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5年ぶり6回目の「あらぎ島」(後半)

丹生都比売神社

 さて陽の長い季節とは云えここからどう走って輪行で帰るかが問題、既に15時を回っています。 このまま有田川沿いに国道480号を走り紀勢本線沿線に出るのが一番楽で、藤並駅なら34キロ程、最終は 2039、ただ天王寺〜鶴橋回りで勿体無い気がします。やはり和歌山線沿線へ出るのが良いのですが山越えの上に40数キロは走る事になります、明るいうちには紀の川側に出たい処。遠井辻峠を越えて貴志から抜けるプランも考えていたのですが、沼谷林道を地蔵峠へ、峠を旧美里村側へ下り天野経由で下ると云うWAKAYAMA800のチェックポイントを2つ回れそうなコースを。

 高野口駅からだと最終は2027で22時には帰宅できそうです。最近復旧した沼谷林道は2004年10月にO氏と下って以来と記憶が曖昧、写真の大沼隧道も確かにあった様な… 一旦下って再び登りに、スーパー地形アプリも圏外でデータがダウンロードできないのでピークがどこなのかはっきり読めないのです、とにかく400m近く登らなけらばならないかと、陽が傾くにつれてこのコース選択に後悔が…
 どうにか 1708 には毛原林道への分岐へ、2004年は毛原から登ってきて沼谷林道を「あらぎ島」へ下ったのでした、と云う事はここから地蔵峠までの間は未踏区間だったのかな?
 1714 やっとの事で県道115号花園美里線に合流、記録によると1991年7月以来と34年ぶり、2005年に開通した花園美里トンネル(2,018m)により旧道峠となっていますが、懐かしい四阿は今も綺麗に維持管理されている様です。人家が途絶えてから1台の車にも出合わなかったのですが、四阿で最後の補給食を口にしていると、沼谷からなのか毛原からなのか1台の軽乗用車が花園側へと下って行きました。

 峠の切り通しが先の四阿から少し美里よりにあり「老松昔日語 和歌山県知事 花園村 地蔵峠 美里村」と記された石碑があり(写真右)、トンネル開通と同じ年の10月1日に伊都郡花園村はかつらぎ町に、翌2005年1月1日に海草郡美里村は紀美野町となっています。処でおなじ伊都郡どうしで合併したかつらぎ町と花園村の間には直接行き来できる道が一切ないのです。(追記 : 地形図によりますと地蔵峠と記載のあるのは県道115号の峠ではなく、沼谷林道と毛原林道との分岐点付近になります。)

 沼谷毛谷方面への道があるためにこの旧道は健在だと思っていたのですが、美里側は大荒れで路面が柴に覆われています、どうやら美里側は殆ど使われていない様な、ここでバーストでもしたら万事休すだと慎重に下りますが、柴に隠れた小石を弾いてしまう事も何度か、どうにか 1744 花園美里トンネルの美里側に出る事が。1749 長谷宮まで下り国道370号へ、途中でチェックポイントの「たまゆらの里」に立ち寄り花坂西へ、後1キロ走れば矢立へ出る事ができるのですが、志賀高野山トンネル(1,070m)に入り天野へ向かいます、志賀側からだと真国川に沿って楽に「天空の里 天野」へ行く事ができます。

 1847 「丹生都比売神社」のチェックポイントに到着、場所が移動していて少々探しましたが、とにかく日が暮れるまでに目的を果たす事ができました。

 天野の里から少し行った処にある笠松峠(555m)を越えると後は下るだけ、紀の川左岸の県道13号和歌山橋本線まで距離5.6キロ/標高差544m、平均斜度10%の下りが、一度登った事がありますが…

 JR和歌山線の高野口駅まで走るつもりでいたのですが、紀の川に架かる三谷橋を渡る頃にはすっかり暗くなってしまったので、二駅手前の妙寺駅から帰途に就く事に。妙寺駅からの輪行は初めてなので少々迷ってしまいましたが1937無事到着、本日の走行142.2キロ也。三谷橋は県道110号三谷妙寺停車場線なので国道24号を跨いで真っ直ぐ行けば良いかと思ったのが間違い、駅はやや西寄りになります。駅近くにコンビニがあって便利なのですが、橋本・五条方面への列車は跨線橋を渡らなくてはなりません。2019 発王寺行に乗車、JRだけで桜井に帰る事のできる最終のスジになるのですが、高田駅での接続が悪くて30分以上待たされ桜井駅 2217 着。無事には帰ってきましたが、些か無茶をし過ぎて疲れました。

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18年ぶりの大坂峠から鳴門へ(前半)

