8月24日の日記「凪の島」と「ハウ」

 先日、たまには映画館の大きなスクリーンで映画を観てみたいとボヤいたら、ひょんな事でなんばパークスシネマの無料クーポンを賜った、今ではシニア割引で1,200円で観る事もできるのに、大阪なんばまで往復1,400円の電車賃をついでもないのに出してわざわざ出掛けるのも、なんだかなと思いもしたが、奈良では上映予定のないマイナーな邦画が架かっているので、お昼から出掛ける事に。

 なんば高島屋前、御堂筋に自転車レーンが、梅田から続いているのなら価値あるけど。ぐぐってみるとなんでも2018年に期間限定で社会実験として「御堂筋の南側の東の側道を閉鎖して、自転車、歩行者専用道としています。道頓堀橋北詰~難波西口交差点間の400mの区間」とありましたが… 

 「青空のゆくえ」(2005)、夜のピクニック(2006)の長澤雅彦監督の最新作「凪の島」、舞台は瀬戸内海に浮かぶ「深浦島」(仮名)、ロケは主に山口県下松市沖の笠戸島で行われていますが、瀬戸内と云うより周防灘を挟んで国東半島を望む辺りになります。いわゆるご当地映画な処もあって柳井市の白壁通りの「金魚提灯まつり」なんかもでてきますが、同監督の「天国はまだ遠く」(2008)やチアン・ショウチョン監督、永作博美主演の「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」(2014)の様に、この風景を見てみたいとか、この土地を訪れてみたいと思わせる力はない。観ようと思ったきっかけは主人公の少女’凪’の離婚した両親役に「天国はまだ遠く」で共演したチュートリアルの徳井義実に加藤ローサが出演していた事、それに期待したらしっかり裏切られます、役としては好演だったとは思いますが。瀬尾まいこ原作の「天国」との物語の差は大きいですが、良くも悪くもどこを切っても長澤作品ですが、映画館のスクリーンで観る程の作品ではなかったです。

 些か物足りないので、劇場の予告編で観た「ハウ」がなかなか面白そう、せっかく大阪まで出てきた事ですしハシゴする事に。ただ1時間ほど時間がありますし時間もじかんです日本橋の「松のや」まで往復して「ダブルロースカツ定食」を、日頃は激安の「得朝とんんかつ定食」ですからね、それでも880円は安い!

 「ジョゼと虎と魚たち」「眉山-びざん-」「のぼうの城」の犬童一心監督の最新作「ハウ」白い大型のムク犬「ハウ」のロードムービー、だけならありきたりですが、やはりこの手の動物ものは泣けますね、特に大型犬を飼った経験のある人にはお勧め。主人公が「ブン」になった「ハウ」と別れるシーン(ネタバレ?)に食らったけど。宮本信子、石橋蓮司、最後の最後に田畑智子と脇役陣が良いねぇ、修道女役の市川実日子が「八日目の蝉」とかぶりますね。

 映画の後、法善寺横町へ、家族一同親子二代の付き合いもあった事ですし、母の亡くなった事の報告がてら法善寺の「TARO」に寄って少し飲んで帰ろうかと思ったら何故かCLOSE、先代のマスターはまず休む事なんてなかったのですが… 大阪難波2110発の松阪行き近鉄特急で帰途に就きました。

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