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2023年春 18きっぷ輪行旅「高山~富山」3日目

  「しんきろうサイクリングコース」早月川河口付近

 朝、天気予報は晴れなのですがどうも霞んでいそうです、一昨年3月末に来た折は酷い黄砂でした。いずれにせよ富山湾岸の自転車道を走るつもりですが、氷見市に向かうか朝日町へ向かうか。雨晴海岸のライブカメラを見てみますが、富山湾越しの立山連峰は期待できそうにないので、朝日町方面へ走る事にします、少しでも近づいた方が良いかと、桜並木なんかもありますしね。
 6時半には富山駅前の宿を出て富山湾岸に向かいます、一昨年はをライトレールの写真を撮りながら向かったのですが、今日は県道172号八幡田稲荷線を走り「しんきろうサイクリングコース」(富山朝日自転車道線)の起点へ向かいます。

 0709 約8キロ走って海岸近くの自転車道の起点へ。
 成願寺川を渡るまでほぼ松林の中を走ります、途中良さげなキャンプ場もあったりします。いつかキャンピングで日本海側を海沿いに走りたいなぁ…

 0811 滑川市と魚津市の境界になる早月川を渡りますが、向かい風が結構辛くなってきます。

 立山連峰も対岸の能登半島も全く見えず、自転車道沿いもこれと云うポイントがないのですよね、早月川河口で少し狙ってみます。「自撮り」ですが最近意識してBlogやSNS用の横長のヘッダー画像も同時に撮っていますが、後から横長に切り抜くなんて事ではなく左右の風景を撮っておいて、後からパノラマ合成しています。
 向かい風を押して 1006 黒部川河口に下黒部川橋まで到着しましたが、湾岸沿いでは全く期待できないので黒部川左岸を遡り富山地方鉄道の何処かの駅から帰途に就く事にします。なお富山湾岸のサイクリングコースについては一昨年3月のブログを参考にして頂ければ。

 黒部川緑地とか左岸を10キロ近く遡ります、あちらこちらで桜が満開です。ところで映画「RAILWAYS」第2作は富山地鉄が舞台になったのですが、せめてロケ地の一つになった愛本駅位まで走りたいなと。

 北陸新幹線を越えたあたりの桜、桜の向こうに立山連峰が見えるはずなんですがネェ… 花見に来ていた地元の女子会ロード一行の一人に尋ねたら「今日は見えませんねぇ…」と耳慣れないイントネーションで、富山弁なのかな。彼女達には立山連峰はデフォルトで満開の桜の方が嬉しそうで、この様子だと先へ進んでも展望は期待できないとの事、三度目の正直は成らずここで降参です、やはり3月上旬かなぁ…

 最寄り駅の富山地鉄若栗駅へ、なんともレトロな駅です。本日の走行53.2キロ、延陽伯号で2日で160キロ走ったので良しとしまししょう。次の電鉄富山行きは1154,、ヘッド(フォーク)抜きに分割式マッドガードの延陽伯号、少々急がなくてはなりません、富山での待ち時間は1時間以上もあると云うのに…
 やってきた下り電車からロードバイクを押した2人連れが降りてきます、富山地鉄ってサイクルトレインだったんです。そのお二人と言葉を交わすと、なんでもこの季節の富山には「春の四重奏」と云うのがあるそうです、立山連峰に桜と菜の花とそしてチューリップ、なんと豪勢な。

 ご存じの様に北陸新幹線の延伸で金沢〜直江津間が三セク化したので、富山から「18きっぷ」だけで帰るには高山本線経由するしかありません。待ち時間に立ち食いの白エビそばを頂き 1412 発の猪谷行きに乗車、今日は休日だったせいでしょうか高山までほぼ満席。昨日走ってきた線路沿いの道を眺めながら… (写真右)は「自撮り」をしていた野口トンネルの旧道部分とスノーシェッド。
 岐阜、米原経由、京都から近鉄利用で日付の変った頃に桜井に帰宅できるのですが、名古屋から発の近鉄特急「ひのとり71号」で帰途に就きました。

若栗1154→1309電鉄富山/富山1412→1505猪谷1508→1908美濃太田1912→1942多治見1949→2032名古屋/近鉄名古屋2100→2238大和八木2246→2252桜井
富山地方鉄道本線 75分 ¥1,280
JR所要時間 6時間20分 青春18きっぷ 4,840円分乗車
近鉄 2,430+240円分乗車 特急券1,840円

1日目 2日目前半 2日目後半 3日目

RRCB「宇陀クッキングポタ」(後半)

 さて早速料理に取り掛かりますが、今日はUG兄さんが’すき焼’を振舞ってくれると云う事で、そちらをメインに各自豚汁とか焼おにぎりとかを準備。晴れたり曇ったりと微妙なお天気、突風に驚かされたり、しかし陽射しが入るととても暖かいのですが、やはり寒い。

 しかしすき焼は久しぶりだなぁ… 一昨年に「いしかわ里山里海サイクリングルート」のInstagaram投稿で当選した「能登牛400g」以来かも。具材が次々と投入されます、なんとネギは’山ゆ’さんち自家栽培が。
 〆にはうどん3玉を投入、ここまででも結構な量を食べているのですが、見事に完食。鍋はmont-bellのフライパンの20型の深いタイプ。(Photo : きんなん君)