 大坂峠(香川県東かがわ市)からの展望

 今日も5時半のスタートです、徳島市中心部の宿をスタートしてまずは大坂峠へ向かいます。

 概ね徳島県道1号徳島引田線或いは旧道と思しき道を行きます、交通量が多くて快適とは云い難いのですが、鮎喰川、吉野川、旧吉野川と橋を渡らなければならないので仕方がありません。 0629 には吉野川に架かる名西橋を。
 讃岐街道と呼ばれた県道1号は徳島香川を結ぶ最短ルートになる訳ですが険しい大坂峠がある為に国道11号は海岸寄りの鳴門市経由となっています。ただトンネルで県境を越えているJR高徳線と高速の高松自動車道は大坂峠のやや西寄りを経由しているのは良くあるパターン。県道1号って国道昇格で無くなってしまった府県もあるのですが、2022年3月に走った長野、愛知、静岡3県に跨がる県道1号飯田富山佐久間線の様な険道も結構あったりするのです。なお今日の予定コースですとこの先徳島市に戻ってくるまでにコンビニの類はありませんのでこの付近で携行食等を調達しておきます。

 一旦県道1号から離れ板野駅の東側で高徳線の線路を跨ぎます、四国色のキハ47系が健在。踏切を渡り右側が讃岐街道かな、この板野では讃岐街道と撫養街道が交差しています。前回の2007年10月の大坂峠越えではこちらへ単身赴任したばかりのO氏と板野駅で落ち合ったのですが、どのルートを走ったのか記憶が曖昧です。

 板野の街を外れ暫く高徳線沿いの旧道を行きますが、再び県道1号に合流。

 高徳線と交差するポイントがありましたので、写真を撮ろうと列車時刻を確認して待つ間に朝食のおにぎりを頬張ります。高徳線の引田板野間って特急うずしおが15往復以上走っているのに普通列車は5往復しか走っていないのです、土讃線の事を思えばマシだとは云えますが。

 現在の県道は右側の斜面に取り付く様に登って行き谷を詰めて左側へと巻いて行きます、この辺りから幅員が狭くなります。途中1ヶ所谷あいの集落を見下ろす事のできるポイントがあり、この時間では日影になっていますが高徳線を見下ろす事ができます、前回もここで写真を撮っていた様で。

 0805 板野町と鳴門市の境界となる大坂越(264m)へ、県道1号のピークはここで、盟友峠おやじナワールド氏も「県境のものを大坂峠いい、阿讃山脈を越えるものは大坂越というようだ」として2つにカウントしています。


 大坂越から緩やかに下っていくと切通しがあって 0814 T字路に出ます(写真左)、ここが県道の大坂峠(185m)で徳島県と香川県の県境となります。ここを右折するとすぐに大坂峠展望台の駐車場(写真右)があります。なお古道の大坂峠は県道の切通しより数100m南の鞍部にあった様です。


 階段ですので担ぐ必要がありますが、展望台からは西から北方向へのパノラマが拡がります。小豆島はかすんで些か見えにくいですが昨年5月に走った東かがわ市の海岸線を眼下に望む事ができます。


 タイミング良く貴重な高徳線の普通列車がやってきたり、東側にはこれから走る海岸沿いの国道11号を見下ろしたり、展望台には四阿もあってのんびりしたい処なのですが、回りを蜂が飛び回って威嚇するので早々に退散する事に、今度は空気も澄んでいるだろう冬に来てみたいですね。


 香川県側は標高差180m九十九折れのダウンヒル、半分くらい下って展望が開けてもまだまだ九十九折れの道筋が眼下に。

 下から見上げてみると… 正直云って香川県側からは登りたくないです。国道11号に出て少し鳴門寄りに走った処にある「大坂峠古道」の案内板。
 大坂峠で一旦香川県側に下った後は海岸沿いに国道11号を走る訳ですが県道183号亀浦港櫛木線(鳴門スカイライン)に入るまでの約13キロ、昨年5月に反対方向に走っているのものの大型車の通行も多くてあまり走りたい区間とは、断続的に歩道もあるにはあるのですが、その上昨年4月頃から海岸沿いの旧道「うずしおロマンチック海道」も通行は危険と云う事で閉鎖されてしまっています。そんなこんなで早く通り抜けたい一心で1枚も写真を撮らずに鳴門へ…

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「西の海へ」2025

太平洋岸自転車道ゴール地点

 爆弾を抱えて0530のスタートです、まだまだ早朝は気温が低いので先日の信楽行き同様ベストを着込んで出たのですか…

 明日香村の田園風景を抜けて近鉄飛鳥駅前から高取町へ、県道120号五條高取線に入る定番コース、平日ですが1台のローディが颯爽と追い越して行きます、追い越しざまに声を掛けて貰うと嬉しいものです。

 0634吉野口駅へ、今日は気温が上がるのが早い様で早々にベストを脱いでしまいます、荷物を背負いたくないのでマウンテンスミスのヒップバッグとロード故に小ぶりなフロントバッグとサドルバッグ、収納力に限りがあるので余計な荷物になってしまった様です。

 重阪(へいさか)峠を越えて五條市へ、国道24号に入り暫く下って今井の交差点で旧道へ、二見の手前で再び国道へ入り真土峠の手前を左に入り上野公園を過ぎた処で紀の川を渡らずに右折して小径へ、JR和歌山線の脇を抜けて行きますと、踏切とダートがありますが隅田駅に抜ける事ができます。


