
国道319号線から見下ろす新宮ダム湖
3日目の朝、標高100mにも満たない「美濃田の渕キャンプ場」なのですが、結構冷えます、今週は寒の戻りがあると云う事なのでそれなりの用意をしてきているのですが、これでは更に山深いだろう明日の朝が思いやられます。 それに吉野川を挟んで対岸のJR徳島線とR192、それと反対側には高速道路もあって結構騒がしく、JRの方は夜中こそ走ってはいないのですが。 無料と云う事も含めて下馬評の高いキャンプ場だったので期待していたのですが。
さて今回のツーリングの一応の目標は今治なのですが、ここから150km余り、それも標高1,000m近い峠を越えなければならないので、とても4サイドで走りきれる距離ではありません、とにかく銅山川沿いに入って適当な処でゲリキャン、と云う訳で今日は行き当たりばったりのんびり行く事にしますが、ここでのんびりしていても仕方がないので明るくなる頃には撤収を始め7時にはスタートする事に。
美濃田大橋を渡って右岸のR192へ、陽射しも入ってきて身体も温もってきたので、佃駅の見えるポイントで着込んでいたものの脱ぎながら、時刻を調べてみると徳島線と土讃線の列車がまもなくやってきますので待つ事に。 佃駅は物理的に両線が分岐する駅なのです。
現在の三好市の中心にあたる阿波池田の町中へ入りますが、国道を避けて山側の道を辿って行きますと、阿波池田の街を見下ろす高さまで登ってしまいましたが、穏かかに登って行く道でしたのでさして苦にはなりませんでした、ただ逆向きは激坂があります。
ここから先は確実に食料が調達できそうな処がないので、明朝の分まで含めて買出しをしておく事にしますが、まずはスーパーマーケットが開く9時までコンビニでコーヒーでもとローソンを探して向う事に、なぜローソンなのかと云うとPontaのポイントに加えて、docomoのおサイフケータイで決済すると、月締めで3%の歩引きをして貰えるのです、従ってちょっと遠回りしてもローソンなのです。 しかし国道のバイパスに面していて旧道側から来ると判りにくくて参りました。 ここはイートインコーナーがないなぁと思っていると、なんと外側にお洒落な休憩スペースが… とfacebookに書き込んだら、食いついたのはブルベライダー、仮眠なんかしゃちゃ駄目よ。 ゆっくりさせて貰ってサンシャインと云う地元スーパーへ、今日のお昼と晩の弁当とカップラーメン、明日のパンを買い込みます、ついでおトイレも拝借。
阿波池田駅と西側の山腹から見下ろした駅構内、なかなか「鉄」な撮影ポイントです。 ところで四国で5線以上のホームがあるのは高松駅とここ阿波池田駅だけなんだそうです。
国道へは戻らずに土讃線のトンネルの上を越える道を行くとほぼ国道を走る事なく祖谷口橋(写真右)まで行く事ができます。 その先もR32を1キロ程我慢すれば線路を挟んで山側の道へ入る事ができます。
阿波川口駅で小休止しながら、佃駅、阿波池田駅に続いて「鉄」な時間を。 さてここから銅山川沿いのR319に入ります。
R319に入るなり急坂になりますが、そこを越えると穏かな斜度の道が続きます。 信正と云う集落まで来て旧道と思しき道が別れているのでGoogleMapで確認してみると、ここには「モモンガビレッジ」と云うゲストハウスがある事に気付きます。 まだ走り出して25キロ程、もう少し先にあれば昨日は風呂に入れなった事だし、ここへ泊まる手もあったかと。 しかしここならキャンプ装備でなければ徳島港から充分に走ってこれる範囲ではありませんか、早速次のプランに想いを巡らす事に。
阿波川口でR319に入って約10キロで愛媛との県境となります。 地理に詳しくないと四国4県がどのように接しているかは判りませんよね、徳島県と愛媛県はここで背中合わせになっているのです、両県を直接結ぶ道路は林道を除けは、ここR319と新旧のR192境目峠と高速の徳島道だけなのです。 ここの県境ではお互いの標識が向かい合わせに建てられていて、パノラマ撮影してみるとご覧の様に1枚の写真に収める事ができました。 周りを見渡してみると「宇摩」と彫られた石標が、県界標ではなく郡界標でしょうか、少し疑問が湧いてきました。
銅山川沿いに遡ってはいるのですが、県境は小さな峠状になっていて、林の中を少し下ると明るくなって谷あいの集落に出ます、「あじさい茶屋」と書かれたお店があって水車が回っているので、食事でもできるのかと覗いてみたのですがお休みでした。 やはりこの季節の平日にこのルートで食事を期待するのは難しそうです。 と云うか時計が停まったままなんです。
銅山川には4つのダムがあるのですが、最も下流の新宮ダムの下に出てきました、現在は四国中央市となっていますが、元の宇摩郡新宮村の中心となる辺りです。 ここで直進する県道と右折するR319に別れています。 今夜は野営覚悟なのでスマホのバッテリを節約するために折々に電源を切っていたので、GoogleMapを確認せずに、思い込みで真っ直ぐ入ってしまったのです。 高速道の下をくぐった辺りから何かおかしいなと思いつつ、距離で2キロ程、標高で50m程登ってから道を間違っている事に気が付きます、これは高知県へ向う県道5号だったのです。 先の三叉路へ戻りR319へ入りますが、そこでも道路工事の誘導に惑わされて行き止まりの道に入ってしまい、数10mですが再び戻る事に。