 私は餅入りぜんざいを、UG兄さんはチャイに挑戦、昔々北山でノコ魔女が振舞ってくれたのが懐かしいです、思い出の味には敵わなかったかな。

 さてお腹も一杯になりましたし撤収作業、後始末をしてもちろんゴミは持ち帰ります。

 さて「岩端みんなの森公園」を後にします。今日は「月うさぎ」へ届けるカレンダーを持ってきていたのですが、お腹が一杯であそこまで登るのも辛いので次の機会に。

 さて帰途に就きましたが、この気温では凍結路面も来しなと変わりません。

 県道は午後から日陰になる区間が多いので、集落の中の陽当たりの良い道へ。

 菟田野へ戻ってきました。町並みを西へ抜けて小さな峠がありますがR166で大宇陀へ向かいます。

 ここも旧い町並みの大宇陀松山街道へ、地元の銘菓「きみごろも」の松月堂に立ち寄ります。

 朝は芳野川沿いを遡りましたが、帰りは大宇陀から宇陀川に沿って下ります。自転車専用道になっている訳ではありませんが、宇陀川と芳野川の2つの川に沿って道が整備されていて、旧い町並みと里山を巡る最高のポタリングコースです。

 榛原に近づくにつれて前方に大和富士とも呼ばれる額井岳が見えてきます(写真左)。この先榛原のデポ地に戻るのですが、桜井へ戻る私ときんなん君はここでお別れし、県道198号粟原榛原線に入り女寄を下るルートで帰途に就きました。榛原のデポ地からですと周回で約30数キロのコースですが、桜井からの往復を含めて、本日の走行53.7キロ。

※ 多く(殆ど)の写真をタックさんからお借りしています。

 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHP「サイクリングの記録」にUPしています、タックさんとUG兄さんの写真を拝借しています。なお認証が必要です、ログインは’2023’、パスワードは2023年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です、来年3月頃までは2022年のログインとパスワードの組み合わせも使用可能です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事があります、Crome等ブラウザで開いて下さい。

中止となりました「室生サイク」

「室生サイク」ですが、当日の降水確率が60~90%、現地の最低気温は10℃以下、サイトによっては荒れ模様との予報もあり、のんびり紅葉を愛でながらポタリングと云うのは無理だろうと云う事で、早々に中止の判断をさせて頂きました。残念ですが、また次の機会と云う事でよろしくお願いします。

 11月13日(日)に「室生サイク」を行います。近鉄大阪線榛原駅前をスタートし、室生ダム湖畔を走り、室生ダム~室生寺~「ふるさと元気村」~室生口大野駅(~榛原)、室生ダム湖畔と大野から「ふるさと元気村」までのんびりと往復する約30キロです。輪行を前提としたプランですが、車載での参加の場合は榛原駅近くの「タイムパーク大昭」をお勧めします、復路は一旦室生口大野駅で解散としますが、榛原までご案内をします。(榛原まで戻るとプラス10キロ)
室生寺HPより転載 女人高野として知られる「室生寺」ですが、ご迷惑をかけず安心して自転車を置いておける場所がありませんので、今回自転車置き場の確保とボランティアガイドによる案内をしていただける様にお願いしています、所要1時間半で歩きやすい足元を準備して下さい。お昼の食事は「ふるさと元気村」近くの「空っぽ」で準備して頂く予定です。なお時間に余裕があれば「龍穴神社」「濡れ地蔵」に立ち寄ります。

※ 2022年11月13日(日)午前9時 近鉄大阪線榛原駅前に集合
 現状LINEグループ「ゆるゆるCC」、RRCB、Facebookとこちらのブログで受付をしています。

 今年2月に行われた「let’s ポタリング宇陀」の2日目と同様のプランですが、今回は宇陀市からの補助がありませんので実費1.000~1,500円程度を徴収します(拝観料含む、食事代別途)。
※ 「Let’sポタリング宇陀」2日目の模様

「ゆめしま海道」へ (おまけの2日目)

  予讃線 伊予桜井駅にて

 今日の予定はタイトルの「ゆめしま」とは全く関係なしで、愛媛県と香川県の未修の道路元標を巡って帰途に就く予定なのですが、案の定降ったり止んだりの雨模様に、香川の分は諦めて「シクロの家」の隣の食堂「二葉」(本来は駅弁屋さん)で朝定食を頂いて、のんびりYさんにコーヒーを淹れて貰って8時過ぎにスタート。

 伊予桜井駅までの数キロ、雨雲レーダーを見て、雨雲の間隙を縫って走り出したつもりが、やっぱり降られてしまった。

 愛媛県越智郡の桜井町道路元標があるのは今治市立桜井小学校、敷地内と云っても道路から見える位置に保存?されています。この場所2016年3月に通りすぎているのですよ、2009年まで愛媛県は道路元標が全く現存しない県の一つだったのですが、現在は此処を含めて5基の現存が確認されています。この様に学校敷地内に逃げ込まれてしまう?例は多いのですが、そうなると一般人の目に触れにくくなってしまいます。道路元標が設置された時代の地方自治体としての町村は少なくとも小学校の一学級が構成できる人口規模(交通手段をも考慮)であったとする考えがあり、郵便局や駐在所も同様ではと類推できます、つまり村長さんと校長先生と局長さんと駐在さんの世界、そして昭和や平成の大合併を経た後も、旧町村名を冠した小学校、郵便局、駐在所が多く残っています。また昭和27年施行の新道路法で法的根拠がなくなり行き場を失なった道路元標が旧町村名を同じくしていた事で、それらの敷地に移された例が多いのです。大正道路元標が測距の基準であった事には違いないのですが、マイルストーンであった明治里程標とは異なり、シンボルになり得たと云うのが持論です。

