶ所残した私が53点は良いとしても、上位に56点、58点、59点と3段階存在します。そうなると「笠そば処」以外を選んだ組が2組存在するか、得点計算の基礎となる15ポイントの選択がランダムみ行なわれたか、私のクイズの答えが間違いがあったとしか考えられませんが、どうもクイズは全問正解の様です、しかし横に「ABCAB」と並んだ答え、安直としか云えませんね。
所詮スタンプラリーと云うゲームイベントですから、順位は二の次なのかも知れませんが、ロゲイニングに似たこういったラリーは短時間にコースを選んで状況判断をして行くと云う頭脳ゲーム的な愉しさや意義もあるはずで、獲得ポイントを評価する事が当然であるべきです。日頃レースまがいのイベントを主に行なっている主催者が、所詮ゲームイベントだよとエエ加減な舐めた運営をしている様では困ったものです。「ならクル」が中心となって行なわれた「ツールド紀伊」や「ならスタンプラリー」がその後続かなかったのも、何かやってれば良いなんてお役所仕事でイベントに魅力を持たせられなかったからに他なりません。また限られた時間と範囲で多くのポイントを回る事は事故の原因となる事も充分考えられますが、しかし15ポイント以上幾ら回っても同じですよと、事前のアナウンスがなければ、何の抑止効果もありません。
それなりの参加者もあり次回もある様な話を耳にしましたが、正直云ってこれではねと云う印象しきりで、同じ事を繰り返すならお勧めもできません。同様に参加した地元のSORAさんもブログで幾つか意見を述べていますが、私としては採点基準を明朗にして正確にして貰いたいものです。どだい15時半ゴールですぐに順位発表なんてタイムスケジュール、端から無理でしょう。
グループ参加ではポイントを分担して回る事はロゲイニングでは行なわれる事なので不正とは云えないのですが、これを認めた上で個人参加とグループ参加では評価基準を変える事が必要なのでは。それでも不正は可能なのですが、そこは参加者のマナーと云う事で。
私は一人だったのでお店等で食事は採らなかったのですが、後援として自治体が参画している以上、地元にお金を落として貰いたいもの、グルメポイントに協賛して頂いたお店以外に割引券など発行して食事のできる場所を紹介して貰えれば良かったかも。
な訳で不満もありましたが、私の知る範囲でも参加した方々はそれなりに愉しんでおられた様で、自転車イベントと云えばがむしゃらに走らせるレースまがいのイベントばかりの中で、2,000円と云うお手軽な参加料で2ヶ所のグルメポイントでのパンや御菓子、コースを考える愉しさ、地元とは云え再発見もあり、家族やグループで頭とチームワークを使って愉しめるこう云ったものがもっと普及する事を期待したいものです。
ゼッケン代わりに配られたサコッシュ、他でもあるのか知れませんが、なかなか良いアイデアですね。実際規制のない公道をゼッケンを付けて走る事は警察が良い顔をしなかったかも知れません。古くは1998年から行なわれていた「さくら道ネイチャーサイクリング」でも岐阜県警かがOKしなかった前例もありましたしね。
本日の走行、集合場所までの往復約20キロを含めて82.6キロ、思いの他走り回った一日でした。