とにかく新宮ダムへの登りへ入ったのですが、プランニングの段階でR319をそのまま登るとかなり余計に登らされるので、通れるか通れないかはともかく、新宮ダムの天端道路を経由する道を考えていたのですが、その道はダムを左に見つつも右に下りR319の下をくぐってダムへ下っているのです、その分岐を見落として高速道をはるか下に見下ろす処(写真左上)まで登ってきてしまっているのです、ここまで来て通れるか通れないかが判らない道の分岐まで戻る気力はありません、このままR319を辿るのが得策でしょう、結局150m程登って川之江へ抜ける堀切トンネルの入り口へ、R319は更に旧道の堀切峠へ向って登っています(写真右下)。 幸い「解除中」ではありましたがR319は時間帯通行止の案内が。
14時過ぎにようやくピークに到着、結局新宮村の分岐から標高差220m、ダムの堰堤からは180mも余分に登った計算になります。 とにかく道端に座り込んでお昼にする事にします。
恐らくは無駄に登っただろう道をダム湖畔まで下ってくると、案の定新宮ダムの天端道路は通れた様です。 新宮ダムの上には柳瀬ダム(金紗湖)と云うのがあるのですが、ここではR319は否応無くダムより高い処まで登らされます。
金砂町平野と云う処で再び直進する県道と右折するR319に、要するにここでR319と別れ真っ直ぐ県道を旧別子山村へ向う訳なのです、新宮で道を誤った原因がこれでお判りでしょう。 過去にコースミスをした多くはこんな思い込みなんですね。
銅山川沿いの道は県道6号となりますが、ここまで走ってきたR319と比べると、整備された立派な道です、おまけにブルーラインが引かれていて伊予三島からサイクリングロードとして設定されている様で、「しまなみ」や「とびしま」よろしく、ここでは富郷ダムまでの距離が示されています。
どうにか17時には富郷ダム堰堤に到着、富郷ダムは銅山川にある4つのダムの中では最も新しく大きなダムで、ダム湖は法皇湖と呼ばれており、周辺も公園があったりと今風に整備されています、さてそろそろ今夜の野営地を探さなければならない時間です。
本日の走行79.8キロ、さすがに平均速度は13.1キロ、残念ながら4サイドでの3日連続100キロ超えは成らずでした。
2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」は
こちらから
2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」は
こちらから
2016年1月の「せとうちツーリング」は
こちらから
脇町潜水橋にて
寝たのか寝てないのか良く判らないまま0455徳島港に到着です。 まだまだ外は真っ暗、フェリーターミナルから徳島市の中心部までは4~5キロ離れていますし、土地勘がないとちょっと大変かも知れません。 いつも橋を渡ると左に川岸を見ながら、通称「ケンチョピア」と呼ばれるマリーナの脇を抜けて行く事にしています。 30年以上も昔ですが「徳島阿波踊りヨットレース」で停泊した事のある懐かしい場所です、対岸の県庁は新しくなりましたが。
今日は吉野川沿いに、ほぼR192を東みよし町の「美濃田の渕キャンプ場」までの約70キロ、以前にも走っていますし、途中で’うだつ’で有名に脇町に立ち寄る位のもので,、今一つ芸のないコースなので、思いついたのが神山町と云う処に古い自転車仲間のK夫妻がおられて、約束もなにもしていないのですが、お勤めではなく奥さんの家業を継がれているので、もしかすると久しぶりにお目にかかれるかも知れないと考えてみます。 ただ距離はともかくとして、そちらへ行くと徳島へ戻りでもしない限り、標高700m台の峠を越えなければ吉野川側へ入れないのです。 さて分岐点まで来て、いささか寝不足なもののお天気も良い事ですし、そちらへ向ってみる事にしました。
吉野川の支流、鮎喰川沿いの県道を行きます、通勤時間帯とあって車が多いですが、初めての道初めての町は愉しいものです、沈下橋を見つけてちょっと立ち寄ってみたり。
分岐から25キロ程走って、お店へ到着したのですが、残念ながらお二人とも東京、大阪へ出掛けられているとの事でした。 私達自転車仲間の間ではいまや伝説となったご夫妻なので、久しぶりにお目にかかりたかったのですが。
神山町からはR438となり西へ、鮎喰川の対岸に桜が見えたので立ち寄ってみると、お寺の前には見事な枝垂桜が蕾を膨らませています。 「明王寺のしだれ桜」として徳島では良く知られた処だそうです、しだれはまだ早いのですが、まわりには桜が満開です。
遠回りしている上に、これから峠を越えて行かなければならないと云うのに暫しお花見です。
R193との併用区間を過ぎ再び別れる処から、経の坂(倉羅)峠への登りが始まります(写真左上)、ここから峠まで標高差500m以上、途中一度ばかり休憩を入れましたが、どうにか漕ぎ上げて予定の正午前には峠に到着。 途中16%なんて勾配(写真右下)があって、失速して立ちコケ寸前でした。
北側の下りも相当なもんです。 この峠、南側では「経の坂峠」と記されていますが、北側では「倉羅峠」と記されるのがデフォルトの様です。
吉野川河畔まで下り、ようやく本来のコースのR192へ戻ります、旧道を織り交ぜながら西へ、有名な「脇町潜水橋」を渡り脇町へ。 この橋なんですが想像以上に交通量が多く、車同士は交互通行しているのですが、こちらが自転車だと突っ込んでくるので、こう云った場所が苦手な人は要注意です、時々はトラックもやってきます。 交通量が多いのと、沈下橋と云って結構大きいので自転車の「自撮り」はなかなか難しいです。