 現在は無人駅となった伊予桜井駅、大正から昭和へと国鉄予讃本線が西へ向かって延伸する中で、1923年(大正12年)12月21日から翌1924年(大正13年)2月11日までの僅かの間、予讃線の終点でした。

 降ったり止んだりのお天気、10キロにも届かない僅かな距離を走っただけで伊予桜井駅から帰途に就くしかなく、のんびりと輪行支度を始め1115発の高松行きに。2両編成と思いきや、後ろの車両は回送車両、前の1両は立っている人がいてほぼ満員、おまけにトイレなし車両を延々何時間も走らせると云うアコモ化に逆行するJR四国の普通列車、特急列車の方が本数が多いので結果的に抜かされる毎に長い停車時間となっている訳ですが、お腹の弛い人に四国は「18きっぷ」輪行旅はお勧めできません。幸い新居浜辺りから座る事ができウトウトしていて暑さに眼を醒ますと、青い空に青い海!ここは何処?箕浦駅! 当初下車予定の観音寺の手前やないですか、今からでも下車して岡田村道路元標を回って桜井まで帰れるかどうかと今後の天気を調べます、鶴橋から近鉄経由ですが帰る事ができますし、お天気は16時過ぎまで大丈夫そうなので、観音寺駅下車決定。

 輪行支度を解いて13時半には再び走り出します、この辺りデモンタブルの機動力、ロードバイクでも輪行は楽ですが、ホイールを掴む事なくできますから雨天走行の後でも手を汚しません。コースは丸亀琴平観音寺自転車道いわゆる土器川自転車道をなぞるのですが、観音寺側からだと財田川沿いに遡上しR377で丸亀側に越えて土器川左岸を下る約36キロ、せっかくですので自転車道の起点(終点)を目指しましたが、何の案内もありません。とにかく地図を見ながら自転車道らしき処を走って行きます。

 金比羅五街道の一つである伊予土佐街道、現在のR377で三豊市と仲多度郡の境界伊予見峠(162m)を越えますが、自転車道として整備されてはいませんし、ただ車の多い国道をだらだらと登らされます。

 土器川近くまで下った処で、自転車道のルートから離れて岡田村道路元標へ、1119基目今回のミッションを果たす事ができました。

 飯野山(讃岐富士を見上げながら土器川べりの自転車道へ戻ります、こちら側は財田川沿いに比べると利用者はある様です。丸亀駅まで走る予定でしたが、もう少し頑張って坂出駅まで走れば乗換を1回パスできます、幸い雨雲に追い付かれる事もなく坂出駅へ。

 坂出駅では「CYCLE PIT」なる案内がありました、改札口のあるコンコースを挟んで反対側(高松側)でサイクルラックがあるだけで、おまけに空調の排気ダクトの真ん前、これは配慮されていると云う感じではありませんね。

 坂出駅1754発に乗車、もう1時間早ければ「18きっぷ」だけで桜井まで帰る事ができたのですが、スタートが遅かったので仕方ありませんね。

 岡山駅で姫路行普通まで45分待ち、山陽本線、伯備線、津山線、吉備線と旧国鉄時代の車両がまだまだ活躍しています、復活した国鉄色「やくも」ですが2024年春には381系引退と云う事で鉄ちゃんの姿が…
 22時前には大阪へと戻ってきましたが、JR、阪急、近鉄でダイヤが乱れていた影響が、ともあれ日付が変わる直前に桜井に辿りつく事が、さすがもう輪行支度を解く事はせず転がしたり担いだりしながら帰ってきました。本日の走行55.8キロ。

プロローグ 1日目前半 1日目後半 2日目

真夏の東吉野サイク(後半)


 蟻通橋のツルマンリョウ自生地のベンチに着いたのが12時少し前、ここから宇陀市菟田野岩端の「月うさぎ」まで一谷峠を挟んで15キロ程、時折涼やかな風の通る木陰で30分程休む事にします、それに少しお腹に何か入れておかないと持ちませんからね。しかし蟻通橋の下は水遊びの家族連れとかで大賑わいです。暫くすると明日香村のチネリ怪人Vivvaさんが水色のエルスを駆って登場、Facebookの方に遅れてコメントを入れていてくれたそうなんですが… しかしスズカの練習を兼ねてと云ってますが、1時間遅れのスタートで追い付いてくるとは流石。それよりエルスの登場にきんなん君が大喜び、眼福、眼福。(写真右)
 ここからは5台のランドナーで、県道221号小村木津線を行きます、R166号に繋がっているのですが、狭隘な区間もあるので車は少なくなります。蟻通橋まで頑張ったのと残り時間も読めますので、気持ちゆっくりと。