 0738 JR和歌山線隅田(すだ)駅に、紀の川自転車道の終点になっていてWAKAYAMA800のチェックポイントにもなっています。以前の木造駅舎は綺麗にと云うかシンプルに建て替えられトイレは廃止されています。

 0822 橋本橋南詰を過ぎて歩行者自転車専用道の区間へ、向こうに見えている橋本高野大橋はアンダーパスできます。

 南海学文路駅の手前で専用道は一旦終わり国道370号へ、0840 九度山駅下を通過し道の駅「柿の郷くどやま」へ、2つ目のチェックポイントです。

 かつらぎ町に入った辺りから川べりに、前方に曲弦ワーレントラス橋の三谷橋が見えます(写真左)、紀の川自転車道(和歌山県道803号紀の川自転車道線)としてはその三谷橋を右岸へ渡りますが。左岸側も整備されていますので次の大門口大橋まで走り右岸へ渡ります。

 大門口大橋北詰から2キロ程右岸を走り、3つ目のチェックポイントのある道の駅「紀の川万葉の里」へ。この後JR西笠田駅付近が判り難いのですが、国道24号線を北側に跨いで旧の妹背橋で新妹背橋をくぐって紀の川右岸に戻ります、添付図(Ride with GPS)56キロ付近。

 麻生津橋を渡り再び左岸へ、見えるのは藤崎頭首工。

 竹房橋を過ぎて河川敷に下りる処から井阪橋をくぐり築堤上に上がる処までが新しく自転車道として供用された区間です。以前は井阪橋南詰が渡りにくい上にそのまま真っ直ぐ行ってしまうとたま駅長の貴志川へ行ってしまい間違える人が多かったのですが(たまトラップ)、今は井阪橋を潜って向きを変えてスロープを上がる様になっています。和歌山市方面へ向かうには井阪橋を再び右岸に渡る必要があります。

 井阪橋から新しく供用された区間とスロープを見下ろします、この先で貴志川が紀の川へ合流し紀の川左岸の堤は大きく左にカーブし貴志川右岸へと繋がります。この風景を見ると土地勘がないと左方向が紀の川河口方面と勘違いしてしまうのも判る気がします。

 井阪橋を右岸に渡りますと、河川敷にはまだ供用されていませんが、専用道に真新しいとブルーラインが。この先で 4つ目のチェックポイントになる「いわで御殿」で15分ばかり休憩を、幸いにもタイヤの方はこのまま走れそうな按配。乗船予定のフェリーは和歌山港1620発ですから加太駅1539発に乗れば良い訳ですから、もっとのんびり走ってくれば良かったと、さりとて1便前は和歌山港1340発ですからさすがに間に合わないでしょう。

 高速の阪和道を過ぎる辺りから紀ノ川の川幅は拡がります、河川敷の専用道は単調で向かい風が鬱陶しいねが。向こうに見えるトラス橋はJR阪和線の紀ノ川橋梁。

 1116 5つ目のチェックポイント「市民スポーツ広場」へ、この先通行止なんちゃらと看板が立っていたのですが、看板の向きが違うので気にも止めなかったのですが…

 なんと河川敷上の自転車道は河西橋の架け替え工事の為に現在自転車道は終日通行止め、少し戻り砂利道を堤防上の県道148号和歌山港北島線へ押し上げて次の紀の川大橋まで。なお資料によりますと通行止は令和7年6月中旬までとなっています。紀の川大橋北詰交差点を渡ってから再び自転道に下りる事ができる様ですが、今回は加太方面へ向かうために紀の川大橋北詰で右折します 1125。加太まで後10キロ少々の距離です、なお加太のコンビニの類がありませんので、途中で補給しておく事に。

 1211「太平洋岸自転車道ゴール地点」に到着、一応「西の海」到達と云う事で本日のミッション完了、加太のチェックポイントは以前は「加太海水浴場管理事務所」だったのですが、現在は少し南へ淡島神社よりにあります。太平洋岸自転車道1,400キロ、立派なゴールですが自転車道として快適に走れる区間は1/3もあるのでしょうかネェ…
 ところで結果早く着いてしまい、急ぎ輪行支度を整え加太駅1259に乗車すれば1340の便に乗れなくもないのですが、徳島に早く着きすぎても仕方がないので西の海を見ながらのんびりする事に、深日港まで走る事もできそうですが、既に100キロ超で乗換も増えますしね。

 加太駅で「徳島好きっぷ」を購入、和歌山港までの370円分が実質無料になります、ただ和歌山市駅で途中下車もできませんので、駅前のカフェで軽く食事をしてのんびりして1459発に乗車。加太線の車両は「めでたいでんしゃ」としてこんな意匠が凝らされています、車内ではつり革までが… 異なる意匠で4編成ある様でネタ車は7100系。

 和歌山市駅で和歌山港線へ、こちらも「めでたいでんしゃ」の兄貴分「かしら」、なお和歌山港直通ではなく、加太線やJRから和歌山港に乗り継ぐ物好きは少ないしょうが、和歌山市駅では階段を挟んで反対側になりますので乗り継ぎに多少余裕が必要です。また和歌山港での乗り継ぎも慣れないと時間を食ったりするかも、歩く歩道があるのでデモンタを転がす人は注意。

