20年目を迎える阪神淡路大震災関連で「地震で崩壊する土地は地名でわかる!!」と云う記事がネットで流れていました、なる程ねと半分納得したり。 地震からは話がそれますが、いつもお世話になっている古民家カフェ「月うさぎ」、奈良県吉野郡は東吉野村谷尻にあるのですが、谷尻は(たんじり)と読ませます。 2007年3月の事、吉野側から走って行く途中の県道<221>小村木津線と<251>谷尻木津線には新しくそれまで無かった路線番号標識(いわゆるヘキサ)が設置されていました、谷尻集落内にも設置されていた訳ですが、表記が’Tanijiri'(たにじり)となっているではありませんか、帰宅後メールで東吉野村役場に問い合わせてみたら、正しくは「たにじり」であると一蹴されてしまいました。 地名辞典や索引の類を調べてみても東吉野村谷尻は「たんじり」、地名は文化であり歴史、然るべき検証もなしに役所がそれらを勝手に変えてしまっては困るので、それをするなら同村の小(おむら)や木津(こつ)は何故そのままなのでしょう、まして難読地名だらけの奈良県。 大阪市内では旧東区(現中央区)に対して地元意識の希薄な住民の多かった旧南区(同じく現中央区)から多くの由緒のある地名が消えてしまいました。 過疎化から多くの地名、特に字名が消えようとしています、中には忌まわしい歴史的経緯から住民自らが古い地名を捨ててしまった処もなくはないですが。 また開発によってこじゃれた地名に改変された処も少なくありません(馬見村→真美ヶ丘など)。 名は体を表すで先の記事の様に地名が地盤の弱い土地を表している場合もあるかも知れませんが、含めて地名は守るべき大切な文化遺産や歴史遺産に他ならないと思うのですがどうでしょう。
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