 13時前にはお馴染み高見山を見上げるポイントへ。木津(こつ)と高見集落を抜けて県道251号谷尻(たんじり)木津線へ入ります、ここまで来ると他所からの車は全くと云って良いほど入ってきません、標高も400mを越えて渓谷沿いの木陰の道は快適です。しかしMikaさんのパワフルな事、結構重いギアでもがんがん行きます。

 谷尻の三叉路を右へ一谷峠への最後の登りです、1345 峠に到着「月うさぎ」に連絡を入れて岩端へと下ります。岩端に引っ越した「月うさぎ」は坂を登った集落の奥、ここまで頑張ってきましたが、ついに脚が吊り出してダウン、最後に皆に抜かされてしまいました。

 お約束の14時丁度に「月うさぎ」に到着、4月2日の「いわっし村 さくら祭」以来です、板の間に転がって扇風機の風の気持ち良い事と云ったら、このまま暑い下界へ戻らず、泊まって行きたいです。
 帰りは下り基調で1時間少しで帰る事ができるのですが心配なのはお天気、昨日まで毎日の様に雷雨が、それに予報もあてになりません。そのあてにならない予報では宇陀界隈は17時頃に降るとか。下界の暑さを考えるともう暫くゆっくりしたい処なんですが、15時過ぎには「月うさぎ」を後にする事に。写真はVivva さんに撮って貰いました。
 僅か菟田野まで下ってきただけで暑さが、いつもなら女寄トンネルを避けて篠楽から県道198号粟原榛原線を走るのですが、殆ど休む事なく女寄トンネル経由で一気に桜井まで帰ってきました。本日の走行80.6キロ。

「すみれ芋峠乱」(後半)

吉野町香束(こうそく)にて


 みかえり橋で津風呂湖を渡り「木ノ子広場」で小休止、一堂揃って集合写真を。
 広場からは湖岸を入野(しおの)方面に抜けるのが定番コースなのですが、遠回りになるので今日は湖岸を北側に走り再び県道28号吉野室生寺針線へ戻り、小島峠の東側吉野町香束にでます。吉野町から宇陀市へはR370が通じているのですが、窪垣内から入野峠経由の国道より県道28号を経由した方が約4.5キロショートカットできますので、交通量が結構多いのが難点です。


 三茶屋に到着、以前は道の駅(非公式?)を名乗っていた時期もあって食事のできる店もあったのですが、現在は「吉野見附茶屋」として休日のみ柿の葉寿司や地元産品、野菜類を販売しています。以前は木製のユニークなサイクルスタンドがありましたね、さすがに場所を取る様で。
 三茶屋ではR370と県道28号が交差しているのですが、道路標識では県道28号の東行きは行き止まりとなっています。実際県道28号としては東吉野村との境界となる日の森峠前後が不通区間となっています、なお自転車なら推し担ぎで突破可能かと、私は昔倒木が酷くて撤退してますが。県道28号として東吉野村へこそ越えられませんが、宇陀方面へ抜ける車道があります。

 涼やかな林間の道を登って小名隧道へ。

 吉野町小名の集落の中を行きます、車が殆ど来ない快適なルートです。

 日の森峠への分岐を過ぎた辺りから道幅が狭くなり斜度もきつくなり、コンクリート舗装に変わった処で無名の峠を越えます。
 峠を少し下ると「釜縄手」とよばれる土地で神武東征他由緒のある場所とか、三叉路を右に行くとR166佐倉峠、左へ少し走り県道219号大宇陀佐倉線にでます。私は道の駅「宇陀路大宇陀」に少し立ち寄りたいので、大宇陀守道(もち)で関戸峠へショートカットする一行と一旦お別れします。

 道の駅に寄ったのは「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのチェックポイントが残っていたからなのですが、サイクルスタンドの側に美味しそうアイスクリームを食べているローディが、なんと轍のN西さん、今日はOさんに振られたそうでソロでここまで走ってきたそうです。アイスを付き合う時間はないのですが、少し世間話をしてお別れします。

  下宮奥への旧道を走って宮奥ダムへ取り付く前に一行に追い付く事ができました。距離的には倍以上あるのですが、守道と関戸の間のショートカット路は激坂ですからね、時間的にはあまりショートカットにならない様で。

  どうにか大峠トンネル(1,806m)へ、トンネル内は桜井に向かって緩やかに下りですので楽勝です。大峠トンネルが供用されたのが2008年、県道155号多武峰見瀬線が開通したのが2009年12月、その年の「あすか鍋サイク」はほぼ今日のコースに近いのですね。
 八井内まで下ってきて桜井市街へ下る私はきここでお別れしたのですが、一行は多武峰へ登り返す予定を変更して桜井回りで帰ったのだとか。それならもう少しご一緒できたのに。本日の走行57.0、キロ、距離の割には堪えたので「ゆるゆる」でした。

 いぬいさんの「うっとこの自転車」
 きたのさんの「アルプスと86」
 こにたんさんの「ミニベロ・イーバイクっていいね ソウソウ気分」

※ 記事中の写真、一部にいぬいさん、きたのさん、タックさんの写真を使わせて貰っています。

 集合写真を含む大きなサイズの画像をうちのHP「サイクリングの記録」に順次UPしています、一部タックさん他の写真を拝借しています。なお私の写真に関して参加された方は再利用して頂いて結構です、なお認証が必要です、ログインは’2022’、パスワードは2022年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事がありますが、Crome等ブラウザで開いて下さい。