 和歌山港1620出港、昨年6月15日以来の船の旅、四国へは同じく昨年5月10日以来になります。最近明るい内の便に乗る機会が多いですが、昼間の船の旅は良いものです。

 1820徳島港着、輪行なら下船で待たされる事もありませんし、今の時期なら明るい内に輪行支度を解く事ができます。市街地へは新町川に沿って西へ、写真は徳島県庁と前のヨットハーバー、40年前に「徳島レース(阿波踊りレース)」に参加した時に停泊した事が、淡路島の「サントピアマリーナ」をパロって県庁前なので’ケンチョピア’と呼んでいました。
 本日の走行、桜井の自宅から加太駅まで105.8キロ、徳島港から秋田町の今夜の宿まで3.8キロ、計109.6キロ。そして大きな街へ一人で来た折は恒例のJAZZ屋探索は老舗「Swing」へ、ママとは谷九「サブ」の先代西山満さんと云う共通の知人がいたりして…

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「西の海へ」から徳島へ 前夜

 明日明後日のお休み、お天気に恵まれそうですので計画通り「西の海へ」と「四国の右上」へ1泊2日で向かいます。1日目は主に京奈和自転車道(紀の川自転車道)を走って西の海を見て南海加太駅まで約102キロ、途中WAKAYAMA800 モバイルスタンプラリーのチェックポイントを6ヶ所拾います。
 相変わらず徳島へ渡る南海フェリーは自転車にまで燃油調整金を課すのでそのままでは往復1万円超となりますので乗船は輪行で、走行距離を考えると機材はerbaロードで、ただ南海電車と南海フェリーのセット割引「好きっぷ」で南海電車が実質タダになりますので加太駅で輪行支度を済ませて和歌山港に移動します。
 和歌山港1620の便に乗船し徳島泊し、翌14日に2007年10月5日以来18年ぶりの大坂峠を越えて一旦香川県側に入った後、海岸沿いを時計回りに鳴門スカイラインと鳴門徳島自転車道を経由して徳島港まで戻ってくる約104キロのプラン。
 徳島港1855の便で和歌山港、新今宮、鶴橋経由で帰途に、もちろん「好きっぷ」で節約、大阪からですと2,500円で徳島まで輪行できますのでお得感があります、ただフェリーの深夜便と接続する和歌山港駅発着のスジはなく、「好きっぷ」の有効期間も1日です。

 さて明朝早くの出発ですので準備をしていますと、なんとerba号の前輪がパンクしているではありませんか、早速チューブ交換を始め様とした処なんとサイドカットを発見、良く見るとリムにも少しダメージが、いつからなのか記憶は… 1月24日のグレーチングでの転倒しか思い付きませんが、以来4ヶ月半も気づかずに300キロ以上も走っていたとは思えないのですが、タイヤは一昨年7月1日に交換したIRCのJETTY PLUS 700X25C、今回のツーリングで3,000キロを超える計算になるのでそろそろ変え時ではあったのですが。

 さて善後策を、手持ちや代わりもありませんし、現地でAMAZONのコンビニ受け取りも間に合いそうにありませんが、700Cですから和歌山市か徳島市のショップなら手に入るでしょう、あと割高な航送料金+燃油調整金を払ってasuka号で行くかとも考えてもみたものの、結論としてゴム板と布テープで裏打ちして、加太まで走る途中で耐えられない様ならショップへ走ると云う事に、些か博打かな。

前夜 / 13日 / 14日(前半) / 14日(後半)

「東の海へ 2025」②

  
  宮川河畔 三重県度会郡度会町長原

 1337「もみじの森公園」を後にします。県道31号大台宮川線を東へ、そのまま行くと大台署前で国道42号線に合流するのですが、手前で旧道に入り、紀勢本線三瀬谷駅の手前で踏切を渡り42号の信号を渡ります。


 宮川の深い谷を渡る舟木橋へ、現在は西側に新船木大橋が架かっていて、舟木橋は現役とは云え老朽化で2t以上の車両は通行止になっています。

 このワーレントラス橋は昭和9年に改修されたものですが、橋台は明治時代のものが使用され、登録有形文化財に指定されています、写真は新船木橋から。

 舟木橋南詰から県道747号打見大台線へ、この県道は宮川右岸を大紀町七保支所のある打見地区までを結んでいますが、途中に狭隘区間があり国道42号と県道770号高奈上三瀬線の走る左岸との間に橋が一ヶ所しかない事もあり交通量が少なく自転車にはお誂え向き。
 打見地区で県道38号伊勢大宮線に入り、度会町麻加江で左岸に渡る県道38号と別れそのまま右岸に沿う町道へ、些か判りにくいのですが県道が宮川を渡る手前で交差点を右折です。写真は度会町長原地区。
 
 長原の集落を抜けると宮川河畔近くに出ます、GoogleMapでは「おいかわの森」と記されていますが、特に何かがある訳でもありません、視界にあるのは宮川の流れだけ、通り過ぎるのは勿体ないなかなかのビューポイントです。