予定の17時前には「美濃田の渕キャンプ場」に到着、ここを選んだのは無料だと云う事と、温泉のある道の駅が隣接していると云う事だったのですが、テントを設営し終えて夕食も兼ねて温泉へ向うと、なんと温泉は火曜が定休日との事、ちょっとリサーチ不足でした。 バンガローのある区画は大きいのですが、テントサイトは想像していたより狭く、シーズン週末だと到着が遅くなるとちょっと厳しいかも知れませんね。 それと提灯が吊ってある処をみるとお花見の頃は大変な事になっているかも。 平日にも拘わらず先客が3組、いずれも単車でのソロの様でした。 本日の走行112.3キロ、平均速度15.1キロ。
2015年4月の「天の邪鬼『しまなみ』へ往く」は
こちらから
2015年10月の「『延陽伯』号『しまなみ』を往く」は
こちらから
2016年1月の「せとうちツーリング」は
こちらから
今日はNちゃんとErbaロードの「里帰りサイク」を考えていたのですが、先日からのトラブル対応で午前中は京都行きになってしまいました。 昨日からの寒波で今朝の奈良の気温は3度台、さすがに寒いですがお天気が良いので清々しくて気持ちは良いです、丁度8時に木津川の自転車道に入ります。
12時半には作業を済ませ、宇治市のヤマタンさんのお店へカレンダーを届けに、自転車談義の後、1時間半程時間があるので少し一緒に走ろうかと云う事になったのですが、身支度を整えられて自転車の元へ行くとなんとタイヤがバースト、一緒に走る事は諦める事に。 私は木津川大橋経由で自転車道へ入り流れ橋へ。 少し休憩の後、自転車道を南下しますが向かい風に閉口します、どうにか1445に泉大橋に到着。 実はこの週末は鈴鹿のあびさんと舞鶴のマッキーさん、名古屋のなおじさん一行が笠置キャンプ場へ冬季恒例のストーブキャンプに来ているのです。 そこで表敬訪問がてら見学に伺おうと。 木津から加茂まではR163を避けて左岸の道を走りますが、加茂から先はどうにもR163を走らざる得ません、大型車が多いので出来る事なら走りたくないのですが。 ただ木津から先は追い風に助けられ40分で笠置に着いてしまいました。
ある程度想像はしていましたが、車で来ているとは云え、とんでもない装備です。 まぁここまでやれば真冬のキャンプは夏より快適でしょうねぇ。
あまりゆっくりともしていられないのですが、コーヒーとお菓子を頂いて1時間程過ごさせて貰いました。 (写真はマッキーさんからお借りしました。 )
16時半には笠置キャンプ場を後にし白砂川沿いの<33>奈良笠置線を行きます、3週間前に走った誓多林経由のルートは、さすがに日没後にはなんなのでR369に入りますが、その頃にはすっかり日はくれてしまいました。 猿沢池で一息入れ、天理のスーパーで少し買い物をして、19時半には桜井に帰りつきました。 本日の走行129.7キロ、今月も無事に1,000キロを越えました。



予報ではお天気は思わしくないので、早めに撤収を済ませ帰途に就く事にしますが、まずは朝食の準備から。
なんと豪華な朝食ランチの出来上がりです。
撤収を済ませ各自荷物を4サイドにセットし、集合写真を、キャンプ場の入り口で4サイド4段重ねの写真を撮って、さぁ出発です。 少しパラパラときた様ですが、まだ本降りには時間がありそうです。
4台の4サイドがドカドカと滝畑ダム川沿いの道を行きます。 お天気の事もあるので、全員は集合場所の柏原市役所前には戻らず、河内長野駅前でsyokoraさんとKIHARUさんとお別れし、UG兄さんと石川沿いに北上し自転車道に入ります。
12時過ぎには柏原市役所前に戻ってきました、ここで八尾に戻られるUG兄さんとお別れしましたが、フロントサイドの挙動がおかしいので点検してみると、キャリアの枠が外れています、このままでは上部の2本のネジにバウンドする度に負担がかかりますので、インシュロックで固定します。 さて桜井に向けて出発ですが、雨雲レーダーを覗くと見事に囲まれています、とにかくサイドバッグだけを雨養生して出発する事に。

奈良市大平尾(旧大柳生村域)にて
木枯らし一号が吹いた云うのにキャンプをしようと云う物好きな御仁が何組か、先月の「吉野周回ツーリング」から帰ってきたasuka号も、キャンピング装備を解けず待機状態。 4日水曜にkirakirabazilさんから6~7日と笠置までキャンプに行きますとの知らせ、7日には別の予定もあったのですが、そちらはあえて私が出るまでも無い様な感じなので、笠置の方へ参加させて貰う事に。 kirakirabazilさんとはTwitter繋がりなのですが、最近ちょくちょく流れ橋でお逢いする事が、実は古く「ランドナー補完計画」(本家の方)でのリンク繋がりだったりして、世の中狭いもんですわ。
笠置キャンプ場へは2008年にも行っていますが、桜井からだと普通に考えると奈良~木津経由となるのですが、否が応でも加茂から大型車の多いR163を走らなければなりません、それでいつも大和高原を越えて柳生から下る山越えルートで行く事にしています。 とにかく大和高原へはここを登らないと始まりません、初瀬ダム。 4サイドに10%はなかなかキツいものがありますが、距離も知れていますし、私的には天理ダムより楽だと思うのですが。
笠置へは針からR369経由が一番楽なのですが、交通量も少なくもないですし、大平尾で「自撮り」をしたかったので山田から田原へ抜ける事にしました、「大和高原早朝ラン」とかで何度も走っているコースですが、ここの無名の峠やはりキツいですわ、ちなみに本日の最高標高。
峠を越えると快走ダウンヒル、晩秋の里山の風景が素晴らしいです。
県道<47>天理加茂木津線に入りえっちらおっ