 

中ッ道とダブルリーチ

 今日の遠回り通勤ポタは「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーで奈良市の「漢国(かんごう)神社」と「正暦寺」を回ります。さて何処を走ったものか、毎度の事ですが上ッ道(上街道)も下ッ道(中街道)もええ加減走り飽きてますしね。ところで国中(奈良盆地)を南北に貫く旧街道、名前の上中下のずれを疑問に思われる方もおられるでしょうが、古代官道の上ッ道、中ッ道、下ッ道のうち上ッ道と下ッ道は多少のルートの変遷はあるものの、南都衰退後も点在する集落を南北に繋ぐ様に生活道路?として近世近代まで上街道と中街道と名を変えて残ったのですが、藤原京と平城京を結ぶ平城遷都の弾丸道路だっただろう中ッ道は、役目を終えてしまったかの様に消えてしまったのです。
 さてその中ッ道ですが南向きは何度か辿っているのですが、北向きに走った事がありません、別名橘街道と呼ばれる様に、明日香村の橘寺を起点として天香久山を跨いで北上する説があるのですが、今日は横大路との交点から北へとたどる事にします。三輪神社の摂社のある西南角なのですが、ここが藤原京の東北角とされています。
 と云っても中ッ道だったろうルートを辿れるのは近鉄大阪線の踏切を挟んだ僅か数100m、新興住宅地の中で途切れてしまいます。
 住所は桜井市大福なのですが新興住宅地の一部には「中津道」の名があり公園であったり自治会館だったりと、ただこれらは中ッ道と直接の関りがある訳ではなく、おそらく開発業者が大福と差別化する為にネーミングしたのかと、まぁあまり大きな声で云える話でもないのですが。
 この先も田原本町域にかかるまでルートは殆ど失われていますが、ただ道も水路もない部分に引かれた橿原市と桜井市との境界線に符合します。

 田原本町域に入り大和川を渡る手前で「村屋坐彌冨都比賣神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)」に突き当たります、結構不便な場所なのですが、大神神社別宮として格式のある神社です、宮司さんが元イラストレーターだとかでオリジナルの「アマビエ」のお札とかがあります。境内には万葉歌碑があり中ッ道所縁の遷宮に関わると想像できなくもない歌が記されています。
 神社の裏手で大和川((泊瀬川→初瀬川)を渡ると奈良市上三橋町の交差点まで中ッ道と思しきルートを辿る事ができます、上長岡交差点(写真)からは県道51号天理環状線となります。ただ沿線に工場や倉庫が多く、大型車の通行も多い事もあって道路の痛みが激しく走りやすいとは云えません。

 布留川南流を渡り天理市九条町から井戸堂まで旧道をたどる事ができます。写真は集落の外れにある「野神さん」。
 天理市西井戸堂町にある「山辺御県坐神社(やまのべみあがたにいますじんじゃ)」ここにも中ッ道にかかわる万葉歌碑があります。
 天理市前裁でR25と近鉄天理線を跨ぎます。
 西名阪と交差する手前で道標と在原業平所縁の井戸とされる史跡があります、先日の竜田川と云い稀代のイケメンモテ男の足跡はあちこちにあるんです。
 大和郡山市石川町で道が極端に狭くなるのですが手作り感のある「橘街道」の案内が、初めて逆方向に走ると色々と発見があるものです。
 上三橋町の五叉路で南西側から来た県道754号木津横田線に合流してしまいます、左折すると県道144号大和郡山上三橋線、右折は県道51号として帯解へ向かいますが「左郡山右帯解」と記された道標は今も変わらない訳です。さてこれ以上真っ直ぐ北へ辿る事はできないのですが、中ッ道をそのまま延ばすと大安寺の東側辺りになりますが、大安寺の寺域は時代とともに大きく変わっているのでよく判りません。
 ここで時刻は11時前、とにかく今日はまず「漢国神社」を目指す訳ですから県道754号を走りJR奈良駅前辺りでお昼でも食べてからと云う事に。

 「漢国神社」昨年度に続いてのチェックポイント「やすらぎの道」沿いなのですが、路地を西に入った処にあって、奈良市街に詳しくない人には判り難いかも知れませんね、中に「林神社」があって饅頭の神様なんだそうです。
 予報では今日の最高気温は30℃を超えるとか、先年改装されてカフェもあるJR桜井線京終駅で一休み。

 上ッ道を帯解まで南下して「正暦寺」へ、奈良市街からだと標高差が150m程あります。紅葉が有名で昨年一昨年と「ゆるゆるSC」で来ていていますが、この季節訪れる人も少なく静かで川の音に癒されます。
 これで国中のチェックポイントはほぼ完了、今年から設定されている得点が1ないし2のポイント21ヶ所クリアで対象となる「ワンダフル賞」へ「道の駅飛鳥」1ヶ所を残してリーチ、指定された32ヶ所中15ヶ所をクリアして60点以上獲得での「ブロンズ賞」にも後一歩ですからダブルリーチかな。計画通り国中のチマチマとした処は暑くなる前に片付いたのですが、あと奈良県北東部には「生駒山麓公園」と「松尾山」が残っているのです、行動範囲から離れているだけに最後まで残りそうな。さて上ッ道まで戻り桜井へと帰途に就き、本日の走行57.7キロ。