 度会町川口で県道22号伊勢南島線に入り1557 伊勢市域へ、2021年7月は1333でした。この先県道22号は津村町交差点で左折し宮川右岸沿いに度会橋東詰近くまで行くのですが、伊勢市街を走る距離が長くなるので直進して外宮と内宮の間に抜ける事に、多少のアップダウンが続くので後半故に辛い処、ただ距離的にも時間的にもショートカットになります。県道32号伊勢磯部線に出る手前のスーパーで最後の休憩。

 1653 内宮に到着、東の海までまだ10キロ近くありますけどね。

 内宮前で自転車を置いて写真を撮っていたりすると、いつもの事で警備員が煩いので早々に退散しおかげ横丁へ。

 「おかげ横丁」の老舗のお店は朝が早い事もあってか、15時には店仕舞いしてしまう処も少なくありません。手ごね寿司に伊勢うどんと行きたい処ですが、この時間になってしまいますとね。赤福本店の角を曲がって五十鈴川を渡ります。

 五十鈴川に沿って北上します。


 JR参宮線二見浦駅近くから二見ヶ浦へ、以前は赤福二見浦店では一足先に「赤福氷」が頂けたのですが、今はそうでもないらしいです、今年は4月19日からだとか・


 1728 夫婦岩に到着。なお二見ヶ浦は志摩半島の北岸で伊勢湾に面していて対岸に見えるのは知多半島、東の海と云うには多少おこがましいかも、やはり志摩(紀伊)半島最東端の鎧崎、太平洋に突き出した大王崎まで行きたい気持ちも。ちなみに鎧崎へは2017年5月に到達、安乗崎までは往復輪行で2006年に行っていますが、波切から大王崎は未踏です。

 一応の目的は達成、最寄り駅のJRの二見浦に戻っても近鉄に乗り換えが必要になるので後10 キロ程頑張って鳥羽駅までラストスパートです。

 1757 鳥羽駅南口に到着、走行146.4キロ、実走行時間8時間06分。ここで帰りの電車を乗換案内NEXTで検索した処 1822 が最早、ただ輪行に関しては初心者のDeGucciさんに教えながらと云う事で次の 1917 に乗ろうと云う事にしたのですが、実はここでミスをしていました。
 1822 / 1917 のスジは伊勢市までJRを利用して近鉄に乗り換える経路、鳥羽から近鉄で乗り換えなしの 1820 / 1835 / 1905 スジがあったのです、結局はJRのホームから出ていく1917発「快速みえ」を近鉄のホームから見送ると云う情けないミスをしてしまいました。結局は鳥羽1939発で伊勢中川2分接続と云うタイトなスジで帰る事に、大阪へ帰るお二人の帰宅を1時間も遅らせてしまいました、陳謝。
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 一部にタックさんの写真を利用させて貰っています。

 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHPの 「BICYCLE」→「CYCLING REPORTS」→ 「2025」とたどって下さい。なお認証が必要です、ログインは’2025’、パスワードは2025年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字ですが、当分の間は2024年版のログインとパスワードの組み合わせも有効です。なおSNS上のリンクからたどった場合にエラーとなる場合があります、リンクアドレスをブラウザにコピペしてご覧ください。

12年ぶりにシクロジャンブルへ

 今日は久しぶりに大阪豊中は服部緑地で行われるシクロジャンブルに向かう事に、知る人ぞ知る自転車のフリマですが、なんと顔を出すのは2012年12月2日以来12年ぶり、特に買いたいものがある訳でもないのですがね。さて今月はあまり走れていませんので頑張って自走したい処なのですが、9時に始まってめぼしいブツがなくなると皆さん早々に帰ってしまいますので、遅くならない様に最寄り駅まで輪行で、帰りは走れるだけ走ろうと延陽伯号で出掛ける事に。

 最寄り駅が北大阪急行の緑地公園駅ですので、近鉄で大阪難波で地下鉄御堂筋線に乗り換えるのが一番楽なのですが、土曜日とは云え混みそうな時間帯ですので、JRで新今宮へ行き動物園前駅で御堂筋線に乗り換える事にします。桜井0622発、奈良で大和路快速に乗り換えますが、最後尾の車両は一部が有料指定席の「うれシート」に、利用者は皆無。地下鉄こと大阪メトロに乗るのも久しぶり。
 0819 には緑地公園着、のんびりと輪行支度を解きます、先日分割式マッドガードの接続部分に手を加えたのですがばっちりです。

 今回から会場は東中央広場になりましたので、駅から自転車で5分と掛かりません。あっちこちで知った顔ぶれが店を拡げています、結構遠方からも、岡崎のKさん、滋賀のSさん。
 UG兄さんのお店の後ろに延陽伯号を置かせて貰って見て回ります、会場はまるで同窓会の様相、スミレちゃんではなく大ちゃんは色々と仕入れている様です。面白そうなブツが色々とあるのですがね…

 PROGRESS の三島御大のブース、両側にアイズとナニ銀さん。

 京都のEさんがフロントバッグを2つ並べています、滅茶格安で畳めば持って帰れそうなんで思わずGET! 何に付けようかは後から考えます、青色系なら延陽伯号にぴったりなんですけど。
 なんと隣村の明日香村からVさん(左)が自走で、René Herse と一緒に帰るはおこがましいと云うより些か厳しいのですが… 私自身大阪生まれなものの北大阪地域は全くと云って良いほど不案内、淀川べりまで地元のKさん(左)に道案内をして貰い連れ持って帰る事に、それも距離が倍以上の「さくらであい館」経由で。(写真 : UG兄さん)