ちらアップダウンをこなして大平尾分校跡へ、ちょっと場所をお借りしてお昼にします、今日は日なたにいると暑い位の陽気です。 そして食後は「自撮り」、先月にも来ていますが狙い通り向かい側の山が色づいています。 コース取りを確認しながら2テイクばかり、こうやってメイキングショットを見て貰うと大したロケーションでもないのですがね、雪が降ったらまた来てみようかな。
大柳生まで下ってきたのでこのまま川沿いに下れば良いのですがせっかくですので、大柳生村道路元標の後、小さな峠を越えて柳生村道路元標と、生存確認に回ります。
柳生から下りの途中で京都府となり笠置町の古い街並みに下りてきました「かさぎ」ではなく「かさおき 2Fビリヤード」と書かれた看板がレトロですね。 写真には写っていませんが、この辻に京都府相楽郡の笠置村道路元標があります。
予定では15時だったのですが、14時過ぎにはキャンプ場に到着、関西本線笠置駅の真下です、
ここのキャンプ場は車であろうと自転車であろうと、大型のファミリーテントにタープを張ろうと一律1人300円/日、1泊だと600円と単純明快リーズナブルなキャンプ場です、サイトは木津川の何にもない河川敷で土手の上に炊事設備とトイレがあるだけです。 kirakirabazilさん一行は1545到着の予定と云う事ですので、それまでに設営して「おでん」の仕込をやっておいて、交替に近くの温泉に行こうかと。
SNSによるとどうやら木津川の自転車道でパンクした様なのですが、思いのほか早くやってきました。 イワイ、グランボアと私のアスカで3台のマッドガード付き自転車が揃いました。 本日の走行47.6キロ。
1日目 2日目
奈良県吉野郡野迫川村檜股にて
設営した時は月明かりの下だったのですが、夜中に少し雨が降ってきました、雨雲レーダーを見ると大阪府南部からこちらにかけて降っている様で暫くすると止んだものの風が強くなってきました。 四阿の下とは云え標高1,000mのほぼ稜線上なのでいささか心配、それにこの風では雲海も期待できないでしょうね。 雨がおさまると途端に寒くなってきた様で、テントの中にいる分には大丈夫ですが、外は風が吹くとかなり寒い。 それでも暗い内に起き出す事に、7時半には集合場所の野川弁天まで下らなくてはなりません、朝食はペヤングと昨日に続いてレトルトのぜんざい。
しかしこうも寒くなると朝の7時に標高差350mのダウンヒルは堪えます、さすがに指抜きのグローブでは耐えられないので軍手を流用、少し早めに待ち合わせ場所に着きましたが、既に大方のメンバーが揃っています、私を入れて都合9名、はるばる滋賀、京都からも。 滋賀からのniwa-chanさんは昨夜からここで車中泊だったそうで、なにやら差し入れもあったそうで、雲海にかすかな期待を持たずにこちらに来ても良かったかな。
<53>高野天川線を少し下り平川釜落林道へ、サイドバッグを下ろしているとは云え、斜度がキツくなる辺りから全く着いて行けません。
なんとも14時間前に通った釜落谷に下ってきました。 UG兄さんがメカトラブルで小休止、なにやら「シクロ変速機のケーブルが外れてしまった」と云う私には理解不能のトラブルの様でして。
池津川集落へ、いくらか紅葉した木もありますが、野迫川と云えども全体的には紅葉にはまだちょっと早かったかな。
いつもの様に池津川の廃校跡にやってきます、風が吹くと見事な銀杏吹雪が。
9時を回って谷あいにも陽がさしてきて暖かくなってきまして、皆さんワイワイガヤガヤと愉しく走ってはります。 昨日月明かりの下登った道なのですが、またもや離されてしまいます。
今日のコースでは大股から北今西にかけてが一番紅葉が見事な場所なんですが、やはりちょっと早かったですね。
川原樋川
林道への分岐で小休止(写真左上)、私は写真を撮るために先に出たのですが、何人かがダートの川原樋川林道を少しピストンしてきた様です。 この後、北今西のキャンプ場でお昼の休憩を。
檜股集落、ここにはまるで映画のセットの様なかわいい小学校跡があります。 外で写真を撮っているとピアノの音が、心得のあるniwa-chanさんが何やら聞き覚えのある曲を弾いています。 こんな山奥の廃校跡のピアノですがある程度調律してあったそうです。 ふと思い出したのは加藤ローサとチュートリアルの徳井義実が主演した映画「天国はまだ遠く」のワンシーン、映画では河原さぶ演じるおじいさんが元調律師だったのですが。
檜股から標高差300m程の登りをこなして高野龍神スカイラインに取り付きます、好天の休日とあって行きかう車や単車の多い事、のどかな野迫川村でもここは俗世間と云う感じです。 峠には「棒峠」と云う標識が出ていますが、以前は方(法)峠と呼ばれていて、野迫川村史にも「棒峠」と云う記述はなかったと記憶していますが、出典はどこからなんでしょうね。 峠と云って概ね稜線上を走る高野龍神スカイラインの事ですから古来「峠」となっているところは鞍部であったりします。
スカイラインを北にとり、野迫川村役場のある北俣上垣内へ下り今朝下ってきた道を登って高野辻へ。 私はここで一周してきた計算になります、UG兄さんが積んできてくれたジェットボイル一式でお湯を沸かしてでコーヒータイム、午後の陽射しにあたっていると暖かいです。 後は野川弁天へ下ると今日のサイクは終了です。
デポ地の野川弁天へ戻り滋賀からお見えのniwa-chanさんの車に便乗させて貰い帰途に就き、2泊3日の「吉野周回ツーリング」を終えました。 帰途、車ですので吉野町から新鹿路トンネルで桜井へ向って貰いましたが、件の犬でしょうかビッコ(差別用語?)を引いて歩いていました(1日目を参照)。 本日の走行66.5キロ、3日間で301.2キロでした。
