野迫川キャンプツーリング(1日目)


 五條市大塔町 猿谷貯水池にて

 10月30日から11月3日かけて時間がとれたのでソロでキャンプツーリングを画策、紀伊半島の内側を3泊位で回ろうかと考えてみたのですが、折り悪くやってきた台風のせいであちこちで道路はズタズタに、幾つか走っておきたいポイントを巡る事は難しくなってしまいました。お天気回りも考えせめて2泊3日でも何処か走ろうと考えた挙げ句、お盆にも行った野迫川村と暫くご無沙汰の琵琶湖の2つの案が、野迫川の方は夏と同様に九度山から紀伊清水経由で上がるつもりが、九度山町の真田橋から赤瀬橋の間が通行止に、琵琶湖の方は海津回りに加えて旧賤ヶ岳隧道の飯浦大音線が通行止に、海津はともかくこちらが通れないと、交通量も多いR8のトンネルをそれこそ命賭けで抜けなくてはなりません。奥琵琶湖の景観なしではネ、そんなこんなですっかりテンションが下がってしまいました。
 結局、少し早いかも知れませんが紅葉の季節、雲海にも期待して野迫川へと向かう事になったのです。
 0524スタート、朝駆けの得意な私にしては遅い出発、とは云っても明日は11月、まだまだ暗いです。いつもは1時間程で着く吉野口駅まで1時間20分も掛かる始末、下がったテンションが戻ってません、五條市へたどり着く頃にはお日さまはすっかり登ってしまいました。ローソンでコーヒーブレイクの後、24時間営業のスーパーで買い出しを、これより山側に入るとコンビニやスーパーの類いは皆無と云って間違いありません。
 写真は五條新町にに残る五新線の遺構、五新線はレールが敷かれる事なく専用道としてバスが走っていた未成線、この部分はバス専用道としても供用される事はありませんでした。

 バス路線は国鉄バスから奈良交通バスと受け継がれたものの先年廃止されました。専用道跡は健在ですが原則的に走行は認められていません、平行した一般道を走り、R168が生子(おぶす)で通行止になっている(迂回路はあるらしいのですが)ので、ダメ元で丹生川沿いの旧十津川街道へ。

 大きな落石もなく、ただ倒木があって完乗と云う訳には行きませんが、無事に突破する事ができました、しかし山を削って作った現代の道より、歴史のある古道の方が災害には強い様な気がします。まぁ4サイドで突っ込む処ではないのですが。
 河瀬直美監督の代表作「喪萌の朱雀」で恋野バス停となっていた賀名生バス停跡にて「自撮り」をしたりしながら小休止。
 R168の新天辻隧道の手前の「峠とうふ店」、以前から気になっていたのですが、時間が押していたり営業期間時間外とかで立ち寄る機会がなかったのです、中にはテーブル席もあってお豆腐を頂く事ができます。トッピングの鰹節はともかく、しょうがが妙に割高だなと思ったらチューブが丸々一本、余ったらお持ち帰りです。追加で油揚げも頂きましたが、野迫川の高野豆腐伝承館に軍配かな。
 新天辻トンネルに到着、R169の新伯母峯トンネル同様、新とは言い難いトンネルです、数年前に路面を改修して路肩寄りも走りやすくなったのですが。旧の天辻隧道も一応健在ですが、五條市側がダートです。
野迫川村へは小代下から県道53号高野天川線経由が近いのですが、野川上から高野辻の間が通行止らしく、そうなると天狗木峠経由となり、激坂を延々と登らなければならないので、R168を大塔町宇井まで南下し県道754号高野辻堂線に入る事に。
 宇井でR168と別れ県道734号高野辻堂線へ、2011年に起こった紀伊半島大水害の爪痕が今も残っています。2年前にも「吉野周回ツーリング」の2日目で通ったのですが、道路部分は相変わらずダートのままです。
 1458川原樋川林道が分岐する鉄橋に到着、2年前に比べると1時間半は早いのですが、深い谷にはもう陽が差しません。

 1640 池津川に到着、宇井からここまで1台の車にも合いませんでした。予定ではタイノハラ林道まで行くつもりでしたが、このペースでは真っ暗なスカイラインを走る事になるので、今夜は高野辻止まりとなりそうです。
 1728 荒神口に到着、自販機で温かい缶コーヒーで一息入れ、飲料と水を補給します。
 標高1,000m超の高野口に到着、設営後はお湯だけ沸かして温かいスープと朝五條で仕入れた弁当で夕食を済ませます、風はないのが幸いですが今夜は寒くなりそうです。本日の走行93.4キロ。
 

1日目 2日目 3日目