 

スタンプラリー「大和高原編」

奈良市都祁南之庄町 三陵墓古墳群史跡公園にて

 休日の今日は「グランフォンド in 奈良・吉野」スタンプラリーのチェックポイント巡りで東吉野方面へ向かおうかと思ったのですが、コース的に遠回り通勤ライドにしにくい大和高原へ向かう事に。大和高原で設定されている3ヶ所のチェックポイント「神野山」「布目ダム」「満天ひろば」って微妙な位置関係なんですよね、さてどう回るか。とにかく初瀬ダムから取り付きます、天理ダムからの方が楽だと云う天理市在住の御仁もいますが、ダム横のここさえ登ってしまえば、まぁ慣れた道が楽だと云う事なんですね。

 旧都祁村だった奈良市域に入った処で県道を離れ藺生(いう)町を抜けて行きます、既に田圃に水が入り田植えが進んでいます。写真右の道も来月にはあじさいロードに。
 県道781号都祁名張線に入り「三陵墓古墳群史跡公園」に立ち寄ってから県道127号北野吐山線を経て「神野山」へ向かうつもりでしたが、一旦R369に入ってコンビニでおにぎりを2個調達して、混んでいるだろう針TRSを避けて田園風景に癒されながら小倉へ越える道へ、前にも通った事がある乗馬クラブの横の道なんですが、3度もアップダウンがあって無駄にしんどいです。

 小倉から広域農道を走れば距離は近いのですが、県道127号を下深川まで北上し県道245号助命(ぜみょう)下萩線に入ります。助命から県道272号神野山公園線に入ります、判っていた事ですが茶畑の中を標高で100m以上登らされます。2015年の「ならサイクルスタンプラリー」の折に「めえめえ牧場」がチェックポイントになっていたので走ったのですが、県道272号そのものは北側から走る方が夏場は日陰も多くて楽かと。

 12時丁度に休日とあって賑わうチェックポイントの「フォレストパーク神野山 森林科学館」に到着、ここから見える伊賀盆地側の展望はなかなかのものです。
 奇勝「鍋倉渓」は「森林科学館」から県道を600m程北に行った処です、しかし不思議な風景です。

 県道272号から県道80号奈良名張線に入り、峰寺からダム湖東側の道へ 1235 昨年に続いてのチェックポイント「布目ダム管理事務所」へ、藤棚の下でお昼にします。
 西岸の県道25号月瀬針を少し南下して県道172号大保邑線でR369側へ越えます。

 R369を南下し 1338 今日3つ目の「満天ひろば」へ。この後水間まで戻り県道80号で奈良へ下るか、田原から「正暦寺」へ下るか悩んだのですが、時間や膝の具合を考えたら今日はこの辺りで帰途に就いた方が良いかなと天理へ下る事にします。
 県道47号を走れば近いのですがわざわざR369の戸ヶ坂トンネルを抜けて馬場から布目川の道へ入ります、山間の田園風景、好きなルートの一つです。福住でR25に入り天理ダムへと下りますが、途中3台のロードに抜かされます、どうやらKさん一行の様です。いつもはダム湖畔に下る手前で左岸の道へ入るのですが「天理ダム管理センター」のチェックポイントは管理事務所の向かいと踏んでいたのでそのままR25を行きますが、チェックポイントは見当たりません、先のKさん一行も天端道路を渡った処の三差路で立ち止まっています。
 オフィシャルサイトの画像を確認すると見覚えのある植え込みとR25にしては狭い幅員の道路、Kさんが見つけてくれましたが、このチェックポイントには裏をかかれましたね。しかし「…管理センター」するのはおかしいですよ。
 滅多に通らない天理トンネルを抜けて3月にオープンしたばかりで話題の「道の駅なら歴史芸術文化村」へ、もう15時を回っているのに入場しようとする車が並んでいます。オープンしたばかりの今、休日に来る処やありませんね。
 R169と上ッ道を継いで16時前には桜井に帰ってきました。本日の走行86.1キロ、結構登りましたしこれ位までが丁度良いですね。
 今日は5ヶ所GETで、計25ヶ所/得点は52ポイント(青色マーカー)となりました。

 

琵琶湖キャンプツーリング(3日目)

 滋賀県草津市 湖岸緑地志那1

 朝5時過ぎには目が覚めます、昨夜の風も治まってくれて爽やかな晴れの朝です。今日は撤収して帰途に就きますが、1泊2日だった前回前々回に比べるとゆっくりする事ができました。

 ショコラさんが倉庫がわりに設営したテントだけを残して撤収、自転車もサイドバッグを付けて出発準備OKです。不可解なのはテーブルの下に置いてあったmont-bellのコッフェルと結構重くて頑丈な五徳が行方不明、コッフェルは空だったので昨夜の強風に飛ばされたのかも知れませんが、五徳はとても飛ばされる様な代物ではありません。最近キャンプ場での盗難が多いと聞きますが、それにしてはバーナーとボンベは残っているのですよね。
 0912 「志那1」を後にし湖岸道路を南下します。

 草津川河口で齋藤電鉄さんとniwa-chanさんとお別れです。

 近江大橋を渡ります(写真左)、ショコラさん自身が建設に関わった橋を後年渡る事ができるなんて羨ましいですね、私みたいに商業印刷物やソフトウェアなんかは消えちゃいますもんね。近江大橋西詰で大阪へ帰るタックさんとお別れします(写真右)。