閲覧には認証が必要ですがうちの
HPの「ツーリングの記録」にも集合写真を含む当日の写真をUPしています。
奈良県吉野郡十津川村 国道168号線 川上/百徳トンネル
テント泊の朝はゆっくりとテントを乾かしてから出発したい処なんですが、今日は少なくとも120キロは走らないといけませんので、4時過ぎには起き出して食事を済ませて撤収、6時出発です。
実はキャンピングでの連続100キロ超えは記憶にないのですけど。
昨日に続いてR169を行きますが、小松トンネルまでは北山峡を見下ろす1.5車線路が続きます。
小松トンネルから先はいわゆる奥瀞道路と呼ばれる平成になってから供用され始めた区間で、それまでは国道指定されながら旧道どころか車の通れる道がなく、北山村から新宮市に抜けるには三重県紀和町経由で行かなければなりませんでした。
小松(734m)、有蔵(306m)、東野(1,389m)の3本のトンネルの開通で車道としてのR169が全通し、瀞峡トンネル(2,049m)に加えて、今夏から玉置口(138m)、竹筒(968m)、峰(367m)、葛山(699m)の4つのトンネルが供用されています。
これで蟻越峠は旧道となってしまったのですが、これだけの高規格道路が本当にいるのでしょうかね、奥瀞道路の開通で緊急車両の新宮市への所要時間が30分短縮されると謳っていますが、ここまでの高規格にしなくとも緊急車両の優先的通行はシステム的に構築できる様な気がしないでもないのですが
、「ならくる」同様に恩恵を受けているのは当事者ではなく業者だったりして。
それにもし北山村が和歌山県でなかったら奥瀞道路はなかったかも。
和歌山県と奈良県の境界を行ったり来たりしながら、四瀧トンネル(1,212m)は河畔の旧道を通って宮井大橋へ、ここも鉄橋が新しい橋に置き換わっています。
ここからR168を北上し十津川村を目指します。
かなり遠回りですが東敷屋(1,380m)と二ツ石(798m)の2つのトンネルも川沿いの旧道を走って元の本宮町(現田辺市)へ。
本宮村道路元標の建つ熊野本宮大社旧社地前で小休止の後、近くのヤマザキストアで今日の分の補給です。
R168もR169と変わらず、五條病院前のサークルKを最後に新宮市街まで大手コンビニの類はありません、旧本宮町内には2軒のヤマザキストアがありますが、営業時間は日中だけです。
熊野本宮大社の前を過ぎ、ここも川沿いの旧道、九鬼(624m)と切畑(927m)の2つトンネルの供用で旧々道となった大居経由の道を行きます、結構な登り下りがあるのですが。
基本的に旧道の通行が可能であれば旧道を行く事にしています、概ね遠回りですし楽でもありませんが、雰囲気も良いですし交通量も少なく安全だからです。
土河屋経由の旧道を行くと、目の前に十津川道路(七色高架橋)が見渡せ十津川村に入ります。
この先果無山脈が熊野川(新宮川)に落ち込んでいる急峻な場所で、斜面にへばり付くようにつけられた旧道の外側に高架橋が架かっていて、旧道を走っていると何となく妙な風景です。
十二滝でバイパスと合流し桑畑隧道までが踏ん張りどころですが、本宮側の殆どでバイパスができてしまって車を気にせず走れる今となっては十津川村側からの方が辛いかもしれませんね。
十津川温泉を過ぎ折立橋を渡り、今戸トンネル(1,858m)を避けて旧道に入りますが、1キロ程走ると「通行止」の案内が、通れそうな感じなのでさらに先に進むと、今度は完全に塞がれていて先の方で工事が行われている様です。
仕方なく折立まで引き返すと、新旧道の分岐点には通行止の案内等は出ていません(写真左上)。
仕方なく今戸トンネル、形ばかりの歩道は付いていますが自転車の走れる幅はありません、その上車道の路肩には砂利が溜まっています。
今戸トンネルを抜けると大津呂トンネル(1,617m)がありますが、その間にR425に下る道がありますので、下ってみるとこちらの旧道は通る事ができました。
今戸トンネル、大津呂トンネルともに北側にも今戸トンネルの旧道が通れない旨の案内は分岐点にはありませんでした。
道の駅「十津川郷」に到着、23ヶ所目のポイント、後一つです。
丁度お昼どき、もちろん道の駅でも食事ができるのですが、足湯の横の出店「にこにこ農園」で弁当を売っていて、めはり寿司と赤飯のおにぎりにおかずが色々盛りだくさんで400円、早速頂きます。
お味もよろしくてこれには大満足。
道の駅を出ると湯之原(489m)、小井(987m)、池穴(103m)、山崎(195m)とトンネルが続き、いずれも旧道があるのですが、古くて狭いトンネルで車もあまり飛ばさないので、トンネルを抜ける事にします。
但し湯之原トンネルの路面はかなり悪いです。
風屋花園のバス停(写真)までやってきました、こここから風屋ダムへの登りが始まるので小休止、ずいぶん昔ですが、初めて新宮を目指した時に今日中には走りきれないと、ここからバス輪行で引き返した記憶の場所です。
しかし十津川村は広いです、何と云っても面積日本一(北方領土を除いて)の村ですからね。
暫くは風屋ダム湖畔の比較的平坦な道が続きます、短いトンネルが幾つかあるので、折角ですから休憩がてら「自撮り」を、結構車が通るので2テイクばかり。
いよいよ「ならサイクルスタンプラリー」最後のチェックポイントになる「谷瀬の吊り橋」、これで24ヶ所走破です。
