和歌山県伊都郡高野町下筒香にて
キャンプの朝は早いです、昨夜は寝不足とあって早々にダウンしてしまったのですが。Dさん達は結構遅くまで盛り上がってた様でして、何やら肴にされてた様な、テント越しに聴こえてきた会話の断片が記憶に….
野迫川村は人が暮らしている処はすべて標高600m以上ありますし、この「アドベンチャーランド」も647mの標高点が記されています。昨夏手に入れたインナーがオールメッシュのこのテントでは夜中に多少肌寒く感じて敷いてただけの寝袋を被りなおす事に。まだ風雨には遭ってませんが、夏の平地なら快適に過ごせます、設営も簡単でコスパも最高ですし。
さて、のんびり過ごしたい処なのですが、今夜は仕事の都合で遅くとも16時頃には桜井に戻らなくてはなりません。山深い野迫川村から一番楽に出られるのは野川から紀和隧道で高野町富貴方面に越えるルートなのですが、村でも南部のここから野川へ行くには1,000m前後まで登らなくてなりません、どう考えても私の脚力では後が持たないので、予定通りG氏に天狗木峠まで送って貰う事にします。

0940、H氏に見送られて天狗木峠を出発します、野川に下るのもありきたりですので、昨日来た桜峠へ向い、高野山内には入らず摩尼隧道でR371を下ります。
河合橋まで下った処で、久しぶりに丹生川沿いの筒香への道へ入ります、若干登り返しがありますが、紀和隧道を越えるのと大差はないでしょう。
下筒香までやってきた処で、目の前に集落を見上げる素晴らしい風景が、今回は三脚を忘れてきたので「自撮り」は諦めるしかなかったのですが、ガードレールにカメラを括り付けて、どうにか撮る事ができました。

中筒香の風景、丹生川に沿った山深い谷あいの風景が、筒香から富貴にかけては穏かな里山の風景に。
上筒香で紀和隧道から下ってきた川津高野線に合流します。

出屋敷辻から県道<732>阪本五條線となり、お馴染み成金バス停を過ぎると富貴、先の筒香と富貴は昭和33年に高野町に編入されるまでは富貴村でした。野迫川村とは反対に奈良県側の五條市との関わりが強く、最近まで奈良交通のバスが通っていました。(写真右)昔はここに県界と云う名のバス停が、再び奈良県に入ります。
紀の川へ向って豪快なダウンヒルが続き13時過ぎには五條市街へ、吉野ストアで小休止、まだ30数キロ残っていますが、筒香経由したとは云えなかなか微妙な時間です。天狗木峠まで送って貰っていて大正解、阿太から福神へいつものルートを越え、脚を残したまま吉野口から1時間以内で走り抜いて、1510無事に桜井に帰投しました。本日の走行74.5キロ。
2日間で167.4キロ、些か強行軍の1泊2日のキャンプツーリングでしたが、ナイトランと涼しい内に高野山にアタックすると云う計画が功を奏して、8月としてはなかなか快適なツーリングを愉しむ事ができました。
当日の写真をうちのHPの「ツーリングの記録」にアップしています。[BICYCLE]→[ツーリングの記録]→[2017]とたどって下さい。なお認証が必要です、パスワードをご存知でないとご覧頂けません。ログインは’2017’、パスワードは「CanCan謹製卓上カレンダー 2017年版」奥付右下の数字です。以前のログイン、パスワードも現時点では使用できます。私の撮影分に関しては参加者の方は再利用して頂いて結構です。
明日から「しまなみ海道」へ行ってきます。一昨年、今治の「シクロの家」のスタッフとして赴いたムラマサ君の企画による「第1回しまなみキャンプライド」に参加する為なのです。キャンピング仕様にできる自転車を持っていない人にも広く参加して貰おうと、食事を含めたサポートやキャリー、ガイドと手厚いもてなしで1泊2日の参加料が15,000円、サポートを必要としない身にはこれはあまりに高く、尾道での集合時刻や今治での解散時刻、輪行や荷物の託送を考えると、奈良からだと新幹線などの利用が必要、前後に泊まる事を考えても「18きっぷ」の期間でもなし、少なくともサイドバッグを送る運送料をも含めると4万以上の出費はさすがに痛いので一旦引いてしまったのです。なにしろ貧乏旅行が本分、昨年3月に~和歌山~徳島~今治~尾道と7泊8日で走った「四国ツーリング」の時の出費は32,424円ですからね。
しかし折角のムラマサ君の企画、参加できないのは残念、他に参加しようなんて奇特な御仁がおられればと、ただ梅雨時とあって多少お天気回りの思惑もあったのですが。
さて7月に入り前日の14日が午後からなら動けそうな案配、17日の海の日もフリーなので、2日目に今治に向かうツアーの一行と伯方大島大橋までご一緒し、見付島の無料のキャンプ場へ泊まり翌日は尾道に引き返すのも良いかもと。どうにか安上がりで有意義なプランは無いものかとはと思案の毎日、「18きっぷ」が使えたなら、2,370円/日で行けるものを桜井から尾道まで乗車券だけで5,050円、新幹線なら8,000円以上掛かる計算に。前泊は尾道のゲストハウスか福山のネットカフェでなら安上がり、他に最近はちょっと熱が冷めてしまっていますが道路元標巡りをしていた頃に定宿にしていた東横インのポイントが後1泊で無料宿泊券が貰えるので、福山か倉敷で東横インを使う手も。
ところで託送する荷物の方なんですが、この季節ならテントも寝袋もコンパクトなもので済ませられ衣類も嵩張らないので、ほぼサイドバッグ4つだけに収まり、宅急便の140サイズ1個にして、ヤフオクで利用している「はこBOON」を使えば多少割安に。ただこのサービスは休止となり、7/10 17:59で受付が終了しているのですが、ただ発送は後でも良くキャンセルもできるので、とにかく自宅から尾道の手前の松永にある、ヤマト運輸の営業所までの25kgの荷物と、帰りの荷物を持ち込む生口島の瀬戸田の営業所まで畳んだ空箱を送る手配を済ませておきました。
そして前日入りするなら倉敷から旧街道の山陽道(西国街道)を辿っても良いかなと、倉敷の宿の満室状況を調べていると、新しくオープンするホテルの信じられない様なキャンペーン価格を見付けて早速予約する事に。僅かですが予定外の副収入もあってようやくゴーサインを。加えてfacebookのお友達のK氏も16日夜の見付島キャンプを含めてご一緒して頂ける事になりました。


殆どの荷物は送ってしまう事ができたので、輪行袋とフロントバッグを押し込んだリュックでの出で立ちです。ただ或る事情でリアのサイド枠を付けたままなので、ご覧の様に変則的なスタイルです。しかしロードと違って流石にasuka号は重いです。ご覧の様にエンド保護金具は不要になりますが、お陰で危うくリアのクイックシャフトを忘れる処でした。往路輪行は慎重にやらないと、最悪は目的地で輪行袋を解くと走れないなんて事になりかねません。
さて倉敷まで一番安くて楽なそして混雑しないスジを考えなくては。
プロローグ 前日 1日目① 1日目② 2日目 3日目
古稀に至ってもなお「走」「工」「趣」三拍子揃って三流のサイクリスト。ライフワークは「道路元標」と「自撮り」。なお「■ャリ」等の自転車に対する卑しい言葉をコメント等ではお使いにならないで下さい。