馬島にて、対岸に亀老山が見えます。
昨日今日と「シクロの家」に連泊していますので、今日は今治をベースに走る事にしますが、予報に違わずお天気は今一つです、雨の心配こそなさそうなのですが風が強いです。 高縄半島の先っちょを回る事にして出発したのですが、西海岸の小部(おべ)に出ると防波堤に波しぶきが上がっています、まるで丹後半島か能登半島にでも来た様な、とても瀬戸内とは思えない光景です。
とにかく半島の西端の梶取ノ鼻にやってきたのですが、まぁ冬のこんなお天気の日に来る処やおまへん。 標高で50m程下ると七五三ヶ浦(しまがうら)と云う美しい砂浜があるそうなのですが、さすがに今回はパスしました。
さらに半島を北上して大角鼻へ、ここは愛媛県の北端と云う触れ込みなのですが、それは島嶼部を除いた話で、厳密に云えば愛媛県の北端は大三島になる様です。 ただ芸予諸島と来島海峡大橋の展望はなかなかのものです、ちょっと小ぶりですが海浜公園には水仙も。
大角鼻を後にし波方へ、ここには「シクロツーリズムしまなみ」の運営している「シクロカフェ」がありますので、ここでお昼にする事に、ここにはご夫婦で世界一周をされた宇都宮さんのタンデムが展示されているのですが、偶然ご本人の宇都宮さんにお目にかかる事に、これで世界一周の待井さん、中西さん、北米大陸横断の高繁さんに加えて4人のJACC(日本アドベンチャーサイクリストクラブ)の方と親しくお話させて頂く事ができました。
今日はこんなお天気ですし写真の方は成果のないまま、話の種に波止浜(はしはま)港の水門を通って今治へ戻ろうかと思ったのですが、風はあるものの少し陽射しも出てきたので馬島へ渡ろうかと思いつきました。
来島海峡大橋へのアプローチから見た馬島です。 第二大橋と第三大橋の間、その名の様に馬、橋台になってしまった島なのです。 有人島で立派な民宿もあり車道が通じていますが、島民以外の車は下りる事はできません。 ただ自転車はエレベーターを利用して下りる事が可能です。
自転車道からは案内の類がないので判りにくいのですが、今治側からスロープがあり車道部分をくぐって反対側に出るとエレベーターがあります。 民宿の前を通り神社の横を抜けると対岸に今治市街を望む事のできる素敵な砂浜に出ます。 またここには干潮時には入って行く事のできる洞門もあるのです。 陽射しも出てきたので「自撮り」をしながら貸切のビーチでのんびり過ごしました。
と云った訳で本日の走行は53.4キロ。 「シクロの家」にはシャワールームもあるのですが、昨日は駅南のスーパー銭湯(「シクロの家」でタオルも付いてくる割引券が買えます。 )、今日は近くのレトロな銭湯「宝来温泉」へ、スーパー銭湯がちょっとぬるめなので、私はこちらが良いですね。 ところで「シクロの家」に2泊して明日帰途に就く予定でいたのですが、何か物足りません、明日明後日のお天気も良い様ですし18きっぷの期限も明後日まで、尋ねてみると明晩の空きがあるそうなので、もう1泊して明日も今治を起点に走る事にしてしまいました。
せっかくですから「シクロの家」についても紹介しておきましょう。 「シクロの家」はNPO法人「シクロツーリズムしまなみ」が運営するゲストハウスで、今治駅前にあります。 「しまなみ」を走るサイクリストがメインターゲットなので、サイクリングに特化した部分もありますが、四国と云う土地柄からお遍路の方もいますし、バッグパッカーの方もおられます。 私はあまり単車が好きではないのでライダーハウスの類は敬遠しているのですが、ここは旧知のムラマサ君が縁あって勤める事になって、親しくさせて貰ってます。 とにかく魅力は立地の良さと清潔さ、サイクリストにとってフレンドリーだと云う事ですね。 ただ単に走るだけ泊まるだけと云う人にはわずらわしい部分もあるかも知れませんが。
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