しかし再び難儀な事も、田長瀬トンネル(610m)と岩原トンネル(370m)を避けて旧道に入りここも1キロ程進むと通行止、それも40mばかり登らされた挙句に、分岐まで戻ってみるとやはり何の案内もありません。
仕方なく田長瀬トンネルと岩原トンネルを抜けますが、旧道はご覧の様な大崩落、紀伊半島を襲った災害の復旧工事があちこちで行われていて通行止の区間が少なくないのは承知の上ですが、昨日今日の話でもなく通行止の案内位的確に出せないものですかね、まして「ならサイクルスタンプラリー」のチェックポイントへのルート上、こう云った側面からも「なるクル」そのものが実際に自転車で走って検討を加えたものではなく、机上ででっちあげたシロモノだと云う事が良く判ります。
1535、ようやく十津川村を抜け出し旧大塔村(現五條市)へ。
ここから野迫川村へですが、小代下まで北上し<53>高野天川線へ入るか、ここから<734>高野辻堂線を行くかなのですが。
斜度や標高差を考えると微妙な処です。
野迫川温泉とキャンプ場のある北今西まで向うとすれば<734>から川原樋川林道が最短なのですが、川原樋川林道は2011年から通行止のまま、仮に通れたとしてもこの季節に熊の出没情報のあるダート林道を夕刻に
4サイドで走る度胸はありませんが、とにかく<734>で北股上垣内へ向う事にしました。
<734>は先年の崩落で工事が続いていて通行止ではないものの、100m程のダート区間があります。
1624、川原樋川林道への鉄橋まで来ました、ここから<734>は結構な登りになります、立里分岐から中津川分岐までの間でついに推しが入ってしまいました。
釜落谷に着いたのは1739、池津川集落の街灯にはほっとし月明かりに助けられ、高野辻に辿り着いたのは19時を回っていました。
本日の走行124.7キロ、今年4度目の3日連続100キロ超えとなりました。
奈良県吉野郡川上村大迫 国道169号線 伯母峰ループ橋
案の定「ならサイクルスタンプラリー」は難関の吉野郡南部を残してしまいました。 「青春18きっぷ」のシーズンならR168とR169をそれぞれ南紀まで走り抜けて輪行で帰ってくる手もあるのですが。 桜井を起終点として最短コースとなるR169~R425~R168と回ったとして約220キロ(獲得標高約4.200m)になります。 健脚ローディなら走って走れないコースでもないでしょうが、仮に私が走れるとしても「走るためだけに走る」様な馬鹿馬鹿しい事はしたくないので1泊2日でならどうかな、春にはR169経由で川湯温泉まで走ってますし、今回は十津川温泉で’のんびり’とまでは行かないでしょうが。 ならいっそ「月うさぎキャンプ」でキャリアとタイヤがそのままのasuka号でのキャンプツーリングもありかと、しかしそうなると途端に足が遅くなる、コースから考えると下北山から十津川へのR425あたりが限界、夕刻に無住地帯のあの辺りを進むのはどうも気が進みません。
そうこうしている内にRRCBの「野迫川紅葉サイク」が10月25日と決まり、そちらは野川の「みちのオアシス弁天」に0730集合、車に乗らない自分にとっては到達不可能な時間、奈良方面からの参加者に便乗するしかと考えていると、天気回りさえ良ければ23,24日でR169~R168と走り25日の朝までに野迫川村へ辿り着きさえすれば、誰なと載せて帰ってもらえる。
R425が気に染まないなら、距離は大幅に伸びるがいっそ和歌山県北山村(日本唯一の飛び地の村、奈良県と三重県に挟まれている)まで南下し、
SORAさんの情報では新しく開通して楽になった奥瀞道路の蟻越峠区間を走って宮井大橋からR168に入り北上すると云う案、それにりょうさんから大台の紅葉情報を得て、次の様な絵を描いてみたのですが。
プラン的にはかなり無理もありますが、大台は新伯母峰まで行ってから考えれば良い事、2日目も十津川村さえ抜け出せばどうにかなるでしょう。
22日に京都府城陽市までの往復100キロを走る事になったのにはまいったのですが、天気予報も後押ししてくれているので23日朝まだ暗い5時に桜井を出発、県道<37>桜井吉野線の新鹿路トンネル(2.466m)へ向います。 トンネル口まで来れば後は吉野側に向って下りなのですが、早朝でも結構車が通るので、今回の様に先を急ぐ事でもない限りはあまり通りたくないのです。 それに3月に通った折には飯盛塚の集落を過ぎた辺りの資材置き場に番犬役でしょうか、放し飼いの犬がいて、それが飛び出してきて対向車と接触、鈍い音と鳴き声がして、犬も車も逃げ去っていたのですが、一歩間違えるとこちらが巻き添えを食らってた訳です。 走り去ったもののその後その犬がどうなったのか知る由もありません(後日談あり)。 昨日から使い始めたばかりのGAMIN GPSMap60CSx、取り付けに問題もなさそうで、基本的な操作、消費電力もほぼ把握できたので、今日から早速本格的に使わせて貰います。 ただお恥ずかしい事に軌跡ログを距離をリセットする時に一緒に消してしまったので、今回の1,2日目のログがないのです。 (PS:後日、SORAさんのアドバイスでGPSMapの世代なら設定次第でログが自動保存されているはずとのアドバイスを受け、調べてみました処ちゃんと保存されていました。 )
無事に新鹿路トンネルを抜け吉野川河畔まで下る事も考えたのですが、五社トンネルは迂回したかったので、<28>吉野室生寺針線に入り小島峠を越えてR370の入野(しおの)峠を下り(写真)、R169旧道の<262>国栖大滝線を経由してR169へ入ります。 R169に入ってからは新伯母峰トンネルまで淡々と登りをこなして行くだけです。