 破損したサイド枠の代用品があるかもと大津市内のショコラさん宅へ向かいます、琵琶湖大橋西詰から瀬田にかけての西岸は自転車で走った事がないので、色々とガイドして貰います、写真右は江若鉄道の廃線跡だそうです。
 残念ながらサイド枠はネジ位置が合わなかったのですが、破断したパイプの内側に内径の合うネジをカットした丸材(いわゆる寸切り)を押し込んでカシメて、針金でサイド枠全体を縛って貰いました、これで桜井までの長丁場も安心です。
 教えて貰った湖岸の道を走り、お陰で石山寺を過ぎるまで車や信号に煩わされる事なく抜ける事ができました、残念ながら河川敷を走っていたので「茶丈藤村」の前は通りすぎる事になってしまいましたが。

 瀬田川沿いの府県道3号大津南郷宇治線を走り 1221 一旦京都府に入った辺りでタックさんに追いついてしまいました。コンビニへ寄ったり写真を撮ったりしながらのんびり走っていたそうです。


 緩やかなアップダウンを繰り返しながら川べりの快走ルートです。天ヶ瀬ダムに立ち寄り、それぞれ手持ちの食料でお昼にします。(写真 : タックさん)

 平等院まで下ってからいつも難儀するのですが、遠回りになる事は判っているのですがタックさんに淀の「さくらであい館」まで案内して貰う事に、大阪方面から来るサイクリストには当たり前の宇治川沿いのルートですが、奈良県民の私は殆ど走った事がないのです。(写真 : タックさん)

 R1をくぐる処で難渋しましたが「さくらであい館」が見える処までやってきました。(写真右 : タックさん)

 1435 「さくらであい館」に到着、休日とあっていつも以上にサイクリストが多いですね、結構ソロの人がたむろしていて何やら変な雰囲気、その中にキャンピングが2台乱入、この人たちにはどう映るんでしょうね。(写真 : タックさん)

 1444 トイレ休憩の後、淀川沿いに下るタックさんとはここでお別れ、御幸橋を渡り木津川べりの木津八幡嵐山自転車道(京奈和自転車道)へ入ります、走りなれたルートとは云えまだ桜井まで60キロ近くあります。(写真 : タックさん)
 15時丁度に「流れ橋」に、以前近くにクライアントがあって2015年には40回も来た事があるのですが、もしかして一昨年の正月以来? ここもサイクリストの溜まり場なんですが、今日行われている木津川CCの「嵐山往復サイク」の一行が休憩中。16時丁度には木津八幡嵐山自転車道の終点近く京奈和自転車道が別れる樋門公園へ、京奈和自転車道をたどると桜井へは遠回りになってしまいますので、井関川沿いに遡って 1628 には京奈県境を越えて奈良阪へ。

 県庁前から上ッ道を、夕陽に映える山並みを見ながら18時過ぎには無事桜井に帰宅しました、本日の走行119.5キロ、お天気に恵まれた3日間の走行距離は294.6キロ、何より色々と段取りして下さったショコラさんに感謝です。

1日目(5月6日)  2日目(5月7日) 3日目(5月8日)

 集合写真を含む大きなサイズの画像を順次うちのHP「サイクリングの記録」にUPしています、一部タックさん他の写真を拝借しています。なお私の写真に関して参加された方は再利用して頂いて結構です、なお認証が必要です、ログインは’2022’、パスワードは2022年版「CanCan謹製卓上カレンダー」の裏表紙右下の黄枠内の4桁の数字です。なおスマホのSNSアプリ等からリンクをたどると401エラーが出る事がありますが、Crome等ブラウザで開いて下さい。

伊那路ツーリング 2日目

県道1号飯田富山佐久間線 泰阜村明島にて

 今日は長野、愛知、静岡3県に跨がる県道1号飯田富山佐久間線を走ります。長野県飯田市下久堅知久平(R256交点)を起点とし、下伊那郡泰阜村、阿南町、天龍村、愛知県北設楽郡豊根村(旧富山村)を経て静岡県浜松市天竜区佐久間町川上(静岡県道9号天竜東栄線交点)へ至る地方主要道で、飯田富山佐久間線としては1971年に長野県が、1972年に愛知県と静岡県で県道として認定され、1973年に3県での路線番号が「1号」として統一されました。3県に跨がる都府県道は決して珍しくないのですが(4県すら存在)、それが天竜川の険しい谷あいを縫って走る正に「険道」と云う路線が「1号」だと云う点がユニークで、道路マニアなら一度は訪れてみたい路線です。なぜ「1号」になったのかが良く判らないのですが、3県で統一しようとした時に「1」が共通の空番だった、そもそも国道1号が通る都県では混同を避ける為に県道1号を空番にしていたと云う説がある様な無い様な。そのあたりは3県の県告示を遡ってみると判るかも、道路元標と違って戦後の話ですからね。
 さて実際の道路状況ですが、天竜川沿いと云っても天竜峡から温田(阿南町)にかけては川べりの道路はなく東側の泰阜村へ迂回する形で標高で300m程登らなくてはなりません、それもアップダウンが多くて獲得標高だとその倍以上に。愛知県へ入り旧富山村の中心部を過ぎると佐久間ダムまで幅員も小さくなる様で、崩落などにより復旧にまで何年もかかる通行止が度々起きていて、全線を通して走る事のできる機会もそう多くはないかも知れません、なお3県を跨いでの路線延長は約92キロ(重複区間を含む)。