 ちと早い気もしないでもないですが 1042 服部緑地を後にします、Kさんの先導で市街地を15分程走って神崎川左岸の自転車道へ、正露丸の臭いは笑えます。
 淀川右岸を遡り鳥飼大橋で左岸へ、Kさんには仁和寺大橋の手前まで道案内をして頂きました、感謝。
 淀川べりのサイクリングロードは2017年の「猪名川キャンプツーリング」の帰りに枚方大橋以東を走った事がある位で些か不案内、向かい風と嫌らしい車止めには辟易させられます。佐保川沿いの京奈和自転車道にも1ヶ所あったのですが、撤去された様ですね。
 サイクリングロードをちゃんとなぞれず、牧野以東は府道13号を走ってしまいましたが、1235 には「さくらであい館」に到着、15分ばかり休憩。

 1250 には再スタート、再び御幸(ごごう)橋を渡り京奈和自転車道へ、向かい風ではなくなった分快適この上ないのですが、24吋の延陽伯号では巡航速度25~27km/hが精一杯、今年8月の鈴鹿ロード「2時間エンデュランス カルテットB」1位優勝のVさんの René Herse を先導します、当の本人は一向に先に出ようと云う気配はない様です。
 1303 流れ橋通過、ノンストップで 1355 木津の三角公園(正しくは樋門公園)へ。数分休憩してそのまま京奈和自転車道でならやまを越えて奈良市街へ、二条大通りの「ザ・めしや」で遅いお昼を頂き、佐保川三郷橋から下ッ道に、Vさんとは庵治町でお別れして大和川沿いを帰途に、16時半には無事桜井へ帰投、本日の走行91.9キロ。明日はゆるゆるCCの「ランドナーオフ」柏原市役所前8時集合、大丈夫かなぁ…

「鳥取うみなみサイクルトレイイン」と旧国鉄倉吉線廃線跡 ②

 さて1985年に廃止された倉吉線は現在の山陰本線倉吉駅(1972年までは駅名は上井駅で、打吹駅が倉吉駅でした)、営業距離20キロ9駅(倉吉を含む)の盲腸線で大正11年の改正鉄道敷設法では「岡山県勝山ヨリ鳥取県倉吉ニ至ル鉄道」として姫新線の中国勝山駅まで延伸する計画(南勝線)がありました。実は1970年3月12日(当時高校生)、SL(C11)の牽く混合列車が走っていた頃に訪れています、当時撮影した写真
  
 廃線跡は現在の倉吉駅から鳥取側に向かって分岐し南西向きに大きくカーブしていて、現在では道路だったり駐車場だったり空地なのか良く判らない状態で、それでも通勤通学や生活道路して利用されている様です。終点近くまで行けば竹林の中に残る線路の風景が「日本一美しい廃線跡」と云われて人気になっているのですが。

 天神川に架かる手前に駅名標を模した「倉吉線おもいで公園」と記された案内があるのですが、ここは駅跡ではありません。天神川を渡る竹田鉄橋は撤去されていて、その前後の廃線跡を辿るのは困難ですが、上灘駅跡から先は打吹駅跡までは遊歩道として整備されています。

 打吹駅跡、旧の倉吉駅なのですが、「倉吉線鉄道記念舘」がありC11 75が保存されています。

 「倉吉線鉄道記念舘」入館無料ですがなかなか見応えがあり、当時の写真がなかなか興味深いですが、さすがにキハ07が走っていた時代は知りません。

 せっかくですので倉吉白壁土蔵群へ、今も倉吉市の中心部はこの界隈で市役所も少し南側にあります。連休とあって結構観光客も、白壁土蔵群はそれほど規模の大きいものでもないのですが。
 打吹駅から次の西倉吉駅の間で小鴨川を渡るのですが、竹田鉄橋同様この第一小鴨鉄橋も撤去されていて、下調べ不足もあって廃線跡を辿る事ができませんでした。写真は小鴨川左岸。

 西倉吉駅跡を出た辺りから自転車道(鳥取県道501号倉吉東郷自転車道線)として整備されています、蒜山と大山を望むなかなかのロケーションで桜の季節に来てみたいものです。
 自転車道が終り廃線跡は一般道路に転用されているのですが、結構な向かい風に苦しめられる事に。
 関金駅跡の手前でその道路が途切れ突然廃線跡のレールが(写真左)、今回はErba号ですので迂回して反対側へ(写真左)。

 泰久寺跡手前に残る橋台と銘板。

 泰久寺駅跡、線路とホームが残されています、次の終点山守駅の間が竹林に残る廃線跡なんですが、連休祝日の今日はトレッキングツアーが行われている様で大勢の人が廃線跡から戻ってきます。企画されている倉吉観光MICE協会の人によると山守駅の跡地は太陽光発電所になっていて今では見る影もないそうです。 あわよくばこの先県境を越えて中国勝山駅まで走ろうかとも思っていたのですが、ここから50キロ余りそれも標高510mの犬挟峠を越えなければなりません、既に12時を回っていてタイムリミットは中国勝山発1831、食事と輪行支度を含め些か厳しいので、今回は諦める事にしここで折り返す事に。