大滝ダムへ少し入ってコーヒーブレイク、しかしポットに入れてきたコーヒーがすっかり冷めています、4月に金沢にそれまで使ってきた象印のものを、忘れてきてしまってコーナンのプライベートブランド「LIFELEX」のものが安かったので買ったのですが、注ぎ口の構造からしずく漏れが多い上に、1年も経たないうちに保温機能が失われてしまった様です。 「LIFELEX」のブランドのものはロクなものがない様で、うちでまともに使えているのは自転車パーツの洗浄用に買った車のオイル受け用のバットだけだったりして。 とにかく道の駅「杉の湯川上」で「スタンプラリー」のポイントゲットです。
僅かの距離ですが川上村柏木で旧道へ入ります、郵便局や旅館があって東熊野街道や大峯登山の宿場として賑わった風情が残っています、老舗旅館の「朝日館」は今も営業しています、いつもここで軒先のベンチをお借りして一息入れる事にしています。
標高があがるにつれて鮮やかな紅葉が眼に入ってきます、写真を撮ったりしながら大迫ダムで再び一息入れていよいよ伯母峰ループへ。 ループ橋を挟んで伯母谷(445m)、栗の木(1,297m)、滝の脇(207m)、一ヶ山(440m)、大獄(1,030m)の5つのトンネルが連続しています、左カーブなので死角になりやすい路肩寄りを走る自転車にとって気持ちの良いものではありません、持っている灯火類総動員しているのですが。 悪名高き新伯母峰トンネルや新天辻隧道は直線ですし幅員もないので車も無茶苦茶には飛ばせませんが、伯母峰ループのトンネルの様に新しくて広いトンネルは結構なスピードで車が走ってきます。 旧道も廃道にはなっていない様ですが、しょっちゅう通行止の看板がでている様です。 「ならクル」などで県南部へのコース設定をするなら自転車の旧道利用の可能性を検討すべきだと思うのですがね、誰か犠牲にならないと動かないのかな。 10時半には新伯母峰トンネル(1,964m)に到着、さてどうしたものかここから北山村までは、北山川沿いに下り基調の約50キロ、時間的には余裕がありそうなのですが、明日明後日の事を考えるとここから更に標高差600mを登るのはどうも、それに紅葉のシーズンとあってか平日にも拘わらず車の多い事、ここの三叉路では殆どの車が大台ケ原ドライブウェイの方へ入って行きます。 自販機の缶コーヒーを飲みながら暫し思案の末、このまま新伯母峰トンネルをくぐる事にしました。
上北山村に入ります、路肩に目新しい標識が「ならクル上北山ルート…」とあります、これについては今の処公式な発表や案内はない様ですが、標識もすぐには全部建てられないでしょうからね。 しかしも最初に看板ありきみたいな、どれ程の費用がかかるのでしょうか、それに対して「ならクル」の恩恵を受けているサイクリストはどれ程いるのでしょうか。 大台の紅葉はパスしましたが、R169から望む事のできる北山川最上流の紅葉はこんな感じです。
相変わらず上北山村に入るとどこかで工事のために交互通行が行われているのですが、交互通行の信号の直前で強引に割り込んで来る乗用車、4サイドの場合は目立つだけに車もかなり遠慮はしてくれるのですが、強引な幅寄せが頭に来て、怒鳴りつけるとこれが中高年ドライバー、こちらも中高年のお仲間には違いないのですが、エエ歳してガキみたいな運転をするのが信じられません、もしかして見えていないの、センターラインを割ってくるもの結構中高年だったりします。 自転車からって結構ドライバーの顔が見えているのですよ、ってか運転手の視線や動作ってのはとっさの判断に繋がる事が多いのです。 ともあれ2つ目のチェックポイント「道の駅吉野路上北山」ゲット。
上北山村から下北山村にかけては概ね池原ダム湖畔なので平坦そうなのですが、細かなアップダウンがるのです、ここまでそれなりのコースを走ってきた疲れもあるのでしょうが、結構だるいと云うのが大方の意見ですね。 池原にはJAのやってるコンビニ風の店がありますのでここで少々補給。 ちなみR169は吉野町河原屋のローソン吉野リバーサイド店を過ぎるといわゆる大手コンビニの類は皆無です。 R309を熊野市方面に行くとサークルKがありますが、そこは既に三重県熊野市です、従ってここは貴重な補給ポイントなのです。
少しR425を走って不動トンネル(2,038m)を抜けると和歌山県東牟婁郡北山村です。 時間的には14時、実は大台を端折ったのはここで「自撮り」をしたかった事もあるのですが、しかしこの季節になると山峡の風景が影になるのが早いです。
15時には道の駅「おくとろ」に到着、キャンプ場のある「おくとろ公園」は隣です。 実はここでキャンプをするのは20年ぶり位、温泉ができる前後に何度か利用しました。 テントサイト周辺は昔と変わっていなくて懐かしく、この季節の平日とあって利用者は私一人、利用料は600円相当の温泉入浴券がついて1,512円でした。 思い通りに炊事場横のベンチテーブルとテントサイトを独占、私一人のためにトイレとかの照明もつけて貰って申し訳ないです。 トイレの建物は昔のままですが、内部はリニューアルされて全体に清潔に整備されたキャンプ場です、いかんせん車でもここは遠いですね。 テントの設営とかをやり始めて忘れ物が幾つか、ペグとシェラ、カトラリー、割り箸とか、ペグの替わりに荷物の結束用のコード類とかを利用して、杭に括り付けたりしましたが、ペグダウンしないと自立しないテントを持ってこないで良かった事。