 6時半には飯田市街の宿を出発、この先県道1号沿い処か浜松市までコンビニの類いは皆無ですので、お昼の分程度までは市街で調達しておきます。R256を走り水神橋で天竜川を渡り少し登って県道1号への分岐へ。
 県道1号に入るなり川近くまで下りと、無駄なアップダウンに先が思いやられます。昨日同様朝一の登りはどうも堪える様になりました、やはり歳ですね。しかし奈良を出発した一昨日の予報に反して天気は思わしくありません、長野県南部から静岡県にかけて夕方まで持ってくれるのか、微妙な按配です。

 泰阜大橋、飯田市と泰阜(やすおか)村との境界(写真左)。県道64号天竜公園阿智線への分岐(写真右)。

 泰阜村明島、ここが今日のピークかと思ったら、もう一度登り返しが、諏訪神社のあるここ(写真右 718m)が少し高い様で。

 県道63号下条米川飯田線への分岐、県道1号より泰阜村役場を通る県道63号の方が幅員があります。「お山の停留所」で小休止、でも時刻表とかがありません。
 
 泰阜村明島からの展望(写真左)。一度登り返しがあって泰阜村田本、飯田線の秘境駅田本への道、文字が消えかかった案内板がありますが、たまたま停まらなかったら気が付きません、wikiによると徒歩で20分掛かるとか(写真右)。

 ようやく天竜川近くまで下ってきました、南宮大橋で右岸に渡ると阿南町、再び左岸に渡り天龍村となります。

 平岡ダムでは咲き始めた桜が… 1121 平岡駅へ、天龍村の中心地で遠山郷への玄関口となるなので結構賑わっています、駅そのものは民間委託駅ですが、駅舎が温泉や宿泊施設になっていて食堂が開いていたので、ここでお昼にします。
 1239 愛知県に、北設楽郡豊根村に入りますが、2005年11月まで「離島以外の市町村の中で最も人口が少ない村」として知られた富山(とみやま)村でした。

 県道426号津具大嵐停車場線への分岐へ、橋で天竜川(佐久間ダム湖)を渡ると静岡県浜松市天竜区です。

 1259 JR飯田線大嵐(おおぞれ)駅へ、立派な駅舎は1997年に東京駅をモデルに改築された豊根村の施設、旧富山村の最寄り駅で列車の時刻に合わせてバスがやってきます、ただ駅のまわりには何もありません。
 さて県道1号を完走するどころか中部天竜駅まで行くにも微妙な時間になってきました。飯田線はここから佐久間ダム建設で付け替えられた区間で天竜川や県道1号と離れトンネルで水窪側に抜けてしまいますので、中部天竜駅までの30キロ近くを否が応でも走らなくてはなりません、桜井まで帰る事のできる最終(18きっぷと近鉄利用)は 1626発、 結構アップダウンのあるコースで輪行支度を考えると微妙と云えば微妙な時間です。休みがもう1日あるので後1泊して伊良湖まで走り伊勢湾フェリーと近鉄で帰るプランを考えてみたのですが、思った以上に距離があるのとお天気と豊橋前後の市街地走行がね。

 佐久間ダムに近づくにつれてトンネルが増えてきます、富山を過ぎてからダムまで12本、最長は600m近くありますし、砕石場を過ぎるとダンプも頻繁にやってきます。写真は滝原トンネル(123m)。

 1447 ようやく佐久間ダムに到着、天端道路を渡ると静岡県です。中部天竜駅までなら数キロ下るだけ、せっかくですので少し見学していても良かったのですが、ここまでハイペースできたので気が急いてしまってさっさと下ってしまいました。
 1502 R473との三叉路へ、桜並木が満開です。この先県道1号はR473と静岡県道294号との重複区間を経て、飯田線で6駅先の東栄駅近くまで12キロ程あるのですが、何やら雲行きが怪しくなってきました、厳密には完走ではありませんが県道1号走破の目的はほぼ果たせたので残りの重複区間は宿題にして中部天竜駅に向かう事にします。


 1507 中部天竜駅に到着、1626発の豊橋行きまで待ち時間1時間20分もあるではないですか、ロードなら1本前の1526発に乗れそうですが、マッドガード付きのヘッド抜き輪行ではそうも行きません。こんな事なら佐久間ダムでゆっくりしておくのだったと思いながら、輪行支度を始めたら案の定ぱらぱら雨が降り出してきました、まぁ時間を気にしながら輪行支度をするより結果良しと云う事で。本日の走行87.8キロ。
 ところで以前中部天竜にあった「佐久間レールパーク」(関連記事)は「リニア鉄道館」への展示車両の移転を機に2009年11月に閉館してしまいました。 
 中部天竜1626→1824豊橋1831→1928名古屋とJRを2,640円分乗車、京都回りすると安く帰れなくもないのですが、日付が変わってしまうので名古屋から近鉄に、近鉄名古屋1949→2108伊勢中川2115→桜井2225、無事に桜井に帰投しました。

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