 関金駅跡が「旧国鉄倉吉線廃線跡 観光案内所」となっているので立ち寄ります、並べたばかりだと云う限定200冊の旧国鉄倉吉線廃線跡カレンダーを、1,980円は安くはないですけどね。食事もできるのですが満員の様です、しかし地元の方の熱意もあるのでしょうが廃線跡がビジネスになるのですから、お役所仕事の「うみなみサイクルトレイイン」との差を感じます。
 風に押されて快調に倉吉市街に戻り、町並みを散策、倉吉で最も古い酒蔵「元帥酒造」で再来週の「月の宝箱」での宴会の差し入れを買って倉吉駅へ急ぎます、中国勝山から奈良桜井への最終が1831なので余裕をかましていたら倉吉から最終は1507(智頭急行線を利用すれば1629)なのです、やはり山陰は遠いです。

 倉吉駅近くのスーパーで弁当を買ってから倉吉駅へ、中心部は市役所や公共施設のある旧市街と云っても、今どきのスーパーやチェーン店のある現在の山陰本線倉吉駅近くに商業地はシフトしてきている様です。14時過ぎには倉吉駅前に到着、のんびりと輪行支度を整えてホームへ、ベンチで久しぶりの輪行ビールを呑んでいると当駅始発の「スーパーはくと12号」が出て行きます、これに乗ると1750には乗り換えなしで大阪駅に着けるのですよね、指定券込で大阪駅まで8,490円也、時間はお金で買えます。

 普通に考えると福知山線経由で帰るのが一番早そうなのですが、倉吉1507発のこのスジではなんと休日は和田山から播但線経由で姫路回りをした方が早く帰れる事に気が付きます。ただ姫路駅で播但線と姫新線から山陽本線への乗り換えでは乗換改札を通らなければなりません「18きっぷ」だと有人改札を通らなければならず、精算とかでつかえていると輪行袋を担いでいるとさっさと通れない時があります、ただ今回は「JR全線 秋の乗り放題パス」ですので、有効期間が連続したこの切符は自動改札が通れるのですよね。ただ姫路経由した場合の鶴橋までの普通運賃は5,500円、福知山経由した場合の普通運賃は5,170円となりますので「18きっぷ」などを利用していない場合は運賃が割高となります、なお姫路経由の特急「はまかぜ」は特例で福知山経由の運賃が適用されます。
★ 倉吉1507→1610鳥取1621→1833豊岡1834→1904和田山1937→2030寺前2039→2124姫路2136→2238大阪2244→2300鶴橋(2314→桜井2350)
☆ 倉吉1507→1610鳥取1621→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2143→2252大阪2306→2322鶴橋(2328→桜井0026)
 ともあれ日付の変わる前に桜井駅に降り立つ事が、本日の走行は57.5キロ也、3日間の距離は知れているものの輪行ダブルヘッダーは疲れました。

【輪行ダブルヘッダー】前日 1日目 2日目 3日目① 3日目②

明日から輪行ダブルヘッダー


 明日からの3連休は日帰りと1泊2日の輪行ダブルヘッダー。まず明日12日は中央本線南木曾まで輪行し、馬籠峠を越えて中津川へ、終電近くに帰ってきて翌早朝から鳥取方面に向かうという強行軍、機材も変わりますので予め準備はしておくのですが。
 ようやく気候も良くなってきて遠征するにも絶好のシーズンなのですが、この季節には「18きっぷ」がありません、ただ10月の2週間程の間に「JR全線 秋の乗り放題パス」と云うのが発売されています、以前は「鉄道の日記念 JR全線乗り放題きっぷ」と云う名前だった事もあり、10月14日の「鉄道の日」を挟んだ土曜日から日曜日の約2週間の内3日、従って今年は10月5日~10月20日の間「18きっぷ」同様に利用できます(発売期間は9月13日から10月18日)。料金は7,850円とやや割高なのは良いとして、問題は利用できるのは発券時に指定した日にちからの連続した3日間のみ、バラバラに3回とか3人での利用はできません(但し小人料金の設定があり)。2日ならまだしも輪行サイクリストには非常に使いにくい設定なのです、確かに2日目を捨てるつもりで1日目と3日目に元が取れる処まで乗車すれば良いのですが、貧乏性の私には使える2日目を丸々捨てるのがなんとも許せません。
 1泊2日を輪行で利用して、残り1日分で今神戸市立博物館で行なわれている「デ・キリコ展」へ行こうかと考えてみたものの、もちろん自宅の奈良桜井から神戸三宮までJR利用で往復3,040円ですから元は取れるのですが、近鉄阪神利用では2,500円で往復できるのであまり妙案とは…
 そうこうしていると10月12日に中津川へ「栗きんとんめぐり」に行く事を兼ねて南木曾から馬籠峠を越えるプランが、そして10月13日から山陰本線鳥取~米子間で「鳥取うみなみサイクルトレイン」が運行される事を聞きつけ、1泊2日で鳥取へ向かう事にした次第。