テントサイトから温泉までは歩いて数分かかりますが、のんびりと歩いて行く事にします、こちらも入れ替わりで貸切状態、早めに着いてゆっくりできて大正解です。 一人ですし食事はおくとろ温泉「やまのやど」内にあるレストランで済ませる事にします。 HPによると昨日まではメニューにバイキングがあったのですが、今日からは春まで定食メニューのみとの事です、まぁオフシーズンに入ってお客が少なくなってからのバイキングも種類もたかが知れているでしょうが、しかしふつうミックスフライ定食にいわしフライは入ってないでしょうに。 ドリンクバー込みで1,566円、しまったボトルを持ってくるんだった、北山村特産の「じゃばらジュース」もあります。
「やまのやど」内にはここもコンビニ風の店があってそれなりの食料品も調達できます、但し営業時間は1830まで。 レストランの定食だけではあまりに芸がないので、ここの売店でレトルトのおでんと発泡酒とおつまみ類を買ってテントサイトへ引き上げますが、もう真っ暗でランプなしではちょっと難儀しました。 他の利用者もいない事ですし、iPodを持参の小型スピーカーに繋いで、月明かりの下、秋の夜長を愉しみます。 本日の走行110.0キロ。
3日目、未明に起きだすと雲もとれて満天の星空です、明るくなってくると思い思いに起きだして片付けやら朝食の準備やらを始めます。 今回の「月うさぎキャンプ」は思わしくないお天気でのスタートでしたが、3日目はちょっと寒いですが最高のお天気になってくれました、朝の清清しい空気の中のんびりと撤収作業が進みます。 帰路は概ね下り基調と云う事もあって、自走組は幾つかのグループで自転車を連ねて帰る事になります。 (写真右上 : skuramさん)
今回はのべ人数での参加者こそ多くはなかったですが、11台のキャンピング支度(4サイド6台、2サイド5台)の自転車が奈良県下はもとより大阪、和歌山、滋賀から自走で走ってきてくれました、8回目にしてようやく望む形に近づいてきた様です。
大阪へ帰る4サイド先発組とロード組が出発です。 4サイドは良く驚かれますが、宅急便で送り返した荷物もあるとは云え重いザックを背負って走るロードも驚異です。
さて1030本隊も帰途に就きます。 谷尻の三叉路まで一緒に走り、再会を約束して宇陀方面、吉野方面へと別れ、その日の内には皆さんの帰投の報告を受けて2泊3日の「月うさぎキャンプ」を無事に終えました、参加の皆さん有難うございました。 (写真上、右下 : skuramさん)
うちの
HPのアルバム「ツーリングの記録」を更新しています。 [BYCYCLE]→[ツーリングの記録]→[2015]と辿って下さい、大きなサイズの画像もダウンロードできます、参加者の方は再利用して頂いて結構です。 なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧になれませんのであしからずご了承下さい。 ログイン名は’pal’、パスワードはうちのFAX番号下4桁です、CanCan謹製カレンダー等でご確認下さい。 (skuramさん、バクローさんの写真も使用させて頂いております。 )
こちらにもレポートがあります。
「月うさぎキャンプ」の2日目は村内周回サイクリングが恒例となっています、昨夜から降っていた雨も朝7時にはおさまって、11時の出発までのんびりと朝食なのか早いお昼なのか…が続きます。
サイドバッグを外したキャンピング車がドカドカと東吉野村を行きます。
今回バクローさん親子はBike Fridayのタンデムで参加、小学校2年生のU助をストーカーに、標高差400m近い予定のコースをちゃんと走り抜きました。 途中参加の鉄人児玉さんは御歳82歳、U助君との歳の差はなんと75歳。 (写真右はバクローさんからお借りしました。 )
今回、集合写真は「オオカミ像」の前で撮る事にしました。 東吉野村は日本で最後にオオカミが捕獲された(1905年)、ニホンオオカミ終焉の地でもあります。 捕獲されたニホンオオカミの?製は大英博物館にありますが、そのレプリカのブロンズ像がここに建っています。 (写真はセルフタイマーでの3連写をモーションGIF化したものです)
秋の「月うさぎキャンプ」の時は毎度の事なのですが、丹生川上神社のお祭りとかち合ってしまいます、東吉野村が一年で一番賑わう日です。 この後昨日「よしの庵」での蕎麦に間に合わなかったsyokaraさん他が「よしの庵」へ寄って行くと云うので離脱。 (写真はバクローさん)
こちらは谷尻の日之前神社で行われる餅まきに急ぐ子供達、僕たちが神社に着いた時には餅まきは既に終わってましたが。 (写真はskuramさん)
後半登り基調のコースですが、蕎麦へ連れて行って貰えなくてそれまでフテくされていたU助君が「月うさぎ」への最後の登り900mでスパート、小学2年生がストーカーの小径タンデムと云えども、マジに漕がれたらその早い事、キャプテンが足をつらなければ危うく負ける処でした。
今夜の宴は昨夜以上に賑やかで豪勢です。 今回ロードですが初めて参加して下さったたっけんさん御一行、たっけんさんは大阪天神橋のスペイン料理のお店「Alioli Dos」のマスター、RRCBの名シェフsyokoraさんとのプロアマ対決、今夜「月うさぎ」がキッチンスタジアムになる。
天気も回復して今夜は恒例のキャンプファイアー、「月うさぎ」の夜は続きます。 (写真右はskuramさん)
古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。