【輪行ダブルヘッダー】前日 1日目 2日目 3日目① 3日目②

岡山鳥取県境の峠周回は…



 0645 湯郷温泉を後にします、しかし9月も9日だと云うのに今日も暑くなりそうです。今年4月に来た折は林野あたりから出雲街道を辿りながら津山へ向かったのですが、今回は岡山県道51号美作奈義線と同7号智頭勝田線を継いでまずは鳥取県との県境の右手(うて)峠を目指します。ただ通勤時間帯と重なってか思っていた以上に車が多いのが。

 途中、国道429号を挟むのですが、コンビニがありますので補給を、この先は鳥取県側に越えて智頭までコンビニの類はもとより食料の調達は無理かと。国道と別れ県道7号となる頃には車も少なくなり、自転車にとって快適なコースに
 巻頭の写真と左の写真は県道7号から梶並川を挟んだ対岸路、以前に右手峠を越えたFacebookのお友だちのブログレポートで雰囲気の良さげな道の 写真をみて Google Street View で探し出した次第、久賀ダムの下の辺りになります。今回ロードなもんで「自撮り」の準備をしてこなかった事を後悔。
 久賀ダム、1973年に竣工した決して新しいダムでもないのですが、四阿やトイレは新しく整備された様です。
四阿で先のコンビニで調達した朝食を。余談ですがトイレの掲示がなかなか面白いのものでしてね。
 「トム・ソーヤー冒険村」のある右手集落、右手峠に向かって最後の自販機です。県道7号はこの辺りからセンターラインのない広めの1.5車線に。

 峠手前までこんな調子が続きます、標高が400mを超えた辺りから騒がしい蝉の鳴き声が途絶えて静かに、秋を感じさせる風情です。この辺り「木地師の里」と呼ばれています。

 1038 峠に到着、岡山県側は比較的緩やかでしたが、鳥取県側は林間のワインディングロードに。
 ただ県道296号西谷那岐停車場線への分岐から先は拡幅整備されて日陰のない道が国道373号まで続きます。「自転車峠おやじ」のナワールド氏によると「鳥取側の方が険しく、ヘアピン・急カーブが多い。岡山県側はなだらかなものだ」とありますが、なだらかまでとはね、2001年の記録ですから私と同い歳の氏はまだ40歳台のお話。
 さて予定では国道373号を智頭まで下り、因美線に沿って走り物見峠を越えて再び岡山県側に戻るつもりだったのですが、智頭まで来て急遽予定を変更、鳥取市が39.4℃と最高気温の記録を更新し、正に危険な暑さにリタイアした先月22日のリベンジで鳥取市まで走り「鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)」の残りを山陰本線大岩駅まで走る事に。
 千代川に沿って国道53号を走ります、下り基調と云うか殆ど平坦なのですが向かい風が些か余計です。鳥取市街まで10キロを切って時間を読める様になってきたので、先月も立ち寄った道の駅「清流茶屋かわはら」で一息入れます、しかしこの前後自転車道のルートが曖昧なのが…

 源太橋(写真左)から因幡自転車道の専用道区間に入り、先月にも増して草ぼうぼうの河川敷区間を突破し鳥取大橋東詰で「鳥取うみなみロード」に合流、千代川河口の見えそうな処(写真右)まで北上し折り返します。

 自転車道は住宅地の中を車道と交錯する様に登って行き、鳥取市街を見下ろせる高さまで。

 県道319号鳥取砂丘細川線へ入り一気に観光地の雰囲気に、せっかくですので少しだけ覗いて見る事に。

 以前は国道9号だった県道328号福部岩美線で駟馳山(しちやま)峠を越え、鳥取市から岩美郡岩美町へ。1505 には先月も立ち寄ったコンビニ(ファミリーマート 岩美町大谷店)へ、これで「鳥取うみなみロード」をほぼ完走した事になります。最寄りの大岩駅から帰途に就く予定でいたのですが、次の下りは 1641、輪行支度を含めても時間の余裕がありますし、走行距離が100キロにあと少し足りないので、次の岩美駅まで足を延ばす事にします。 
 1546 山陰本線岩美駅に到着、大岩駅と違って無人駅とは云え特急も停まる立派な駅です。

 のんびりと輪行支度を済ませ 1646 発豊岡行きに乗車し帰途に。スムーズに行けば岩美1646→1833豊岡1834→1952福知山2033→2134篠山口2145→2252大阪2257→2313鶴橋(2318→2353桜井)となるのですが、岩美駅出発から遅延、遅れは福知山駅の待ち時間で吸収できたのですが、大阪近郊路線があちこちで遅れていて、鶴橋で近鉄の乗り換える事ができたのは榛原行き最終で、桜井駅に辿り着いたのは日付の変わった 0026 となり7時間40分乗車。
 今日はJR区間4,830円分乗車して「18きっぷ」2014年夏シーズンを使い切りました。

 

1日目 2日目